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第16話 募集
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「あの、すいませーん」
ララクは港に戻り、再び小屋を訪ねていた。声をかけると、すぐにさっきの漁師が出てきた。
「なんだ、お前さんか。どうしたんだ? さっきシーサペントの声が聞こえた気がしたが、怪我でもしたか?」
はなからララクにシーサペントが倒せるとは期待していなかったのかもしれない。
「いえ、無事倒せました。これで、船を出せると思います」
「はぁ? 倒しただと!? お前さん、さっき出ていったばかりじゃねぇか。それに、本当にお前が?」
港と浜辺の距離はかなり近いので、ララクがここに戻ってくるまでにかかった時間は、1,2時間だった。
「そのことなんですけど、実はシーサペントを含めた魚たちが海に散乱している状態でして。良かったら、収穫の足しにしてくれるとありがたいです。シーサペントのほうは、焦げて食べれるか分かりませんが」
そのいいぶりを聞いて漁師は、少しづつララクの言っていることを信じようとしていた。
「ほ、本当に倒してくれたんだな?」
「はい、神に誓って」
「そ、そうか。そりゃ助かったよ。これで船が出せる。いやー、ダメもとでクエスト出してみるもんだな」
「あ、もしかして依頼されたのってあなたですか?」
ララクはここにシーサペントの情報を得るために来たに過ぎなかったが、偶然にも依頼主と出会っていたようだ。
「あぁそうだよ。ていっても、ここら一帯の漁師の総意だがなぁ」
「そうだったんですね。それとお願いがあるんですがいいですか?」
「ん? なんだ、何でも言ってくれ」
シーサペントを倒してくれたララクは、彼ら漁師にとっては救世主だった。だから、一気に好意的になってくれていた。
「ここにサイン貰えますか?」
ララクは依頼書を出して、彼に差し出すのだった。
◇◇◇
漁師と別れたララクは、冒険者ギルドに戻ってきていた。帰りは【テレポート】を使ったのですぐだった。【テレポート】は一度行ったことのある場所ならすぐに移動できる優れものだ。その分、魔力の消費量は大きいが。
おそらく、ダブランたちはこの街に辿り着いてさえいないだろう。
「お疲れ様です」
「っあ、ララク! 無事だった?」
ララクがカウンターにやってくるのに気がつくと、受付嬢は慌てだした。上級モンスターの討伐だったので、気にかけていたのだろう。
「はい。倒せました。その証拠に」
ララクは漁師のサインつきの依頼書を取り出してカウンターに出す。
「っえ、倒したって……あ、ちゃんとサインしてある」
依頼書の下の方に、漁師の癖のある文字が書き殴ってあった。筆跡は依頼書に書いてあったものと全く同じだった。
「シーサペントを細切れにしちゃったので、戦利品がなくて。でも、依頼主さんと話せたので良かったです」
疑われるのももう何だか面倒になってきたので、ちゃっかりその対策をとっていたというわけだ。
「細切れって、あなたどんなスキル手に入れたのよ」
「まぁ、いろいろです」
受付嬢は彼が急激にクエストを成功できるほど成長した理由を、「新しいスキルを得たから」と捉えているらしい。それは間違っていないのだが、ララクのスキル画面を見たら彼女は目を疑うことだろう。
「そっか。あ、ちょっと待って」
受付嬢は一瞬後ろに下がり、報酬を持ってきた。
ゴブリン退治の時よりも、袋が明らかに多かった。
「はい。報酬」
受付嬢が袋をカウンターに置くと「ドスン」と鈍い音が鳴った。
「っえ、こんなに貰えるんですか?」
袋の入り口から少しだけ中を覗くと、大量の金貨が詰められていた。こんな大金を手にしたことは、人生で初めてだった。金だけなら、ゴールデンソードでよく手にしているが。
「そりゃあそうよ。漁師さんたちにとっては死活問題だから、大金はたいても凄腕の冒険者を雇いたかったのよ」
漁師の総意、と言っていたのでこの報酬はおそらくあの漁師の懐から払われただけではないのだろう。ゆえに、報酬が弾んでいるようだ。
「なるほど。では、ありがたく」
労働の対価なので、ララクは遠慮せずにそれを受け取った。
(久しぶりに美味しい物でも食べようかな)
最近はスキルを試すために戦ってばかりだったので、休息をあまりとっていなかった。
ララクはどこか食事をしに行こうかと振り返った時、依然と似たようなことが起きた。ララクの前に、また冒険者が立ちふさがっていたのだ。それも何人も。
「えーと、あの、なんでしょうか」
また絡まれたのか、と思ったが、彼らの様子はどこかいつもと雰囲気が違った。
「おい小僧、本当にシーサペントをやっちまったのかよ」
「こりゃ、ケルベアスを倒したってのも本当そうだな」
「でも、それを倒したのは【疾風怒濤】じゃなかったっけ?」
「そういやこのあんちゃん、デフェロットと組んでた子じゃないか」
「じゃあ、やっぱり本当だったんだな」
大勢の冒険者たちが意気揚々とそれぞれの意見を交わしていく。受付嬢とのやりとりを見てクエストの成功を知ったらしく、それで集まってきたようだ。
「あの、皆さん何かようですか?」
「別にようってことはねぇが、冒険者が大きな仕事を終えた後は皆で祝うのが常識だぜ」
「そうそう、ぱーと飲むか今日は」
シーサペント討伐の依頼を受けようとした時とは、彼らの反応がまるで違った。
ララクはその手のひら返しっぷりに困惑するも、これが冒険者なんだなぁ、と納得していく。
彼らの世界は実力主義だ。強力なモンスターを倒せば、それだけで注目されるのだ。なので何の実績もなかったララクのことも、正当に評価してくれるのだ。
「なぁ、ララク。俺たちと組まないか?」
「ちょっと、この子は私たちと組むの」
「……僕と、組まない?」
今度はララクのスカウト合戦に話は変わっていく。デフェロットのように、彼らも強力な冒険者と組みたいのだ。
「あ、いや、ありがたい誘いなんですが、今はソロで活動しようかと」
悪く言うと足手まといはいらない、と今まで自分を追放した人たちと同意見で拒んでいるわけだが、そうストレートに言うことはなかった。それに、スキルの威力が桁違いすぎて、味方を巻き込むかもしれない、という理由もある。
「でも、ヒーラーの方なら一緒に組みたいんですけどね」
彼の回復スキルは、変わらずに【ヒーリング】のみだ。それに合わせて、【回復力上昇】などのパッシブスキルも持っていない。
今までの戦いは短期決戦で終わっているが、長引けばすぐに回復できるスキルが必要なはずだ。
彼は【体力上昇】のスキルで生半可なダメージでは倒れることのない体になっているが、逆にいえば傷ついた際に回復できる量も大きいということだ。
「ヒーラーかぁ。貴重だからな」
「フリーの奴はあんまりいないかもね」
どこのパーティーもヒーラーに関してはあまり言葉数が少なかった。知っていたとしても、ヒーラーは自分たちの所に入れたいはずだ。
これが、弱小ヒーラーだったララクが、100回もパーティーに入れた理由だ。
アタッカーは最悪、ガッディアのようなタンクでも賄える。遠距離で戦う魔法使いの役割も、デフェロットのような遠距離攻撃のあるアタッカーが引き受けることも出来る。
しかし、回復は回復スキルでしか行えない。
それゆえに、希少価値の高い存在なのだ。
「ねぇ、ララク」
そんなときに後ろから声をかけられる。
「はい、何でしょうか?」
「あなたが良ければ、ヒーラーの募集かけてみない?」
声をかけた受付嬢はララクに案を出した。ギルドは冒険者が集まる所なので、パーティーの勧誘も協力してくれる。
「募集ですか。いいかもしれないですね」
「きっと1人ぐらいいるわよ。あなたがシーサペントを倒したことを書けば、誰だって入りたいと思うし」
「そうだといいんですが。では、募集をお願いしてもいいですか?」
「もちろん。じゃあ、パーティー名考えないとね」
パーティー名は結成後でも構わないが、あった方が分かりやすい。ちなみに【ダブランファミリー】は子分が出来てからつけたものだが【疾風怒濤】はデフェロットが自分の戦い方をもとにして、募集の際に決めたものだった。
「名前、ですか。……えーと」
受付嬢に言われるまで、自分がリーダーになってパーティーを組むことなど考えていなかったので、少し長考する。
「無理しなくてもいいけど」
「あーいえ。それじゃあ、【ハンドレッド】にします」
「【ハンドレッド】? そんなシンプルなのでいいの?」
「はい。100って数字はボクにとってラッキーナンバーですから」
100回も追放されたときは落ち込んでいたが、今は好意的に捉えているようだ。
こうして、【ハンドレッド】(ソロ)が発足するのだった。
ララクは港に戻り、再び小屋を訪ねていた。声をかけると、すぐにさっきの漁師が出てきた。
「なんだ、お前さんか。どうしたんだ? さっきシーサペントの声が聞こえた気がしたが、怪我でもしたか?」
はなからララクにシーサペントが倒せるとは期待していなかったのかもしれない。
「いえ、無事倒せました。これで、船を出せると思います」
「はぁ? 倒しただと!? お前さん、さっき出ていったばかりじゃねぇか。それに、本当にお前が?」
港と浜辺の距離はかなり近いので、ララクがここに戻ってくるまでにかかった時間は、1,2時間だった。
「そのことなんですけど、実はシーサペントを含めた魚たちが海に散乱している状態でして。良かったら、収穫の足しにしてくれるとありがたいです。シーサペントのほうは、焦げて食べれるか分かりませんが」
そのいいぶりを聞いて漁師は、少しづつララクの言っていることを信じようとしていた。
「ほ、本当に倒してくれたんだな?」
「はい、神に誓って」
「そ、そうか。そりゃ助かったよ。これで船が出せる。いやー、ダメもとでクエスト出してみるもんだな」
「あ、もしかして依頼されたのってあなたですか?」
ララクはここにシーサペントの情報を得るために来たに過ぎなかったが、偶然にも依頼主と出会っていたようだ。
「あぁそうだよ。ていっても、ここら一帯の漁師の総意だがなぁ」
「そうだったんですね。それとお願いがあるんですがいいですか?」
「ん? なんだ、何でも言ってくれ」
シーサペントを倒してくれたララクは、彼ら漁師にとっては救世主だった。だから、一気に好意的になってくれていた。
「ここにサイン貰えますか?」
ララクは依頼書を出して、彼に差し出すのだった。
◇◇◇
漁師と別れたララクは、冒険者ギルドに戻ってきていた。帰りは【テレポート】を使ったのですぐだった。【テレポート】は一度行ったことのある場所ならすぐに移動できる優れものだ。その分、魔力の消費量は大きいが。
おそらく、ダブランたちはこの街に辿り着いてさえいないだろう。
「お疲れ様です」
「っあ、ララク! 無事だった?」
ララクがカウンターにやってくるのに気がつくと、受付嬢は慌てだした。上級モンスターの討伐だったので、気にかけていたのだろう。
「はい。倒せました。その証拠に」
ララクは漁師のサインつきの依頼書を取り出してカウンターに出す。
「っえ、倒したって……あ、ちゃんとサインしてある」
依頼書の下の方に、漁師の癖のある文字が書き殴ってあった。筆跡は依頼書に書いてあったものと全く同じだった。
「シーサペントを細切れにしちゃったので、戦利品がなくて。でも、依頼主さんと話せたので良かったです」
疑われるのももう何だか面倒になってきたので、ちゃっかりその対策をとっていたというわけだ。
「細切れって、あなたどんなスキル手に入れたのよ」
「まぁ、いろいろです」
受付嬢は彼が急激にクエストを成功できるほど成長した理由を、「新しいスキルを得たから」と捉えているらしい。それは間違っていないのだが、ララクのスキル画面を見たら彼女は目を疑うことだろう。
「そっか。あ、ちょっと待って」
受付嬢は一瞬後ろに下がり、報酬を持ってきた。
ゴブリン退治の時よりも、袋が明らかに多かった。
「はい。報酬」
受付嬢が袋をカウンターに置くと「ドスン」と鈍い音が鳴った。
「っえ、こんなに貰えるんですか?」
袋の入り口から少しだけ中を覗くと、大量の金貨が詰められていた。こんな大金を手にしたことは、人生で初めてだった。金だけなら、ゴールデンソードでよく手にしているが。
「そりゃあそうよ。漁師さんたちにとっては死活問題だから、大金はたいても凄腕の冒険者を雇いたかったのよ」
漁師の総意、と言っていたのでこの報酬はおそらくあの漁師の懐から払われただけではないのだろう。ゆえに、報酬が弾んでいるようだ。
「なるほど。では、ありがたく」
労働の対価なので、ララクは遠慮せずにそれを受け取った。
(久しぶりに美味しい物でも食べようかな)
最近はスキルを試すために戦ってばかりだったので、休息をあまりとっていなかった。
ララクはどこか食事をしに行こうかと振り返った時、依然と似たようなことが起きた。ララクの前に、また冒険者が立ちふさがっていたのだ。それも何人も。
「えーと、あの、なんでしょうか」
また絡まれたのか、と思ったが、彼らの様子はどこかいつもと雰囲気が違った。
「おい小僧、本当にシーサペントをやっちまったのかよ」
「こりゃ、ケルベアスを倒したってのも本当そうだな」
「でも、それを倒したのは【疾風怒濤】じゃなかったっけ?」
「そういやこのあんちゃん、デフェロットと組んでた子じゃないか」
「じゃあ、やっぱり本当だったんだな」
大勢の冒険者たちが意気揚々とそれぞれの意見を交わしていく。受付嬢とのやりとりを見てクエストの成功を知ったらしく、それで集まってきたようだ。
「あの、皆さん何かようですか?」
「別にようってことはねぇが、冒険者が大きな仕事を終えた後は皆で祝うのが常識だぜ」
「そうそう、ぱーと飲むか今日は」
シーサペント討伐の依頼を受けようとした時とは、彼らの反応がまるで違った。
ララクはその手のひら返しっぷりに困惑するも、これが冒険者なんだなぁ、と納得していく。
彼らの世界は実力主義だ。強力なモンスターを倒せば、それだけで注目されるのだ。なので何の実績もなかったララクのことも、正当に評価してくれるのだ。
「なぁ、ララク。俺たちと組まないか?」
「ちょっと、この子は私たちと組むの」
「……僕と、組まない?」
今度はララクのスカウト合戦に話は変わっていく。デフェロットのように、彼らも強力な冒険者と組みたいのだ。
「あ、いや、ありがたい誘いなんですが、今はソロで活動しようかと」
悪く言うと足手まといはいらない、と今まで自分を追放した人たちと同意見で拒んでいるわけだが、そうストレートに言うことはなかった。それに、スキルの威力が桁違いすぎて、味方を巻き込むかもしれない、という理由もある。
「でも、ヒーラーの方なら一緒に組みたいんですけどね」
彼の回復スキルは、変わらずに【ヒーリング】のみだ。それに合わせて、【回復力上昇】などのパッシブスキルも持っていない。
今までの戦いは短期決戦で終わっているが、長引けばすぐに回復できるスキルが必要なはずだ。
彼は【体力上昇】のスキルで生半可なダメージでは倒れることのない体になっているが、逆にいえば傷ついた際に回復できる量も大きいということだ。
「ヒーラーかぁ。貴重だからな」
「フリーの奴はあんまりいないかもね」
どこのパーティーもヒーラーに関してはあまり言葉数が少なかった。知っていたとしても、ヒーラーは自分たちの所に入れたいはずだ。
これが、弱小ヒーラーだったララクが、100回もパーティーに入れた理由だ。
アタッカーは最悪、ガッディアのようなタンクでも賄える。遠距離で戦う魔法使いの役割も、デフェロットのような遠距離攻撃のあるアタッカーが引き受けることも出来る。
しかし、回復は回復スキルでしか行えない。
それゆえに、希少価値の高い存在なのだ。
「ねぇ、ララク」
そんなときに後ろから声をかけられる。
「はい、何でしょうか?」
「あなたが良ければ、ヒーラーの募集かけてみない?」
声をかけた受付嬢はララクに案を出した。ギルドは冒険者が集まる所なので、パーティーの勧誘も協力してくれる。
「募集ですか。いいかもしれないですね」
「きっと1人ぐらいいるわよ。あなたがシーサペントを倒したことを書けば、誰だって入りたいと思うし」
「そうだといいんですが。では、募集をお願いしてもいいですか?」
「もちろん。じゃあ、パーティー名考えないとね」
パーティー名は結成後でも構わないが、あった方が分かりやすい。ちなみに【ダブランファミリー】は子分が出来てからつけたものだが【疾風怒濤】はデフェロットが自分の戦い方をもとにして、募集の際に決めたものだった。
「名前、ですか。……えーと」
受付嬢に言われるまで、自分がリーダーになってパーティーを組むことなど考えていなかったので、少し長考する。
「無理しなくてもいいけど」
「あーいえ。それじゃあ、【ハンドレッド】にします」
「【ハンドレッド】? そんなシンプルなのでいいの?」
「はい。100って数字はボクにとってラッキーナンバーですから」
100回も追放されたときは落ち込んでいたが、今は好意的に捉えているようだ。
こうして、【ハンドレッド】(ソロ)が発足するのだった。
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