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第三章:絶地7騎士 ― The Magnificent Seven ―
(ⅱ)
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「何だ、こりゃあッ⁉」
スキンヘッドが使っている携帯電話の画面に映っているのは、8足タイプの地上用小型ドローンだった。
その「背中」と云うか、「上」には、何かの箱が有った。
『どうも……このロボ公に取り付けられてる「箱」の中に……「結界」が検知した「呪物」が有るみたいです』
『おい……すまん……代ってくれ……。「結界」内に侵入者有り。2名。防御魔法を施した「護符」か何かを持っているようです』
この雑居ビルの下の階に降りていったスキンヘッドの下っ端達は、そう連絡する。
「ちょっと待て、お前ら、1階に居るのに、そいつらが侵入したのを見落したのか?」
『上です。侵入者は、上の階から、このビルに入りました。どうも、隣のビルの屋上から飛び移ったみたいです。多分、これは……単なるオトリです』
「はぁっ⁉」
『うげっ‼』
「おい、今度はどうした⁉」
『「呪物」が入っている……らしい……箱を開けたら……何かが……撒き散らされて……目と……鼻と……あと、喉も……』
携帯電話ごしに聞こえるのは、聞きとりにくい苦しげな声。
「どうなってんだ、一体?」
『多分……匂いや色からすると……』
「ヤバい薬品か? 催涙ガスか何かか?」
『唐辛子と胡椒みたいです』
「あっ?」
次の瞬間、窓ガラスが割れる音。
「ガラス代は、どこに送金すれば良い?」
聞き覚えが有る、あの糞メスガキの声だった。
「……て……テメエ……」
「臨兵闘……うわっ‼」
この部屋に残っていたスキンヘッドの1人が呪文を唱えたが、その最中に、次々とガラス片が投げ付けられる。
「呪文唱えてる最中に攻撃するか、卑怯だぞ‼」
部屋に残ってるスキンヘッド達の内、一番若いのが、的外れな非難の声を上げた。
「阿呆か」
その一言と共に、またしてもガラス片が宙を飛び、その一番若いスキンヘッドの右の肩口に突き刺さる。
「ぐっ……」
窓ガラスを割って部屋に入ってきたのは2人。
両方とも、バイク用のヘルメットにプロテクター付のライダースーツを着ている。
身長一八〇㎝ぐらいの男が1人。
そして、身長一五〇㎝台前半のメスガキが1人。声からして、多分、こいつが……。
「お前が……」
「直に会うのは初めてだったな……。と言っても、知り合って2日ぐらいだが」
スキンヘッドが使っている携帯電話の画面に映っているのは、8足タイプの地上用小型ドローンだった。
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『おい……すまん……代ってくれ……。「結界」内に侵入者有り。2名。防御魔法を施した「護符」か何かを持っているようです』
この雑居ビルの下の階に降りていったスキンヘッドの下っ端達は、そう連絡する。
「ちょっと待て、お前ら、1階に居るのに、そいつらが侵入したのを見落したのか?」
『上です。侵入者は、上の階から、このビルに入りました。どうも、隣のビルの屋上から飛び移ったみたいです。多分、これは……単なるオトリです』
「はぁっ⁉」
『うげっ‼』
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携帯電話ごしに聞こえるのは、聞きとりにくい苦しげな声。
「どうなってんだ、一体?」
『多分……匂いや色からすると……』
「ヤバい薬品か? 催涙ガスか何かか?」
『唐辛子と胡椒みたいです』
「あっ?」
次の瞬間、窓ガラスが割れる音。
「ガラス代は、どこに送金すれば良い?」
聞き覚えが有る、あの糞メスガキの声だった。
「……て……テメエ……」
「臨兵闘……うわっ‼」
この部屋に残っていたスキンヘッドの1人が呪文を唱えたが、その最中に、次々とガラス片が投げ付けられる。
「呪文唱えてる最中に攻撃するか、卑怯だぞ‼」
部屋に残ってるスキンヘッド達の内、一番若いのが、的外れな非難の声を上げた。
「阿呆か」
その一言と共に、またしてもガラス片が宙を飛び、その一番若いスキンヘッドの右の肩口に突き刺さる。
「ぐっ……」
窓ガラスを割って部屋に入ってきたのは2人。
両方とも、バイク用のヘルメットにプロテクター付のライダースーツを着ている。
身長一八〇㎝ぐらいの男が1人。
そして、身長一五〇㎝台前半のメスガキが1人。声からして、多分、こいつが……。
「お前が……」
「直に会うのは初めてだったな……。と言っても、知り合って2日ぐらいだが」
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