7 / 10
異常体(バケモン)には異常体(バケモン)をぶつけんだよッ!!!!
(2)
しおりを挟む
「この、卑怯者がぁ~ッ‼ それでも、あたしの派生体かぁ~ッ……なんてね」
別の私が、そう言った瞬間、炎の矢が放たれた。
もっとも「炎の矢」と言っても、ちょっとした柱ぐらいの太さと長さのモノを矢と呼べればだが……。
「あ……あ……あ……」
「残念だな。他の『私』の中では一番気が合いそうだったのに……」
炎の矢は外れていた。
そして、奴は……片目に手を当てている。
奴が炎の矢を放つ、更に一瞬前、私が放った吹き矢が奴の目に命中していたのだ。
人間には利き手が有るように……利き目もまた存在している。利き目では無い方の目でモノを見ると、ほんの少しだが両目で見た状態よりもモノがズレて見える。
奴が私の派生体とやらなら利き目も同じ可能性が高い……その賭けに勝ったようだ。
「うわあああッ‼」
奴は、怒りの咆哮と共に、攻撃魔法を乱射。
だが、惜しい所で外れる。
しかし、何かがおかしい。
一発目の炎の矢より、明らかに威力が低い。
私が奴の立場なら……これらは全てフェイントだ。油断した所に「本命」が来る。
私は、腰のポーチから次の武器を取り出し……。
「死ねえッ‼ ざぁこぉ~ッ‼」
私が奴の懐まで近付いた瞬間、奴は、そう叫んだ。
だが、同時に、私の仲間が作った呪符が発動。
「え……?」
奴の口は、そう言いたげな形になった。
だが、声を出す事は出来ない。
奴の気道を私のナイフが斬り裂いていた。
そして……奴の放った即死魔法は……。
攻撃魔法は、目視により相手を狙うタイプと、相手の気配で狙いを付けるタイプに大きく分かれる。
そして、奴が最期に放った即死魔法は後者のタイプ。
だが、肝心の即死魔法は……私ではなく、私のモノを模した気配を放つ呪符の方に命中していた。
別の私が、そう言った瞬間、炎の矢が放たれた。
もっとも「炎の矢」と言っても、ちょっとした柱ぐらいの太さと長さのモノを矢と呼べればだが……。
「あ……あ……あ……」
「残念だな。他の『私』の中では一番気が合いそうだったのに……」
炎の矢は外れていた。
そして、奴は……片目に手を当てている。
奴が炎の矢を放つ、更に一瞬前、私が放った吹き矢が奴の目に命中していたのだ。
人間には利き手が有るように……利き目もまた存在している。利き目では無い方の目でモノを見ると、ほんの少しだが両目で見た状態よりもモノがズレて見える。
奴が私の派生体とやらなら利き目も同じ可能性が高い……その賭けに勝ったようだ。
「うわあああッ‼」
奴は、怒りの咆哮と共に、攻撃魔法を乱射。
だが、惜しい所で外れる。
しかし、何かがおかしい。
一発目の炎の矢より、明らかに威力が低い。
私が奴の立場なら……これらは全てフェイントだ。油断した所に「本命」が来る。
私は、腰のポーチから次の武器を取り出し……。
「死ねえッ‼ ざぁこぉ~ッ‼」
私が奴の懐まで近付いた瞬間、奴は、そう叫んだ。
だが、同時に、私の仲間が作った呪符が発動。
「え……?」
奴の口は、そう言いたげな形になった。
だが、声を出す事は出来ない。
奴の気道を私のナイフが斬り裂いていた。
そして……奴の放った即死魔法は……。
攻撃魔法は、目視により相手を狙うタイプと、相手の気配で狙いを付けるタイプに大きく分かれる。
そして、奴が最期に放った即死魔法は後者のタイプ。
だが、肝心の即死魔法は……私ではなく、私のモノを模した気配を放つ呪符の方に命中していた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。


雑魚キャラ転生 おっさんの冒険
明かりの元
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。

女神様、もっと早く祝福が欲しかった。
しゃーりん
ファンタジー
アルーサル王国には、女神様からの祝福を授かる者がいる。…ごくたまに。
今回、授かったのは6歳の王女であり、血縁の判定ができる魔力だった。
女神様は国に役立つ魔力を授けてくれる。ということは、血縁が乱れてるってことか?
一人の倫理観が異常な男によって、国中の貴族が混乱するお話です。ご注意下さい。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる