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諸神之黄昏 ― Ragnarok : Battle Royal ―
高木 瀾(らん) (3)
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遠隔操作式のロボットの群を蹴散らした後……私は……そいつと向い合った。
私の先祖が生み出した「対神人間兵鬼」。
「神」の力を持つ「改造人間」。
「護国軍鬼・零号鬼だな……。協力を要請する」
「……協力?」
「当面の目的は同じ筈だ。『国防戦機・特号機』の鎮圧に協力してもらいたい。理不尽な内容でない限りは……そちらの指示に従うのもやぶさかでは無い」
「面白い……。だが……小娘……」
「対神人間兵鬼」であるヤツと、「対神鬼動外殻」を着装う私。「力」の源は同じだが、より「神」の「能力」を引き出せるのは……ヤツの方らしい。
どうやら……ヤツは……他者の「生命」そのものを「視て」、相手の年齢・性別・健康状態などを推定する事が可能らしい。
「な……なんだよ……どうなってんだ?」
トラックのコンテナの中から、妙な男が出て来た。いや……何者かは知っているが……妙なとしか呼べない姿の男。
着ているのは……ロボットを遠隔操作用する為のセンサが取り付けられたVRスーツ。
青白い痩せた顔……何色にも染め分けられた派手な髪……嫌な感じの笑みが貼り付いた安っぽい映画やドラマの「サイコパスの猟奇殺人犯」「頭のおかしい冷血漢」そのままの顔。
「本当の関東」で「正統日本政府」「高尾山の『天狗』」と勢力を三分するテロ・犯罪組織のリーダー。
旧・特務憲兵隊と在日アメリカ連合国軍が共同で行なった「超脳力を持つ究極の戦術指揮官」を生み出す実験の失敗作。
「賢者」を名乗る「人造のサイコパス」だ。
「いや……しかし、俺も狂人になろうと散々努力したんだけどよぉ……。こんな所に、天然モノの狂人が居たたぁよぉ……」
何を……言っている……。
「判んねぇのか? そこの強化服のチビ……。お前の事だよ」
どう云う事だ? 何を狙っている。
「昔の推理作家の名台詞を知ってるか?『狂人とは理性を失なったヤツの事じゃねぇ。理性以外の全てを失なったヤツの事だ』って」
「何が……言いたい?」
私の心に浮かんだ有るか無しかの一瞬の動揺とも言えぬ動揺。その隙に……。
零号鬼が走り、手にしている刀を横一文字に振う。
「貴様とは……直に会ったのは初めてだが……同意見だ」
「お……おい……。待て……。意見が一致したのに……」
「さて……俺のやった事は正気の沙汰かな?」
そう言って、護国軍鬼・零号鬼は……両膝をついた「賢者」の髪の毛を掴み……。
「ん?」
髪の毛は鬘だった。その下には……これ見よがしな縫合痕がいくつも有る禿頭。
「すまねぇ……。遺言だ……。この事は……秘密にしててくれ」
「くだらん……」
横一文字に斬り裂かれた「賢者」の腹からは……血と内臓が溢れ落ちていた。
「こちら『羅刹女』。マズい事になった……。護国軍鬼・零号鬼が『賢者』を殺した」
まずは……後方支援チームに連絡。
「あ……あんた……自分が何をしたか判ってるのか?」
「ああ……ヤツのこれまでのやり口からすると……ヤツがここまで乗って来たフェリーは爆発し……国際問題級の量の放射性物質が日本海に撒き散らされ……そして……あれのパイロットも……死ぬ」
そう言って、護国軍鬼・零号鬼は「国防戦機」同士の戦いが続く上の高架を指差す。
「正気か……?」
「……さて……? 一つ忠告しよう。お前は人間を信じ過ぎている。正義は正義なりに……悪は悪なりに理性的・合理的に行動すると……そう思っているのでは無いか?」
「違うのか?」
「では……お前は自分が『正義の味方』である理由を理性的・合理的に説明出来るか? 人を救いたいなら、他に手段も有る。他に手段が無いなら、お前たちがやっているような危険で面倒な事など……他の誰かに押し付ければいい」
「何が……言いたい?」
「こう云う事じゃねぇのか……?『もう……俺は駄目だ……。……や……やられた……。腹を切り裂かれて臓物が出てる……。もうすぐ死ぬ。……大丈夫だ……。そっちは……別の俺に引き継いだ』」
賢者には……まだ……微かに命の炎が残っていた。
「ほう……?」
「あんたが……何をしたいか判らんが……理性的・合理的に行動した方が良かったな……」
意味の無い嫌味なのは判っているが……あまりの事態に、無駄口でも叩かないと平常心を取り戻せない。
護国軍鬼・零号鬼は……倒れ伏している「賢者」に止めを刺した。
「俺からの最後の命令は……2つ。まずは……好きなだけ暴れろ。こんなクソな町……いや島ごとブッ壊すつもりでな……。次の命令は……事が終ったら……別の俺の指示に従え……。……ああ……」
それが「賢者」の最期の言葉だった。
「俺のしたい事か……。『護国軍鬼』とは、俺を改造した者が勝手に付けた呼び名だ。俺は……この国には……愛情は愚か愛着さえ持っていない」
「想像は付く……だが……」
「だが、その先は知るまい……。高木美憲に連なる者よ。この国を護ってきたのは……古い友の頼みだ……。しかし、もう、それも止める」
ヤツは歩み去って行った。
「待てッ‼」
「覚えておけ……。正義だろうと悪だろうと……その根底に有るのは……お前が思うほど単純なモノでは無い」
頭上では、「国防戦機」同士の戦いが続いていた。
零号鬼を追うよりも……あれを何とかするのが先か……。
「優先度は後でいい。賢者の死体を回収して……徹底的に調べてくれ」
まずは……後方支援チームに連絡。ヤツは死に際に妙な事を言っていた。生きて帰れるか判らない以上……生きている内に伝えるのが賢明だろう。
『どうした?』
「特務憲兵隊が賢者を作った時の記録と照合して……この賢者が、本当に特務憲兵隊が作った賢者か確認してくれ」
『まて……どう云う事だ? まさか……犯罪組織のボスが……』
「そう……大量生産品だった可能性が有る」
私の先祖が生み出した「対神人間兵鬼」。
「神」の力を持つ「改造人間」。
「護国軍鬼・零号鬼だな……。協力を要請する」
「……協力?」
「当面の目的は同じ筈だ。『国防戦機・特号機』の鎮圧に協力してもらいたい。理不尽な内容でない限りは……そちらの指示に従うのもやぶさかでは無い」
「面白い……。だが……小娘……」
「対神人間兵鬼」であるヤツと、「対神鬼動外殻」を着装う私。「力」の源は同じだが、より「神」の「能力」を引き出せるのは……ヤツの方らしい。
どうやら……ヤツは……他者の「生命」そのものを「視て」、相手の年齢・性別・健康状態などを推定する事が可能らしい。
「な……なんだよ……どうなってんだ?」
トラックのコンテナの中から、妙な男が出て来た。いや……何者かは知っているが……妙なとしか呼べない姿の男。
着ているのは……ロボットを遠隔操作用する為のセンサが取り付けられたVRスーツ。
青白い痩せた顔……何色にも染め分けられた派手な髪……嫌な感じの笑みが貼り付いた安っぽい映画やドラマの「サイコパスの猟奇殺人犯」「頭のおかしい冷血漢」そのままの顔。
「本当の関東」で「正統日本政府」「高尾山の『天狗』」と勢力を三分するテロ・犯罪組織のリーダー。
旧・特務憲兵隊と在日アメリカ連合国軍が共同で行なった「超脳力を持つ究極の戦術指揮官」を生み出す実験の失敗作。
「賢者」を名乗る「人造のサイコパス」だ。
「いや……しかし、俺も狂人になろうと散々努力したんだけどよぉ……。こんな所に、天然モノの狂人が居たたぁよぉ……」
何を……言っている……。
「判んねぇのか? そこの強化服のチビ……。お前の事だよ」
どう云う事だ? 何を狙っている。
「昔の推理作家の名台詞を知ってるか?『狂人とは理性を失なったヤツの事じゃねぇ。理性以外の全てを失なったヤツの事だ』って」
「何が……言いたい?」
私の心に浮かんだ有るか無しかの一瞬の動揺とも言えぬ動揺。その隙に……。
零号鬼が走り、手にしている刀を横一文字に振う。
「貴様とは……直に会ったのは初めてだが……同意見だ」
「お……おい……。待て……。意見が一致したのに……」
「さて……俺のやった事は正気の沙汰かな?」
そう言って、護国軍鬼・零号鬼は……両膝をついた「賢者」の髪の毛を掴み……。
「ん?」
髪の毛は鬘だった。その下には……これ見よがしな縫合痕がいくつも有る禿頭。
「すまねぇ……。遺言だ……。この事は……秘密にしててくれ」
「くだらん……」
横一文字に斬り裂かれた「賢者」の腹からは……血と内臓が溢れ落ちていた。
「こちら『羅刹女』。マズい事になった……。護国軍鬼・零号鬼が『賢者』を殺した」
まずは……後方支援チームに連絡。
「あ……あんた……自分が何をしたか判ってるのか?」
「ああ……ヤツのこれまでのやり口からすると……ヤツがここまで乗って来たフェリーは爆発し……国際問題級の量の放射性物質が日本海に撒き散らされ……そして……あれのパイロットも……死ぬ」
そう言って、護国軍鬼・零号鬼は「国防戦機」同士の戦いが続く上の高架を指差す。
「正気か……?」
「……さて……? 一つ忠告しよう。お前は人間を信じ過ぎている。正義は正義なりに……悪は悪なりに理性的・合理的に行動すると……そう思っているのでは無いか?」
「違うのか?」
「では……お前は自分が『正義の味方』である理由を理性的・合理的に説明出来るか? 人を救いたいなら、他に手段も有る。他に手段が無いなら、お前たちがやっているような危険で面倒な事など……他の誰かに押し付ければいい」
「何が……言いたい?」
「こう云う事じゃねぇのか……?『もう……俺は駄目だ……。……や……やられた……。腹を切り裂かれて臓物が出てる……。もうすぐ死ぬ。……大丈夫だ……。そっちは……別の俺に引き継いだ』」
賢者には……まだ……微かに命の炎が残っていた。
「ほう……?」
「あんたが……何をしたいか判らんが……理性的・合理的に行動した方が良かったな……」
意味の無い嫌味なのは判っているが……あまりの事態に、無駄口でも叩かないと平常心を取り戻せない。
護国軍鬼・零号鬼は……倒れ伏している「賢者」に止めを刺した。
「俺からの最後の命令は……2つ。まずは……好きなだけ暴れろ。こんなクソな町……いや島ごとブッ壊すつもりでな……。次の命令は……事が終ったら……別の俺の指示に従え……。……ああ……」
それが「賢者」の最期の言葉だった。
「俺のしたい事か……。『護国軍鬼』とは、俺を改造した者が勝手に付けた呼び名だ。俺は……この国には……愛情は愚か愛着さえ持っていない」
「想像は付く……だが……」
「だが、その先は知るまい……。高木美憲に連なる者よ。この国を護ってきたのは……古い友の頼みだ……。しかし、もう、それも止める」
ヤツは歩み去って行った。
「待てッ‼」
「覚えておけ……。正義だろうと悪だろうと……その根底に有るのは……お前が思うほど単純なモノでは無い」
頭上では、「国防戦機」同士の戦いが続いていた。
零号鬼を追うよりも……あれを何とかするのが先か……。
「優先度は後でいい。賢者の死体を回収して……徹底的に調べてくれ」
まずは……後方支援チームに連絡。ヤツは死に際に妙な事を言っていた。生きて帰れるか判らない以上……生きている内に伝えるのが賢明だろう。
『どうした?』
「特務憲兵隊が賢者を作った時の記録と照合して……この賢者が、本当に特務憲兵隊が作った賢者か確認してくれ」
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