109 / 125
第一三章:胸に眠るヒーロー揺り起せ
(4)
しおりを挟む
魔法使い系の人が呪符を投げると……えっ?
「気配を隠す」系の結界が次々と出現する……ただし……何も無いし、誰も居ない場所に……。
「な……何やって……?」
「そ……そう云う事か……」
広島の魔法少女の1人が勝手に納得している。
次の瞬間、何者かの「使い魔」が何体も出現……けど……迷っている。
「使い魔」達は、「気配を探る」系の魔法を使って、「気配を隠す」系の結界の存在を感知した……らしい。
けど、「気配を隠す」系の結界の中に、何が居るのかまでは判らないようだ。
当然だ……「気配を隠す」系の結界ってのは、そう云うモノなんだから。
「使い魔」達は、「気配を隠す」系を破る。でも……誰も何も見付からない。
これも当然だ。誰も居ないし、何も無い場所に「気配を隠す」系の結界を張ったのだから。
「使い魔」達が困惑する中、韓国語らしい怒号。
こっちの味方の1人が使ってるのとは別タイプの、やたらとゴツい強化装甲服が一体、あと、こっちの2人より、より人間っぽい顔の獣人が1人、通路の陰から飛び出して来て……。
「オン・マリシエイ・ソワカ」
同時に、こっちの魔法使い系が、呪文を唱える。
それは「気」「魔力」「霊力」と呼ばれるモノなので……本当に目に見えてる訳じゃない。
けど、それは……あたしの目には……赤っぽいオレンジ色の光線に見えた。
まるで……夜明けの空の色のような……。
その光が……次々と「使い魔」達を貫く。
でも、一体だけ「使い魔」が残っている。
「行けッ‼」
こっちの「魔法使い」系の人の、その声と共に、2体の「使い魔」が出現。
もちろん、私の脳味噌が無意識の内に「気」とか「霊力」を「目に見える形」に変換してるだけなので、本当の姿じゃない。
でも……それは……夜明けの空みたいな色の……子供の仏像? 上半身裸の子供の戦士?……ともかく、そんな姿の何かが……。
敵の「使い魔」は慌てて逃げようとする……そして……敵の「使い魔」の姿は消え……それを追うように、こっちの「使い魔」の姿も消え……。
「ぐえ~ッ‼」
どこからともなく、悲鳴。
一方、銀色の狼男の姿になった沙也加ちゃんのお兄さんは、とんでもないスピードで、敵の獣人を翻弄。
「あ……が……?」
気付いた時には……敵の獣人の体には、銀色の狼男の毛が変化した無数の針が刺さっていた。
1つ1つのダメージは小さくても、あれだけの数だと、かなりキツいのだけは判る……結構、とんでもない本数が、全身にくまなく……。
ドオンッ‼ ドオンッ‼ ドオンッ‼
ほぼ同時に、モノ凄い音。
敵の強化装甲服が、こちらの強化装甲服の銃弾を浴びて……。
何か……変だ……。
銃弾は貫通してない。
口から吐き出されたガムが地面に貼り付くような感じで、変形して敵の強化装甲服の装甲に貼り付いてる。
なのに、敵の強化装甲服はフラフラになってる。
斬ッ‼
そして、黒い虎男の姿になった沙也加ちゃんの彼氏の刃物が……2人の敵の首を、まとめて斬り裂き……獣人は首筋から、強化装甲服は喉元から血を吹き出しながら倒れた。
「気配を隠す」系の結界が次々と出現する……ただし……何も無いし、誰も居ない場所に……。
「な……何やって……?」
「そ……そう云う事か……」
広島の魔法少女の1人が勝手に納得している。
次の瞬間、何者かの「使い魔」が何体も出現……けど……迷っている。
「使い魔」達は、「気配を探る」系の魔法を使って、「気配を隠す」系の結界の存在を感知した……らしい。
けど、「気配を隠す」系の結界の中に、何が居るのかまでは判らないようだ。
当然だ……「気配を隠す」系の結界ってのは、そう云うモノなんだから。
「使い魔」達は、「気配を隠す」系を破る。でも……誰も何も見付からない。
これも当然だ。誰も居ないし、何も無い場所に「気配を隠す」系の結界を張ったのだから。
「使い魔」達が困惑する中、韓国語らしい怒号。
こっちの味方の1人が使ってるのとは別タイプの、やたらとゴツい強化装甲服が一体、あと、こっちの2人より、より人間っぽい顔の獣人が1人、通路の陰から飛び出して来て……。
「オン・マリシエイ・ソワカ」
同時に、こっちの魔法使い系が、呪文を唱える。
それは「気」「魔力」「霊力」と呼ばれるモノなので……本当に目に見えてる訳じゃない。
けど、それは……あたしの目には……赤っぽいオレンジ色の光線に見えた。
まるで……夜明けの空の色のような……。
その光が……次々と「使い魔」達を貫く。
でも、一体だけ「使い魔」が残っている。
「行けッ‼」
こっちの「魔法使い」系の人の、その声と共に、2体の「使い魔」が出現。
もちろん、私の脳味噌が無意識の内に「気」とか「霊力」を「目に見える形」に変換してるだけなので、本当の姿じゃない。
でも……それは……夜明けの空みたいな色の……子供の仏像? 上半身裸の子供の戦士?……ともかく、そんな姿の何かが……。
敵の「使い魔」は慌てて逃げようとする……そして……敵の「使い魔」の姿は消え……それを追うように、こっちの「使い魔」の姿も消え……。
「ぐえ~ッ‼」
どこからともなく、悲鳴。
一方、銀色の狼男の姿になった沙也加ちゃんのお兄さんは、とんでもないスピードで、敵の獣人を翻弄。
「あ……が……?」
気付いた時には……敵の獣人の体には、銀色の狼男の毛が変化した無数の針が刺さっていた。
1つ1つのダメージは小さくても、あれだけの数だと、かなりキツいのだけは判る……結構、とんでもない本数が、全身にくまなく……。
ドオンッ‼ ドオンッ‼ ドオンッ‼
ほぼ同時に、モノ凄い音。
敵の強化装甲服が、こちらの強化装甲服の銃弾を浴びて……。
何か……変だ……。
銃弾は貫通してない。
口から吐き出されたガムが地面に貼り付くような感じで、変形して敵の強化装甲服の装甲に貼り付いてる。
なのに、敵の強化装甲服はフラフラになってる。
斬ッ‼
そして、黒い虎男の姿になった沙也加ちゃんの彼氏の刃物が……2人の敵の首を、まとめて斬り裂き……獣人は首筋から、強化装甲服は喉元から血を吹き出しながら倒れた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
Neo Tokyo Site 01:第一部「Road to Perdition/非法正義」
蓮實長治
SF
平行世界の「東京」ではない「東京」の千代田区・秋葉原。
父親の形見である強化服「水城(みずき)」を自分の手で再生させる事を夢見る少年・石川勇気と、ある恐るべき「力」を受け継いでしまった少女・玉置レナは、人身売買組織に誘拐された勇気の弟と妹と取り戻そうとするが……。
失なわれた「正義」と「仁愛」を求める「勇気」が歩む冥府魔道の正体は……苦難の果てにささやかな誇りを得る「英雄への旅路」か、それとも栄光と破滅が表裏一体の「堕落への旅路」か?
同じ作者の「世界を護る者達/御当地ヒーロー始めました」「青き戦士と赤き稲妻」と同じ世界観の話です。
「なろう」「カクヨム」「pixiv」にも同じものを投稿しています。
こちらに本作を漫画台本に書き直したものを応募しています。
https://note.com/info/n/n2e4aab325cb5
https://note.com/gazi_kun/n/n17ae6dbd5568
万が一、受賞した挙句にマルチメディア展開になんて事になったら、主題歌は浜田省吾の「MONEY」で……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!

髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる