66 / 125
第八章:Tears
(11)
しおりを挟む
「あ……あの……何かトラブルでも起きてんですか?」
「え……えっと……ちょっと待って下さい? あれ?」
一昨日、「魔法少女」の格好をして警察署で騒ぎを起こした同業者に面会しに行ったら……警察の職員さん達の顔色が真っ青になり大騒ぎが始まった。
「マズくない、これ?」
「う……うん、何が起きてるか判んないけど……かなりマズそう」
「ねえ、これ、どうなってると思う?」
そう言い出した沙也加ちゃんは……えっ? いつの間にか、電車内で使ってたタブレットPCを取り出して……。
「な……何?……って、何、これッ⁉」
「声がデカ過ぎるよ」
タブレットPCの画面には……目の前に居る警察署の受け付け担当者を背後から撮影した画像……って、背後?
沙也加ちゃんがタブレットPCを操作すると……。
『画像補正中』
『文字認識中』
というメッセージが続けて出て……。
そして、沙也加ちゃんが画面の一部を指定……警察署の受け付け担当者の使ってるPCの画面。
あまり、はっきり写ってない画面上の文字……そこに、どんな文章が表示されてるかを推測したものらしいけど……。
『07:30。朝食には手を付けていないが、それ以外は異常なし』
『10:00。異常なし』
『13:30。昼食には手を付けていないが、それ以外は異常なし』
『15:30。異常なし』
『18:30。夕食には手を付けていないが、それ以外は異常なし』
『21:00。異常なし』
『03:00。異常なし』
そして、画面の別のウィンドウには……動画再生ソフトで監視カメラ画像を再生してるらしいけど……写ってるのは誰も入ってない留置所の一室らしい場所。
そりゃ、中に入ってる筈の人が食事に手を付けてないのと、あとたった1つの事以外の異常は起きないに決ってる。
中に誰も居ないんだから……。
「あのさ……君達、何やってんのかな?」
「え……えっと……ちょっと待って下さい? あれ?」
一昨日、「魔法少女」の格好をして警察署で騒ぎを起こした同業者に面会しに行ったら……警察の職員さん達の顔色が真っ青になり大騒ぎが始まった。
「マズくない、これ?」
「う……うん、何が起きてるか判んないけど……かなりマズそう」
「ねえ、これ、どうなってると思う?」
そう言い出した沙也加ちゃんは……えっ? いつの間にか、電車内で使ってたタブレットPCを取り出して……。
「な……何?……って、何、これッ⁉」
「声がデカ過ぎるよ」
タブレットPCの画面には……目の前に居る警察署の受け付け担当者を背後から撮影した画像……って、背後?
沙也加ちゃんがタブレットPCを操作すると……。
『画像補正中』
『文字認識中』
というメッセージが続けて出て……。
そして、沙也加ちゃんが画面の一部を指定……警察署の受け付け担当者の使ってるPCの画面。
あまり、はっきり写ってない画面上の文字……そこに、どんな文章が表示されてるかを推測したものらしいけど……。
『07:30。朝食には手を付けていないが、それ以外は異常なし』
『10:00。異常なし』
『13:30。昼食には手を付けていないが、それ以外は異常なし』
『15:30。異常なし』
『18:30。夕食には手を付けていないが、それ以外は異常なし』
『21:00。異常なし』
『03:00。異常なし』
そして、画面の別のウィンドウには……動画再生ソフトで監視カメラ画像を再生してるらしいけど……写ってるのは誰も入ってない留置所の一室らしい場所。
そりゃ、中に入ってる筈の人が食事に手を付けてないのと、あとたった1つの事以外の異常は起きないに決ってる。
中に誰も居ないんだから……。
「あのさ……君達、何やってんのかな?」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!

転生した愛し子は幸せを知る
ひつ
ファンタジー
【連載再開】
長らくお待たせしました!休載状態でしたが今月より復帰できそうです(手術後でまだリハビリ中のため不定期になります)。これからもどうぞ宜しくお願いします(^^)
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
宮月 華(みやつき はな) は死んだ。華は死に間際に「誰でもいいから私を愛して欲しかったな…」と願った。
次の瞬間、華は白い空間に!!すると、目の前に男の人(?)が現れ、「新たな世界で愛される幸せを知って欲しい!」と新たな名を貰い、過保護な神(パパ)にスキルやアイテムを貰って旅立つことに!
転生した女の子が周りから愛され、幸せになるお話です。
結構ご都合主義です。作者は語彙力ないです。
第13回ファンタジー大賞 176位
第14回ファンタジー大賞 76位
第15回ファンタジー大賞 70位
ありがとうございます(●´ω`●)

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」

冷女が聖女。
サラ
ファンタジー
冷蔵庫を背負った聖女の略称は冷女でした。
聖女が幸せに過ごす事でその国の豊穣が約束される世界。
『聖女召喚の儀式』で呼び出された玲の称号は『冷女』そして、同時に召喚された従妹のシオリは『聖女』
冷たい女はいらないと捨てられた玲だったが、異世界のステータス開示で見られる称号は略称だった。
『冷蔵庫(広義)と共に玲の祝福を持つ聖女』の略称は『冷女』、『聖女に巻き込まれた女』の略称は『聖女』
そして、玲の背中にまるで、背後霊のように付いている冷蔵庫。この冷蔵庫は人には見えない。でも、冷蔵庫はとても便利でサバイバルにピッタリ。しかもレベルが上がると色々と便利な用途(機能)が使えるようになり、冷蔵庫さえあれば生きていくのに問題はない。
これは異世界で冷蔵庫と共に召喚された聖女が幸せになり異世界があるべき姿に戻るお話。

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
幼なじみが犬になったら、モテ期が来たので抵抗します!
KUMANOMORI(くまのもり)
ライト文芸
本田美咲は平凡をこよなく愛する高校生。
濃くて危険な男性遍歴をくり返している姉を見ているせいか、恋愛に及び腰になっている。
そんな夏のある日、美咲をみかね、面白いこと好きな親友のまほりが、恋愛感度の上がるというおまじないをほどこしたことで、事態は一変!
幼なじみの幸太郎は犬になるわ、クラスメイトたちから手痛いアプローチを受けるようになるわ、龍に求婚されるわ…!
しまいには、魔界のプリンスなんてものも出てきてしまうから、迷惑極まりない。
恋愛至上主義に反対・ことなかれ主義の美咲が、モテ期という名の非日常に振りまわされる、学園ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる