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第一章:チキンラン
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「GPSだけは使えるみたいですね……」
姐さんは自分の携帯電話を見ながら、そう言った。
「でも、この地図はどうやって表示してんですか?」
そう訊いたのは久米。
「多分ですが、前回、このアプリを使った時に裏でダウンロードしてた地図情報だと思います」
そう答えたのは……戦力外だったんで、さっきまでトイレに隠れてた「教授」。
「じゃあ『教授』、最新の地図じゃないのか?」
「このアプリを最後に使ったのがいつかと……あとは、アプリの中の造りによります」
「まぁ、ほぼ、最新と思っても問題は無いでしょう。で、このフェリーが航路から外れてるかは判りますか?」
「さっぱり」
とりあえず、「気弾」で気絶させた奴の中に日本語がしゃべれる奴は居なかった。
英語が話せる奴は居るには居たが……。
「なぁ、魔法で、どこの何者か吐かせる事は出来ねえんですか?」
「無理です。英語は日常会話程度しか出来ないので……」
久米の質問に答えたのは姐さん。
「吐かせる事が出来ても、言ってる事が判らないって事ですか?」
「それも有りますが、精神操作系の魔法は……意思疎通が巧くいかないと効果が格段に落ちてしまうんですよ。怯えさせるとか、そう云う単純な感情の操作なら……」
「巧くいくんですか?」
姐さんは首を横に振る。
「それですら、あくまで『巧くいく場合もある』です。相手の性格によって効き目が違いますし……例えば、自分の心や感情を制御する技術を身に付けてる相手だと、効果は格段に落ちます」
「精神力みたいなモノですか? でも、そんな単純なありがちなRPGみたいに数値化出来るモノが存在するなんて、到底……」
「教授」がそう訊いた。
「そうです。苦痛に耐えるのが得意でも、精神操作には、あっさりかかる人も居ますし、臆病でも精神操作がかかりにくい人も居ます。例えば『心が折れない』のは同じでも、犯罪の容疑者になって取調べを受けた場合に何が有っても黙秘し続けられるようなタイプの『心が折れない人』は『精神操作』が効きにくいですが、逆にどんな取調べを受けても強気なまま相手を論破してやろうとするタイプの『心が折れない人』は、あっさり『精神操作』が効いてしまいます。後者のタイプの『心が折れない人』でも、相手を極端に見下してるか、逆に心の底で恐れてるから相手を論破する事で恐怖を克服しようとしてる場合は、さらに効き目が増す傾向が有ります。まぁ……そうですね……孤独に耐えられる人や、空気が読めない人や、同調圧力を何とも思わない人は、『精神操作』の効き目が弱くなりますが……逆に体育会系的な意味での『精神力が強い』人は……そうでない人より効果が上がります。体育会系的な意味での『精神力が強い』は……堅いけど脆い強さなので、心の中に本人が気付いてない隙間や傷が結構有りますから……思った以上に効き過ぎたり、予想外の副作用に用心しないといけないですね」
「『効き過ぎる』ってのは……どう云う事なんすか?」
「例えば、こっちがある情報を持ってると思ってるけど、実はそんな情報を知らない相手に、精神操作で自白させようとしたとします。精神操作が効かなかった相手は、正直に知らないと言うか、嘘を言うかは……そいつの性格その他とそいつが置かれてる状況に依ります。マトモな効き方をしたなら、正直に『知らない』と言うでしょう。変な効き方をしたり効き過ぎた場合は……精神操作のつもりだったのに精神破壊が起きてしまうか……知らない筈の情報を自白してしまいます。大概の場合は術者が知らず知らずの内に抱いている思い込みや願望に沿った内容の嘘の自白をね。しかも、精神操作が効かなかった場合は、術者にはその事が判るけど……『普通に効いた』場合と『効き過ぎた』『変な効き方をした』場合の判別は……『精神操作も使える』んじゃなくて『精神操作が専門』で、しかも、かなり経験を積んだ術者じゃないと困難です」
「なるほどね……。ん? 刑務官、ちょっと待ってください……こいつらが……軍人か傭兵か警官だとすると……」
そう言ったのは久米。
「モロに『体育会系』の可能性大。言葉が通じても精神操作系の魔法で引き出さた情報の正確性には疑問符が付きます。どうしても、軍人や警官や体育会系の文化が有る犯罪組織の構成員が相手で、精神操作系の魔法しか情報を聞き出す手段が無い場合は……精神操作系が専門の魔法使いに任せます」
「やれやれ……じゃあ、とりあえずは……こいつらの生き残りはふん縛って……『お客さん』の安全を確認しに行くって事ですか?」
「それがいいでしょうね」
姐さんは自分の携帯電話を見ながら、そう言った。
「でも、この地図はどうやって表示してんですか?」
そう訊いたのは久米。
「多分ですが、前回、このアプリを使った時に裏でダウンロードしてた地図情報だと思います」
そう答えたのは……戦力外だったんで、さっきまでトイレに隠れてた「教授」。
「じゃあ『教授』、最新の地図じゃないのか?」
「このアプリを最後に使ったのがいつかと……あとは、アプリの中の造りによります」
「まぁ、ほぼ、最新と思っても問題は無いでしょう。で、このフェリーが航路から外れてるかは判りますか?」
「さっぱり」
とりあえず、「気弾」で気絶させた奴の中に日本語がしゃべれる奴は居なかった。
英語が話せる奴は居るには居たが……。
「なぁ、魔法で、どこの何者か吐かせる事は出来ねえんですか?」
「無理です。英語は日常会話程度しか出来ないので……」
久米の質問に答えたのは姐さん。
「吐かせる事が出来ても、言ってる事が判らないって事ですか?」
「それも有りますが、精神操作系の魔法は……意思疎通が巧くいかないと効果が格段に落ちてしまうんですよ。怯えさせるとか、そう云う単純な感情の操作なら……」
「巧くいくんですか?」
姐さんは首を横に振る。
「それですら、あくまで『巧くいく場合もある』です。相手の性格によって効き目が違いますし……例えば、自分の心や感情を制御する技術を身に付けてる相手だと、効果は格段に落ちます」
「精神力みたいなモノですか? でも、そんな単純なありがちなRPGみたいに数値化出来るモノが存在するなんて、到底……」
「教授」がそう訊いた。
「そうです。苦痛に耐えるのが得意でも、精神操作には、あっさりかかる人も居ますし、臆病でも精神操作がかかりにくい人も居ます。例えば『心が折れない』のは同じでも、犯罪の容疑者になって取調べを受けた場合に何が有っても黙秘し続けられるようなタイプの『心が折れない人』は『精神操作』が効きにくいですが、逆にどんな取調べを受けても強気なまま相手を論破してやろうとするタイプの『心が折れない人』は、あっさり『精神操作』が効いてしまいます。後者のタイプの『心が折れない人』でも、相手を極端に見下してるか、逆に心の底で恐れてるから相手を論破する事で恐怖を克服しようとしてる場合は、さらに効き目が増す傾向が有ります。まぁ……そうですね……孤独に耐えられる人や、空気が読めない人や、同調圧力を何とも思わない人は、『精神操作』の効き目が弱くなりますが……逆に体育会系的な意味での『精神力が強い』人は……そうでない人より効果が上がります。体育会系的な意味での『精神力が強い』は……堅いけど脆い強さなので、心の中に本人が気付いてない隙間や傷が結構有りますから……思った以上に効き過ぎたり、予想外の副作用に用心しないといけないですね」
「『効き過ぎる』ってのは……どう云う事なんすか?」
「例えば、こっちがある情報を持ってると思ってるけど、実はそんな情報を知らない相手に、精神操作で自白させようとしたとします。精神操作が効かなかった相手は、正直に知らないと言うか、嘘を言うかは……そいつの性格その他とそいつが置かれてる状況に依ります。マトモな効き方をしたなら、正直に『知らない』と言うでしょう。変な効き方をしたり効き過ぎた場合は……精神操作のつもりだったのに精神破壊が起きてしまうか……知らない筈の情報を自白してしまいます。大概の場合は術者が知らず知らずの内に抱いている思い込みや願望に沿った内容の嘘の自白をね。しかも、精神操作が効かなかった場合は、術者にはその事が判るけど……『普通に効いた』場合と『効き過ぎた』『変な効き方をした』場合の判別は……『精神操作も使える』んじゃなくて『精神操作が専門』で、しかも、かなり経験を積んだ術者じゃないと困難です」
「なるほどね……。ん? 刑務官、ちょっと待ってください……こいつらが……軍人か傭兵か警官だとすると……」
そう言ったのは久米。
「モロに『体育会系』の可能性大。言葉が通じても精神操作系の魔法で引き出さた情報の正確性には疑問符が付きます。どうしても、軍人や警官や体育会系の文化が有る犯罪組織の構成員が相手で、精神操作系の魔法しか情報を聞き出す手段が無い場合は……精神操作系が専門の魔法使いに任せます」
「やれやれ……じゃあ、とりあえずは……こいつらの生き残りはふん縛って……『お客さん』の安全を確認しに行くって事ですか?」
「それがいいでしょうね」
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