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~ファンタジー異世界旅館探訪~
【第1章】第24話「一夜明けて――」(1)
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優希は、まだまどろみの中にいた。頭の中では深夜の出来事を早くアルヴァーと話合うべきだと思ってはいるが、要するにベッドから出たくなかったのだ。まだ肌寒い初春の気候である。そう、丁度いい具合に温まった毛布が生活リズムを狂わせる。
よりよい睡眠を求めて寝返りを打った所で、優希は微かな違和感に気付いた。
ベッドの中が暖かいのである。いや、元より暖かくはあったが、自分自身の体温だけとは違う、何か、まだ熱の残っている湯たんぽや、猫と一緒に寝た時のような仄かな暖かさだった。
優希は寝ぼけながらも布団の中を弄ると、何やら違和感のある感触があった。優希は形を確かめるように手で触れていたが、ある時、一気に意識が覚醒した。
――そして、おそるおそる毛布をめくり上げた。まず最初に目に飛び込んできたのは耳だった。それも、ただの耳ではなくネコ耳だった。
優希は思わず大声を上げそうになったが既の所で自分の口を塞ぐという、アニメや映画のような行動を取ってそれを防ぐと、毛布を最後までめくり上げた。
そこには昨日会った榛名ちゃんが丸まるように寝ていた。
これは事件かもしれない。優希は混乱の渦の中で考えた。相手は子供とはいえ女の子だ。しかも旅館のお手伝いに来てくれている人の子供だという。広瀬村の住人なら、そんな事はないと信じたいが、万が一にでも誤解されたら困る。
たとえ児童犯罪に加担していない過失だけでも世間の目は非常に冷たくなるのだ。
そんな状況にならないためにも、優希は榛名ちゃんを起こす事にした。このまま寝かせておいてあげたくもあったが、それはそれで要らぬ誤解を招きそうだった。
昨日と同じネコ耳フードを被った榛名ちゃんの肩を優しく揺すって起こそうとしたが、その時になって異変に気付いた。
「榛名ちゃん顔が真っ赤だ」
最初は、布団などを被った時の熱によるものかもと思ったが、それにしては顔がやけに赤い。というより、もはや真っ赤だったため、風邪かそれともインフルエンザや子供がかかりやすい病気なのではと考えた。
「榛名ちゃん。榛名ちゃん、起きて」
肩に手を置き、語りかけるように呼びかけたが、意識があいまいなのか、まともな返答は得られず、それが事の重大さを物語っていた。
「と、とりあえず冷やさなきゃだよね。確か持ってきた荷物の中に冷却ジェルシートがあったはず……」
着替えを取り出しただけで放置していたバックパックの中を探したが、もどかしくなって、思いきり中身をテーブルに全部ぶちまけた。
目的の物を見つけると、冷却ジェルシートを貼りやすいように、ネコ耳フードを脱がそうとするが、『や!』といってフードの端を掴んで放さなかったため、榛名ちゃんの額に冷却ジェルシートを、苦労しつつも何とか貼ることは出来た。
大人用だったので、少々大きいのと冷えすぎには注意だろうが、一時的な措置としては十分だろうと優希は思った。
現に榛名ちゃんは気持ちいいのか、穏やかな表情をして少し笑みを浮かべていた。
「じゃあ、今、恵子さん呼んで来るから、それまでガマンしててね」
榛名ちゃんに毛布を掛け直すと、優希は急いで恵子を探しに一階に降りていった。
幸いにも恵子は食堂でテーブルのセッティング中だったので、すぐに見つける事が出来た。昨日と違い瑠璃色のワンピースに白のエプロンといった格好で、これでホワイトブリムでも付ければ完璧なメイドさんだと思ったが、口には出さなかった。面倒な事になりそうだったのと、それ所ではなかったからだ。
「恵子さん、榛名ちゃんが!」
「若旦那様、おはようございます。――榛名ちゃんがどうかしましたか?」
相変わらずの完璧な仕事ぶりを見せる恵子であったが、優希は慌てていて支離滅裂な受け答えになってしまった。
「おはよう、恵子さん。ってそれ所じゃなくて榛名ちゃんが一緒に寝てて、それで顔が真っ赤で、何とか脱がせようとしたんだけどダメで、とりあえずは冷やして、それで――」
恵子は一瞬、般若のような顔を覗かせたが、優希の話を改めて聞くと状況を理解したようだった。
「それでは、私は榛名ちゃんのお母さんに連絡を取ってから向かいますので、優希さんは戻って様子を見ていて下さい」
優希は自分にも出来る事がないか聞いてみたが、恵子に、やんわりと断られた。
若干、気落ちしながらも榛名ちゃんの様子を見るために部屋に戻った優希に続き、恵子もすぐに部屋にやって来た。
一度、テーブルの上の惨状に目を向けると、優希に何かを言い掛けたが思い直して、榛名ちゃんの状態を確認するために近付いた。
「――これは、とても顔が赤いですね。榛名ちゃん。お母さんには連絡しましたから、もうすぐ迎えにきますよ」
恵子は榛名ちゃんに母親のように優しく語りかけて症状を確認していたが、急に顔を近付けると、手で匂いを集めるような仕草をしてから少し考え込んだ。
「榛名ちゃん、大丈夫? お医者さん連れて行った方がいいんじゃない?」
「……いえ、これは軽いアレルギーみたいなものなのでそれほど心配はいりません。それよりも、優希さんは露天風呂にでも入ってきたらどうですか? 朝風呂なんてとても贅沢ですよ」
「えっ、いや、急にどうしたの? それに、顔が真っ赤になる程のアレルギー反応は逆に危険なんじゃ?」
仕事柄、恵子にアレルギーに対する知識が不足しているとは思わなかったが、突然の事に優希は反論した。しかし、丸め込まれるように説得されると部屋を追い出されてしまった。
「――仕方ない。露天風呂に入って一度、色々リセットするかな」
一度、食堂に寄り、おめざと入浴前の血糖値上昇のため、広瀬まんじゅうを摘まみながら、お茶を飲んだ。時計を見ると8時を過ぎていたが、深夜の事があった為かアルヴァーは起きてはこなかった。ゲンさんはおそらく本館の方の調理場で仕込み中だろう。
優希は、気持ちを切り替える為に露天風呂に向かうと、脱衣所で服を脱ぐと露天風呂へ出るためガラス戸を開けた。
「ううっ、今年はまだ冷えるのかな~」
脱衣所に入ってきた冷たい空気に思わず身を縮ませながら外へ一歩踏み出した。
広瀬館の露天風呂は、湯船の一部に屋根が掛かっていて、雨や雪の日などでも楽しめるようになっている。
優希はふと屋根を見上げた。――最初、それは、湯気でぼやけていたが、黒っぽいかたまりが、空中で揺れているようだった。何かはよく分からなかったが得体の知れなさを漂わせている。
おそるおそる近付いて行くと、その物体から唸るような音が響いてきた。
そして、優希は見た。屋根の梁に簀巻きにされた猫のような巨大な生き物がぶら下がっていたのを。
「きゃーーーーーーっ!!!」
優希の悲鳴が露天風呂に響き渡った。
よりよい睡眠を求めて寝返りを打った所で、優希は微かな違和感に気付いた。
ベッドの中が暖かいのである。いや、元より暖かくはあったが、自分自身の体温だけとは違う、何か、まだ熱の残っている湯たんぽや、猫と一緒に寝た時のような仄かな暖かさだった。
優希は寝ぼけながらも布団の中を弄ると、何やら違和感のある感触があった。優希は形を確かめるように手で触れていたが、ある時、一気に意識が覚醒した。
――そして、おそるおそる毛布をめくり上げた。まず最初に目に飛び込んできたのは耳だった。それも、ただの耳ではなくネコ耳だった。
優希は思わず大声を上げそうになったが既の所で自分の口を塞ぐという、アニメや映画のような行動を取ってそれを防ぐと、毛布を最後までめくり上げた。
そこには昨日会った榛名ちゃんが丸まるように寝ていた。
これは事件かもしれない。優希は混乱の渦の中で考えた。相手は子供とはいえ女の子だ。しかも旅館のお手伝いに来てくれている人の子供だという。広瀬村の住人なら、そんな事はないと信じたいが、万が一にでも誤解されたら困る。
たとえ児童犯罪に加担していない過失だけでも世間の目は非常に冷たくなるのだ。
そんな状況にならないためにも、優希は榛名ちゃんを起こす事にした。このまま寝かせておいてあげたくもあったが、それはそれで要らぬ誤解を招きそうだった。
昨日と同じネコ耳フードを被った榛名ちゃんの肩を優しく揺すって起こそうとしたが、その時になって異変に気付いた。
「榛名ちゃん顔が真っ赤だ」
最初は、布団などを被った時の熱によるものかもと思ったが、それにしては顔がやけに赤い。というより、もはや真っ赤だったため、風邪かそれともインフルエンザや子供がかかりやすい病気なのではと考えた。
「榛名ちゃん。榛名ちゃん、起きて」
肩に手を置き、語りかけるように呼びかけたが、意識があいまいなのか、まともな返答は得られず、それが事の重大さを物語っていた。
「と、とりあえず冷やさなきゃだよね。確か持ってきた荷物の中に冷却ジェルシートがあったはず……」
着替えを取り出しただけで放置していたバックパックの中を探したが、もどかしくなって、思いきり中身をテーブルに全部ぶちまけた。
目的の物を見つけると、冷却ジェルシートを貼りやすいように、ネコ耳フードを脱がそうとするが、『や!』といってフードの端を掴んで放さなかったため、榛名ちゃんの額に冷却ジェルシートを、苦労しつつも何とか貼ることは出来た。
大人用だったので、少々大きいのと冷えすぎには注意だろうが、一時的な措置としては十分だろうと優希は思った。
現に榛名ちゃんは気持ちいいのか、穏やかな表情をして少し笑みを浮かべていた。
「じゃあ、今、恵子さん呼んで来るから、それまでガマンしててね」
榛名ちゃんに毛布を掛け直すと、優希は急いで恵子を探しに一階に降りていった。
幸いにも恵子は食堂でテーブルのセッティング中だったので、すぐに見つける事が出来た。昨日と違い瑠璃色のワンピースに白のエプロンといった格好で、これでホワイトブリムでも付ければ完璧なメイドさんだと思ったが、口には出さなかった。面倒な事になりそうだったのと、それ所ではなかったからだ。
「恵子さん、榛名ちゃんが!」
「若旦那様、おはようございます。――榛名ちゃんがどうかしましたか?」
相変わらずの完璧な仕事ぶりを見せる恵子であったが、優希は慌てていて支離滅裂な受け答えになってしまった。
「おはよう、恵子さん。ってそれ所じゃなくて榛名ちゃんが一緒に寝てて、それで顔が真っ赤で、何とか脱がせようとしたんだけどダメで、とりあえずは冷やして、それで――」
恵子は一瞬、般若のような顔を覗かせたが、優希の話を改めて聞くと状況を理解したようだった。
「それでは、私は榛名ちゃんのお母さんに連絡を取ってから向かいますので、優希さんは戻って様子を見ていて下さい」
優希は自分にも出来る事がないか聞いてみたが、恵子に、やんわりと断られた。
若干、気落ちしながらも榛名ちゃんの様子を見るために部屋に戻った優希に続き、恵子もすぐに部屋にやって来た。
一度、テーブルの上の惨状に目を向けると、優希に何かを言い掛けたが思い直して、榛名ちゃんの状態を確認するために近付いた。
「――これは、とても顔が赤いですね。榛名ちゃん。お母さんには連絡しましたから、もうすぐ迎えにきますよ」
恵子は榛名ちゃんに母親のように優しく語りかけて症状を確認していたが、急に顔を近付けると、手で匂いを集めるような仕草をしてから少し考え込んだ。
「榛名ちゃん、大丈夫? お医者さん連れて行った方がいいんじゃない?」
「……いえ、これは軽いアレルギーみたいなものなのでそれほど心配はいりません。それよりも、優希さんは露天風呂にでも入ってきたらどうですか? 朝風呂なんてとても贅沢ですよ」
「えっ、いや、急にどうしたの? それに、顔が真っ赤になる程のアレルギー反応は逆に危険なんじゃ?」
仕事柄、恵子にアレルギーに対する知識が不足しているとは思わなかったが、突然の事に優希は反論した。しかし、丸め込まれるように説得されると部屋を追い出されてしまった。
「――仕方ない。露天風呂に入って一度、色々リセットするかな」
一度、食堂に寄り、おめざと入浴前の血糖値上昇のため、広瀬まんじゅうを摘まみながら、お茶を飲んだ。時計を見ると8時を過ぎていたが、深夜の事があった為かアルヴァーは起きてはこなかった。ゲンさんはおそらく本館の方の調理場で仕込み中だろう。
優希は、気持ちを切り替える為に露天風呂に向かうと、脱衣所で服を脱ぐと露天風呂へ出るためガラス戸を開けた。
「ううっ、今年はまだ冷えるのかな~」
脱衣所に入ってきた冷たい空気に思わず身を縮ませながら外へ一歩踏み出した。
広瀬館の露天風呂は、湯船の一部に屋根が掛かっていて、雨や雪の日などでも楽しめるようになっている。
優希はふと屋根を見上げた。――最初、それは、湯気でぼやけていたが、黒っぽいかたまりが、空中で揺れているようだった。何かはよく分からなかったが得体の知れなさを漂わせている。
おそるおそる近付いて行くと、その物体から唸るような音が響いてきた。
そして、優希は見た。屋根の梁に簀巻きにされた猫のような巨大な生き物がぶら下がっていたのを。
「きゃーーーーーーっ!!!」
優希の悲鳴が露天風呂に響き渡った。
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