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第八章:鉄拳掃毒
ニルリティ/高木 瀾(らん) (2)
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背後を向くと、麓の方から煙が立ち上っている
「山火事になったら、どうする気だ?」
「破壊力の大半は炎や熱によるモノじゃなくて、爆発で飛び散った破片によるものだ。安心しろ」
「やれやれ……おい……」
その時、ヘルメット内の網膜投影式モニタにドローンが撮影した映像が映る。
「4輪全てにイン・ホイール・モータが有るタイプか?」
『みたいだ』
後方支援要員からの回答を聞くと……。
「前からトラックが突っ込んで来る」
「え? 音がし……」
「向こうも儲かってるらしい。最新式のEVだ。あんたと副店長はそっちに行ってくれ。アータヴァカ、お前と私はこっち」
「おい、何、勝手に仕切って……」
レンジャー隊が苦情が言うが……。
「時間が無い。多少はマズい手でもすぐ行動する方がリスクが小さい。私が前輪を撃ったら、そっちの2人はトラックの前の方を、アータヴァカはトラックの後ろの方を思いっ切り殴るか蹴るかしてくれ」
「了解」
「了解」
「やりゃ、いいんだろ」
「7±2秒後に来る」
そして、私達は左右に分れ……。
来た。ギリギリで「軽トラ」に入る位の大きさの電動式トラック。
拳銃を手にすると、4輪全てが駆動している内の片方の前輪に連続で弾を撃ち込む。
タイヤは、空気こそ抜けているようだがバーストまではいかない……だが、ホイールの中央に有るモータを破壊するのに成功した。
次の瞬間、タイヤの破壊によりトラックの進行方向が狂い……そして、その狂いを増幅するような衝撃。
アータヴァカは蹴りを入れ……。
「おっと……」
「おい……」
私は飛び退いてる途中に、アータヴァカに激突しかける。
トラックは横方向に回転しながら山道を下り……やがて、横転。
「え……えっと……何やってる?」
車が去った後には……背部の大型金属腕で近くに有る樹を掴んでいるレンジャー隊。
「この状態で蹴りを入れた……中々、ユニークな発想だ」
副店長が、そう説明する。
ドン……。
レンジャー隊が地上に下りると……。
「えっと……誉めてんだ……一応」
「その『一応』の一言で、誉められてる気がしねえよ」
「山火事になったら、どうする気だ?」
「破壊力の大半は炎や熱によるモノじゃなくて、爆発で飛び散った破片によるものだ。安心しろ」
「やれやれ……おい……」
その時、ヘルメット内の網膜投影式モニタにドローンが撮影した映像が映る。
「4輪全てにイン・ホイール・モータが有るタイプか?」
『みたいだ』
後方支援要員からの回答を聞くと……。
「前からトラックが突っ込んで来る」
「え? 音がし……」
「向こうも儲かってるらしい。最新式のEVだ。あんたと副店長はそっちに行ってくれ。アータヴァカ、お前と私はこっち」
「おい、何、勝手に仕切って……」
レンジャー隊が苦情が言うが……。
「時間が無い。多少はマズい手でもすぐ行動する方がリスクが小さい。私が前輪を撃ったら、そっちの2人はトラックの前の方を、アータヴァカはトラックの後ろの方を思いっ切り殴るか蹴るかしてくれ」
「了解」
「了解」
「やりゃ、いいんだろ」
「7±2秒後に来る」
そして、私達は左右に分れ……。
来た。ギリギリで「軽トラ」に入る位の大きさの電動式トラック。
拳銃を手にすると、4輪全てが駆動している内の片方の前輪に連続で弾を撃ち込む。
タイヤは、空気こそ抜けているようだがバーストまではいかない……だが、ホイールの中央に有るモータを破壊するのに成功した。
次の瞬間、タイヤの破壊によりトラックの進行方向が狂い……そして、その狂いを増幅するような衝撃。
アータヴァカは蹴りを入れ……。
「おっと……」
「おい……」
私は飛び退いてる途中に、アータヴァカに激突しかける。
トラックは横方向に回転しながら山道を下り……やがて、横転。
「え……えっと……何やってる?」
車が去った後には……背部の大型金属腕で近くに有る樹を掴んでいるレンジャー隊。
「この状態で蹴りを入れた……中々、ユニークな発想だ」
副店長が、そう説明する。
ドン……。
レンジャー隊が地上に下りると……。
「えっと……誉めてんだ……一応」
「その『一応』の一言で、誉められてる気がしねえよ」
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