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第48話 王都②
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――王城。謁見室。
「エメラーダ殿。グール討伐、誠に感謝致します」
ファルゴンはエメラーダに深く礼をする。
「助けを求められたから応じた。ただ、それだけの事です。ジョービズ王。ご無事でなによりです」
エメラーダは、ジョービズに向かって膝を付き、頭を下げた。
「そなたの働きは王国にも伝わっておる。王国の危機を救ってくれたこと、深く感謝する」
ジョービズはエメラーダに礼を述べた。
「勿体なきお言葉。恐悦至極でございます」
エメラーダは再び礼を言う。
「それで、エメラーダよ。我が国はどうなっているのだ?」
「王国に足を踏み入れた途端、グールの襲撃を受けました。途中、負傷者を介抱するために、バジーリオ殿がいる砦に立ち寄りました。王都に向かう道中でも、グールに襲撃され、また王都でも襲われました」
エメラーダは問われるまま、王国内での出来事を報告した。報告を受け、ジョービズの顔は深刻なものになる。
「ということは、我が国はグールの巣窟になってしまったということか……」
ジョービズの言葉を聞き、その場にいる一同は顔を強張らせた。
「ですから私たちが馳せ参じたのです。それに、私にはグール化したものを元に戻す力があります」
「それは誠か!?」
ジョービズが驚きの声を上げる。ファルゴンも驚いたのか、目をぱちくりさせている。
「はい。ですが如何せん、数が多すぎます。グール化したもの全てを戻すことは難しいのですが……」
「気落ちせぬともよい。そなたはグールの群れをかいくぐり、ここまでやってきたのだ。それだけでも、称賛に値する」
エメラーダが申し訳なさそうな表情を浮かべると、ジョービズは励ましの言葉をかけた。
「そなたが来てくれれば、我らも立て直すことができるだろう。誠に心強い限りだ」
「ありがとうございます」
エメラーダは再度、頭を下げた。
「それにしても、グールはどこから出てきたのだ。ドラフォンは植物の怪物まみれになったと聞いたが、これと関係あるのだろうか?」
ファルゴンが口を開いた。
「グールもまた、ローブフングスというキノコの仕業のようです。これもまた、植物の怪物でしょう。ですがドラフォンに生えてきたものと関係があるのか、と言われましても……」
エメラーダは口ごもる。グールはローブフングスの仕業だと言ったのはマックスだ。植物の怪物――アナセマスが関係しているのは明らかだ。
とはいえ、「植物の怪物はアナセマスのものだ」と正直に答えても、どうにもならないだろう。
それに、マックス達が怪物扱いされる恐れもある。
「エメラーダは、グール化の原因を突き止めておったのか」
ジョービズは感嘆した。
「ですが、グール化の原因が分かっても、発生源が分からぬのでは……」
「それは私も知りたいな」
またしても口ごもるエメラーダに割って入るように、声がした。声を聞いた瞬間、エメラーダはギョッとした。
――ここにいる筈がない。なのに――
「何故私がここにいるのか、と言いたいのだろう?」
声の主はマーリンだった。その場にいたものは皆一斉に、マーリンの方を向いた。
「エメラーダよ。そなたはあの者を知っておるのか?」
ジョービズがエメラーダに問いかける。
「そこに座っておるのは私のことを知らぬのか。見たところ、私が出ていったあとに生まれたもののようだな。だとしたら、知らぬのも無理はないか。なぁ、ファルゴン」
マーリンはファルゴンを見た。その顔には不敵な笑みが浮かぶ。対して、ファルゴンの顔は青ざめていた。
「何故貴様がここにいるのだ!」
ファルゴンは悲鳴を上げた。
「それはだな……」
マーリンの表情は思わせぶりなものに変わる。場に緊張感が走り、人々は固唾を呑む。
「私にもよくわからんのだ」
マーリンの表情は一転、おどけたものになる。首を傾げ、やれやれと言ったようなポーズを取った。場の空気は気が抜けたようになり、一同はずっこけそうになった。
「昨夜、眠りについていた時のことだ。妙な夢を見たのだ。王国がグールに襲われているという夢を」
またしても場に緊張感が走った。
「随分と生々しい夢だったよ。酷い胸騒ぎに襲われたんだ。いてもたってもいられなくなり、直ぐさま飛び起きた。そうしたら、目の前にいたのは……」
「はぁーい。呼んだ?」
マーリンが話している途中、ルシエルが人々の前に姿を現した。人々の目はルシエルに一斉に注がれる。
「てめぇの仕業か! クソ妖精」
マックスが大声をあげた。
「なんで怒ってんのよ。あたしはただ、ウォノマ王国が大変なことになってるってことを伝えただけよ。ついでに、送っておいてあげただけ」
ルシエルは肩をすくめた。
――マーリンに夢を通して王国の現状を伝えたということか。
「人間を別の場所に移動させる力」があることは知っている。クラウディオといざこざがあった時に、部屋の中にマックスらが唐突に現れたのを目の当たりにしたからだ。
それだけでも大事なのに、挙句夢に干渉してくるとは。ルシエルは何者なのだ――。
エメラーダは恐ろしくなった。
「魔女め! おかしな術を使いおって!」
たまらずになったのか、ファルゴンは叫んだ。
「陛下! この者は魔女ですぞ! グールを呼んだのはこの女に違いない!!」
こう言いながらマーリンを指さす。その指は震えていた。
「おかしなことを言うでない。もし私がグールを呼んだとしよう。だとしたら、のこのこと姿を現すはずが無かろうて」
マーリンは半ば呆れた様子で答えた。
「陛下。私は大きな過ちを犯しました」
エメラーダは胸に手を当て、項垂れる。
「ドラフォンで起こった変異を解決した時のことです。私はマーリンに助けを求めたのです。マーリンは快く引き受けてくださいました。おかげで変異は解決したというのに、あろうことか、私はそれを伏せていました」
顔を上げ、ジョービズの顔を見据えた。まるで眼差しで射抜くように。
「陛下よ! 今こそマーリンの助けが必要なのではありませんか。事実を伏せていたことに対する処罰は、甘んじて受け入れます」
エメラーダの覚悟に溢れた宣言に、その場はいっとき静まり返った。
「そなたの覚悟、しかと受けた。だが、そなたこそ我が王国が今必要としている存在ではないか」
ジョービズはエメラーダの手を両手で包み込んだ。
「マーリンはそなたが連れてきたのであろう? ならば、そなたと共にマーリンの力を借りようではないか」
エメラーダから手を話すと、マーリンの方に目を向けた。マーリンは得意げになっている。
「陛下! この者は魔女ですぞ……」
対象的に、ファルゴンは焦りを見せていた。
「それがどうしたの言うのだ。エメラーダは幾度となく国を救った家臣であるぞ。その者の言うことを信用できぬというか。それに、今は危急の時。一人でも多くの助けが欲しいのだ」
「しかし……」
「ファルゴン、もうよい。お前は下がっておれ」
なおも食い下がろうとするファルゴンを、ジョービズは低い声で制する。
「では早速始めるとしようか! して、状況はどうなっておるのだ?」
マーリンの問いかけに対し、エメラーダがウォノマ王国の現状を伝えた。
「とにかく、グールをなんとかせねばならぬな。幸い、人に戻せる手立てはあるようだが」
「戻すっつっても数が多すぎるんだよ。エメラーダだけじゃ無理だ」
マックスが苦々しい顔で答える。
「原因はわかっておるのだろう? 一体だけでもいい。グールを生け捕りにすれば新たなる対策法を得られるやもしれぬ」
「グールを生け捕りだと? ずいぶんと無茶なことを言いやがるな」
「でも殺すわけにはまいりません。一人でも多く救えるのであれば、やってみる価値はあるでしょう」
マックスの苦言に、エメラーダは力強く返した。
「……アナセマスでも、ローブフングスが生えてるやつをなんとか助けようとしてきたからな」
マックスはぼそりと呟いた。
「やはりローブフングスを食す風習があるではないか」
呟きにフォレシアが反応した。
「だから食わねぇよー!!!」
「エメラーダ殿。グール討伐、誠に感謝致します」
ファルゴンはエメラーダに深く礼をする。
「助けを求められたから応じた。ただ、それだけの事です。ジョービズ王。ご無事でなによりです」
エメラーダは、ジョービズに向かって膝を付き、頭を下げた。
「そなたの働きは王国にも伝わっておる。王国の危機を救ってくれたこと、深く感謝する」
ジョービズはエメラーダに礼を述べた。
「勿体なきお言葉。恐悦至極でございます」
エメラーダは再び礼を言う。
「それで、エメラーダよ。我が国はどうなっているのだ?」
「王国に足を踏み入れた途端、グールの襲撃を受けました。途中、負傷者を介抱するために、バジーリオ殿がいる砦に立ち寄りました。王都に向かう道中でも、グールに襲撃され、また王都でも襲われました」
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「ということは、我が国はグールの巣窟になってしまったということか……」
ジョービズの言葉を聞き、その場にいる一同は顔を強張らせた。
「ですから私たちが馳せ参じたのです。それに、私にはグール化したものを元に戻す力があります」
「それは誠か!?」
ジョービズが驚きの声を上げる。ファルゴンも驚いたのか、目をぱちくりさせている。
「はい。ですが如何せん、数が多すぎます。グール化したもの全てを戻すことは難しいのですが……」
「気落ちせぬともよい。そなたはグールの群れをかいくぐり、ここまでやってきたのだ。それだけでも、称賛に値する」
エメラーダが申し訳なさそうな表情を浮かべると、ジョービズは励ましの言葉をかけた。
「そなたが来てくれれば、我らも立て直すことができるだろう。誠に心強い限りだ」
「ありがとうございます」
エメラーダは再度、頭を下げた。
「それにしても、グールはどこから出てきたのだ。ドラフォンは植物の怪物まみれになったと聞いたが、これと関係あるのだろうか?」
ファルゴンが口を開いた。
「グールもまた、ローブフングスというキノコの仕業のようです。これもまた、植物の怪物でしょう。ですがドラフォンに生えてきたものと関係があるのか、と言われましても……」
エメラーダは口ごもる。グールはローブフングスの仕業だと言ったのはマックスだ。植物の怪物――アナセマスが関係しているのは明らかだ。
とはいえ、「植物の怪物はアナセマスのものだ」と正直に答えても、どうにもならないだろう。
それに、マックス達が怪物扱いされる恐れもある。
「エメラーダは、グール化の原因を突き止めておったのか」
ジョービズは感嘆した。
「ですが、グール化の原因が分かっても、発生源が分からぬのでは……」
「それは私も知りたいな」
またしても口ごもるエメラーダに割って入るように、声がした。声を聞いた瞬間、エメラーダはギョッとした。
――ここにいる筈がない。なのに――
「何故私がここにいるのか、と言いたいのだろう?」
声の主はマーリンだった。その場にいたものは皆一斉に、マーリンの方を向いた。
「エメラーダよ。そなたはあの者を知っておるのか?」
ジョービズがエメラーダに問いかける。
「そこに座っておるのは私のことを知らぬのか。見たところ、私が出ていったあとに生まれたもののようだな。だとしたら、知らぬのも無理はないか。なぁ、ファルゴン」
マーリンはファルゴンを見た。その顔には不敵な笑みが浮かぶ。対して、ファルゴンの顔は青ざめていた。
「何故貴様がここにいるのだ!」
ファルゴンは悲鳴を上げた。
「それはだな……」
マーリンの表情は思わせぶりなものに変わる。場に緊張感が走り、人々は固唾を呑む。
「私にもよくわからんのだ」
マーリンの表情は一転、おどけたものになる。首を傾げ、やれやれと言ったようなポーズを取った。場の空気は気が抜けたようになり、一同はずっこけそうになった。
「昨夜、眠りについていた時のことだ。妙な夢を見たのだ。王国がグールに襲われているという夢を」
またしても場に緊張感が走った。
「随分と生々しい夢だったよ。酷い胸騒ぎに襲われたんだ。いてもたってもいられなくなり、直ぐさま飛び起きた。そうしたら、目の前にいたのは……」
「はぁーい。呼んだ?」
マーリンが話している途中、ルシエルが人々の前に姿を現した。人々の目はルシエルに一斉に注がれる。
「てめぇの仕業か! クソ妖精」
マックスが大声をあげた。
「なんで怒ってんのよ。あたしはただ、ウォノマ王国が大変なことになってるってことを伝えただけよ。ついでに、送っておいてあげただけ」
ルシエルは肩をすくめた。
――マーリンに夢を通して王国の現状を伝えたということか。
「人間を別の場所に移動させる力」があることは知っている。クラウディオといざこざがあった時に、部屋の中にマックスらが唐突に現れたのを目の当たりにしたからだ。
それだけでも大事なのに、挙句夢に干渉してくるとは。ルシエルは何者なのだ――。
エメラーダは恐ろしくなった。
「魔女め! おかしな術を使いおって!」
たまらずになったのか、ファルゴンは叫んだ。
「陛下! この者は魔女ですぞ! グールを呼んだのはこの女に違いない!!」
こう言いながらマーリンを指さす。その指は震えていた。
「おかしなことを言うでない。もし私がグールを呼んだとしよう。だとしたら、のこのこと姿を現すはずが無かろうて」
マーリンは半ば呆れた様子で答えた。
「陛下。私は大きな過ちを犯しました」
エメラーダは胸に手を当て、項垂れる。
「ドラフォンで起こった変異を解決した時のことです。私はマーリンに助けを求めたのです。マーリンは快く引き受けてくださいました。おかげで変異は解決したというのに、あろうことか、私はそれを伏せていました」
顔を上げ、ジョービズの顔を見据えた。まるで眼差しで射抜くように。
「陛下よ! 今こそマーリンの助けが必要なのではありませんか。事実を伏せていたことに対する処罰は、甘んじて受け入れます」
エメラーダの覚悟に溢れた宣言に、その場はいっとき静まり返った。
「そなたの覚悟、しかと受けた。だが、そなたこそ我が王国が今必要としている存在ではないか」
ジョービズはエメラーダの手を両手で包み込んだ。
「マーリンはそなたが連れてきたのであろう? ならば、そなたと共にマーリンの力を借りようではないか」
エメラーダから手を話すと、マーリンの方に目を向けた。マーリンは得意げになっている。
「陛下! この者は魔女ですぞ……」
対象的に、ファルゴンは焦りを見せていた。
「それがどうしたの言うのだ。エメラーダは幾度となく国を救った家臣であるぞ。その者の言うことを信用できぬというか。それに、今は危急の時。一人でも多くの助けが欲しいのだ」
「しかし……」
「ファルゴン、もうよい。お前は下がっておれ」
なおも食い下がろうとするファルゴンを、ジョービズは低い声で制する。
「では早速始めるとしようか! して、状況はどうなっておるのだ?」
マーリンの問いかけに対し、エメラーダがウォノマ王国の現状を伝えた。
「とにかく、グールをなんとかせねばならぬな。幸い、人に戻せる手立てはあるようだが」
「戻すっつっても数が多すぎるんだよ。エメラーダだけじゃ無理だ」
マックスが苦々しい顔で答える。
「原因はわかっておるのだろう? 一体だけでもいい。グールを生け捕りにすれば新たなる対策法を得られるやもしれぬ」
「グールを生け捕りだと? ずいぶんと無茶なことを言いやがるな」
「でも殺すわけにはまいりません。一人でも多く救えるのであれば、やってみる価値はあるでしょう」
マックスの苦言に、エメラーダは力強く返した。
「……アナセマスでも、ローブフングスが生えてるやつをなんとか助けようとしてきたからな」
マックスはぼそりと呟いた。
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