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第八章:Tears
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「すまん、伯父さんの家に寄る用事が有るんで、鳥栖で下してもらえるか?」
「面倒くせえな……」
高速道路に入り、佐賀市を通過した辺りで、クソ女が、そう言った。
「じゃ、ボクたち、瀾くんの家で待っとくね♪」
そう言ったのは、クソ女の彼女。
そして、鳥栖のインターチェンジを出て、一旦、クソ女を下した後、あたし達は、クソ女の家へ……。
「お帰り~、瀾ちゃんは伯父さんの家?」
家にはクソ女の妹。
「うん、麦茶か何か……」
「あ~、ちょっと待って」
「何? 冷蔵庫に何か隠してんの?」
「それは後でのお楽しみ」
「車が要るんなら、連絡してもらえれば良かったのに……」
「えっ?」
「冷蔵庫にバラバラ死体とか入ってんじゃないの? だったら、もっと早く連絡してくれてたら、車で捨てに行けたのに……」
「誰の死体だよッ⁉」
「馬鹿話はいいから、喉乾いた~」
「はいはい、麦茶でいい?」
やがて、夕食も終り……。
「ただいま~」
「瀾ちゃん、晩御飯は?」
「伯父さんの家で食べてきた」
「じゃあ、デザート食べる? 西鉄駅前のケーキ屋さんの新作」
「じゃあ、もらうか……」
そして、テーブルの上に出て来たモノは……。
「……」
「……」
「……」
「どうしたの? こう云うの好きでしょ?」
それは……えっと……何と言うか……。
「何の嫌がらせだ?」
「何のって……瀾ちゃん達が好きな恐竜だよ。ガジくんにスーちゃんに……」
「生首だ……」
「まぁ、全身をケーキにするのは大変だろうから……」
「私達にガジくん達の生首を食えと?」
「他に言い方ないの?」
「仕方ない……。姉妹喧嘩の時の取り決めだと……今度は私が出てく番だな」
「ちょ……ちょっと待ってよ……」
「しばらく、知り合いの家に泊まる。じゃあな……」
「面倒くせえな……」
高速道路に入り、佐賀市を通過した辺りで、クソ女が、そう言った。
「じゃ、ボクたち、瀾くんの家で待っとくね♪」
そう言ったのは、クソ女の彼女。
そして、鳥栖のインターチェンジを出て、一旦、クソ女を下した後、あたし達は、クソ女の家へ……。
「お帰り~、瀾ちゃんは伯父さんの家?」
家にはクソ女の妹。
「うん、麦茶か何か……」
「あ~、ちょっと待って」
「何? 冷蔵庫に何か隠してんの?」
「それは後でのお楽しみ」
「車が要るんなら、連絡してもらえれば良かったのに……」
「えっ?」
「冷蔵庫にバラバラ死体とか入ってんじゃないの? だったら、もっと早く連絡してくれてたら、車で捨てに行けたのに……」
「誰の死体だよッ⁉」
「馬鹿話はいいから、喉乾いた~」
「はいはい、麦茶でいい?」
やがて、夕食も終り……。
「ただいま~」
「瀾ちゃん、晩御飯は?」
「伯父さんの家で食べてきた」
「じゃあ、デザート食べる? 西鉄駅前のケーキ屋さんの新作」
「じゃあ、もらうか……」
そして、テーブルの上に出て来たモノは……。
「……」
「……」
「……」
「どうしたの? こう云うの好きでしょ?」
それは……えっと……何と言うか……。
「何の嫌がらせだ?」
「何のって……瀾ちゃん達が好きな恐竜だよ。ガジくんにスーちゃんに……」
「生首だ……」
「まぁ、全身をケーキにするのは大変だろうから……」
「私達にガジくん達の生首を食えと?」
「他に言い方ないの?」
「仕方ない……。姉妹喧嘩の時の取り決めだと……今度は私が出てく番だな」
「ちょ……ちょっと待ってよ……」
「しばらく、知り合いの家に泊まる。じゃあな……」
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