32 / 113
第32話 空からの襲撃
しおりを挟む
「バザッバザッ」と風を切る轟音が響き渡っていく。
そして、ララクとゼマが空を見上げた瞬間、奴は飛来してきた。
「ゼマさん!」
「あっぶな!」
ララクの合図で、2人は咄嗟に後ろへとジャンプしてそれを回避した。
空から現れたそれは、超高速でベヒーモスの体に落下してきたのだ。
強靭で鋭利な爪が、すでにベヒーモスの心臓を貫いていた。
一瞬のうちに、あの巨大なモンスターを絶命させてしまったのだ。
大きさはベヒーモスとさほど変わらないが、翼があるぶんこちらの方が迫力があった。
「こいつが冒険者狩り、シームルグね」
「そのようです」
2人は討伐対象であるその大怪鳥を注意深く観察していた。
そして、あちらもまた狩場にやってきた冒険者をギロッとした目玉で睨んでいた。
大怪鳥シームルグは、全体的な白い羽毛で覆われているが、ところどころに黄金色の部分がある。
まるで誰かの手によって装飾されているかような神々しい見た目をしている。
容姿は煌びやかだが、気性は荒い。食事など関係なく、冒険者を狙うという変わった特性をしている。
一説によると「シームルグの先祖に当たるモンスターが冒険者によって乱獲されたから、その恨みで執拗に狙ってくる」とされている。
が、真偽は直接聞いてみない限り分からないだろう。
「シュロロロラァァァ」
牙のようなものなどはないが、その代わりに標的を痛めつける長い嘴が特徴的だった。
足元にあるエサに目もくれず、冒険者であるララクたちに狙いを定めていた。
「【サーチング】」
敵が仕掛けてくる前に、相手の分析を開始するララク。
名前 不明
種族 シームルグ
レベル 70
アクションスキル 一覧
【フェザーウィンド】【スピントルネード】【ウィングトルネード】【ソニックバード】【ウィンドカッター】【トルネードバード】【スピードアップ】【トルネードブレス】【ヘルクロー】
バッシブスキル 一覧
【飛行能力上昇】【俊敏性上昇】【風系統効果上昇】【自然治癒能力上昇】【攻撃力上昇】【防御力上昇】
「レベル70か。相手にとって不足なし、ってところかな」
今までで一番の高レベルモンスターだった。冒険者を今まで倒してきたということは、その分の経験値を得ているということだ。
ララクはどう戦おうかと考えていた矢先だった。
すでに、ゼマは動き出していた。
「よぉし、じゃあ戦闘開始ね!」
ベヒーモス戦の時と同様、先陣をきるゼマ。
棒高跳びの姿勢をしており、頭の位置が高いシームルグに攻撃するもりだった。
「ちょっと、考えなしに突っ込むなんてっ」
作戦を練らずに特攻するゼマに注意喚起するが、やはり彼女は聞く耳を持たなかった。
「先手必勝!」
気合いを入れて、棒を利用して再び宙へと飛び上がる。
すると、巨大なシームルグの瞳と、細身なゼマの目が同じ位置になり、目線がぶつかり合った。
「【スイングインパクト】」
出し惜しみをする気はないようで、初手からスキルを発動して打撃を強化した。
ゼマの持つロッドは、シームルグの嘴の付け根辺りに向かっていく。
しかし、アイアンロッドはシームルグにヒットすることはなかった。
「シュロロロオロロ」
剛翼を大きく広げたシームルグは、そのまま飛び立ち、高速でゼマの攻撃を避けた。その際に巻き起こった風圧で、無防備なゼマの体が吹っ飛ばされる。
「っち、さすがにさっきみたいにはいかないか」
ベヒーモスは猪突猛進という言葉がピッタリのモンスターだが、シームルグは頭が良い。無理に相手の戦いに付き合う気はないようだ。
さらにシームルグの反撃は終わらなかった。
広げ切った翼を使って、スキルを発動する。
すると、翼によって巻き起こっている突風に魔力が注がれていく。風系統スキルによくみられる、半透明な緑色のオーラによって風が視認できるようになった。
その凄まじい突風は、山にある木々や草葉を揺らし、最後にはゼマを強襲していく。
「っく、【ウィングウィンド】ってとこか」
空中で回避のできなかったゼマは、それをまともに食らってしまう。
鳥類系統のモンスターが使用することの多いスキルで、翼の力が加わるので威力が高かった。いわば、剣ではなく翼で放つ【ウィンドスラッシュ】のようなものだった。
シームルグの翼は巨大なので、その分だけ風の範囲と威力が上昇していく仕様になっている。
突風にさらわれたゼマの体は、そのまま地面へと転がり落ちていく。しかし、上手く受け身は出来たようで、致命傷にはならなかった。
だが、ゼマの体には無数の擦り傷ができていた。
風で肌が切られたのだ。
「ゼマさんっ、大丈夫ですか?」
「いったぁ。いちいち心配しなくていいから。【クイックヒーリング】」
ゼマは追撃に備えてすぐに立ち上がり、回復スキルを使用した。
このスキルは、【ヒーリング】よりは回復力が少ないが、回復速度が優れている。といっても、ゼマはバッシブスキル【回復力上昇】を持っているので、ララクが使用する場合の【ヒーリング】と同じかそれ以上の回復力を持っていた。
なので回復速度と回復量、どちらにも優れた万能回復スキルと言えるだろう。
【クイックヒーリング】の効果により、みるみるそこら中にあった擦り傷が癒えていく。
スキルを喰らったというのに、すでに万全の状態に戻っていた。
(凄い。これがヒーラーの力)
ララクは自分で回復する場合は、もっと時間が掛かってしまうことをしっていたので、一瞬で傷をなかったことにしてしまったことに驚いた。
「ララク、なんとなくわかったと思うけど、私の戦い方はヒット&ヒール。傷ついたってすぐに戦闘復帰できるの」
服などに汚れはついているものの、彼女自体はこの山に訪れていた時とまったく同じ状態だった。もしかしすると、少しだけ元気になっているぐらいかもしれない。
「なるほど。多少の無茶は必要経費、っとところですか」
「そういうこと。ほら、敵がくるよ。作戦を考えてんのかもしれないけど、まずは戦ってみないとでしょ」
「分かりました。今は、ゼマさんの戦い方に付き合います。でも、様子見が終わったらボクの作戦を聞いてもらいますよ」
「はいはい、リーダー」
冒険者パーティーのリーダーとして主導権を握られすぎてはいけない、と感じたララクはどうにかしてゼマに言うことを利かせたいようだ。
作戦と練って、様々なスキルで対応するララクと、当たって砕けろの精神で戦うゼマとでは根本的に考え方が違っていた。
そして、ララクとゼマが空を見上げた瞬間、奴は飛来してきた。
「ゼマさん!」
「あっぶな!」
ララクの合図で、2人は咄嗟に後ろへとジャンプしてそれを回避した。
空から現れたそれは、超高速でベヒーモスの体に落下してきたのだ。
強靭で鋭利な爪が、すでにベヒーモスの心臓を貫いていた。
一瞬のうちに、あの巨大なモンスターを絶命させてしまったのだ。
大きさはベヒーモスとさほど変わらないが、翼があるぶんこちらの方が迫力があった。
「こいつが冒険者狩り、シームルグね」
「そのようです」
2人は討伐対象であるその大怪鳥を注意深く観察していた。
そして、あちらもまた狩場にやってきた冒険者をギロッとした目玉で睨んでいた。
大怪鳥シームルグは、全体的な白い羽毛で覆われているが、ところどころに黄金色の部分がある。
まるで誰かの手によって装飾されているかような神々しい見た目をしている。
容姿は煌びやかだが、気性は荒い。食事など関係なく、冒険者を狙うという変わった特性をしている。
一説によると「シームルグの先祖に当たるモンスターが冒険者によって乱獲されたから、その恨みで執拗に狙ってくる」とされている。
が、真偽は直接聞いてみない限り分からないだろう。
「シュロロロラァァァ」
牙のようなものなどはないが、その代わりに標的を痛めつける長い嘴が特徴的だった。
足元にあるエサに目もくれず、冒険者であるララクたちに狙いを定めていた。
「【サーチング】」
敵が仕掛けてくる前に、相手の分析を開始するララク。
名前 不明
種族 シームルグ
レベル 70
アクションスキル 一覧
【フェザーウィンド】【スピントルネード】【ウィングトルネード】【ソニックバード】【ウィンドカッター】【トルネードバード】【スピードアップ】【トルネードブレス】【ヘルクロー】
バッシブスキル 一覧
【飛行能力上昇】【俊敏性上昇】【風系統効果上昇】【自然治癒能力上昇】【攻撃力上昇】【防御力上昇】
「レベル70か。相手にとって不足なし、ってところかな」
今までで一番の高レベルモンスターだった。冒険者を今まで倒してきたということは、その分の経験値を得ているということだ。
ララクはどう戦おうかと考えていた矢先だった。
すでに、ゼマは動き出していた。
「よぉし、じゃあ戦闘開始ね!」
ベヒーモス戦の時と同様、先陣をきるゼマ。
棒高跳びの姿勢をしており、頭の位置が高いシームルグに攻撃するもりだった。
「ちょっと、考えなしに突っ込むなんてっ」
作戦を練らずに特攻するゼマに注意喚起するが、やはり彼女は聞く耳を持たなかった。
「先手必勝!」
気合いを入れて、棒を利用して再び宙へと飛び上がる。
すると、巨大なシームルグの瞳と、細身なゼマの目が同じ位置になり、目線がぶつかり合った。
「【スイングインパクト】」
出し惜しみをする気はないようで、初手からスキルを発動して打撃を強化した。
ゼマの持つロッドは、シームルグの嘴の付け根辺りに向かっていく。
しかし、アイアンロッドはシームルグにヒットすることはなかった。
「シュロロロオロロ」
剛翼を大きく広げたシームルグは、そのまま飛び立ち、高速でゼマの攻撃を避けた。その際に巻き起こった風圧で、無防備なゼマの体が吹っ飛ばされる。
「っち、さすがにさっきみたいにはいかないか」
ベヒーモスは猪突猛進という言葉がピッタリのモンスターだが、シームルグは頭が良い。無理に相手の戦いに付き合う気はないようだ。
さらにシームルグの反撃は終わらなかった。
広げ切った翼を使って、スキルを発動する。
すると、翼によって巻き起こっている突風に魔力が注がれていく。風系統スキルによくみられる、半透明な緑色のオーラによって風が視認できるようになった。
その凄まじい突風は、山にある木々や草葉を揺らし、最後にはゼマを強襲していく。
「っく、【ウィングウィンド】ってとこか」
空中で回避のできなかったゼマは、それをまともに食らってしまう。
鳥類系統のモンスターが使用することの多いスキルで、翼の力が加わるので威力が高かった。いわば、剣ではなく翼で放つ【ウィンドスラッシュ】のようなものだった。
シームルグの翼は巨大なので、その分だけ風の範囲と威力が上昇していく仕様になっている。
突風にさらわれたゼマの体は、そのまま地面へと転がり落ちていく。しかし、上手く受け身は出来たようで、致命傷にはならなかった。
だが、ゼマの体には無数の擦り傷ができていた。
風で肌が切られたのだ。
「ゼマさんっ、大丈夫ですか?」
「いったぁ。いちいち心配しなくていいから。【クイックヒーリング】」
ゼマは追撃に備えてすぐに立ち上がり、回復スキルを使用した。
このスキルは、【ヒーリング】よりは回復力が少ないが、回復速度が優れている。といっても、ゼマはバッシブスキル【回復力上昇】を持っているので、ララクが使用する場合の【ヒーリング】と同じかそれ以上の回復力を持っていた。
なので回復速度と回復量、どちらにも優れた万能回復スキルと言えるだろう。
【クイックヒーリング】の効果により、みるみるそこら中にあった擦り傷が癒えていく。
スキルを喰らったというのに、すでに万全の状態に戻っていた。
(凄い。これがヒーラーの力)
ララクは自分で回復する場合は、もっと時間が掛かってしまうことをしっていたので、一瞬で傷をなかったことにしてしまったことに驚いた。
「ララク、なんとなくわかったと思うけど、私の戦い方はヒット&ヒール。傷ついたってすぐに戦闘復帰できるの」
服などに汚れはついているものの、彼女自体はこの山に訪れていた時とまったく同じ状態だった。もしかしすると、少しだけ元気になっているぐらいかもしれない。
「なるほど。多少の無茶は必要経費、っとところですか」
「そういうこと。ほら、敵がくるよ。作戦を考えてんのかもしれないけど、まずは戦ってみないとでしょ」
「分かりました。今は、ゼマさんの戦い方に付き合います。でも、様子見が終わったらボクの作戦を聞いてもらいますよ」
「はいはい、リーダー」
冒険者パーティーのリーダーとして主導権を握られすぎてはいけない、と感じたララクはどうにかしてゼマに言うことを利かせたいようだ。
作戦と練って、様々なスキルで対応するララクと、当たって砕けろの精神で戦うゼマとでは根本的に考え方が違っていた。
0
お気に入りに追加
1,163
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……
Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。
優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。
そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。
しかしこの時は誰も予想していなかった。
この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを……
アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを……
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1001部隊 ~幻の最強部隊、異世界にて~
鮪鱚鰈
ファンタジー
昭和22年 ロサンゼルス沖合
戦艦大和の艦上にて日本とアメリカの講和がなる
事実上勝利した日本はハワイ自治権・グアム・ミッドウエー統治権・ラバウル直轄権利を得て事実上太平洋の覇者となる
その戦争を日本の勝利に導いた男と男が率いる小隊は1001部隊
中国戦線で無類の活躍を見せ、1001小隊の参戦が噂されるだけで敵が逃げ出すほどであった。
終戦時1001小隊に参加して最後まで生き残った兵は11人
小隊長である男『瀬能勝則』含めると12人の男達である
劣戦の戦場でその男達が現れると瞬く間に戦局が逆転し気が付けば日本軍が勝っていた。
しかし日本陸軍上層部はその男達を快くは思っていなかった。
上官の命令には従わず自由気ままに戦場を行き来する男達。
ゆえに彼らは最前線に配備された
しかし、彼等は死なず、最前線においても無類の戦火を上げていった。
しかし、彼らがもたらした日本の勝利は彼らが望んだ日本を作り上げたわけではなかった。
瀬能が死を迎えるとき
とある世界の神が彼と彼の部下を新天地へと導くのであった
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる