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第二章
返事が飛んで来た ラインハルト視点
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………な、なんだこの鳥は…?
_____いや、そもそも鳥、なんだろうか。
いつも通りの執務室、俺がソワソワと落ち着かないで居る以外は。
手紙を渡して数日経ったにも関わらず、1ミリも落ち着きを取り戻せない。
もう読まれただろうか、変に思われてないか、気になる事は山ほどある。
……手紙の利点は顔を合わせずとも話せることだが、欠点は相手の表情がわからないことだな。
イマイチ集中のできない書類から目を離し、天井を見た。
……落ち着かない。
でも、悪い感じではない。なんというか、浮かれたようにどこかふわふわとした、嬉しいという訳ではないと思うんだがな……。
……難しいな。
……ん?魔力が此方に向かって来る…?
何者かの魔力を感じ、外を見るため窓の近くに行く。
「………鳥、か……?」
近づく魔力の姿形は、まるで鳥のようだ。だが、だとしたら魔獣か魔物だ。魔力を感じるのだから。
真っ直ぐ此方に向かってくるそれに、攻撃しやすいよう窓を開けた。
近づくにつれて、くっきりとその姿がわかるようになった。
「…………………。」
何も喋らないそれは、青空によく映える赤だった。今日のような快晴の蒼を背負ってもなお、自身の赤色が負けておらず、更には所々に鮮やかな緑で模様が入っている。
それは、まるで______
「___ルイス?」
そう、ルイスの様な、美しい姿だった。
「………………。」
未だ喋らないそれは、よく見れば何かを咥えていて、それを差し出してくる。
何故か害意の感じないそれから、紙のような物を受け取る。
「………………。」
何も言わず、どこかへ去っていくそれ。
「………ッハ!追いかけねば…!」
何者かの刺客か、それとも………。一体なんなんだ今のは。
わからないが、野放しは駄目だ。
最近よく飛び降りている気がするが、これが一番速いのだから仕方ない。
そう思い今回も窓から飛び降りる。
気取られぬように、木の陰に隠れながら先程のそれを追う。
辿り着いた先には_____ルイス。
危ない_____!!
そう思ったのもつかの間、先程のそれは、ぽよぽよとした姿に形を変えた。
迷わずそれを拾ったルイスは、安心した様に息を吐いた。
「……ほんとに何だったんだ……。」
困惑した様子のルイスはそのまま踵を返したが、俺は動揺が抑えられない。
は…、え、る、ルイスが刺客?いや、害意は全く感じなかった。それにルイスの出自はファーリーも知っているし、怪しいところは無いはずだ。
動揺しながら、さっき貰った紙の存在を思い出す。改めて見てみれば、手紙用の封筒で、『ラインハルト様へ』と書いてあった。
「…………手紙の返事……か……?」
………可能性は無くはない。というか内容はともかく俺への手紙な事は間違いないはずだ。
……へ、部屋で開けよう。ここで開けると暫くここから動けなくなりそうだ。
しかし、さっきのは何だったんだろうか?あんな魔法は見たことがないが……。
不思議に思いながらも、部屋で手紙を開けた。
『ラインハルト様へ
先日はお手紙をくださりありがとうございました。とても嬉しかったです。
私としましては、ラインハルト様に謝っていただく事はございませんので気にしないでください。
もし、気になさるのでしたら、お体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
そして、貴方様が緊張なさることなく、私とお話できるようになること、いつまででも心待ちにしております。』
どこか少しだけ拙い文字で書かれた文章にとても心が締め付けられた。
『いつまででも心待ちにしております。』
……………ルイスも、俺と話したいと思ってくれているんだろうか。
俺の、意気地なしのせいで嫌な思いをさせているだろうに……。
少し、視界がぼやけたが、構わず読み進める。
ペラリ、と捲り、二枚目を読む。
「……?」
何故か殆ど同じ内容の書かれた手紙。
……もしかして、下書きや練習で使った物を一緒に入れてしまったんだろうか。意外とルイスもうっかりだな。
新たに知れたかもしれないルイスの一面に嬉しくなりながら読み進めれば、1枚目と違う文章が目に入った。
『追伸
もし宜しければ、またお手紙をください。どんな些細な事でも、ラインハルト様から手紙を貰えるだけで私は喜びます。』
…………これは…………。
また、手紙を書いてもいいんだろうか。
恐らく二枚目を入れる予定は無かったんだろう。意図的に消したメッセージを真に受けてもいいんだろうか。
…"些細な事でも、手紙を貰うだけで喜ぶ"、だなんて、俺の方こそそうだ。
……あの魔法についても、聞きたいからな。
そう誰かに言い訳をしながら、手紙を出すことに決めた。
その結果。
「……大丈夫そうですか…?」
な、なんで俺はルイスと一緒に森に行く事になってるんだ…!?
幸せな緊張する時間が始まりを告げた俺だった。
ルイス視点
ち、ちょっと待て…!!し、失敗作の手紙がない!!う、嘘だろ、もしかして無くした手紙の方に入ってたりしないよな!?無くした手紙の方も見つからないし……!!
いや、落ち着け、落ち着け俺。
も、もし誰かに見られたとしても、まだ傷の浅い内容にした筈だ。…ラインハルトが拾っていなければ。
最悪のパターンが頭をよぎり、頭を抱えた。
なっっんであんな事書いてしまったんだ俺ぇぇ……。
……ちょっと願望、というか欲望がでて書いてしまったんだ……!
せ、せっかく書き直したのに、一緒に入れてしまうなんて……。
部屋で一人おろおろとしていれば、コンコン、とノックが。
「っは、はい!!」
大袈裟なほどビクッとしてしまい、慌てて扉を開ける。
「あ、ルイスくん!ちょっといいかな~!」
く、クリストファーさんか…、びっくりした……。
「は、はい…。大丈夫です。」
「この間使ってた魔法について教えてほしいんだ。勿論嫌ならいいんだけど……、どう?」
ま、魔法?俺が教えられる事なんてないと思うが……。
「なんの魔法ですか?俺は今水を出す事と、ちょっと操る事くらいしか出来ませんよ。」
「え、そうなの?じゃあ、この間の鳥の奴は魔法じゃないの?」
あ、あれなぁ……。俺もわからないんだが。なんなら俺の方が教えて欲しい。
「あれは、自分でも何なのかわからなくて。急にスースーが鳥になって飛んでいってしまったんです。」
「うーむ…。」
正直に話せば、悩みだしてしまったクリストファーさん。
暫く悩んでいるクリストファーさんを見ていれば、思い当たった事があるのか、ハッ、とした顔になった。
「ルイスくん、スースーを見せてくれる?」
「え、はい。これですけど。」
また少しぽよぽよ具合の減ったスースーを持ってくる。
「あ~……、多分、スースーも言わば水分で出来ている様なものだから、水を操る容量で出来ちゃったのかな、多分。」
……スースーって水なのか。
ますます原材料が気になってくるなスースー…。
「…そうすると、固まってしまったらもう使えないんですね。」
スースーってこれから固体になるんだよな。そしたらあれできないのか。便利そうなのに…。
「いや?スースーが固体になるのは中央に水分が集まるだけだから周りの部分に水分を行き渡らせる感じですれば問題ないと思うよ?難しいだろうけど。」
残念に思っていれば、あっけらかんとクリストファーさんにそう言われた。
……いけるんだ。
優秀だな、スースー。
「まあ、つまり、スースーは水属性だと操れるって事だ。大発見だね、ルイスくん!」
「そう、ですかね?」
まあ、発見と言えば発見か。
「自覚薄いなぁ、手紙とか送りやすくなるよ?結構皆使いたがると思うけどなぁ。」
呆れたように笑いながら言うクリストファーさん。
…これも異世界間ギャップになるだろうか。
「まあいいや。最近困ってることは無い?慣れない土地で大変だったり、わからない事があったりしない?」
困ってること、わからない事……そうだなぁ………。
「森に、森の方へ行きたいんですが、どうやったら行けますか?」
「え、森?」
驚いた顔のクリストファーさん。無理もないか。
「はい。森です。……フェンリルの時に、助けて貰った方が居るのもので。」
「そっか……。」
俺の雰囲気から何か察したのか、深くは聞いてこないクリストファーさん。
しかし、物凄い爆弾をクリストファーさんは落としたのであった。
「_________それじゃあ、ラインハルトと一緒に行ったらいいよ!」
その言葉がエコーのように響いたように俺には思った。
そして今、俺はラインハルトと森へ向かっている。
すっっっごいドキドキするんだが……!?
持った花束を握りしめながら、そう思う俺であった。
_____いや、そもそも鳥、なんだろうか。
いつも通りの執務室、俺がソワソワと落ち着かないで居る以外は。
手紙を渡して数日経ったにも関わらず、1ミリも落ち着きを取り戻せない。
もう読まれただろうか、変に思われてないか、気になる事は山ほどある。
……手紙の利点は顔を合わせずとも話せることだが、欠点は相手の表情がわからないことだな。
イマイチ集中のできない書類から目を離し、天井を見た。
……落ち着かない。
でも、悪い感じではない。なんというか、浮かれたようにどこかふわふわとした、嬉しいという訳ではないと思うんだがな……。
……難しいな。
……ん?魔力が此方に向かって来る…?
何者かの魔力を感じ、外を見るため窓の近くに行く。
「………鳥、か……?」
近づく魔力の姿形は、まるで鳥のようだ。だが、だとしたら魔獣か魔物だ。魔力を感じるのだから。
真っ直ぐ此方に向かってくるそれに、攻撃しやすいよう窓を開けた。
近づくにつれて、くっきりとその姿がわかるようになった。
「…………………。」
何も喋らないそれは、青空によく映える赤だった。今日のような快晴の蒼を背負ってもなお、自身の赤色が負けておらず、更には所々に鮮やかな緑で模様が入っている。
それは、まるで______
「___ルイス?」
そう、ルイスの様な、美しい姿だった。
「………………。」
未だ喋らないそれは、よく見れば何かを咥えていて、それを差し出してくる。
何故か害意の感じないそれから、紙のような物を受け取る。
「………………。」
何も言わず、どこかへ去っていくそれ。
「………ッハ!追いかけねば…!」
何者かの刺客か、それとも………。一体なんなんだ今のは。
わからないが、野放しは駄目だ。
最近よく飛び降りている気がするが、これが一番速いのだから仕方ない。
そう思い今回も窓から飛び降りる。
気取られぬように、木の陰に隠れながら先程のそれを追う。
辿り着いた先には_____ルイス。
危ない_____!!
そう思ったのもつかの間、先程のそれは、ぽよぽよとした姿に形を変えた。
迷わずそれを拾ったルイスは、安心した様に息を吐いた。
「……ほんとに何だったんだ……。」
困惑した様子のルイスはそのまま踵を返したが、俺は動揺が抑えられない。
は…、え、る、ルイスが刺客?いや、害意は全く感じなかった。それにルイスの出自はファーリーも知っているし、怪しいところは無いはずだ。
動揺しながら、さっき貰った紙の存在を思い出す。改めて見てみれば、手紙用の封筒で、『ラインハルト様へ』と書いてあった。
「…………手紙の返事……か……?」
………可能性は無くはない。というか内容はともかく俺への手紙な事は間違いないはずだ。
……へ、部屋で開けよう。ここで開けると暫くここから動けなくなりそうだ。
しかし、さっきのは何だったんだろうか?あんな魔法は見たことがないが……。
不思議に思いながらも、部屋で手紙を開けた。
『ラインハルト様へ
先日はお手紙をくださりありがとうございました。とても嬉しかったです。
私としましては、ラインハルト様に謝っていただく事はございませんので気にしないでください。
もし、気になさるのでしたら、お体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
そして、貴方様が緊張なさることなく、私とお話できるようになること、いつまででも心待ちにしております。』
どこか少しだけ拙い文字で書かれた文章にとても心が締め付けられた。
『いつまででも心待ちにしております。』
……………ルイスも、俺と話したいと思ってくれているんだろうか。
俺の、意気地なしのせいで嫌な思いをさせているだろうに……。
少し、視界がぼやけたが、構わず読み進める。
ペラリ、と捲り、二枚目を読む。
「……?」
何故か殆ど同じ内容の書かれた手紙。
……もしかして、下書きや練習で使った物を一緒に入れてしまったんだろうか。意外とルイスもうっかりだな。
新たに知れたかもしれないルイスの一面に嬉しくなりながら読み進めれば、1枚目と違う文章が目に入った。
『追伸
もし宜しければ、またお手紙をください。どんな些細な事でも、ラインハルト様から手紙を貰えるだけで私は喜びます。』
…………これは…………。
また、手紙を書いてもいいんだろうか。
恐らく二枚目を入れる予定は無かったんだろう。意図的に消したメッセージを真に受けてもいいんだろうか。
…"些細な事でも、手紙を貰うだけで喜ぶ"、だなんて、俺の方こそそうだ。
……あの魔法についても、聞きたいからな。
そう誰かに言い訳をしながら、手紙を出すことに決めた。
その結果。
「……大丈夫そうですか…?」
な、なんで俺はルイスと一緒に森に行く事になってるんだ…!?
幸せな緊張する時間が始まりを告げた俺だった。
ルイス視点
ち、ちょっと待て…!!し、失敗作の手紙がない!!う、嘘だろ、もしかして無くした手紙の方に入ってたりしないよな!?無くした手紙の方も見つからないし……!!
いや、落ち着け、落ち着け俺。
も、もし誰かに見られたとしても、まだ傷の浅い内容にした筈だ。…ラインハルトが拾っていなければ。
最悪のパターンが頭をよぎり、頭を抱えた。
なっっんであんな事書いてしまったんだ俺ぇぇ……。
……ちょっと願望、というか欲望がでて書いてしまったんだ……!
せ、せっかく書き直したのに、一緒に入れてしまうなんて……。
部屋で一人おろおろとしていれば、コンコン、とノックが。
「っは、はい!!」
大袈裟なほどビクッとしてしまい、慌てて扉を開ける。
「あ、ルイスくん!ちょっといいかな~!」
く、クリストファーさんか…、びっくりした……。
「は、はい…。大丈夫です。」
「この間使ってた魔法について教えてほしいんだ。勿論嫌ならいいんだけど……、どう?」
ま、魔法?俺が教えられる事なんてないと思うが……。
「なんの魔法ですか?俺は今水を出す事と、ちょっと操る事くらいしか出来ませんよ。」
「え、そうなの?じゃあ、この間の鳥の奴は魔法じゃないの?」
あ、あれなぁ……。俺もわからないんだが。なんなら俺の方が教えて欲しい。
「あれは、自分でも何なのかわからなくて。急にスースーが鳥になって飛んでいってしまったんです。」
「うーむ…。」
正直に話せば、悩みだしてしまったクリストファーさん。
暫く悩んでいるクリストファーさんを見ていれば、思い当たった事があるのか、ハッ、とした顔になった。
「ルイスくん、スースーを見せてくれる?」
「え、はい。これですけど。」
また少しぽよぽよ具合の減ったスースーを持ってくる。
「あ~……、多分、スースーも言わば水分で出来ている様なものだから、水を操る容量で出来ちゃったのかな、多分。」
……スースーって水なのか。
ますます原材料が気になってくるなスースー…。
「…そうすると、固まってしまったらもう使えないんですね。」
スースーってこれから固体になるんだよな。そしたらあれできないのか。便利そうなのに…。
「いや?スースーが固体になるのは中央に水分が集まるだけだから周りの部分に水分を行き渡らせる感じですれば問題ないと思うよ?難しいだろうけど。」
残念に思っていれば、あっけらかんとクリストファーさんにそう言われた。
……いけるんだ。
優秀だな、スースー。
「まあ、つまり、スースーは水属性だと操れるって事だ。大発見だね、ルイスくん!」
「そう、ですかね?」
まあ、発見と言えば発見か。
「自覚薄いなぁ、手紙とか送りやすくなるよ?結構皆使いたがると思うけどなぁ。」
呆れたように笑いながら言うクリストファーさん。
…これも異世界間ギャップになるだろうか。
「まあいいや。最近困ってることは無い?慣れない土地で大変だったり、わからない事があったりしない?」
困ってること、わからない事……そうだなぁ………。
「森に、森の方へ行きたいんですが、どうやったら行けますか?」
「え、森?」
驚いた顔のクリストファーさん。無理もないか。
「はい。森です。……フェンリルの時に、助けて貰った方が居るのもので。」
「そっか……。」
俺の雰囲気から何か察したのか、深くは聞いてこないクリストファーさん。
しかし、物凄い爆弾をクリストファーさんは落としたのであった。
「_________それじゃあ、ラインハルトと一緒に行ったらいいよ!」
その言葉がエコーのように響いたように俺には思った。
そして今、俺はラインハルトと森へ向かっている。
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