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第1部
喧嘩〜犬も食わねば3〜
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昼休み時間の廊下は雑多と化し、その中を手を繋いだ2人が歩いていく。
宮原は後ろを一切振り返る事もなく、真っ直ぐに視線を上げ、沢海の手を強く握り締める。
沢海は前方へ強引に手を引っ張られながらも優しい笑みを浮かべ、少しだけ身長の低い宮原の後ろ姿を眺めていた。
一歩一歩、足を進める度に宮原の後頭部にある癖毛がフワフワと揺れ、沢海は吹き出しそうになるのを堪える。
少し歩くと授業を行わない教室の廊下は静まり、喧騒が薄れ、閑散としていく。
廊下の窓の隙間から心地良い風が吹き、風の音に紛れてゆっくりと始業のチャイムが鳴る。
聴き慣れた音調に宮原は不意に立ち止まると漸く沢海へと振り向き、繋いだ手を解いた。
だが、直ぐに沢海の骨張った手が宮原の手を握り、そのまま手を返すと指を絡め、丸みを帯びる爪先にキスをする。
「連れ去られちゃったな…」
悪戯っぽく上目遣いで見詰める沢海の行為に宮原は我に返り、まごつく指を引っ込めると小さく背を向ける。
沢海の悠然とした態度に今更、羞恥を覚え、あからさまに狼狽する宮原はキョロキョロと辺りを見回してしまう。
2人のいる渡り廊下の少し先に地域資料室と書かれた室名札を見付けると沢海の上腕を強引に掴み、その場所へ向かう。
「沢海先輩、こっち!」
扉を開けると人があまり立ち入る事がない狭い室内は分厚いカーテンに遮られている為に日中にも関わらず薄暗い。
滅多に開かれる事のない窓は空気を重く澱ませ、埃臭さに宮原は顔を顰めてしまう。
天井の僅かな空間にまで設備された本棚は見上げる程に高く、ドミノ状に配置された空間は目の前の光彩でさえ遮ってしまう。
整然と並べられた資料に囲まれる中、宮原は背中で扉を閉めると沢海と漸く向き合う。
「沢海先輩!
…あの、あのねっ!」
話したい言葉が続かずに落ち着きを取り戻せない宮原は沢海のブレザーの裾を掴むと呼気を整えていく。
時折、埃っぽい空気に激しく咳き込むと沢海が背中を優しく摩り、身体を労わる。
沢海は必死に何かを伝えようとする宮原の様子を伺ってはいるが、目の前で紅潮する頬の柔らかさに触れたい衝動に無性に駆られてしまう。
本能に赴くまま、沢海は宮原の丸みのある頬を両手で包むと幼さの残る耳朶を撫で、後頭部の癖毛を指で梳く。
指先からでも伝わる温もりを分け与えてもらおうと沢海は宮原の顔を上から覗き込むように肌に触れ、愛撫する。
宮原は沢海の所作の覚束なさに擽ったくなり、首を竦めてしまう。
「こ、こらっ!
そんな風に、触んなってば!」
「何で?
…ダメなの?」
沢海は当然のように疑問を口にすると宮原と真正面から目線を合わせる。
好きだから、触れていたい。
ーーーそれに理由はいらない。
好きだから、感じていたい。
ーーーそれに理由はいらない。
沢海の飴色の眸は一点の曇りもなく、純粋な眼差しは宮原を好きだから、大好きだから自分だけの存在でいてもらいたいと欲望を曝け出している。
狂おしい程の独占欲を剥き出しにした行為に満たされ、宮原は胸の鼓動が切なく震えてしまう。
求められている手と求めている手が絡み合い、優しい温もりが生まれる。
沢海の名前を呼ぶだけで、自分の名前を呼ばれるだけで、幸せな感情が溢れていく。
そして、感じる。
ーーー愛して、愛されているのだとーーー
「…沢海先輩…」
「ーーー悠……」
普段は絶対に他人に見せる事はない沢海の少し困ったような笑顔をされ、宮原は堪らない愛おしさに沢海の胸の中に抱き付いてしまう。
宮原にとっても沢海自身が大切な存在だからこそ絆されてしまい、唇を尖らせて拗ねてしまう。
「ーーーなんだよぉ……もうっ!
これじゃあ、オレも怒れるわけないよっ!
…狡いよっ!」
宮原は沢海の胸から仄かに香るバニラの匂いを大きく吸い込むと鼻頭を擦り付ける。
溜息と共に視線を上げ、再び沢海の笑顔で満たされるともう一度、胸の中にグリグリと顔を埋め、「本当、狡い!」と憤る。
そして、優しい笑顔に包まる無条件の安らぎを与えてくれるこの腕を離さないように沢海の背中を掻き抱く。
胸元のワイシャツを通して宮原の呼吸を感じると沢海は宮原の長い前髪を梳き、小さな額にキスを落とす。
口唇の濡れた感触が伝わると宮原は頬を膨らませたまま視線を上げ、可愛らしく睨み付けてくる。
「ーーー悠?
…怒っちゃった?」
「怒ってる」
「本当に?」
「ーーー嘘だよ…
…怒ってない」
沢海は自然な笑顔を取り戻すと宮原の鼻先をペロリと舐め、目の前の柔らかそうな唇を食む。
唇の輪郭に沿って舌を這わせ、上唇の膨らみを軽く甘噛みする。
果実に似た甘い感触に沢海は夢中で味わっていると、宮原は慣れない口付けの息苦しさに口を開き、その瞬間を見逃さない沢海は歯の隙間から舌を入れた。
前戯を重ねる度に見付けた宮原の性感帯のひとつでもある口蓋を舐めると宮原の背中が反り、緊張で肩が竦むのが分かる。
背中に回された手が爪を立て、睨み付けていた筈の眸が快感に潤んでいく。
「…悠・・・好き…
大好きだよ…
…愛してる…」
欲しい言葉を素直に伝えてくれる沢海にもう何も求める事はない。
吐息が絡まる程の距離で見詰め、宮原の睫毛がゆっくりと瞬きを繰り返す。
沢海の腕の中で強く束縛され、沢海から伝わる激しい胸の鼓動を感じ、心も身体も全てが浸透されていく。
ひとつの言葉、ひとつの口付けが2人の距離を更に近付け、お互いを想い合う愛情に包まれる。
「ーーーな、直哉…
あの、ね…
お願い、聞いてくれる?」
「うん。何?」
沢海も首を傾げて、宮原を見詰め返す。
「ーーーオレ、オレも直哉の事、好き。
…大好き…
でも…でもね…
オレ、同じ、男なんだよ?
同性なんだよ?
ーーーオレ、他の人から自分がどう思われてもいい…
…でも、直哉は…
直哉だけは、他の人から好奇の目で見られるのはイヤなんだ。
ーーーオレだって、キスしたいよ。
このまま、直哉にキス、したいって思う時は何度もあるよ。
でも、ね…
直哉には、分かってもらいたいんだ。
直哉を好きっていう気持ちは、間違えていない。
オレは自分の意思で直哉を選んだんだ。
…直哉に対する気持ちが、直哉より追い付いていない訳じゃないんだよ。
オレだって、直哉の事、好き。
…大好き…
だから、大切にしたいんだ。
この気持ちも、直哉の事も、全部。
ーーーオレに直哉を守らせてよ」
「ーーー悠……」
宮原は沢海の精悍な頬を撫で、沢海の視線を支配するとその眸の中に揺蕩う自分の存在を見付ける。
嘘も偽りもないありのままの言葉を伝え、宮原自身が感じている気持ちを素直に吐露する。
好きだから。
ーーー離れたくない。
大好きだから。
ーーー離したくない。
「今まで、そんな事、考えた事なかった。
でも、直哉と……その……
…エ、エッチな、事してから…
どれだけ、オレが直哉の事を好きなのか…
どれだけ、オレが直哉の事が大切なのか…
ーーー分かったんだ。
オレ、直哉に、ずっと傍にいてもらいたい。
ずっと隣にいてもらいたい。
ーーーオレはね…我儘なんだよ。
もう、直哉しか欲しくない。
もう、直哉しかいらない。
…オレをこんな風にした、責任、取ってよ…」
緩く解いた手が沢海の薄い唇をなぞり、宮原の指を淡く濡らしていく。
不慣れな行為は覚束なく、だが懸命に愛撫を与え、震える指先が大切に慈しむように触れる。
それは宮原が沢海から教えられた愛撫に酷似し、触れ合う箇所をゆっくりと溶かしていく。
「ーーー直哉…キス、してもいい?」
「いいよ。
…オレも悠と…キス、したい」
「ーーーありがと…」
「じゃあ、悠から、キスしてよ」
沢海の当然の欲求に応えようと宮原は顔を赤らめながら頷き、甘えるように身体を擦り寄せる。
そして、大胆に首の後ろで腕を交差させると踵を上げ、沢海に口付けをする。
啄むように軽いキスを繰り返し、その狭間で沢海の口角が上がると宮原も遠慮なく熱い舌を入れてくる。
沢海の歯列を割り、咽喉に引っ込んでいた舌を吸い上げると蕩ける蜜を啜り、渇いた身体を潤していく。
本人は気が付いていないのか、沢海の太腿に宮原の股間が当たり、擡げるペニスがスラックスを押し上げているのが分かる。
陰茎の膨らみを擦り付けるように腰を動かし、止まらない勃起を慰めてほしいと無意識に訴えている。
快感に従順な宮原はたった一夜のセックスで誘惑を覚え、その行為を求める。
宮原は後ろを一切振り返る事もなく、真っ直ぐに視線を上げ、沢海の手を強く握り締める。
沢海は前方へ強引に手を引っ張られながらも優しい笑みを浮かべ、少しだけ身長の低い宮原の後ろ姿を眺めていた。
一歩一歩、足を進める度に宮原の後頭部にある癖毛がフワフワと揺れ、沢海は吹き出しそうになるのを堪える。
少し歩くと授業を行わない教室の廊下は静まり、喧騒が薄れ、閑散としていく。
廊下の窓の隙間から心地良い風が吹き、風の音に紛れてゆっくりと始業のチャイムが鳴る。
聴き慣れた音調に宮原は不意に立ち止まると漸く沢海へと振り向き、繋いだ手を解いた。
だが、直ぐに沢海の骨張った手が宮原の手を握り、そのまま手を返すと指を絡め、丸みを帯びる爪先にキスをする。
「連れ去られちゃったな…」
悪戯っぽく上目遣いで見詰める沢海の行為に宮原は我に返り、まごつく指を引っ込めると小さく背を向ける。
沢海の悠然とした態度に今更、羞恥を覚え、あからさまに狼狽する宮原はキョロキョロと辺りを見回してしまう。
2人のいる渡り廊下の少し先に地域資料室と書かれた室名札を見付けると沢海の上腕を強引に掴み、その場所へ向かう。
「沢海先輩、こっち!」
扉を開けると人があまり立ち入る事がない狭い室内は分厚いカーテンに遮られている為に日中にも関わらず薄暗い。
滅多に開かれる事のない窓は空気を重く澱ませ、埃臭さに宮原は顔を顰めてしまう。
天井の僅かな空間にまで設備された本棚は見上げる程に高く、ドミノ状に配置された空間は目の前の光彩でさえ遮ってしまう。
整然と並べられた資料に囲まれる中、宮原は背中で扉を閉めると沢海と漸く向き合う。
「沢海先輩!
…あの、あのねっ!」
話したい言葉が続かずに落ち着きを取り戻せない宮原は沢海のブレザーの裾を掴むと呼気を整えていく。
時折、埃っぽい空気に激しく咳き込むと沢海が背中を優しく摩り、身体を労わる。
沢海は必死に何かを伝えようとする宮原の様子を伺ってはいるが、目の前で紅潮する頬の柔らかさに触れたい衝動に無性に駆られてしまう。
本能に赴くまま、沢海は宮原の丸みのある頬を両手で包むと幼さの残る耳朶を撫で、後頭部の癖毛を指で梳く。
指先からでも伝わる温もりを分け与えてもらおうと沢海は宮原の顔を上から覗き込むように肌に触れ、愛撫する。
宮原は沢海の所作の覚束なさに擽ったくなり、首を竦めてしまう。
「こ、こらっ!
そんな風に、触んなってば!」
「何で?
…ダメなの?」
沢海は当然のように疑問を口にすると宮原と真正面から目線を合わせる。
好きだから、触れていたい。
ーーーそれに理由はいらない。
好きだから、感じていたい。
ーーーそれに理由はいらない。
沢海の飴色の眸は一点の曇りもなく、純粋な眼差しは宮原を好きだから、大好きだから自分だけの存在でいてもらいたいと欲望を曝け出している。
狂おしい程の独占欲を剥き出しにした行為に満たされ、宮原は胸の鼓動が切なく震えてしまう。
求められている手と求めている手が絡み合い、優しい温もりが生まれる。
沢海の名前を呼ぶだけで、自分の名前を呼ばれるだけで、幸せな感情が溢れていく。
そして、感じる。
ーーー愛して、愛されているのだとーーー
「…沢海先輩…」
「ーーー悠……」
普段は絶対に他人に見せる事はない沢海の少し困ったような笑顔をされ、宮原は堪らない愛おしさに沢海の胸の中に抱き付いてしまう。
宮原にとっても沢海自身が大切な存在だからこそ絆されてしまい、唇を尖らせて拗ねてしまう。
「ーーーなんだよぉ……もうっ!
これじゃあ、オレも怒れるわけないよっ!
…狡いよっ!」
宮原は沢海の胸から仄かに香るバニラの匂いを大きく吸い込むと鼻頭を擦り付ける。
溜息と共に視線を上げ、再び沢海の笑顔で満たされるともう一度、胸の中にグリグリと顔を埋め、「本当、狡い!」と憤る。
そして、優しい笑顔に包まる無条件の安らぎを与えてくれるこの腕を離さないように沢海の背中を掻き抱く。
胸元のワイシャツを通して宮原の呼吸を感じると沢海は宮原の長い前髪を梳き、小さな額にキスを落とす。
口唇の濡れた感触が伝わると宮原は頬を膨らませたまま視線を上げ、可愛らしく睨み付けてくる。
「ーーー悠?
…怒っちゃった?」
「怒ってる」
「本当に?」
「ーーー嘘だよ…
…怒ってない」
沢海は自然な笑顔を取り戻すと宮原の鼻先をペロリと舐め、目の前の柔らかそうな唇を食む。
唇の輪郭に沿って舌を這わせ、上唇の膨らみを軽く甘噛みする。
果実に似た甘い感触に沢海は夢中で味わっていると、宮原は慣れない口付けの息苦しさに口を開き、その瞬間を見逃さない沢海は歯の隙間から舌を入れた。
前戯を重ねる度に見付けた宮原の性感帯のひとつでもある口蓋を舐めると宮原の背中が反り、緊張で肩が竦むのが分かる。
背中に回された手が爪を立て、睨み付けていた筈の眸が快感に潤んでいく。
「…悠・・・好き…
大好きだよ…
…愛してる…」
欲しい言葉を素直に伝えてくれる沢海にもう何も求める事はない。
吐息が絡まる程の距離で見詰め、宮原の睫毛がゆっくりと瞬きを繰り返す。
沢海の腕の中で強く束縛され、沢海から伝わる激しい胸の鼓動を感じ、心も身体も全てが浸透されていく。
ひとつの言葉、ひとつの口付けが2人の距離を更に近付け、お互いを想い合う愛情に包まれる。
「ーーーな、直哉…
あの、ね…
お願い、聞いてくれる?」
「うん。何?」
沢海も首を傾げて、宮原を見詰め返す。
「ーーーオレ、オレも直哉の事、好き。
…大好き…
でも…でもね…
オレ、同じ、男なんだよ?
同性なんだよ?
ーーーオレ、他の人から自分がどう思われてもいい…
…でも、直哉は…
直哉だけは、他の人から好奇の目で見られるのはイヤなんだ。
ーーーオレだって、キスしたいよ。
このまま、直哉にキス、したいって思う時は何度もあるよ。
でも、ね…
直哉には、分かってもらいたいんだ。
直哉を好きっていう気持ちは、間違えていない。
オレは自分の意思で直哉を選んだんだ。
…直哉に対する気持ちが、直哉より追い付いていない訳じゃないんだよ。
オレだって、直哉の事、好き。
…大好き…
だから、大切にしたいんだ。
この気持ちも、直哉の事も、全部。
ーーーオレに直哉を守らせてよ」
「ーーー悠……」
宮原は沢海の精悍な頬を撫で、沢海の視線を支配するとその眸の中に揺蕩う自分の存在を見付ける。
嘘も偽りもないありのままの言葉を伝え、宮原自身が感じている気持ちを素直に吐露する。
好きだから。
ーーー離れたくない。
大好きだから。
ーーー離したくない。
「今まで、そんな事、考えた事なかった。
でも、直哉と……その……
…エ、エッチな、事してから…
どれだけ、オレが直哉の事を好きなのか…
どれだけ、オレが直哉の事が大切なのか…
ーーー分かったんだ。
オレ、直哉に、ずっと傍にいてもらいたい。
ずっと隣にいてもらいたい。
ーーーオレはね…我儘なんだよ。
もう、直哉しか欲しくない。
もう、直哉しかいらない。
…オレをこんな風にした、責任、取ってよ…」
緩く解いた手が沢海の薄い唇をなぞり、宮原の指を淡く濡らしていく。
不慣れな行為は覚束なく、だが懸命に愛撫を与え、震える指先が大切に慈しむように触れる。
それは宮原が沢海から教えられた愛撫に酷似し、触れ合う箇所をゆっくりと溶かしていく。
「ーーー直哉…キス、してもいい?」
「いいよ。
…オレも悠と…キス、したい」
「ーーーありがと…」
「じゃあ、悠から、キスしてよ」
沢海の当然の欲求に応えようと宮原は顔を赤らめながら頷き、甘えるように身体を擦り寄せる。
そして、大胆に首の後ろで腕を交差させると踵を上げ、沢海に口付けをする。
啄むように軽いキスを繰り返し、その狭間で沢海の口角が上がると宮原も遠慮なく熱い舌を入れてくる。
沢海の歯列を割り、咽喉に引っ込んでいた舌を吸い上げると蕩ける蜜を啜り、渇いた身体を潤していく。
本人は気が付いていないのか、沢海の太腿に宮原の股間が当たり、擡げるペニスがスラックスを押し上げているのが分かる。
陰茎の膨らみを擦り付けるように腰を動かし、止まらない勃起を慰めてほしいと無意識に訴えている。
快感に従順な宮原はたった一夜のセックスで誘惑を覚え、その行為を求める。
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