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第二章
帰省 ルイス視点
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しかし帰るのに二日もかかるとは……。だいぶ遠くまで俺って川で流されていたんだなぁ……。
ラインハルトに出会えたのは良かったが、一歩間違えればだいぶ危なかったな、ほんとに。
~二日前~
「……は?…!?え、ほ、ほんとにルイスなのか……?」
「……信じられないよな……。」
やっぱり、人間に戻ったら今まで通りは無理なんだろうか……?
思わず敬語を使うことも忘れて呟く。
「い、いや、そういう訳ではなくて、いやある意味信じられなくはあるが…、その、だな……。」
「だからもう少しハキハキ喋りなってラインハルト……。」
物凄く狼狽えだしたラインハルトを横目に呆れたクリストファーさんがため息を吐く。
その後もラインハルトは顔を青くしたり赤くしたりと忙しく、なんだか話せそうになかったのでクリストファーさん達と話をまとめることになった。
そして!!なんと俺!!
就職決定しました!!
伯爵家の使用人なんて大出世じゃないか?
仕事のでき次第では執事も夢じゃないらしいからな。頑張るぞ。
「ルイス君、取り敢えず一旦帰省して無事を伝えたほうがいいと思うよ?」
「あ、そうでした。」
クリストファーさんの指摘で、誘拐されたと思われていた事を思い出した俺であった。
そういう経緯で、俺は帰省する流れとなった。
「無事で良かったよぉ゛~~!!!」
「ちょ、神父様!泣いてくれるのは嬉しいけど鼻水つけに来ないでくれ!!」
「ノ~ネ~~!!生きてたのねぇ゛ぇ…!!」
「シスターまで!!!涙はわかるけどなんで鼻水まで出すの!!」
俺は、ぎゅうぎゅうと押しつぶす勢いで抱きつく二人をどうにか引き離し、兄妹たちのところへ向かったのであった。
「あ~!!ノーネだぁ!!久しぶりー!!!」
「久しぶりだなマリー!ちょっと見ない間に大人っぽくなったか?」
一番に会ったのはマリー。俺より六つ下で、明るい茶髪の元気な女の子だ。
「おわ!ノーネじゃん、生きてたのかよ!?」
「失礼だなジャン。てか、お前もデカくなってねぇ?」
「こんくらいフツーだろ。」
ジャンは俺より二つ下の少し濃い緑髪の男子だ。今は思春期真っ盛りである。
兄妹たちは特に泣き出すような事はないらしい。もしかしたら、神父様たちが事情をぼかして伝えてたのかもな。
「つーか、そもそもどこで何してたんだよ。神父様たちは何も教えてくんねーし。」
「あれ、神父様たちなんで泣いてるの~??」
「玉ねぎでも切ったんだろ。」
因みに神父様たちは今も後ろで涙ぐんだままだ。……鼻水も変わらずに……。
「ていうか、神父様たち、なにも言ってなかったのか?」
「いやぁ……、変に何か話したら不安になるかと思ってなぁ……。」
そういうことか。
「それにしても、ほんとに無事で良かったわぁ。」
「そろそろ泣き止んでよシスター……。俺はこの通りピンピンしてるよ。」
シスターも神父様も今年五十を超えてた筈なのに元気すぎてさっきの引き剥がすとき力が凄かった。
お陰で涙と鼻水でべちょべちょになった服を一度着替えることになったのは余談だ。
その他の兄妹たちにも会い、久々の家族とまったり過ごした俺であった。
夕食時、こちらも久々に使うテーブルでの食事だ。
大きなテーブルだが、灯りが少ないため少々薄暗い。
それでもわいわいと皆で食事を囲んでいるため、不気味な雰囲気は微塵もなく、明るい空気が場を占めている。
落ち着くなぁ……。
「ねね、ノーネ、はどこに行ってたの?なんで帰って来るの遅かったの?」
そう聞いてくるのはフィル。最年少の5歳で菫色の髪と目の可愛い男の子である。……見ない間にちょっとでかくなったな…?
「ちょっと仕事を探しにな。中々見つからなくて時間がかかったんだ。」
「へ~!そうなんだ!」
口元をベタベタにしながらもスープを美味しそうに食べるフィルが可愛くて、にこにこと笑いながらハンカチで拭く。……流石に呪いの事は口止めされたから話せない……。
「そういえば、辺境伯様の所で働くことになったのよね?大丈夫なの?」
「相変わらずミーズは心配性だな。大丈夫だよ。俺の恩人だし。」
相変わらず心配性らしいミーズは、ジャンと同い年の少女だ。恐らく妹が居るために心配事が多いのだと思う。
「で、でも、辺境伯様って、アルンディオ様のところでしょ?良くない噂をよく聞くの……!」
「ち、『血染めの伯爵』とか、あ、アルンディオ家に行って帰ってこれた人は居ないとか、私もよく聞くよ…。」
「リズまで……。大丈夫だって。神父様の身内も居るし、皆いい人だよ。」
ミーズの妹のリズも相変わらず何処から仕入れてきたのか色々な噂を知っているらしい。
……というか『血染めの伯爵』って……。後者の噂に関しては俺がしっかりと帰ってこれたから完全に嘘だし……。
「で、でもぉ……。」
大丈夫だと言ってもリズは納得できないらしい。ミーズも口には出さないものの心配そうだ。
……まあ、危なそうな所に家族が行くって言い出したら止めるよなぁ…。
「リズ、ミーズ、あまり噂を信じすぎてはいけないよ。」
「「神父さま…。」」
「会ったことのないお方の事を勝手にあれこれと決めつけるのは勿体の無いことだよ。」
「でも、みんながみんなそう言うのよ?火のない所に煙は立たないって言うでしょ?」
うわぁ、難し言葉知ってるなリズは……。いやでも9歳だしな…、普通か?
「そうだね。けれど、火にも色々な種類があるだろう?それと人も同じだよ。色々な種類はあるけど、そこからでる煙で判別するのは難しいことだ。」
「むう…。じゃあ、神父さまには伯爵様をどんな火だと思うの?」
「ん~……、難しいね。会ったことがないから。」
「ノーネは会ったことある?どんな人?」
「え~……?どんな人……。」
リズにそう聞かれて困ってしまう。
どんな人か、なぁ……。
あ、
「___なまえ、」
「名前?」
不思議そうに小首を傾げるリズ。
「そう、名前。つけてもらったのにみんなに言うの忘れてた。」
「ええー!!!つけてもらったの!?」
目を零れそうなくらい見開いて叫んだリズに、全員の視線が集まる。
「うん。ルイスって名前。いいだろ。」
みんなびっくりしたようで、場が静かになる。
「いい名前じゃん。よかったな。」
年の近いダイヴが喋ってくれたことで、他のみんなも口々に名前を褒めてくれる。
「ありがと、ダイヴ。」
相変わらず場の流れを作るのが美味いやつだ、と思いながら礼を言う。
「お~、どういたしまして。で、名前は好きな人にでもつけてもらったのか?」
「………無言で通させてもらおう。」
「無言は肯定と見なす。お~いみんな~!ルイスが好きな人できたってよ~!」
なんでだよ……!!俺なにも言ってないだろ……!
「おいこら何全員に言ってんだこの野郎……!」
「ちょっとちょっとなになに~!!どんな人?年は?仕事は?タイプは?」
「私にも教えてくれるわよね、ルイス?」
い、勢いが強い……。特に女性陣の…。
くっそ、ダイヴめ……。
俺はシスター達に暫く質問攻めされることとなった。
「じゃ、行ってきます。」
「「「行ってらっしゃい、ルイス。」」」
家族全員に見送られて、俺は教会をあとにした。
初仕事、頑張るぞ!目指せ執事!
ラインハルトに出会えたのは良かったが、一歩間違えればだいぶ危なかったな、ほんとに。
~二日前~
「……は?…!?え、ほ、ほんとにルイスなのか……?」
「……信じられないよな……。」
やっぱり、人間に戻ったら今まで通りは無理なんだろうか……?
思わず敬語を使うことも忘れて呟く。
「い、いや、そういう訳ではなくて、いやある意味信じられなくはあるが…、その、だな……。」
「だからもう少しハキハキ喋りなってラインハルト……。」
物凄く狼狽えだしたラインハルトを横目に呆れたクリストファーさんがため息を吐く。
その後もラインハルトは顔を青くしたり赤くしたりと忙しく、なんだか話せそうになかったのでクリストファーさん達と話をまとめることになった。
そして!!なんと俺!!
就職決定しました!!
伯爵家の使用人なんて大出世じゃないか?
仕事のでき次第では執事も夢じゃないらしいからな。頑張るぞ。
「ルイス君、取り敢えず一旦帰省して無事を伝えたほうがいいと思うよ?」
「あ、そうでした。」
クリストファーさんの指摘で、誘拐されたと思われていた事を思い出した俺であった。
そういう経緯で、俺は帰省する流れとなった。
「無事で良かったよぉ゛~~!!!」
「ちょ、神父様!泣いてくれるのは嬉しいけど鼻水つけに来ないでくれ!!」
「ノ~ネ~~!!生きてたのねぇ゛ぇ…!!」
「シスターまで!!!涙はわかるけどなんで鼻水まで出すの!!」
俺は、ぎゅうぎゅうと押しつぶす勢いで抱きつく二人をどうにか引き離し、兄妹たちのところへ向かったのであった。
「あ~!!ノーネだぁ!!久しぶりー!!!」
「久しぶりだなマリー!ちょっと見ない間に大人っぽくなったか?」
一番に会ったのはマリー。俺より六つ下で、明るい茶髪の元気な女の子だ。
「おわ!ノーネじゃん、生きてたのかよ!?」
「失礼だなジャン。てか、お前もデカくなってねぇ?」
「こんくらいフツーだろ。」
ジャンは俺より二つ下の少し濃い緑髪の男子だ。今は思春期真っ盛りである。
兄妹たちは特に泣き出すような事はないらしい。もしかしたら、神父様たちが事情をぼかして伝えてたのかもな。
「つーか、そもそもどこで何してたんだよ。神父様たちは何も教えてくんねーし。」
「あれ、神父様たちなんで泣いてるの~??」
「玉ねぎでも切ったんだろ。」
因みに神父様たちは今も後ろで涙ぐんだままだ。……鼻水も変わらずに……。
「ていうか、神父様たち、なにも言ってなかったのか?」
「いやぁ……、変に何か話したら不安になるかと思ってなぁ……。」
そういうことか。
「それにしても、ほんとに無事で良かったわぁ。」
「そろそろ泣き止んでよシスター……。俺はこの通りピンピンしてるよ。」
シスターも神父様も今年五十を超えてた筈なのに元気すぎてさっきの引き剥がすとき力が凄かった。
お陰で涙と鼻水でべちょべちょになった服を一度着替えることになったのは余談だ。
その他の兄妹たちにも会い、久々の家族とまったり過ごした俺であった。
夕食時、こちらも久々に使うテーブルでの食事だ。
大きなテーブルだが、灯りが少ないため少々薄暗い。
それでもわいわいと皆で食事を囲んでいるため、不気味な雰囲気は微塵もなく、明るい空気が場を占めている。
落ち着くなぁ……。
「ねね、ノーネ、はどこに行ってたの?なんで帰って来るの遅かったの?」
そう聞いてくるのはフィル。最年少の5歳で菫色の髪と目の可愛い男の子である。……見ない間にちょっとでかくなったな…?
「ちょっと仕事を探しにな。中々見つからなくて時間がかかったんだ。」
「へ~!そうなんだ!」
口元をベタベタにしながらもスープを美味しそうに食べるフィルが可愛くて、にこにこと笑いながらハンカチで拭く。……流石に呪いの事は口止めされたから話せない……。
「そういえば、辺境伯様の所で働くことになったのよね?大丈夫なの?」
「相変わらずミーズは心配性だな。大丈夫だよ。俺の恩人だし。」
相変わらず心配性らしいミーズは、ジャンと同い年の少女だ。恐らく妹が居るために心配事が多いのだと思う。
「で、でも、辺境伯様って、アルンディオ様のところでしょ?良くない噂をよく聞くの……!」
「ち、『血染めの伯爵』とか、あ、アルンディオ家に行って帰ってこれた人は居ないとか、私もよく聞くよ…。」
「リズまで……。大丈夫だって。神父様の身内も居るし、皆いい人だよ。」
ミーズの妹のリズも相変わらず何処から仕入れてきたのか色々な噂を知っているらしい。
……というか『血染めの伯爵』って……。後者の噂に関しては俺がしっかりと帰ってこれたから完全に嘘だし……。
「で、でもぉ……。」
大丈夫だと言ってもリズは納得できないらしい。ミーズも口には出さないものの心配そうだ。
……まあ、危なそうな所に家族が行くって言い出したら止めるよなぁ…。
「リズ、ミーズ、あまり噂を信じすぎてはいけないよ。」
「「神父さま…。」」
「会ったことのないお方の事を勝手にあれこれと決めつけるのは勿体の無いことだよ。」
「でも、みんながみんなそう言うのよ?火のない所に煙は立たないって言うでしょ?」
うわぁ、難し言葉知ってるなリズは……。いやでも9歳だしな…、普通か?
「そうだね。けれど、火にも色々な種類があるだろう?それと人も同じだよ。色々な種類はあるけど、そこからでる煙で判別するのは難しいことだ。」
「むう…。じゃあ、神父さまには伯爵様をどんな火だと思うの?」
「ん~……、難しいね。会ったことがないから。」
「ノーネは会ったことある?どんな人?」
「え~……?どんな人……。」
リズにそう聞かれて困ってしまう。
どんな人か、なぁ……。
あ、
「___なまえ、」
「名前?」
不思議そうに小首を傾げるリズ。
「そう、名前。つけてもらったのにみんなに言うの忘れてた。」
「ええー!!!つけてもらったの!?」
目を零れそうなくらい見開いて叫んだリズに、全員の視線が集まる。
「うん。ルイスって名前。いいだろ。」
みんなびっくりしたようで、場が静かになる。
「いい名前じゃん。よかったな。」
年の近いダイヴが喋ってくれたことで、他のみんなも口々に名前を褒めてくれる。
「ありがと、ダイヴ。」
相変わらず場の流れを作るのが美味いやつだ、と思いながら礼を言う。
「お~、どういたしまして。で、名前は好きな人にでもつけてもらったのか?」
「………無言で通させてもらおう。」
「無言は肯定と見なす。お~いみんな~!ルイスが好きな人できたってよ~!」
なんでだよ……!!俺なにも言ってないだろ……!
「おいこら何全員に言ってんだこの野郎……!」
「ちょっとちょっとなになに~!!どんな人?年は?仕事は?タイプは?」
「私にも教えてくれるわよね、ルイス?」
い、勢いが強い……。特に女性陣の…。
くっそ、ダイヴめ……。
俺はシスター達に暫く質問攻めされることとなった。
「じゃ、行ってきます。」
「「「行ってらっしゃい、ルイス。」」」
家族全員に見送られて、俺は教会をあとにした。
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