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ポテトサラダ
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「で、お前誰?つーか何?」
『そのよくわかんねー奴を前に酒を飲み出す奴が言う台詞かよ。』
呆れたように半目で見られながらも、ビールの缶を傾けあおる。
………。
「……なんか酸っぱい…。」
『吐き出せ今すぐに!!!』
多分実体があれば両方を掴まれ前後に容赦なく揺さぶられていたことだろう。迫真の顔で肩に手を置いて叫ばれた。
勿体無いと思いつつ腹を下すのは勘弁だと、洗面台にビールを流す。
口の中も濯いで、ビールの賞味期限を確認すれば一年ほど前の日付。
賞味期限の切れたビールって酸っぱいのか。
うわー、身を持って知りたくは無かった。
がくり、と項垂れる。
思えば最近不運続きである。
思うように小説は書けない、ビールは腐る、なんか知らん奴が家にいる、3日前なんて横を通った軽トラに引っ掛けられて、近くの電柱に頭を、ぶつけた………。
そこまで思いついたところで、目の前の男に視線が行った。
「……あれかぁ、オレ、死にかけたから幽霊見えるようになった口か?」
別に死にかけたと言うほどでは無かったが、結構でかいタンコブができて暫く痛かった。
えぇ~、頭ぶつけたら幽霊見えるのかよ。
『…幽霊って思うならもうちょい怖がれよ。』
そう言われても、目の前の幽霊本人が全く怖く無いので無理である。怖がれと言うならもう少し恐ろしい姿で出てきて欲しい。
まるで不審者でも見るように訝しげに見てくる相手。どちらかといえば本来こちらがするべきリアクションを取らないで欲しい。
…にしても、透けてはいるものの五体満足な姿、よくある死んだ時のグロい姿のままとかでは無く、恐らく生前の姿。
黒髪黒目で、とくにピアスやアクセサリーをつけている様子も無く真面目で素朴そうな男。
唯一目が大きい、いや、黒目が大きいが正しいか?真っ黒でつやつやとした目の印象が強かった。
なんだかある程度モテていそうな奴である、数は少ないがガチ恋が多いタイプだな。
これでどうやって怖がれと?
ちゃんと観察した上での感想はそれだった。
『……というか、ちゃんと飯を食えよ。そして掃除もしろ!なんだこのゴミ屋敷。』
勝手に人の家にあがってきておいて酷い言い草だ。
『昼間っから酒しか飲まないとか死にたいのか、風呂も入ってないだろおっさん、入れ。』
「あーあーあー!聞こえませーん!!」
『あっ、おい!!』
「ちょっとお買い物に行ってきまーす!!」
次から次へと出てくるお小言に耳を塞ぎながら酒を買いに走る。
あ、そうだ。
ふと思いつき、玄関で後ろを振り返る。
「オレの部屋にさ、散乱してる原稿があるじゃん?あれ読んでおいてよ。」
『は?』
「感想聞かせてくれよなぁ~。んじゃ、いってきまーす。」
『ちょ、おい、』
困惑した顔の男を放って近くのコンビニへと向かう。…近くと行っても三十分は掛かるけど。
さっきの彼が活字を追うのが苦では無い事を祈ろう。居候するならば、それ相応の働きはしてもらわないとならないからね。
なんだか面白い事でも起きそうだ。この調子で面白いネタが浮かぶといいんだけど。
足取り軽くサンダルで歩く道は、前よりか植物が生き生きしている気がした。
『……酒しか買ってきてねぇのかよ。』
「いいだろ、オレの金だぞー。」
『飯食えって言っただろ。』
「生憎とコンビニ弁当は好きじゃ無いんだ。」
『じゃあ作れ。自炊しろ。』
「それができればもう飯食ってんだワ。」
『……。』
不満そうな男に、冷蔵庫の中を開けて見せる。
「ほら、食材なんてもんは家にありません。料理は無理です。」
顔でこれでもかと不満を表す男。自身が空腹な訳でもあるまいし、相当お節介なのか。
諦め切れないのか、台所をぐるぐる回りだした男は何か見つけたらしい。
『…じゃがいもがある。』
そう呟いた男がしゃがみ込んで覗き込むダンボールの中。
そこまで大きな箱ではないが、ぎっしりと詰まったじゃがいも達。
……こないだの軽トラのおっさんに貰ったやつだなァ。
「オレ、いも茹でただけとか嫌だぞ。マヨネーズねぇもん今。」
『塩はあんだろ。それでじゅーぶん旨い。ほら、鍋洗え、湯を沸かせ。』
上から目線の男の言う通り塩はある。
でも、面倒臭い。
『塩だけポテサラは缶チューハイに合う。特にレモンハイボール。』
「よし作るぞ指示出せ。」
絶対にコイツオレの買ってきた酒見ただろ。
底の裏が焦げたフライパンを洗う。このフライパンは底が深めで鍋としても使える、らしい。
普通にでかい鍋で作ろうとしたら止められた。
『そんなデカい鍋使ってどうする。茹で時間が長くなるだけだぞ。』
いちいち煩い奴である。
横目で湯を沸かしながらピーラーでじゃがいもの皮を剥く。
何年振りかもわからない皮剥きに、手つきが怖いと苦言を申されながらじゃがいもを剥く。
三個剥いてちゃっちゃと細かく切って湯に入れた。
『茹でる時にも塩を入れろ。』
「え、後で水捨てんのに?」
『水捨てた後にももう一回かける。』
「ヘァー。」
よくわかんないけど旨いのかな。
まあ不味くはならないだろうと言われた通り塩を入れる。
『…もうちょい。』
「あいさー。」
言われるがまま塩を足して、じゃがいもが茹で上がるのを待つ。
「まだかなー、もう酒飲んでいい?」
『酒は飲むな。火傷するぞ。ちょっとじゃがいも箸で刺してみろ。』
「んぃー、どう?」
小さめに切ったから早く茹で上がってたりしねぇかな。
箸を刺せばすっ、とじゃがいもを通り、ほろっと半分に割れた。
『よし、水捨てろ。捨てれるだけでいいから、ちょっと水が残るくらいな。後は水が全部飛ぶまで火にかける。』
「はぁい。」
おぉ、すご。ちゃんとポテサラだ。
出来上がったポテサラを入れるために、そこら辺から皿を引っ張り出す。
一応皿を濯いでからポテサラを入れ、塩とさっき見つけた胡椒も男からの了承を貰って振り掛ける。
一口味見で食べれば、なるほど、これは酒に合う。
『どうだ?』
…気づけば目の前には淀みなどまるでない澄んだ黒い瞳。
大分近くにあった顔に驚きながらも、親指を立てて旨いと主張する。
「ちょー旨い。」
ホクホクした気持ちでツマミの完成を喜ぶ。早く酒と飲みたい。
ステップを踏みそうな足取りでポテサラ片手に缶チューハイを持つ。
「よっしゃぁ~、ツマミのできあがり~。やればできるもんだなァ、さすがオレ。」
『俺のお陰だぞ。崇め奉れ。これを機に自炊しろ。』
「未来のオレに言って~。」
残念ながら部屋は男の言う通りゴミ屋敷なので、縁側に出て食べることにする。
流石に旨いツマミまで作ったのにあそこで食うのは無い。
「うまぁ~。てか一人なのにじゃがいも三個は作りすぎたァ。」
『冷蔵庫に入れておけば明日も食える。』
男もついてきていたらしい。横から声がかかる。
何故か同じように縁側に座る体勢をとっている男は、ぼーっとこっちを見ていた。
「…へぇ、それは良いこと聞いた。」
物凄く見られる事に嫌悪は湧かないものの、気にしないとは無理なのもの。
しかし、こちらも見つめ返すと言うのは気恥ずかしいので、気にしないようにぼんやりと景色を見る事にした。
山、山、空、鉄塔、電線、田んぼ、畑、見れば見るほど田舎。
緑が青々と茂り出していて、そろそろ夏が来る事を知らせていた。
……そういえば自分の横にいる男は、なんと言う名前なんだろうか。
今更ながらの疑問に、自分もなんだかんだ動揺していたのかとも思ったが、己の言動を思い出す限りそうでもなさそうだと自己完結した。
『そのよくわかんねー奴を前に酒を飲み出す奴が言う台詞かよ。』
呆れたように半目で見られながらも、ビールの缶を傾けあおる。
………。
「……なんか酸っぱい…。」
『吐き出せ今すぐに!!!』
多分実体があれば両方を掴まれ前後に容赦なく揺さぶられていたことだろう。迫真の顔で肩に手を置いて叫ばれた。
勿体無いと思いつつ腹を下すのは勘弁だと、洗面台にビールを流す。
口の中も濯いで、ビールの賞味期限を確認すれば一年ほど前の日付。
賞味期限の切れたビールって酸っぱいのか。
うわー、身を持って知りたくは無かった。
がくり、と項垂れる。
思えば最近不運続きである。
思うように小説は書けない、ビールは腐る、なんか知らん奴が家にいる、3日前なんて横を通った軽トラに引っ掛けられて、近くの電柱に頭を、ぶつけた………。
そこまで思いついたところで、目の前の男に視線が行った。
「……あれかぁ、オレ、死にかけたから幽霊見えるようになった口か?」
別に死にかけたと言うほどでは無かったが、結構でかいタンコブができて暫く痛かった。
えぇ~、頭ぶつけたら幽霊見えるのかよ。
『…幽霊って思うならもうちょい怖がれよ。』
そう言われても、目の前の幽霊本人が全く怖く無いので無理である。怖がれと言うならもう少し恐ろしい姿で出てきて欲しい。
まるで不審者でも見るように訝しげに見てくる相手。どちらかといえば本来こちらがするべきリアクションを取らないで欲しい。
…にしても、透けてはいるものの五体満足な姿、よくある死んだ時のグロい姿のままとかでは無く、恐らく生前の姿。
黒髪黒目で、とくにピアスやアクセサリーをつけている様子も無く真面目で素朴そうな男。
唯一目が大きい、いや、黒目が大きいが正しいか?真っ黒でつやつやとした目の印象が強かった。
なんだかある程度モテていそうな奴である、数は少ないがガチ恋が多いタイプだな。
これでどうやって怖がれと?
ちゃんと観察した上での感想はそれだった。
『……というか、ちゃんと飯を食えよ。そして掃除もしろ!なんだこのゴミ屋敷。』
勝手に人の家にあがってきておいて酷い言い草だ。
『昼間っから酒しか飲まないとか死にたいのか、風呂も入ってないだろおっさん、入れ。』
「あーあーあー!聞こえませーん!!」
『あっ、おい!!』
「ちょっとお買い物に行ってきまーす!!」
次から次へと出てくるお小言に耳を塞ぎながら酒を買いに走る。
あ、そうだ。
ふと思いつき、玄関で後ろを振り返る。
「オレの部屋にさ、散乱してる原稿があるじゃん?あれ読んでおいてよ。」
『は?』
「感想聞かせてくれよなぁ~。んじゃ、いってきまーす。」
『ちょ、おい、』
困惑した顔の男を放って近くのコンビニへと向かう。…近くと行っても三十分は掛かるけど。
さっきの彼が活字を追うのが苦では無い事を祈ろう。居候するならば、それ相応の働きはしてもらわないとならないからね。
なんだか面白い事でも起きそうだ。この調子で面白いネタが浮かぶといいんだけど。
足取り軽くサンダルで歩く道は、前よりか植物が生き生きしている気がした。
『……酒しか買ってきてねぇのかよ。』
「いいだろ、オレの金だぞー。」
『飯食えって言っただろ。』
「生憎とコンビニ弁当は好きじゃ無いんだ。」
『じゃあ作れ。自炊しろ。』
「それができればもう飯食ってんだワ。」
『……。』
不満そうな男に、冷蔵庫の中を開けて見せる。
「ほら、食材なんてもんは家にありません。料理は無理です。」
顔でこれでもかと不満を表す男。自身が空腹な訳でもあるまいし、相当お節介なのか。
諦め切れないのか、台所をぐるぐる回りだした男は何か見つけたらしい。
『…じゃがいもがある。』
そう呟いた男がしゃがみ込んで覗き込むダンボールの中。
そこまで大きな箱ではないが、ぎっしりと詰まったじゃがいも達。
……こないだの軽トラのおっさんに貰ったやつだなァ。
「オレ、いも茹でただけとか嫌だぞ。マヨネーズねぇもん今。」
『塩はあんだろ。それでじゅーぶん旨い。ほら、鍋洗え、湯を沸かせ。』
上から目線の男の言う通り塩はある。
でも、面倒臭い。
『塩だけポテサラは缶チューハイに合う。特にレモンハイボール。』
「よし作るぞ指示出せ。」
絶対にコイツオレの買ってきた酒見ただろ。
底の裏が焦げたフライパンを洗う。このフライパンは底が深めで鍋としても使える、らしい。
普通にでかい鍋で作ろうとしたら止められた。
『そんなデカい鍋使ってどうする。茹で時間が長くなるだけだぞ。』
いちいち煩い奴である。
横目で湯を沸かしながらピーラーでじゃがいもの皮を剥く。
何年振りかもわからない皮剥きに、手つきが怖いと苦言を申されながらじゃがいもを剥く。
三個剥いてちゃっちゃと細かく切って湯に入れた。
『茹でる時にも塩を入れろ。』
「え、後で水捨てんのに?」
『水捨てた後にももう一回かける。』
「ヘァー。」
よくわかんないけど旨いのかな。
まあ不味くはならないだろうと言われた通り塩を入れる。
『…もうちょい。』
「あいさー。」
言われるがまま塩を足して、じゃがいもが茹で上がるのを待つ。
「まだかなー、もう酒飲んでいい?」
『酒は飲むな。火傷するぞ。ちょっとじゃがいも箸で刺してみろ。』
「んぃー、どう?」
小さめに切ったから早く茹で上がってたりしねぇかな。
箸を刺せばすっ、とじゃがいもを通り、ほろっと半分に割れた。
『よし、水捨てろ。捨てれるだけでいいから、ちょっと水が残るくらいな。後は水が全部飛ぶまで火にかける。』
「はぁい。」
おぉ、すご。ちゃんとポテサラだ。
出来上がったポテサラを入れるために、そこら辺から皿を引っ張り出す。
一応皿を濯いでからポテサラを入れ、塩とさっき見つけた胡椒も男からの了承を貰って振り掛ける。
一口味見で食べれば、なるほど、これは酒に合う。
『どうだ?』
…気づけば目の前には淀みなどまるでない澄んだ黒い瞳。
大分近くにあった顔に驚きながらも、親指を立てて旨いと主張する。
「ちょー旨い。」
ホクホクした気持ちでツマミの完成を喜ぶ。早く酒と飲みたい。
ステップを踏みそうな足取りでポテサラ片手に缶チューハイを持つ。
「よっしゃぁ~、ツマミのできあがり~。やればできるもんだなァ、さすがオレ。」
『俺のお陰だぞ。崇め奉れ。これを機に自炊しろ。』
「未来のオレに言って~。」
残念ながら部屋は男の言う通りゴミ屋敷なので、縁側に出て食べることにする。
流石に旨いツマミまで作ったのにあそこで食うのは無い。
「うまぁ~。てか一人なのにじゃがいも三個は作りすぎたァ。」
『冷蔵庫に入れておけば明日も食える。』
男もついてきていたらしい。横から声がかかる。
何故か同じように縁側に座る体勢をとっている男は、ぼーっとこっちを見ていた。
「…へぇ、それは良いこと聞いた。」
物凄く見られる事に嫌悪は湧かないものの、気にしないとは無理なのもの。
しかし、こちらも見つめ返すと言うのは気恥ずかしいので、気にしないようにぼんやりと景色を見る事にした。
山、山、空、鉄塔、電線、田んぼ、畑、見れば見るほど田舎。
緑が青々と茂り出していて、そろそろ夏が来る事を知らせていた。
……そういえば自分の横にいる男は、なんと言う名前なんだろうか。
今更ながらの疑問に、自分もなんだかんだ動揺していたのかとも思ったが、己の言動を思い出す限りそうでもなさそうだと自己完結した。
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