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第4章:ダークナイト

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「居たぞ、あいつだ‼」
 僕が路地裏で楽しく食事をしていると怒号……。
 そこに居たのは……。
 誰だっけ?
 4人ほど居るけど……。
 どこかで見た気がするが、思い出せない。
 何か、殺気立ってる。
 手には……棍棒やら丸太やら包丁やら……。
 その内の1人が笛を吹き……僕は路地の反対側に逃げるが……。
「居たぞッ‼」
 ああ、クソ。
 そっちにも……。
 僕は、何も悪い事してないのに、理不尽にも何者かに狙われてるらしい。
「はい、パス」
 僕は、とっさに、その1人に、あと数日分の食料を投げ渡す。
「えっ?」
 何、呆然としてんだよ?
 この状況なら、人肉ぐらいみんな食べてるだろ。
 頭が真っ白になってるらしい悪者その1の脳天に聖剣を叩き込む。
 ドサ……ッ‼
 一撃で死んだそいつは……大事な幼女肉を地面に落し……。
 あれ?
 聖剣が頭から抜けない。
「この野郎ッ‼ 食い物を粗末に扱うなぁッ‼ 僕の肉だぞ~ッ‼」
 僕の聖剣を咥え込んでる死体に説教しながら蹴りを入れ……。
 聖剣は引き抜けたけど……僕もバランスを崩し……。
 しかも……。
 滑った。
 ここんとこの異常気象で、たまたま、足下が凍り付いてた。
「うわっ‼」
 あははは……神様は聖騎士である僕を見捨てていなかった。
 たまたま、僕の後頭部が、背後に居た別の暴徒の顔面に激突したようだ。
 僕は、左手で後頭部を押さえ……振り向きざまに、暴徒その2の頚動脈を切断……あっ……。
 距離が近過ぎた。
 命中したのは、聖剣の刃ではなく、鍔。
 でも、結果オーライ。
 首筋に鍔がめりこんで大ダメージ。
 でも……。
 クソ、見苦しいぞ。
 とっとと死ね、この屑人間がッ‼
 そいつは僕の右腕を掴む。
「うわあああ……ッ‼」
 僕は屑野郎の腹を蹴る蹴る蹴る蹴るッ‼
 でも、屑野郎は、死んだまま僕の腕を掴み続けている。
 ドゲシッ‼
 後頭部に棍棒か何かの一撃。
 ドゲシッ‼
 ドゲシッ‼
 ドゲシッ‼
 殴られる、殴られる、殴られる、殴られる。
「殺すんじゃねえぞ。邪悪騎士ネガ・パラディン様は、生きたまま連れて来いと言ってらっしゃる」
 意識は……朦朧……。
 どうやら、僕は……地面に倒れてるらしい。
 だけど……まだ……。
「えっ?」
 暴徒どもが油断してる所で、聖剣の治癒能力を発動。
 油断してた暴徒の股間に聖剣の一撃。
「うぎゃあああ……」
「うりゃあ、うりゃあ、うりゃあッ‼」
 最早、斬ると言うより殴る殴る殴る。
 僕は、周囲の暴徒どもを聖剣で殴り続ける。
 邪悪な暴徒どもは……聖騎士である僕の奮戦ぶりを見て怯えてるようだ。
 でも……。
「おりゃあッ‼」
 暴徒の1匹を聖剣で殴った途端……。
 あ……っ。
 手まで血糊だらけになってたせいで……。
 滑った。
 聖剣が手から離れ……。
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