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第一章
雨降祭り2 ルイス視点
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「これより、雨降祭りを開催する!!我らが恵みの雨に喝采を!!」
「恵みの雨に乾杯!!」
ラインハルトが開催を宣言すると、広場にいた人達が一斉にグラスを掲げ乾杯する。
物凄く今は雨が降っているが、広場と、街の数十箇所は雨よけの結界で濡れないらしい。
ただ、雨よけの結界内はご飯を食べる人くらいしか居ない。それでも多いだろうが、見世物や屋台は結界の外にある。
なんでもこの雨降祭り、雨に濡れるのが醍醐味らしい。もうすでにびっちょびちょの姿でグラス持ってる人が大勢居た。子供とかも多くて、後で体調を崩さないかとても心配である。
ラインハルトが壇上から降りてくる。広場にある舞台の横で俺と隊長さんはラインハルトを待っていた。隊長さんは今回、広場の警備らしい。
「ラインハルト様、お疲れさまです。」
「ありがとう。俺はもう仕事が終わったが、バーンはこれからだろう。頑張ってくれ。」
「はい。と言っても、治安は良いですからせいぜい酔っ払いの喧嘩を止めるくらいですよ。」
「酔っ払いは中々厄介だぞ?」
「肝に銘じておきます。」
「ああ。ルイス、待っていてくれてありがとう。帰るか。」
「ガゥ。」
もう帰ってしまうらしい。祭りならラインハルトも楽しめばいいじゃないか。
ラインハルトはそそくさと雨具を着て、顔まですっぽりと被ってしまった。
しかも、真っ黄色のものを。
レインコートにしか見えない……。それも190弱はありそうな身長のラインハルトが着るととても違和感がある。
レインコート、しかもポンチョタイプ。着てたのは小学生くらいだったからなぁ。……190cmの小学生……フッ…。
「ん?どうしたルイス。楽しそうだな。ほんとに雨具をつけなくてよかったのか?」
「ガァう。」
弾んだ声をあげながらラインハルトに返事する。思わず笑った声が聞こえてしまったらしい。
にしても、思いの外雨に濡れるのが楽しい。水溜りを態と踏むのも中々。大きな水溜りを見るとソワソワしてしまうくらいには雨の日にハマりそうだ。
しかも道の上には大量の灯籠みたいな物が浮いていて、雨の日とは思えない程明るい。
そういえばお城の夜会会場もこんなだったな。色があれだったから、ディスコ会場みたいになってたけど。あと、王様も見た。金髪碧眼だった。それだけなら、こう、王族の配色(俺のイメージ)と一緒なんだけど、蛍光イエローと原色の青だったんだよな。目に痛い……。しかも、顔は年相応っていうか、ちゃんと年齢を重ねてるのに、身長が150くらいで小さかったもんだから、脳がバグりそうになった。思わず凝視したし。
王族に失礼な事を考えながら、童心に帰った様な気持ちで楽しんでしまった俺はついついラインハルトとはぐれてしまった。
あ、やってしまった。ついついはしゃいではぐれてしまった。
周りにはラインハルトのようなレインコートを来た人が数人。だがどの人もラインハルトと体格が違う。しかも人が多すぎて動きにくい。
「あ!ルイスちゃ~ん!!」
げ……!!あの時の女性だ………!!!レインコート着ててわからなかった!!
………んぅ?あれ、なんか注射器みたいなの持ってないか…?
雨で鼻がきかなかったせいか、接近を許し、注射器で動揺していた俺。
既に目の前には注射器を振りかざした女性が。
あ、やばい。
______「ルイスに何をする気だ?」
ら、ラインハルト!!!
………んブッフ!!や、やっぱり、レインコート……、フッ……。
助けに来てくれたラインハルト見て吹き出しかけた俺は一回ラインハルトに謝ったほうがいい。ほんとにすまん。不意打ちはずるい。190cmの小学生が俺の腹筋を的確に抉ってくる。
俺が笑いを堪えている間に、女性は捕まったらしい。警備の人に連れて行かれてた。
「ルイス大丈夫だったか!?」
「わふ。」
大丈夫だったぞ。助けてくれてありがとうな、ラインハルト。少ししゃがんで俺と目線を合わせるラインハルトに擦り寄る。くすぐったそうにするラインハルトは、帰ろう、と言って歩き出した。
今度は離れない様に、ラインハルトの横を歩く。
人通りが少なくなった所で、ラインハルトはぽつりぽつりと話しだした。
「…俺は、雨に濡れるのが苦手なんだ。俺が雨に濡れるとな、悲鳴があがるんだ。」
なんだ自慢か?悲鳴は悲鳴でも黄色い悲鳴だって?
と思いつつ、どんなものでも悲鳴をあげられるのは嫌だよなぁ、とも考える。あ、そういえばこっちではイケメンの基準が違うんだったな。
「……でも、昔から、雨に濡れながら楽しそうにしている人達が羨ましかった。皆で楽しそうに踊って、叫んで笑って。」
そうか……。酔っ払いは面倒とか言っていたから祭りに参加した事があるのかと思っていた。前世の祭りなんて人の顔が~とか言ってる余裕の無い人混みだったからな。押し潰されない様にするのに必死だったぞ俺は。
「それで、今日、ルイスも楽しそうにしていただろう?」
「___俺も、雨に濡れたいと思ってしまった……。」
そうやって、少し力なく笑うラインハルトは、レインコートのお陰で濡れていなかった。
そうか………。ラインハルトは雨に濡れたいと思ったのか…………。
よし、ラインハルトをずぶ濡れにしよう!人の居ない所なら気にせず雨に濡れられるだろう?
__あと、俺も遊び足りない!!
そうと決めれば、ラインハルトに背中に乗れと合図をおくる。
困惑しながら乗るラインハルトが、しっかり掴まったのを確認して走り出した。目指すは草原。フラワーモンスターの居た所である。あそこなら誰も居ないだろう。
雨の中走り、草原についた。ちょっと街からは遠かったな。
「ルイス?なんでここに?」
不思議そうに俺からおりたラインハルトのレインコートをバッと剥ぎ取る。
「へ?お、おい!ルイス!?」
ハッハッハァッ!!困惑してる困惑してる!
返してほしくば取りに来いラインハルト!!
挑発するようにレインコートを咥えたまま、クイッと顔を動かす。
「…その挑発、のってやろう!!」
ラインハルトがレインコートを取り返そうとむかってくるのを交わしながら二人で雨に濡れる。
ラインハルトがレインコートを取り返した時には、二人して息切れしていた。
久しぶりに息切れするまで動き回った気がする。はぁー、楽しかった。
ラインハルトは荒い息をしながら地面に寝そべっていた。
その顔はどこか満足そうで、俺も大変満足である。
「ルイス。」
優しい声で名前を呼ばれ、ラインハルトの顔を覗き込む。
気づけば、俺も地面に寝そべっていた。ラインハルトに引っ張られたのである。
「くっ……。びっくりしたか?」
………、?……???
ラインハルトは、俺を引っ張って場所を入れ替わり、俺を上から覗き込む様な体勢をとっていた。
そして、悪戯な笑みを浮かべて、びっくりしたか?と聞いてきたのである。
正直言って______ものすごくドキッとした……。
???混乱とドキドキが止まらない。
お…おれって……恋愛対象男だったか……?
「そ、そんなにびっくりしたのか…?」
少し心配そうなラインハルトをもう一度見る。
俺がレインコートを強奪したから雨にうたれてずぶ濡れのラインハルトは、さっき寝そべっていたからか服も髪も泥だらけである。
でも、なんだかきらきらして見える。かっこよく見える。
__こ、これが恋か!!
浮足立った気持ちのまま、ラインハルトの周りをぐるぐると回る。
こう、小学生(しかも前世)以来の恋となると、わくわくしてしまうな!
ラインハルトの周りをぐるぐる回っていると、それが面白かったのかラインハルトが笑う。__うん!やっぱりかっこいいな!!そして嬉しい!!
「楽しそうなところすまないが、そろそろ帰ろう。ファーリーが心配しそうだ。」
確かに…。テキパキと仕事をしながらものすごく心配してそうなファーリーさんが目に浮かぶ。
「ガァウ♪ 」
さ、乗れ乗れラインハルト。早く帰ろう。
「随分と今日は機嫌がいいなルイス。」
ラインハルトもくすくす笑って楽しそうじゃないか。
その後二人して泥まみれで帰り、ファーリーさんに速攻で風呂に入れられた。風邪をひいたらどうするんですか!!と物凄い剣幕で言われたのは怖かった。心配させて本当にごめんなさいファーリーさん。次からほどほどに遊びます……。
「恵みの雨に乾杯!!」
ラインハルトが開催を宣言すると、広場にいた人達が一斉にグラスを掲げ乾杯する。
物凄く今は雨が降っているが、広場と、街の数十箇所は雨よけの結界で濡れないらしい。
ただ、雨よけの結界内はご飯を食べる人くらいしか居ない。それでも多いだろうが、見世物や屋台は結界の外にある。
なんでもこの雨降祭り、雨に濡れるのが醍醐味らしい。もうすでにびっちょびちょの姿でグラス持ってる人が大勢居た。子供とかも多くて、後で体調を崩さないかとても心配である。
ラインハルトが壇上から降りてくる。広場にある舞台の横で俺と隊長さんはラインハルトを待っていた。隊長さんは今回、広場の警備らしい。
「ラインハルト様、お疲れさまです。」
「ありがとう。俺はもう仕事が終わったが、バーンはこれからだろう。頑張ってくれ。」
「はい。と言っても、治安は良いですからせいぜい酔っ払いの喧嘩を止めるくらいですよ。」
「酔っ払いは中々厄介だぞ?」
「肝に銘じておきます。」
「ああ。ルイス、待っていてくれてありがとう。帰るか。」
「ガゥ。」
もう帰ってしまうらしい。祭りならラインハルトも楽しめばいいじゃないか。
ラインハルトはそそくさと雨具を着て、顔まですっぽりと被ってしまった。
しかも、真っ黄色のものを。
レインコートにしか見えない……。それも190弱はありそうな身長のラインハルトが着るととても違和感がある。
レインコート、しかもポンチョタイプ。着てたのは小学生くらいだったからなぁ。……190cmの小学生……フッ…。
「ん?どうしたルイス。楽しそうだな。ほんとに雨具をつけなくてよかったのか?」
「ガァう。」
弾んだ声をあげながらラインハルトに返事する。思わず笑った声が聞こえてしまったらしい。
にしても、思いの外雨に濡れるのが楽しい。水溜りを態と踏むのも中々。大きな水溜りを見るとソワソワしてしまうくらいには雨の日にハマりそうだ。
しかも道の上には大量の灯籠みたいな物が浮いていて、雨の日とは思えない程明るい。
そういえばお城の夜会会場もこんなだったな。色があれだったから、ディスコ会場みたいになってたけど。あと、王様も見た。金髪碧眼だった。それだけなら、こう、王族の配色(俺のイメージ)と一緒なんだけど、蛍光イエローと原色の青だったんだよな。目に痛い……。しかも、顔は年相応っていうか、ちゃんと年齢を重ねてるのに、身長が150くらいで小さかったもんだから、脳がバグりそうになった。思わず凝視したし。
王族に失礼な事を考えながら、童心に帰った様な気持ちで楽しんでしまった俺はついついラインハルトとはぐれてしまった。
あ、やってしまった。ついついはしゃいではぐれてしまった。
周りにはラインハルトのようなレインコートを来た人が数人。だがどの人もラインハルトと体格が違う。しかも人が多すぎて動きにくい。
「あ!ルイスちゃ~ん!!」
げ……!!あの時の女性だ………!!!レインコート着ててわからなかった!!
………んぅ?あれ、なんか注射器みたいなの持ってないか…?
雨で鼻がきかなかったせいか、接近を許し、注射器で動揺していた俺。
既に目の前には注射器を振りかざした女性が。
あ、やばい。
______「ルイスに何をする気だ?」
ら、ラインハルト!!!
………んブッフ!!や、やっぱり、レインコート……、フッ……。
助けに来てくれたラインハルト見て吹き出しかけた俺は一回ラインハルトに謝ったほうがいい。ほんとにすまん。不意打ちはずるい。190cmの小学生が俺の腹筋を的確に抉ってくる。
俺が笑いを堪えている間に、女性は捕まったらしい。警備の人に連れて行かれてた。
「ルイス大丈夫だったか!?」
「わふ。」
大丈夫だったぞ。助けてくれてありがとうな、ラインハルト。少ししゃがんで俺と目線を合わせるラインハルトに擦り寄る。くすぐったそうにするラインハルトは、帰ろう、と言って歩き出した。
今度は離れない様に、ラインハルトの横を歩く。
人通りが少なくなった所で、ラインハルトはぽつりぽつりと話しだした。
「…俺は、雨に濡れるのが苦手なんだ。俺が雨に濡れるとな、悲鳴があがるんだ。」
なんだ自慢か?悲鳴は悲鳴でも黄色い悲鳴だって?
と思いつつ、どんなものでも悲鳴をあげられるのは嫌だよなぁ、とも考える。あ、そういえばこっちではイケメンの基準が違うんだったな。
「……でも、昔から、雨に濡れながら楽しそうにしている人達が羨ましかった。皆で楽しそうに踊って、叫んで笑って。」
そうか……。酔っ払いは面倒とか言っていたから祭りに参加した事があるのかと思っていた。前世の祭りなんて人の顔が~とか言ってる余裕の無い人混みだったからな。押し潰されない様にするのに必死だったぞ俺は。
「それで、今日、ルイスも楽しそうにしていただろう?」
「___俺も、雨に濡れたいと思ってしまった……。」
そうやって、少し力なく笑うラインハルトは、レインコートのお陰で濡れていなかった。
そうか………。ラインハルトは雨に濡れたいと思ったのか…………。
よし、ラインハルトをずぶ濡れにしよう!人の居ない所なら気にせず雨に濡れられるだろう?
__あと、俺も遊び足りない!!
そうと決めれば、ラインハルトに背中に乗れと合図をおくる。
困惑しながら乗るラインハルトが、しっかり掴まったのを確認して走り出した。目指すは草原。フラワーモンスターの居た所である。あそこなら誰も居ないだろう。
雨の中走り、草原についた。ちょっと街からは遠かったな。
「ルイス?なんでここに?」
不思議そうに俺からおりたラインハルトのレインコートをバッと剥ぎ取る。
「へ?お、おい!ルイス!?」
ハッハッハァッ!!困惑してる困惑してる!
返してほしくば取りに来いラインハルト!!
挑発するようにレインコートを咥えたまま、クイッと顔を動かす。
「…その挑発、のってやろう!!」
ラインハルトがレインコートを取り返そうとむかってくるのを交わしながら二人で雨に濡れる。
ラインハルトがレインコートを取り返した時には、二人して息切れしていた。
久しぶりに息切れするまで動き回った気がする。はぁー、楽しかった。
ラインハルトは荒い息をしながら地面に寝そべっていた。
その顔はどこか満足そうで、俺も大変満足である。
「ルイス。」
優しい声で名前を呼ばれ、ラインハルトの顔を覗き込む。
気づけば、俺も地面に寝そべっていた。ラインハルトに引っ張られたのである。
「くっ……。びっくりしたか?」
………、?……???
ラインハルトは、俺を引っ張って場所を入れ替わり、俺を上から覗き込む様な体勢をとっていた。
そして、悪戯な笑みを浮かべて、びっくりしたか?と聞いてきたのである。
正直言って______ものすごくドキッとした……。
???混乱とドキドキが止まらない。
お…おれって……恋愛対象男だったか……?
「そ、そんなにびっくりしたのか…?」
少し心配そうなラインハルトをもう一度見る。
俺がレインコートを強奪したから雨にうたれてずぶ濡れのラインハルトは、さっき寝そべっていたからか服も髪も泥だらけである。
でも、なんだかきらきらして見える。かっこよく見える。
__こ、これが恋か!!
浮足立った気持ちのまま、ラインハルトの周りをぐるぐると回る。
こう、小学生(しかも前世)以来の恋となると、わくわくしてしまうな!
ラインハルトの周りをぐるぐる回っていると、それが面白かったのかラインハルトが笑う。__うん!やっぱりかっこいいな!!そして嬉しい!!
「楽しそうなところすまないが、そろそろ帰ろう。ファーリーが心配しそうだ。」
確かに…。テキパキと仕事をしながらものすごく心配してそうなファーリーさんが目に浮かぶ。
「ガァウ♪ 」
さ、乗れ乗れラインハルト。早く帰ろう。
「随分と今日は機嫌がいいなルイス。」
ラインハルトもくすくす笑って楽しそうじゃないか。
その後二人して泥まみれで帰り、ファーリーさんに速攻で風呂に入れられた。風邪をひいたらどうするんですか!!と物凄い剣幕で言われたのは怖かった。心配させて本当にごめんなさいファーリーさん。次からほどほどに遊びます……。
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