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一章
合同授業【使い魔編 猫と魚2】
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「…それは、契約してくれるってこと?本当にいいの?」
《もちろん。だめなら言わないよ。》
え、ええぇ?絶対俺のこと過大評価してるよ?大丈夫そう?
「俺、自分のセンスに自信はないんだけど。」
《いやならべつのにしてもらうよ。ちゃんと使い魔はきょひできるんだから。》
そうか、使い魔も拒否できるなら、期待通りじゃ無くても契約を破棄すればいいだけなのか。
結構気軽な感じなのかな?
先生がふざけない様に脅かしてただけだったのかな。
《ほらほら、はやくー。》
もふもふに急かされる。
期待に満ちた目に見つめられて、どうにか頭を回す。
なまえ、名前なぁ、どんなのが良いんだろ。
見た目は白と灰色のふわふわさらさらの毛並みに、グレーのきゅるきゅるな瞳。
一人称はぼくで、声は中性的で幼い。
うーん……。
色からつけてみる?
グレーでしょ、他の言い方だと、灰色、鼠色、…他に出てこないな。
色に関する知識量が少なすぎる…。
グレーのまんまるな瞳が、今かいまかと此方を見ている。
そう言えば、灰を音読みするとカイと読むんだったっけ。
……よし。
「…カイはどう?」
灰色の瞳が満足そうに細まった。
《よろしく!ご主人!》
かわいい。すごく嬉しそう。
取り敢えず撫でておいた。くるくる喉が鳴って可愛い。
その時、視界にひらりと白い布の様な物が横切った。
……金魚?
ひらりと優美に舞う白銀の金魚に、カイが齧り付いたりしないだろうかと心配になった。
~デンベル・フランネル視点~
「では次の時間は、召喚した使い魔との交流時間に充てます。
いつもの四人組になって、先輩の監督のもと使い魔と交流する様に。」
教師の指示により、各々合流するために動き出す。
そこそこの頻度である直属後輩達との合同授業。
いつもと違うのは、使い魔が一緒に居る、ということだろうか。
ちらほらと居る使い魔の居ない者達は遊ばなければ予習なり訓練なり好きに過ごして良いそうだ。
「あの子達は使い魔を召喚できたのかな?」
「…………………………さあな。」
どちらにせよ、あの二人は優秀だから大丈夫だろう。
一定数使い魔が居ない者を馬鹿にする様な奴も居るが、俺たちに張り合える実力を持っているのならちょっかいをかけられたりはしないだろうから。
この間の合同授業で戦った時、久々にヒヤリとした。
不意を突かれた予想外の一撃。その不意すら、計算されて作られていたのだと後の二人の会話からわかった。
ペラットの実力は知っていたし、今回も同じ様な組み手になるだけだろうと踏んでいたらあの様だ。
本来あの模擬戦のルールでは、魔法科の力量差は関係ない。
しかし、ダンツはあのルールでできる最良の働きをした。ダンツが居なければあの結果にはならなかっただろう。
いくら負けは同じだとしても、だ。
そもそも先輩の者は進んで後輩の的を狙わないのが主だ。一瞬で倒しては成長にならない。
それなのに、あの一撃の瞬間、俺は手加減など忘れ相手の的を全て壊した。
あれは焦りだ。今の隙に倒さなければと思ったのだ、体が。
先輩としては不甲斐ない限りだ。俺も鍛え直さなければ。
_____それにしても、本当にダンツは落ち着いていた。
ペラットの方は実家の家業が猟師なのもあって場数を踏んでいるが、ダンツは貴族の令息だ。
本人の気質故なのだろうか。
俺を怖がらないのも、『ちゃんと待てば先輩は応えてくれる』と言ってくれるのも、全て。
ダンツならシルベルのことも怖がらないでいてくれるかも……。
…まて、シルベルが居ない!
勢いよく辺りを見回すも、どこにも見当たらなかった。
彼女はもし誰かに見られれば悲鳴があがるはずだが、特に聞こえて来たりはしないのでまだ誰かに見つかって居ないのか…?
今はここでダンツとペラットを待って居なければならないのに、どうすれば…。
ミズルに説明しようにも俺は話せない。
彼女は迷子になろうがきちんと自分で帰ってこれるし、誰かに攻撃されたとしても然程問題にはならない。恐らく自身で対処するだろう。それができる使い魔だ。
ああ、この場で悲鳴があがるのを待つしかないのか…。
俺の使い魔のシルベルは、小さい魚の姿をしている。
真っ白な鱗に鰭。見る角度によっては淡く色が変わる。
魚だが水の中にいる訳ではなく、そこらをふよふよといつも飛んでいるのだが、いかんせん姿が虫と同じくらいに嫌われている。
まあ、虫も魚も毛が生えていない生き物だから貴族の子息令嬢達にはキツイのだろうが、人の使い魔に向かって毎度毎度悲鳴をあげないでほしい。
ああ、ダンツもシルベルを見て悲鳴をあげるだろうか。
俺はそのダンツを見て幻滅する羽目になるのだろうか。
「………ハァ。」
喋れなくともため息は容易につけるのが恨めしい。
俺のため息に反応してビクつく周りに申し訳なく思うも、もう既に出してしまったのは訂正できない。
またため息を吐きかけるのを堪えながら周りを確認していれば、ダンツが見えた。
すかさず見つけたらしいミズルが手を振ってダンツを呼ぶ。
「あっ、ダンツくん!こっちだよ。」
「デュリオール先輩にフランネル先輩、お待たせしました。」
「無事に召喚できたみたいだね。綺麗な子じゃないか。」
「ありがとうございます。」
少し早歩きで此方に向かって来たダンツの腕の中には、それはそれは美しい獣がいた。
ダンツほど心優しく度胸もある者だと、召喚する使い魔も美しくなるのか。
もちろんシルベルも強くて頼りになる自慢の使い魔だが。
シルベルは自分には勿体無いほど良い使い魔だと思いながら、ゆっくりと優しく獣を撫でるダンツに見惚れる。
さらり、風はないのに、ダンツの黒髪が揺れた。
「…あっ、そうだ先輩方にお聞きしたいんですけど、この子の契約者さんを知りませんか?」
背中に隠れた者を見せる様に横に避けたダンツ。
ゆらり、と泳ぐ白い鱗が見えた。
「………………………シルベル。」
「デンベルの使い魔じゃないか。ダンツくんの所に居たのかい?」
ダンツの髪に隠れていたから悲鳴があがらなかったのか、と合点がいった。
名前を呼べばするりと帰ってくるシルベルは、怪我などしていないようでホッとする。
人の気も知らないで当のセルベルは優雅にくるりと俺の周りを泳いでから、またダンツのそばに寄っていった。
しゅるしゅるとダンツの髪と戯れだすシルベル。
その姿に、ヒヤリと背筋が凍るがダンツがくすくすと笑って気にしていないようで安堵した。
…ダンツは魚類も大丈夫なのか。
「この子、フランネル先輩の使い魔さんだったんですね、ふふ、くすぐったい。」
ふわふわと笑うダンツに、顔が熱くなる。
何故か笑顔を見るだけで気恥ずかしくなってしまうのも、惚れてしまったからなのだろうか。
しかし、段々ともやもやしてきた。
いつになく機嫌の良いシルベルは、一向にダンツから離れる気配はない。
ダンツも嫌がることなくシルベルに好きにさせている。
それが何故か、無性に気に入らなかった。
「シャー!」
っ!
ダンツの使い魔が威嚇するのを聞いて正気に戻る。
…俺はなにに腹を立てているんだ…。
「食べたら駄目だよ、カイ。」
「…………………シルベル。」
ダンツが使い魔を撫でて落ち着かせておいてくれている間にシルベルを呼び戻す。
《もう少しぐらい良かったじゃないか。》
そう拗ねるシルベルだが、もうダンツのそばに行くことはなかった。
………?今、ダンツはあの使い魔を【カイ】と呼んでいなかったか?
「………もしかして、もう契約したのかい?」
「?はい。」
ミズルも思い当たったようだ。
硬い声から察するに、ミズルも信じがたいと思っているのだろう。
返ってきた応えはあっけらかんとした肯定だったけれど。
「えと、元から知り合いだったりしたのかな?」
ミズルの困惑も尤もだ。
かく言う俺も初めて見て驚いている。
召喚したその日に契約した者は直近で50年ほど前のことらしい。
それも人伝にミズルから聞いたことだ。定かではない。
嘘かもしれない、無理矢理契約したのかもしれない、そんな噂に過ぎないとミズルは笑っていた。
本当なら、物凄いことではないのか。
…まあ、全てダンツが使い魔と知り合いでなかった場合の話、だが。
ミズルの問いに不思議そうにしているダンツは、どちらなのだろう。
ダンツの使い魔が、みゃあ、と鳴いた。
___「いいえ?さっき初めて会ったばかりですよ。」
ころん、と鈴を鳴らすように軽く答えられ、二人して言葉を失う。
みゃあ、此方の反応が面白そうに獣が鳴いた。
ということは、ほんとうに____
「おわぁぁぁあ!!ちょ、待てって!!」
横から新たな人物が入ってきた事によっ
て、それは些か曖昧にされて終わった。
「………柴犬?」
ダンツが呟いた言葉は、混乱と騒ぎでしっかりと聞き取ることができなかった。
《もちろん。だめなら言わないよ。》
え、ええぇ?絶対俺のこと過大評価してるよ?大丈夫そう?
「俺、自分のセンスに自信はないんだけど。」
《いやならべつのにしてもらうよ。ちゃんと使い魔はきょひできるんだから。》
そうか、使い魔も拒否できるなら、期待通りじゃ無くても契約を破棄すればいいだけなのか。
結構気軽な感じなのかな?
先生がふざけない様に脅かしてただけだったのかな。
《ほらほら、はやくー。》
もふもふに急かされる。
期待に満ちた目に見つめられて、どうにか頭を回す。
なまえ、名前なぁ、どんなのが良いんだろ。
見た目は白と灰色のふわふわさらさらの毛並みに、グレーのきゅるきゅるな瞳。
一人称はぼくで、声は中性的で幼い。
うーん……。
色からつけてみる?
グレーでしょ、他の言い方だと、灰色、鼠色、…他に出てこないな。
色に関する知識量が少なすぎる…。
グレーのまんまるな瞳が、今かいまかと此方を見ている。
そう言えば、灰を音読みするとカイと読むんだったっけ。
……よし。
「…カイはどう?」
灰色の瞳が満足そうに細まった。
《よろしく!ご主人!》
かわいい。すごく嬉しそう。
取り敢えず撫でておいた。くるくる喉が鳴って可愛い。
その時、視界にひらりと白い布の様な物が横切った。
……金魚?
ひらりと優美に舞う白銀の金魚に、カイが齧り付いたりしないだろうかと心配になった。
~デンベル・フランネル視点~
「では次の時間は、召喚した使い魔との交流時間に充てます。
いつもの四人組になって、先輩の監督のもと使い魔と交流する様に。」
教師の指示により、各々合流するために動き出す。
そこそこの頻度である直属後輩達との合同授業。
いつもと違うのは、使い魔が一緒に居る、ということだろうか。
ちらほらと居る使い魔の居ない者達は遊ばなければ予習なり訓練なり好きに過ごして良いそうだ。
「あの子達は使い魔を召喚できたのかな?」
「…………………………さあな。」
どちらにせよ、あの二人は優秀だから大丈夫だろう。
一定数使い魔が居ない者を馬鹿にする様な奴も居るが、俺たちに張り合える実力を持っているのならちょっかいをかけられたりはしないだろうから。
この間の合同授業で戦った時、久々にヒヤリとした。
不意を突かれた予想外の一撃。その不意すら、計算されて作られていたのだと後の二人の会話からわかった。
ペラットの実力は知っていたし、今回も同じ様な組み手になるだけだろうと踏んでいたらあの様だ。
本来あの模擬戦のルールでは、魔法科の力量差は関係ない。
しかし、ダンツはあのルールでできる最良の働きをした。ダンツが居なければあの結果にはならなかっただろう。
いくら負けは同じだとしても、だ。
そもそも先輩の者は進んで後輩の的を狙わないのが主だ。一瞬で倒しては成長にならない。
それなのに、あの一撃の瞬間、俺は手加減など忘れ相手の的を全て壊した。
あれは焦りだ。今の隙に倒さなければと思ったのだ、体が。
先輩としては不甲斐ない限りだ。俺も鍛え直さなければ。
_____それにしても、本当にダンツは落ち着いていた。
ペラットの方は実家の家業が猟師なのもあって場数を踏んでいるが、ダンツは貴族の令息だ。
本人の気質故なのだろうか。
俺を怖がらないのも、『ちゃんと待てば先輩は応えてくれる』と言ってくれるのも、全て。
ダンツならシルベルのことも怖がらないでいてくれるかも……。
…まて、シルベルが居ない!
勢いよく辺りを見回すも、どこにも見当たらなかった。
彼女はもし誰かに見られれば悲鳴があがるはずだが、特に聞こえて来たりはしないのでまだ誰かに見つかって居ないのか…?
今はここでダンツとペラットを待って居なければならないのに、どうすれば…。
ミズルに説明しようにも俺は話せない。
彼女は迷子になろうがきちんと自分で帰ってこれるし、誰かに攻撃されたとしても然程問題にはならない。恐らく自身で対処するだろう。それができる使い魔だ。
ああ、この場で悲鳴があがるのを待つしかないのか…。
俺の使い魔のシルベルは、小さい魚の姿をしている。
真っ白な鱗に鰭。見る角度によっては淡く色が変わる。
魚だが水の中にいる訳ではなく、そこらをふよふよといつも飛んでいるのだが、いかんせん姿が虫と同じくらいに嫌われている。
まあ、虫も魚も毛が生えていない生き物だから貴族の子息令嬢達にはキツイのだろうが、人の使い魔に向かって毎度毎度悲鳴をあげないでほしい。
ああ、ダンツもシルベルを見て悲鳴をあげるだろうか。
俺はそのダンツを見て幻滅する羽目になるのだろうか。
「………ハァ。」
喋れなくともため息は容易につけるのが恨めしい。
俺のため息に反応してビクつく周りに申し訳なく思うも、もう既に出してしまったのは訂正できない。
またため息を吐きかけるのを堪えながら周りを確認していれば、ダンツが見えた。
すかさず見つけたらしいミズルが手を振ってダンツを呼ぶ。
「あっ、ダンツくん!こっちだよ。」
「デュリオール先輩にフランネル先輩、お待たせしました。」
「無事に召喚できたみたいだね。綺麗な子じゃないか。」
「ありがとうございます。」
少し早歩きで此方に向かって来たダンツの腕の中には、それはそれは美しい獣がいた。
ダンツほど心優しく度胸もある者だと、召喚する使い魔も美しくなるのか。
もちろんシルベルも強くて頼りになる自慢の使い魔だが。
シルベルは自分には勿体無いほど良い使い魔だと思いながら、ゆっくりと優しく獣を撫でるダンツに見惚れる。
さらり、風はないのに、ダンツの黒髪が揺れた。
「…あっ、そうだ先輩方にお聞きしたいんですけど、この子の契約者さんを知りませんか?」
背中に隠れた者を見せる様に横に避けたダンツ。
ゆらり、と泳ぐ白い鱗が見えた。
「………………………シルベル。」
「デンベルの使い魔じゃないか。ダンツくんの所に居たのかい?」
ダンツの髪に隠れていたから悲鳴があがらなかったのか、と合点がいった。
名前を呼べばするりと帰ってくるシルベルは、怪我などしていないようでホッとする。
人の気も知らないで当のセルベルは優雅にくるりと俺の周りを泳いでから、またダンツのそばに寄っていった。
しゅるしゅるとダンツの髪と戯れだすシルベル。
その姿に、ヒヤリと背筋が凍るがダンツがくすくすと笑って気にしていないようで安堵した。
…ダンツは魚類も大丈夫なのか。
「この子、フランネル先輩の使い魔さんだったんですね、ふふ、くすぐったい。」
ふわふわと笑うダンツに、顔が熱くなる。
何故か笑顔を見るだけで気恥ずかしくなってしまうのも、惚れてしまったからなのだろうか。
しかし、段々ともやもやしてきた。
いつになく機嫌の良いシルベルは、一向にダンツから離れる気配はない。
ダンツも嫌がることなくシルベルに好きにさせている。
それが何故か、無性に気に入らなかった。
「シャー!」
っ!
ダンツの使い魔が威嚇するのを聞いて正気に戻る。
…俺はなにに腹を立てているんだ…。
「食べたら駄目だよ、カイ。」
「…………………シルベル。」
ダンツが使い魔を撫でて落ち着かせておいてくれている間にシルベルを呼び戻す。
《もう少しぐらい良かったじゃないか。》
そう拗ねるシルベルだが、もうダンツのそばに行くことはなかった。
………?今、ダンツはあの使い魔を【カイ】と呼んでいなかったか?
「………もしかして、もう契約したのかい?」
「?はい。」
ミズルも思い当たったようだ。
硬い声から察するに、ミズルも信じがたいと思っているのだろう。
返ってきた応えはあっけらかんとした肯定だったけれど。
「えと、元から知り合いだったりしたのかな?」
ミズルの困惑も尤もだ。
かく言う俺も初めて見て驚いている。
召喚したその日に契約した者は直近で50年ほど前のことらしい。
それも人伝にミズルから聞いたことだ。定かではない。
嘘かもしれない、無理矢理契約したのかもしれない、そんな噂に過ぎないとミズルは笑っていた。
本当なら、物凄いことではないのか。
…まあ、全てダンツが使い魔と知り合いでなかった場合の話、だが。
ミズルの問いに不思議そうにしているダンツは、どちらなのだろう。
ダンツの使い魔が、みゃあ、と鳴いた。
___「いいえ?さっき初めて会ったばかりですよ。」
ころん、と鈴を鳴らすように軽く答えられ、二人して言葉を失う。
みゃあ、此方の反応が面白そうに獣が鳴いた。
ということは、ほんとうに____
「おわぁぁぁあ!!ちょ、待てって!!」
横から新たな人物が入ってきた事によっ
て、それは些か曖昧にされて終わった。
「………柴犬?」
ダンツが呟いた言葉は、混乱と騒ぎでしっかりと聞き取ることができなかった。
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