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第三章:絶地7騎士 ― The Magnificent Seven ―
(ⅷ)
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「着装は終ったか?」
「ニワトリ」男がそう聞いた。
「ああ」
「制御コンピュータにアクセス出来ました。じゃあ、起動コマンド打ちます」
今度はメガネっ娘の声。
両眼立体視型の小型モニタに制御コンピュータの起動ログが次々と表示される。見た所、大きな異常は無いようだ。
そして、表示が、「水城」のヘルメットに有る視覚センサからのものに切り替わる。
「試しに動いてみろ」
パンチや蹴りの真似を何度かする。
「あんまり……なっちゃいない動きだな……」
「そうか?」
「でも、強化服そのものには問題は無さそうだな」
ガラガラガラガラ……。
その時、台車の音がした。
「何だ、そりゃ?」
台車に載っていたのは、片側が斧、もう片側がハンマになってる武器。柄の長さは一・二mぐらい。
「持ってけ。そこそこの魔力が込められてるが……『九段』の結界を通過すると『靖国神社』にバレるんで、その『魔力』は不活性化してある。一緒に行く2人のどっちでも活性化する事が出来る筈だ。魔力を活性化した状態なら……並の死霊や式神は倒せる」
「判った……しかし、総帥自ら、肉体労働か?」
「……たしかに……あんたの親父を殺したのは、私だが……でも、この『島』は、この『島』の人間の手で守るしか無い。『本土』の連中は、どう言い訳しても『他所者』だ……。いつ、居なくなるか判らん奴らに下手に頼る訳にはいかない」
「何が言いたい?」
「忘れるな……これからやる事は、お前の弟と妹を助けるだけの話じゃない。『秋葉原』の英雄の息子であるお前が……『秋葉原』を守る新しい英雄になる第一歩だ……。しっかりやれ」
「わかった……」
「じゃあ、そろそろ行きます。『靖国神社』の連中を『九段』の港で待ち伏せします」
「よし、古臭い言い方だが……そいつを一人前に……『男』にしてやれ」
しかし、何故か、俺の頭の中では、あのチビのメスガキの言葉が谺していた。
『何かを成し遂げた者を別の誰かが英雄として扱ってくれるだけだ』
『英雄に祭り上げられて……あんたの親父さんは幸せだったのか?』
「ニワトリ」男がそう聞いた。
「ああ」
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今度はメガネっ娘の声。
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そして、表示が、「水城」のヘルメットに有る視覚センサからのものに切り替わる。
「試しに動いてみろ」
パンチや蹴りの真似を何度かする。
「あんまり……なっちゃいない動きだな……」
「そうか?」
「でも、強化服そのものには問題は無さそうだな」
ガラガラガラガラ……。
その時、台車の音がした。
「何だ、そりゃ?」
台車に載っていたのは、片側が斧、もう片側がハンマになってる武器。柄の長さは一・二mぐらい。
「持ってけ。そこそこの魔力が込められてるが……『九段』の結界を通過すると『靖国神社』にバレるんで、その『魔力』は不活性化してある。一緒に行く2人のどっちでも活性化する事が出来る筈だ。魔力を活性化した状態なら……並の死霊や式神は倒せる」
「判った……しかし、総帥自ら、肉体労働か?」
「……たしかに……あんたの親父を殺したのは、私だが……でも、この『島』は、この『島』の人間の手で守るしか無い。『本土』の連中は、どう言い訳しても『他所者』だ……。いつ、居なくなるか判らん奴らに下手に頼る訳にはいかない」
「何が言いたい?」
「忘れるな……これからやる事は、お前の弟と妹を助けるだけの話じゃない。『秋葉原』の英雄の息子であるお前が……『秋葉原』を守る新しい英雄になる第一歩だ……。しっかりやれ」
「わかった……」
「じゃあ、そろそろ行きます。『靖国神社』の連中を『九段』の港で待ち伏せします」
「よし、古臭い言い方だが……そいつを一人前に……『男』にしてやれ」
しかし、何故か、俺の頭の中では、あのチビのメスガキの言葉が谺していた。
『何かを成し遂げた者を別の誰かが英雄として扱ってくれるだけだ』
『英雄に祭り上げられて……あんたの親父さんは幸せだったのか?』
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