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第四章:Heart of Darkness
関口 陽(ひなた) (18)
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「わかった」
そう言うと、私は再び印を組み真言を唱え……。
しかし、炎の中、奴は平然と近付いて来る。
「まだ、判んねえのか、このメスガキが……なら、わからせてやんよ」
「うおりゃああッ‼」
続いて、笹原が「気」を込めた錫杖で、奴を殴り付け……。
ヤツは平然とした顔のまま……逆に……笹原が、一瞬で吐きそうな顔になる。
私達は、体に「隠形」の術をかけている。つまり……たとえ、ヤツの力が化物級でも、標的にすべき私達の「気配」を認識るのは困難だ。
しかし……直接か武器を通して、奴の体に触れれば、流石に話は別だ。
そして、今のヤツのとんでもない「気」の量なら……ヤツにとっては「ほんの少しの『気』」を使うだけで、並の人間は愚か、並の「魔法使い」の心身の「気」の状態を無茶苦茶にする事が可能だ。
つまり、ヤツを下手に攻撃すれば……攻撃した方の体は、一瞬で、戦闘不能レベルの体調不良になる。
「うがあああッ‼」
私は大型ハンマーを振り上げ……。
奴は前に出て、「気」を込めた掌底を……。
「ん?」
「ん……い……痛え?」
「不意打ちなら、ダメージを与えられるようだな」
いつの間にか、ヤツの背後に移動していたランの声……。
「て……てめえ……」
ヤツの背中には、麻酔薬付の矢が刺さって……おい……いくらなんでも、あっけない終り……あっ……?
ヤツ自身も、他の誰かも、矢に触れてないのに、その矢は抜け……。
ブシュッ‼
傷口から血が盛大に吹き出した後……。
「悪いが……変な薬は……」
私はハンマーを振り降す。
だが、ヤツが一歩踏み込み……当たったのは、ハンマーの柄だけ。
ヤツの掌底が私の腹に命中。
私の強化装甲服の全身に輝く経文が現われるが……一瞬で、砕け散るように消える。
ダメージは無い。
けど……たった一発で、私の強化装甲服にかけられていた「防護魔法」は解呪された。
「せっかちなメスガキだな。ああ……そうだ……悪いが……矢の変な薬は抜かせてもらった」
そう言うと、私は再び印を組み真言を唱え……。
しかし、炎の中、奴は平然と近付いて来る。
「まだ、判んねえのか、このメスガキが……なら、わからせてやんよ」
「うおりゃああッ‼」
続いて、笹原が「気」を込めた錫杖で、奴を殴り付け……。
ヤツは平然とした顔のまま……逆に……笹原が、一瞬で吐きそうな顔になる。
私達は、体に「隠形」の術をかけている。つまり……たとえ、ヤツの力が化物級でも、標的にすべき私達の「気配」を認識るのは困難だ。
しかし……直接か武器を通して、奴の体に触れれば、流石に話は別だ。
そして、今のヤツのとんでもない「気」の量なら……ヤツにとっては「ほんの少しの『気』」を使うだけで、並の人間は愚か、並の「魔法使い」の心身の「気」の状態を無茶苦茶にする事が可能だ。
つまり、ヤツを下手に攻撃すれば……攻撃した方の体は、一瞬で、戦闘不能レベルの体調不良になる。
「うがあああッ‼」
私は大型ハンマーを振り上げ……。
奴は前に出て、「気」を込めた掌底を……。
「ん?」
「ん……い……痛え?」
「不意打ちなら、ダメージを与えられるようだな」
いつの間にか、ヤツの背後に移動していたランの声……。
「て……てめえ……」
ヤツの背中には、麻酔薬付の矢が刺さって……おい……いくらなんでも、あっけない終り……あっ……?
ヤツ自身も、他の誰かも、矢に触れてないのに、その矢は抜け……。
ブシュッ‼
傷口から血が盛大に吹き出した後……。
「悪いが……変な薬は……」
私はハンマーを振り降す。
だが、ヤツが一歩踏み込み……当たったのは、ハンマーの柄だけ。
ヤツの掌底が私の腹に命中。
私の強化装甲服の全身に輝く経文が現われるが……一瞬で、砕け散るように消える。
ダメージは無い。
けど……たった一発で、私の強化装甲服にかけられていた「防護魔法」は解呪された。
「せっかちなメスガキだな。ああ……そうだ……悪いが……矢の変な薬は抜かせてもらった」
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