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第二章
エミリーの話 エミリー視点
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「新人のヤツ、今日も見つかんねぇな。……仕事サボりやがって…。」
そう悪態をつくグレイが、ルイスさんの仕事を進んで代わりにやっている事を知っている。
あれから四日目、ルイスさんはまだ見つかっていない。
今の屋敷は、どこかピリついた、と言うか、不安そう?な雰囲気を皆纏っていて、どこか暗い。
___こういう時、必ず脳裏に蘇ってくる記憶がある。
笑っているのに、目の下の隈が酷く、疲れ果てた父。
枯れた花と、埃を被った花瓶。
蜘蛛の巣が家の所々に張っていて、掛かった虫を食べていた。
家中薄っすら被った埃は、私の使う椅子だけが被っていなかった。
___父さんは、銀細工の職人だった。
技術はそこそこだった、様に思う。売れっ子という訳では決してなかったから、母も働きに出ていたけれど。
裕福な暮らしではなく、どちらかと言えば貧乏だったけれど、父も母もいつも元気に笑っていた。
母と父の間で両手を繋いで歩くのが好きだった。
___ある日、母さんが仕事から帰ってこなかった。
父さんは何度も、何日も探しに出ていたけれど、見つかることはなかった。
昼も、私が寝ている間も、ずっと探していた。
一週間ほどたった辺りで、知らない人が家に来て父さんは私に部屋で待っているように言った。
_____「この髪飾りの持ち主を知りませんか?」
その言葉に、少しだけ部屋の戸を開けてそれを見た。
それは、若い頃に母さんへ父が作ったと聞いていた銀細工の髪飾りだった。
父さんは叫んだ。それは自分の妻の物だと、何か知っているのか、何日も前から行方不明なんだ、と、とても支離滅裂にその人に話した。
じっとその話を聞いてくれていたその人は、非情な現実を告げた。
___「この間、近くで魔物が出たのはご存知ですか。」
「……っま、まさか……、」
「……はい。この髪飾りは、__________魔物の被害でお亡くなりになられた方の所有物です。」
「そんな………………。うそだ…。」
「…………っ、……こちらは、貴方にお返しします。では。」
呆然と床に膝をついた父さんに髪飾りを渡して、その人は帰っていった。
「……うぅ………あぁぁぁあ゛ぁ………!!」
私は、少しだけ開けた戸の間から、呻く父さんな背中と、水滴が落ちていく床をぼんやりと見ていた。
それからだ。
棚の上に髪飾りを置いて、その横に花を飾りだしたのは。
その花も結局は枯れて、飾っていた花瓶ごと埃を被ったけれど。
それからだ。
父さんが仕事に没頭して、椅子を使わなくなったのは。
………もしかしたら、母さんの居ない食卓につくのが嫌だっただけかもしれないけど。
それからだ。
私が、掃除をしだしたのは。
少しだけ綺麗になった家は、ほんの少しでも、母さんの居た頃の様な元気を取り戻した気がした。
それに気づいた父さんは、少しだけ泣きそうな顔をした後、頭を撫でてくれた。
「………エミィはすごいなぁ……、父さん、こんなに綺麗にできないよ。」
涙声のまま、笑った父さんは晩御飯を買いに行こうと私の手を握った。
その後、久々に父さんと手を繋いで晩御飯を買いに行った。
母さんの居ない方の手をどうしていればいいのかわからなくて両方父さんと繋げば、とても歩きにくかったけど、なんだか安心した。
___そして私は十五歳になった。
仕事を探して、いくつかの所で働いて見たけど、人見知りの激しい私は中々上手くいかずに、クビになってしまったり、そもそも雇ってもらえなかったりした。
その時に、伯爵様の屋敷の仕事に誘われた。
屋敷の掃除をする人が足りないらしく、できれば掃除に意欲的な人がいいのだとか。
その話に、私は飛びついた。
頼み込んで雇ってもらって、1日中掃除した。
皆ありがたいと褒めてくれて、段々と皆となら話せるようになった。
掃除をすればするほど屋敷が生き生きしていく気がした。
それをグレイに話せば、庭も似たようなものだと同意された。
それからだと思う。グレイを度々見るようになったのは。
掃除の合間にしょっちゅう庭の方を見てしまったり、話すのは苦手なのに話しかけに言ってしまったり。
それから1年後くらいにルイスさんが来て、いつも少し元気の無い伯爵様も生き生きとしだして、楽しくて。
ルイスさんと仲良くなって、お喋りもできるようになって、私も少しは成長したかもしれないと思って。
_____でも今、私は何も出来ない。
見ているだけしか、もしかすると見ている事も、出来ていないかもしれない。
いくら掃除をしても、天気が良くても、どこか屋敷は暗い。
……なんだか、いやだなぁ……。
暗いのは好きじゃない。
「……エミリーちゃん、ちょっといいかしら?」
「っぴ!!?あ、アイザックさん!?」
「あら、驚かせてごめんなさいね。買い出し頼まれちゃったから、ちょっと手伝って貰いたくて。」
アイザックさんは、嫌いではないけど少し苦手だ。よく解体場を血で汚すから。……血は取れにくくて掃除できないから………。
「か、買い出しですか……。お、お役に立てるかわかりませんけど……。」
アイザックさん自体は苦手ではないので買い出しに行くのは抵抗がない。……私が役に立つかはわからないけど……。
「ほんと、アタシは解体師だって言うのになんで買い出しさせられるのかしら。」
そう不満を零しながらも、両手に頼まれた物をきちんと買っているアイザックさん。
「あはは……。」
苦笑がもらしながら、街を見ていれば、ふと、便箋が目に入った。
……これ、ルイスさんが好きそうだな。
「……?………あら、この間ルーちゃんの買ってた便箋じゃない。ここにも売ってるのね。」
「えっ……?」
うそ、だって私が紹介したお店は……。
「えと、私の紹介したお店で、ルイスさんは買ったんですよ、ね?便箋。」
「え、ええ。そうだけど、どうしたの?」
「そのお店、店主さんの手作り便箋しか売って無くて、だから、ここにそれがあるのって……。」
趣味みたいな感じでやってるから、量が多くて安いのが売りのお店なんだ、と笑っていた店主さんが言っていた。
その便箋がここにあるのは、ルイスさんが買った物を奪ってここに売った人が居る、って事だと思う。
アイザックさんもそれがわかったのか、店主さんの方へと歩いていった。
「……ねえ、この便箋どこで仕入れたの?」
「え?これかい?つい最近、3日ぐらい前かな?三十代くらいかな、まあ、それくらいの男が売りに来たんだよ。」
「へぇ……。特徴とかは教えてもらえる?」
「……いいけど、この便箋何かあるのかい?曰く付きだったら買い取ってくれよ。」
「行方不明者の手掛かりなだけよ。ま、情報をくれたら買い取ってあげてもいいけど。」
「……ちょっとまってくれな。」
そう言って、一旦何処かへ行った店主さんは、暫くして紙切れを持って帰ってきた。
「……ここに、住んでいる奴だよ。この便箋売りに来たのは。」
どこか苦々しそうに話す店主さんは、元々その男と知り合いだったらしい。
「小心者でね、不器用なもんだから中々働く先も見つからなくて、毎日小銭稼いでた奴だったからね。便箋を売りに来た時、ついに何かやったと思ったんだ。」
「思い過ごしなら良いと思ったけど、まったく、小さい頃から変わってない奴だ。」
「……ま、情報は感謝するわ。便箋はいくら?」
「持ち主を連れてきてくれるなら、タダで返すよ。取っといてやることはできないが、出来るだけ早く見つけてここに来ると良い。」
「……ふ~ん、太っ腹ねぇ。」
「褒めても何もでないよ。さっさと探しに行くこった。」
「言われなくとも。……エミリーちゃん、行くわよ。取り敢えず先に買った物を置いてこないと。」
「っは、はい……!!いそ、急ぎましょう!!」
「それじゃあ、エミリーちゃん、グレイ、ちょっと行ってくるわ。」
「は、はい!」
「……いちいち言わなくても好きにしろよ。」
アイザックさんは、グレイの返事を聞いてケラケラと笑いながら、討伐部隊の一員だったらしく今も資格だけは持っているらしい。
それで今回の救出作戦も参加するんだって。
やっぱり、私は見てることしか出来ないけど、少しは成長出来たかなぁ……。
堂々と走っていくアイザックさんをグレイと一緒に見送りながら、願う。
___ルイスさんが、無事ですように。
そう悪態をつくグレイが、ルイスさんの仕事を進んで代わりにやっている事を知っている。
あれから四日目、ルイスさんはまだ見つかっていない。
今の屋敷は、どこかピリついた、と言うか、不安そう?な雰囲気を皆纏っていて、どこか暗い。
___こういう時、必ず脳裏に蘇ってくる記憶がある。
笑っているのに、目の下の隈が酷く、疲れ果てた父。
枯れた花と、埃を被った花瓶。
蜘蛛の巣が家の所々に張っていて、掛かった虫を食べていた。
家中薄っすら被った埃は、私の使う椅子だけが被っていなかった。
___父さんは、銀細工の職人だった。
技術はそこそこだった、様に思う。売れっ子という訳では決してなかったから、母も働きに出ていたけれど。
裕福な暮らしではなく、どちらかと言えば貧乏だったけれど、父も母もいつも元気に笑っていた。
母と父の間で両手を繋いで歩くのが好きだった。
___ある日、母さんが仕事から帰ってこなかった。
父さんは何度も、何日も探しに出ていたけれど、見つかることはなかった。
昼も、私が寝ている間も、ずっと探していた。
一週間ほどたった辺りで、知らない人が家に来て父さんは私に部屋で待っているように言った。
_____「この髪飾りの持ち主を知りませんか?」
その言葉に、少しだけ部屋の戸を開けてそれを見た。
それは、若い頃に母さんへ父が作ったと聞いていた銀細工の髪飾りだった。
父さんは叫んだ。それは自分の妻の物だと、何か知っているのか、何日も前から行方不明なんだ、と、とても支離滅裂にその人に話した。
じっとその話を聞いてくれていたその人は、非情な現実を告げた。
___「この間、近くで魔物が出たのはご存知ですか。」
「……っま、まさか……、」
「……はい。この髪飾りは、__________魔物の被害でお亡くなりになられた方の所有物です。」
「そんな………………。うそだ…。」
「…………っ、……こちらは、貴方にお返しします。では。」
呆然と床に膝をついた父さんに髪飾りを渡して、その人は帰っていった。
「……うぅ………あぁぁぁあ゛ぁ………!!」
私は、少しだけ開けた戸の間から、呻く父さんな背中と、水滴が落ちていく床をぼんやりと見ていた。
それからだ。
棚の上に髪飾りを置いて、その横に花を飾りだしたのは。
その花も結局は枯れて、飾っていた花瓶ごと埃を被ったけれど。
それからだ。
父さんが仕事に没頭して、椅子を使わなくなったのは。
………もしかしたら、母さんの居ない食卓につくのが嫌だっただけかもしれないけど。
それからだ。
私が、掃除をしだしたのは。
少しだけ綺麗になった家は、ほんの少しでも、母さんの居た頃の様な元気を取り戻した気がした。
それに気づいた父さんは、少しだけ泣きそうな顔をした後、頭を撫でてくれた。
「………エミィはすごいなぁ……、父さん、こんなに綺麗にできないよ。」
涙声のまま、笑った父さんは晩御飯を買いに行こうと私の手を握った。
その後、久々に父さんと手を繋いで晩御飯を買いに行った。
母さんの居ない方の手をどうしていればいいのかわからなくて両方父さんと繋げば、とても歩きにくかったけど、なんだか安心した。
___そして私は十五歳になった。
仕事を探して、いくつかの所で働いて見たけど、人見知りの激しい私は中々上手くいかずに、クビになってしまったり、そもそも雇ってもらえなかったりした。
その時に、伯爵様の屋敷の仕事に誘われた。
屋敷の掃除をする人が足りないらしく、できれば掃除に意欲的な人がいいのだとか。
その話に、私は飛びついた。
頼み込んで雇ってもらって、1日中掃除した。
皆ありがたいと褒めてくれて、段々と皆となら話せるようになった。
掃除をすればするほど屋敷が生き生きしていく気がした。
それをグレイに話せば、庭も似たようなものだと同意された。
それからだと思う。グレイを度々見るようになったのは。
掃除の合間にしょっちゅう庭の方を見てしまったり、話すのは苦手なのに話しかけに言ってしまったり。
それから1年後くらいにルイスさんが来て、いつも少し元気の無い伯爵様も生き生きとしだして、楽しくて。
ルイスさんと仲良くなって、お喋りもできるようになって、私も少しは成長したかもしれないと思って。
_____でも今、私は何も出来ない。
見ているだけしか、もしかすると見ている事も、出来ていないかもしれない。
いくら掃除をしても、天気が良くても、どこか屋敷は暗い。
……なんだか、いやだなぁ……。
暗いのは好きじゃない。
「……エミリーちゃん、ちょっといいかしら?」
「っぴ!!?あ、アイザックさん!?」
「あら、驚かせてごめんなさいね。買い出し頼まれちゃったから、ちょっと手伝って貰いたくて。」
アイザックさんは、嫌いではないけど少し苦手だ。よく解体場を血で汚すから。……血は取れにくくて掃除できないから………。
「か、買い出しですか……。お、お役に立てるかわかりませんけど……。」
アイザックさん自体は苦手ではないので買い出しに行くのは抵抗がない。……私が役に立つかはわからないけど……。
「ほんと、アタシは解体師だって言うのになんで買い出しさせられるのかしら。」
そう不満を零しながらも、両手に頼まれた物をきちんと買っているアイザックさん。
「あはは……。」
苦笑がもらしながら、街を見ていれば、ふと、便箋が目に入った。
……これ、ルイスさんが好きそうだな。
「……?………あら、この間ルーちゃんの買ってた便箋じゃない。ここにも売ってるのね。」
「えっ……?」
うそ、だって私が紹介したお店は……。
「えと、私の紹介したお店で、ルイスさんは買ったんですよ、ね?便箋。」
「え、ええ。そうだけど、どうしたの?」
「そのお店、店主さんの手作り便箋しか売って無くて、だから、ここにそれがあるのって……。」
趣味みたいな感じでやってるから、量が多くて安いのが売りのお店なんだ、と笑っていた店主さんが言っていた。
その便箋がここにあるのは、ルイスさんが買った物を奪ってここに売った人が居る、って事だと思う。
アイザックさんもそれがわかったのか、店主さんの方へと歩いていった。
「……ねえ、この便箋どこで仕入れたの?」
「え?これかい?つい最近、3日ぐらい前かな?三十代くらいかな、まあ、それくらいの男が売りに来たんだよ。」
「へぇ……。特徴とかは教えてもらえる?」
「……いいけど、この便箋何かあるのかい?曰く付きだったら買い取ってくれよ。」
「行方不明者の手掛かりなだけよ。ま、情報をくれたら買い取ってあげてもいいけど。」
「……ちょっとまってくれな。」
そう言って、一旦何処かへ行った店主さんは、暫くして紙切れを持って帰ってきた。
「……ここに、住んでいる奴だよ。この便箋売りに来たのは。」
どこか苦々しそうに話す店主さんは、元々その男と知り合いだったらしい。
「小心者でね、不器用なもんだから中々働く先も見つからなくて、毎日小銭稼いでた奴だったからね。便箋を売りに来た時、ついに何かやったと思ったんだ。」
「思い過ごしなら良いと思ったけど、まったく、小さい頃から変わってない奴だ。」
「……ま、情報は感謝するわ。便箋はいくら?」
「持ち主を連れてきてくれるなら、タダで返すよ。取っといてやることはできないが、出来るだけ早く見つけてここに来ると良い。」
「……ふ~ん、太っ腹ねぇ。」
「褒めても何もでないよ。さっさと探しに行くこった。」
「言われなくとも。……エミリーちゃん、行くわよ。取り敢えず先に買った物を置いてこないと。」
「っは、はい……!!いそ、急ぎましょう!!」
「それじゃあ、エミリーちゃん、グレイ、ちょっと行ってくるわ。」
「は、はい!」
「……いちいち言わなくても好きにしろよ。」
アイザックさんは、グレイの返事を聞いてケラケラと笑いながら、討伐部隊の一員だったらしく今も資格だけは持っているらしい。
それで今回の救出作戦も参加するんだって。
やっぱり、私は見てることしか出来ないけど、少しは成長出来たかなぁ……。
堂々と走っていくアイザックさんをグレイと一緒に見送りながら、願う。
___ルイスさんが、無事ですように。
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