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えへっ、まだまだ続くよ志季side(志季視点)
しおりを挟む人間に発情期が無いのは、生殖目的では無くても行為が出来るかららしい。
要するに、相手さえいればいつでもOKということだ。それって凄くないか?男も女もその気になれば一年中、発情し得るということなんだ。
だがしかし、俺は言いたい。例外も有るのではないかと。だって俺を見てみろ、奈月ちゃんとそうなってから、もう脳内はそのことしか考えられないからなッ?!
ああ、恥を忍んで告白しよう。
俺はいま絶賛発情期中である。
不慣れだから今までの彼氏たちと比べられると辛いとか、奈月ちゃんとはキスですら大人と子供ほどの技術差が有ったという卑屈な考えは今ではもう、塗り潰されてしまった。
そんなことよりも、イチャイチャしたい。
ふわふわの胸をじっくり揉んでから、桜貝みたいな薄ピンク色の突起を口に含み、あのスラリと長い脚にキスしまくって、その脚の間にある魔のエリアにこの指を第一関節から徐々に深く差し入れ、少しずつ本数を増やしながら最後にプックリとしたアレを…(※以下、自主規制)。
本当に、自分でもこうなるなんて思わなかった。
俺にようやく訪れた『遅い春』は、とにかく全ての思考をエロに塗り潰し、それ以外を考えられなくしてしまったようだ。
とにかくそれは重症で。
うどんを食べると彼女の唇を思い出し、プラモを組み立てるとその凹凸から夜の営みを連想し、街ゆくカップルの仲睦まじい姿を勝手に自分と奈月ちゃんの姿にすり替えて脳内イチャイチャを堪能する。
さすがに連日は引かれるだろうと我慢して、2~3日に1回の割合で彼女をベッドに誘ったが、抱けば抱くほど執着は深まるばかりだ。
『彼女の方から諦めさせる』だなんて、最初の勢いはどこへ行った?というか、なんだよ曖昧なこの状況は。結局彼女とどうなりたいんだ?
自問自答を繰り返してみるが、いつも最後に出てくる答えは『俺は奈月ちゃんが好き』で。だったらどうすればいいかも分かっているはずなのに、それに気付かないフリをしていた。
そんな時に明恵が樋口と付き合い出したことを知る。照れ臭そうに俺に報告する2人を見て、なんとなく負けた気がして。
『俺、アッちゃんのこと幸せにするから』
『私も壮ちゃんをうんと幸せにしたいな』
女性関係では俺より樋口の方が苦労していて、『ブタ』呼ばわりされたあの件なんて、きっとトラウマになってもおかしくないはずなのに。だけどコイツはそれを乗り越え、憎いはずの女を幸せにするとまで宣言しているのだ。
俺も、そろそろ後ろばかり向いていないで、前を向く時期を迎えたのかもしれないな。…なんて思ったのに、残念ながら何をどうすればいいのかサッパリで。止せばいいのにそれを樋口に相談したことで、事態は悪化してしまうのである。
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