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第一章:傷城
アータヴァカ/関口 陽(ひなた) (5)
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「ったく……何考えてやがる」
『いつもの事』
あたしのボヤきに後方支援チームからツッコミが入る。
あたしは、ここで売ってたブツらしきパケ入りの粉を見付け出し、腰のポーチに入れ、階段の方に向かう。
「って、何だ、こりゃ?」
『どうしたの?』
「変だ、道路の方から嫌な感じの『気』が……」
『魔法系か心霊系らしい事が起きてるけど……その手のモノはカメラに撮影んないんで……』
「判ってる事だけ教えて……」
と言った頃には、既に雑居ビルを出ていて……。
「あ……大体判った……」
そこには……。
何故か、機動隊を襲ってる……県警にコネが有る動画配信者達。
機動隊は大したダメージは受けてないようだけど……予想もしてなかった背後からの攻撃な上に……何が起きてんのかも、まだ、把握してないらしく、苦戦中。
下には、対異能力犯罪広域警察のレンジャー隊も居たが……一般人が突然「擬似ゾンビ」化して、警官を襲ってる事態に、どう対応したらいいか判んないようだ。
「おい、こいつらに鎮静剤は効くのか?」
一足先に、外に出てた相棒から質問が飛んでくる。
「待て……」
そう言って、私は、擬似ソンビ化した動画配信者の1人を「気」で探……。
何だ、こりゃ?
並の悪霊や魔物に取り憑かれてるだけじゃない。
「悪いお報せと、もっと悪いお報せだ。こいつらを助ける方法は……多分ねえ」
「もっと悪いお報せは?」
「こいつらの体そのものが……剣呑い異界への『門』になってる」
『いつもの事』
あたしのボヤきに後方支援チームからツッコミが入る。
あたしは、ここで売ってたブツらしきパケ入りの粉を見付け出し、腰のポーチに入れ、階段の方に向かう。
「って、何だ、こりゃ?」
『どうしたの?』
「変だ、道路の方から嫌な感じの『気』が……」
『魔法系か心霊系らしい事が起きてるけど……その手のモノはカメラに撮影んないんで……』
「判ってる事だけ教えて……」
と言った頃には、既に雑居ビルを出ていて……。
「あ……大体判った……」
そこには……。
何故か、機動隊を襲ってる……県警にコネが有る動画配信者達。
機動隊は大したダメージは受けてないようだけど……予想もしてなかった背後からの攻撃な上に……何が起きてんのかも、まだ、把握してないらしく、苦戦中。
下には、対異能力犯罪広域警察のレンジャー隊も居たが……一般人が突然「擬似ゾンビ」化して、警官を襲ってる事態に、どう対応したらいいか判んないようだ。
「おい、こいつらに鎮静剤は効くのか?」
一足先に、外に出てた相棒から質問が飛んでくる。
「待て……」
そう言って、私は、擬似ソンビ化した動画配信者の1人を「気」で探……。
何だ、こりゃ?
並の悪霊や魔物に取り憑かれてるだけじゃない。
「悪いお報せと、もっと悪いお報せだ。こいつらを助ける方法は……多分ねえ」
「もっと悪いお報せは?」
「こいつらの体そのものが……剣呑い異界への『門』になってる」
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