52 / 83
第六章:恋する乙女は最強無敵
(6)
しおりを挟む
「お……おい……何が起きてる?」
「あああああ……」
本当に霊感0で何が起きてるか判んない高木さんと……あたしの守護天使が見えてるらしいスペクトラム・スカーレットは正反対の反応。
「何をやってる? この際だ……主ごと……ん?」
「が…が…が……が……ッ」
あたしは……高木さんとスペクトラム・スカーレットの前に立つ……。
2人を攻撃しようとしてるのは……よりにもよって……あたしの守護天使。
でも……その守護天使が……苦しんでいる。
どうすれば……だめだ……いつもみたいに……体が固まって……何も……いや……違う……。
「1……2……3……4……5……6……」
ゆっくりと深呼吸をして……息を吸い吐く度に数字を数える。
「ま……待て……それは……どこで……習った?」
あたしは……そんな事を口にしてる男の人に指を向ける。
「うおおおおッ‼」
あたしの守護天使が叫ぶ。
「ごああああッ‼」
男の人を攻撃しようとした……あたしの守護天使を男の人の守護天使が止めようとするけど……。
あたしの守護天使の翼は刃に変り……背後に居るもう一体の守護天使を斬り付ける。
あたしが振り向くと……あたしの守護天使も振り向く……。
「ば……馬鹿な……」
あたしは……脳裏に……バス内での戦いを思い浮かべる。
もちろん、守護天使には実体が無い。
でも……それがあたしの守護天使に「戦いのイメージ」として伝わる。
殴る。
蹴る。
殴る。殴る。殴る。蹴る。殴る。
蹴る。殴る。蹴る。蹴る。殴る。
「ぐはぁッ……」
男の人の守護天使は……あたしの守護天使から距離を取ろうとする。
次に……あたしは……高木さんが、太く長い針のような武器を投げた時の姿をイメージする。
轟ッ‼
あたしの守護天使の羽根が棒手裏剣に変り……男の人の守護天使に次々と突き刺さる。
「何が起きてんだ?」
「え……えっと……すごい事……」
「き……貴様……ふざけ……」
男の人の絶叫と共に……。
「えっ?」
体から力が抜ける……。
「わからせてやる……。お前たちなど……単なる生きた『魔力袋』に過ぎん事をな……」
「あああああ……」
本当に霊感0で何が起きてるか判んない高木さんと……あたしの守護天使が見えてるらしいスペクトラム・スカーレットは正反対の反応。
「何をやってる? この際だ……主ごと……ん?」
「が…が…が……が……ッ」
あたしは……高木さんとスペクトラム・スカーレットの前に立つ……。
2人を攻撃しようとしてるのは……よりにもよって……あたしの守護天使。
でも……その守護天使が……苦しんでいる。
どうすれば……だめだ……いつもみたいに……体が固まって……何も……いや……違う……。
「1……2……3……4……5……6……」
ゆっくりと深呼吸をして……息を吸い吐く度に数字を数える。
「ま……待て……それは……どこで……習った?」
あたしは……そんな事を口にしてる男の人に指を向ける。
「うおおおおッ‼」
あたしの守護天使が叫ぶ。
「ごああああッ‼」
男の人を攻撃しようとした……あたしの守護天使を男の人の守護天使が止めようとするけど……。
あたしの守護天使の翼は刃に変り……背後に居るもう一体の守護天使を斬り付ける。
あたしが振り向くと……あたしの守護天使も振り向く……。
「ば……馬鹿な……」
あたしは……脳裏に……バス内での戦いを思い浮かべる。
もちろん、守護天使には実体が無い。
でも……それがあたしの守護天使に「戦いのイメージ」として伝わる。
殴る。
蹴る。
殴る。殴る。殴る。蹴る。殴る。
蹴る。殴る。蹴る。蹴る。殴る。
「ぐはぁッ……」
男の人の守護天使は……あたしの守護天使から距離を取ろうとする。
次に……あたしは……高木さんが、太く長い針のような武器を投げた時の姿をイメージする。
轟ッ‼
あたしの守護天使の羽根が棒手裏剣に変り……男の人の守護天使に次々と突き刺さる。
「何が起きてんだ?」
「え……えっと……すごい事……」
「き……貴様……ふざけ……」
男の人の絶叫と共に……。
「えっ?」
体から力が抜ける……。
「わからせてやる……。お前たちなど……単なる生きた『魔力袋』に過ぎん事をな……」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
レディース異世界満喫禄
日の丸
ファンタジー
〇城県のレディース輝夜の総長篠原連は18才で死んでしまう。
その死に方があまりな死に方だったので運命神の1人に異世界におくられることに。
その世界で出会う仲間と様々な体験をたのしむ!!
貴族令嬢の身代わりでお見合いしたら気に入られて輿入れすることになりました
猫男爵
ファンタジー
マルセ王国の貴族エルナンド伯爵家の令嬢アンセリーナに仕える侍女パンナは、我儘なアンセリーナに毎日手を焼いていた。人嫌いのアンセリーナは自分の社交界デビューとなるパーティーの開催を嫌がり、パンナがアンセリーナに扮してパーティに出ることになる。そこで王国の大貴族、「四公」の一つであるサンクリスト公爵家の嫡男ボナーと出会ったパンナは彼に気に入られ、縁談の話が持ち上がってしまう。アンセリーナは相手が低身長であるということを理由に見合いを嫌がり、娘にはやたら甘いエルナンド伯爵もそれを咎めようとしない。だが格上の公爵家からの話を無下に断るわけにもいかず困り果て、見合いの場で粗相をして相手から断らせようと提案するが、プライドの高いアンセリーナはそんなことは出来ないと言う。そこで伯爵はまたもパンナを娘の身代わりに見合いさせる。貴族の社交マナーなど知る由もないパンナなら向こうが呆れて断ると踏んだのだ。アンセリーナの評判を落とすことになるとパンナは固辞するが、親バカの伯爵は娘を嫁にやるくらいなら評判を悪くして手元に置いておきたいと言って強要する。渋々見合いに行かされたパンナは思いっきり粗相をして縁談を破棄させようとするが、刺客に襲われるという思いもしない事態が起こり、ボナーをかばったパンナはさらに彼に気に入られてしまう。求婚されたパンナはやむを得ず身代わりであることを打ち明けるが、ボナーはそれでもかまわないと言い、伯爵と共謀して実家を騙し、パンナをアンセリーナと偽って婚約を発表。庶民の出でありながらパンナは公爵家に輿入れすることになってしまった。思いもよらない事態に困惑するパンナだったが、公爵家、そして王家に渦巻く陰謀に巻き込まれ、ボナーと共に波乱の人生を送ることになっていくのだった。
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~
時野洋輔
ファンタジー
英雄のパーティ、『炎の竜牙』をリストラされたクルトは、実は戦闘以外は神の域に達している適正ランクSSSの持ち主だった。
そんなことを知らないクルトは、自分の実力がわからないまま周囲の人間を驚かせていく。
結果、多くの冒険者を纏める工房主(アトリエマイスター)となり、国や世界の危機を気付かないうちに救うことになる。
果たして、クルトは自分の実力を正確に把握して、勘違いを正すことができるのか?
「え? 山を適当に掘ったらミスリルが見つかるのってよくある話ですよね?」
……無理かもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※令和元年12月より、コミカライズスタート(毎月第三火曜日更新)
※1~5巻好評発売中(コミカライズ1巻発売中)2020年11月時点
※第11回ファンタジー小説大賞受賞しました(2018年10月31日)
※お気に入り数1万件突破しました(2018年9月27日)
※週間小説ランキング1位をいただきました(2018年9月3日時点)
※24h小説ランキング1位をいただきました(2018年8月26日時点)
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
錬金先輩のバズレシピ!
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
槍込聖は生粋の錬金術バカである。
そんな彼は大手製薬のポーション生産部署の主任として今日も重労働を強いられていた。
出世していく同期、年だけ食っていく自分……だなんて一切思わずに錬金術の深淵に打ち込む狂った男の野望全開の物語です。ウヒョー!
※この作品はカクヨム様にも投稿されてまぁす♡
あまり深く考えずに、軽い気持ちで読んでね!
本編:56話【完結】約36万字
RE :44話【完結】約12万字
XX :(下記作品のクロスワールドです)不定期更新中
錬金先輩のバズレシピ
RE:錬金先輩のバズレシピ
Atlantis World Online《定年》
お持ち帰り召喚士磯貝
俺だけ宝箱で殴るダンジョン生活
異世界アルバイト生活
余暇人のVRMMO誌
他
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる