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第六章:Feel the Fire
アータヴァカ/関口 陽(ひなた) (1)
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「携帯電話、PCその他の電子機器は入院と退院の時以外は、個室からの持ち出しは禁止です」
「は……はい」
あたしは、入院先のスタッフから説明を受けていた。
「あと、フリーWi-Fiは有りません」
「へっ?」
「申請に無い電子機器を体に埋め込んでいる事が判明した時点で、強制退院です」
「え……えっと……フリーWi-Fiの件ですけど……」
「他の患者さんとトラブった場合は、先に手を出した方が強制退院です。なお、理由の如何を問わずに一律『先に手を出した方に全責任が有ると見做す』という規則です。貴方が警察官で、入院中の他の患者さんの中に指名手配犯が居たとしても、絶対に手を出さないで下さい」
「あ……あの……」
スタッフは、あたしの質問に答えず、一方的に説明を続ける。
「魔法・超能力・霊能力などが使えたとしても、担当の医師・スタッフの許可なく使用した事が判明した時点で強制退院です」
「え……えっと……」
「とりあえず、細かい規則は、これに書いてますので、検査の順番が回ってくるまでに読んでいて下さい」
「は……はあ……」
「細かい質問は後で受け付けます」
「は……はい」
「で、こちらからの質問ですが、放射線に対する脆弱性などは有りますか?」
「えっ? えっと……どう云う事っすか?」
「例えば……そうですね、先天的な高速治癒能力なんかは有りますか? あの手の能力は、副作用として癌になった場合に進行を早めてしまうので」
「あ~、無いです」
「じゃあ、まずはCTで体全体を検査をします。通常のレントゲン撮影の……まぁ、下手したら千倍以上のX線に被曝しますが……大丈夫ですよね?」
「え……えっと……千倍以上?」
「まぁ、大概の場合は特に問題無い筈ですが……念の為の確認です」
「は……はぁ……数字だけ聞いたら、とんでもない感じっすけど、そんなモンっすか」
「ええ、あと、一番、大事な事ですが……」
「何っすか?」
「規則違反で強制退院になった場合は、半永久的に入院お断りになります。極端な話、その場合、貴方の命を助けないと世界が滅ぶとしても……当院および提携している他の病院では、絶対に貴方を入院させる事は有り得ません」
「は……はい」
あたしは、入院先のスタッフから説明を受けていた。
「あと、フリーWi-Fiは有りません」
「へっ?」
「申請に無い電子機器を体に埋め込んでいる事が判明した時点で、強制退院です」
「え……えっと……フリーWi-Fiの件ですけど……」
「他の患者さんとトラブった場合は、先に手を出した方が強制退院です。なお、理由の如何を問わずに一律『先に手を出した方に全責任が有ると見做す』という規則です。貴方が警察官で、入院中の他の患者さんの中に指名手配犯が居たとしても、絶対に手を出さないで下さい」
「あ……あの……」
スタッフは、あたしの質問に答えず、一方的に説明を続ける。
「魔法・超能力・霊能力などが使えたとしても、担当の医師・スタッフの許可なく使用した事が判明した時点で強制退院です」
「え……えっと……」
「とりあえず、細かい規則は、これに書いてますので、検査の順番が回ってくるまでに読んでいて下さい」
「は……はあ……」
「細かい質問は後で受け付けます」
「は……はい」
「で、こちらからの質問ですが、放射線に対する脆弱性などは有りますか?」
「えっ? えっと……どう云う事っすか?」
「例えば……そうですね、先天的な高速治癒能力なんかは有りますか? あの手の能力は、副作用として癌になった場合に進行を早めてしまうので」
「あ~、無いです」
「じゃあ、まずはCTで体全体を検査をします。通常のレントゲン撮影の……まぁ、下手したら千倍以上のX線に被曝しますが……大丈夫ですよね?」
「え……えっと……千倍以上?」
「まぁ、大概の場合は特に問題無い筈ですが……念の為の確認です」
「は……はぁ……数字だけ聞いたら、とんでもない感じっすけど、そんなモンっすか」
「ええ、あと、一番、大事な事ですが……」
「何っすか?」
「規則違反で強制退院になった場合は、半永久的に入院お断りになります。極端な話、その場合、貴方の命を助けないと世界が滅ぶとしても……当院および提携している他の病院では、絶対に貴方を入院させる事は有り得ません」
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