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番外編SS 〜メリークリスマス〜
2年ぶりの皆様へ〜すぐる、より〜
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やっぱり、クリスマスが近くなると本編そっちのけで沢海先輩と宮原のイチャイチャが書きたくなってしまう。
W杯の録画を何度も観ながら、半分記憶飛ばしつつ書いているので、文面が「は?」な内容であっても、「クリスマスだから、しょうがねーなー」で読み飛ばして下さい。
1年ぶりの皆様へ、からの続きになります。
きりゅうすぐる
沢海は大塚先輩から貰った?(奪い取った?)ユナイテッドシ●マの予約番号のメールをもう一度確認すると余計な着信がないようにケータイの電源を落とす。
未だに頬も耳朶も真っ赤に染めている宮原は沢海の半歩前を歩き、ブツブツと文句を言っている。
「ーーー宮原。
大塚先輩の予約、レイトショーだからさ…
一度、オレの家で私服に着替えてから行こうよ」
「オレ、私服、持ってきてないもん」
「クローゼットにオレのサイズの小さい服があるから、それ着ればいいだろ」
「…え?…」
「ーーーん?
…あっ、いや…」
沢海は単純な選択を宮原に求めていたのだが、その内容を熟慮する事はなく、言葉にしてから顔色に焦りを浮かべてしまう。
「ーーーどうせ、沢海先輩とは違って、オレは『小さい服』ですよ~!」
振り向く宮原の口元は不快そうに歪曲し、沢海の言葉を繰り返しながら自虐的に肩を竦める。
そして、直ぐに踵を返すと大股で歩き出してしまう。
「宮原…
ゴメンって!
あぁ……もう怒んなよっ!
ーーー吉●家の牛丼、奢るから、さ」
沢海は狼狽えながら宮原の歩幅を合わせると歩道沿いにある吉●家を指差し、後ろから肩を抱く。
引き攣った笑いを浮かべた沢海は、無垢れた宮原をどうにかして振り向かせようとするが、『小さい服』の本人は俯いたまま口を尖らせ、無視をする。
「じゃあ、さ。
牛丼の大盛!……特盛!……」
必死に吉●家の牛丼を勧めてくる沢海に宮原はチラリと視線を上げると、堪え切れずにプッと吹き出してしまう。
「なんで、選択肢が吉●家だけなんスか?」
少しだけ呆れたように笑う宮原に沢海は困惑したまま「いや、目の前にあったから…」と不可解な説明をしてくる。
宮原は「らしくない」沢海に声を出して笑うと一度、周囲を見渡してから素早く沢海の頬にチュッとキスをする。
「オレ、沢海先輩の作ったパスタが食べたい」
そう言い終える宮原の身体を沢海は愛おしく抱き締め、自らのベンチコートの中に強引に引き寄せる。
優しく包み込まれる腕の強さに沢海の温もりを感じ、宮原はゆっくりと瞬きをしながら見上げる。
宮原の吐き出した白い息が沢海の口唇を掠め、沢海は両頬に手を添え、黒曜石の眸を覗き込む。
「ーーーオレもキス、していい?」
「ここで?」
「…見えないから、大丈夫」
「見えるって!」
沢海は宮原の唇に人差し指を当て、静かにするようにジェスチャーをする。
そして、ぷっくりと膨らんだ下唇をなぞると「声で分かっちゃうから、黙って…」と囁きながら口付けを交わす。
開いた唇の隙間から舌が差し込まれると宮原の身体が竦み、沢海のベンチコートをギュッと掴む。
口蓋を舌先で舐められ、宮原は嬌声を上げてしまうと沢海は角度を変え、濡れる口唇を食み、熱く熟れる舌と唾液を啜る。
「…ぁ、や……んぅっ……
ーーーは、ぁ……あ、んっ…」
僅かに開いた唇から甘い声が漏れ、沢海は快感に従順な宮原の身体を支え、耳元で囁く。
「ーーー悠、好きだよ…
…愛してる」
何度も伝えてくれる告白の言葉に宮原は沢海の首に腕を絡め、引き寄せると踵を上げ、沢海の唇に自らの唇を重ねる。
「…直哉、大好き…」
お互いに紡ぎ合う気持ちが解け、宮原は沢海の胸に凭れる。
「ーーー直哉…」
「…ん?…何?」
宮原は至近距離で沢海の顔を見詰めると右手を下に伸ばし、ピステの柔らかい生地の上から沢海の股間に触れる。
僅かに勃起していたペニスを見付けると陰茎のラインを浮き立たせ、軽く扱く。
「ーーー!!……
こ、こら!悠っ!」
突然の愛撫に沢海は動揺し、宮原はその様子をあざとく笑い、吐息まで吐き出しながら、沢海の耳元で淫靡に誘う。
「セックス、しよ…
オレの中……直哉でいっぱいに、して・・・」
「ーーー!!ーーー」
沢海は皺だらけのベッドの中で宮原を何度も射精させた後に吐かせる淫猥な言葉をこの現状で聞き、一瞬全身が硬直してしまう。
耳殻を擽られながら、水音と共に息を吹きかけられると沢海は肩をピクリと反応させ、セックスとは違う慣れない行為に頬が紅潮していくのが分かる。
抱き締める腕が緩んだ瞬間、宮原はするりと沢海から身体を抜け出し、突き放すと甘い雰囲気を容赦なく壊していく。
「ふんっ!
沢海先輩のバーーーーーカ!」
「……は?……」
キョトンと腑抜ける沢海を尻目に宮原は笑いながら、走り出す。
「…ちょっと!待て!
宮原!待てよっ!」
勃起してしまったペニスの位置を腰を引きながら直し、宮原の後を追う。
蒼敬学園サッカー部レギュラーの俊足はこの状況下でも宮原を直ぐに捕まえ、腕の中で声を立てて呑気に笑う宮原を背後から抱き寄せる。
宮原は沢海の腕にしがみ付き、上機嫌な面持ちで楽しく戯れ合っている為に、沢海の『悪い顔』には全く気付いていない。
中途半端に感度を高められたまま放置され、情欲のスイッチが入る瞬間、沢海は冷静に考えた。
『やっぱり、大塚先輩の助言はナシ!
映画館で公開セックス決定!
宮原が泣いて嫌がっても、裸に剥いて、ヌカロクする!』
数時間後、宮原は開演直後からまともに映画を観る事が出来ず、下肢を裸にされ、沢海の精液を何度も胎の中に受け入れ、ボロボロと泣きながら『もう止めて…』と哀願するのだった。
happy end?
W杯の録画を何度も観ながら、半分記憶飛ばしつつ書いているので、文面が「は?」な内容であっても、「クリスマスだから、しょうがねーなー」で読み飛ばして下さい。
1年ぶりの皆様へ、からの続きになります。
きりゅうすぐる
沢海は大塚先輩から貰った?(奪い取った?)ユナイテッドシ●マの予約番号のメールをもう一度確認すると余計な着信がないようにケータイの電源を落とす。
未だに頬も耳朶も真っ赤に染めている宮原は沢海の半歩前を歩き、ブツブツと文句を言っている。
「ーーー宮原。
大塚先輩の予約、レイトショーだからさ…
一度、オレの家で私服に着替えてから行こうよ」
「オレ、私服、持ってきてないもん」
「クローゼットにオレのサイズの小さい服があるから、それ着ればいいだろ」
「…え?…」
「ーーーん?
…あっ、いや…」
沢海は単純な選択を宮原に求めていたのだが、その内容を熟慮する事はなく、言葉にしてから顔色に焦りを浮かべてしまう。
「ーーーどうせ、沢海先輩とは違って、オレは『小さい服』ですよ~!」
振り向く宮原の口元は不快そうに歪曲し、沢海の言葉を繰り返しながら自虐的に肩を竦める。
そして、直ぐに踵を返すと大股で歩き出してしまう。
「宮原…
ゴメンって!
あぁ……もう怒んなよっ!
ーーー吉●家の牛丼、奢るから、さ」
沢海は狼狽えながら宮原の歩幅を合わせると歩道沿いにある吉●家を指差し、後ろから肩を抱く。
引き攣った笑いを浮かべた沢海は、無垢れた宮原をどうにかして振り向かせようとするが、『小さい服』の本人は俯いたまま口を尖らせ、無視をする。
「じゃあ、さ。
牛丼の大盛!……特盛!……」
必死に吉●家の牛丼を勧めてくる沢海に宮原はチラリと視線を上げると、堪え切れずにプッと吹き出してしまう。
「なんで、選択肢が吉●家だけなんスか?」
少しだけ呆れたように笑う宮原に沢海は困惑したまま「いや、目の前にあったから…」と不可解な説明をしてくる。
宮原は「らしくない」沢海に声を出して笑うと一度、周囲を見渡してから素早く沢海の頬にチュッとキスをする。
「オレ、沢海先輩の作ったパスタが食べたい」
そう言い終える宮原の身体を沢海は愛おしく抱き締め、自らのベンチコートの中に強引に引き寄せる。
優しく包み込まれる腕の強さに沢海の温もりを感じ、宮原はゆっくりと瞬きをしながら見上げる。
宮原の吐き出した白い息が沢海の口唇を掠め、沢海は両頬に手を添え、黒曜石の眸を覗き込む。
「ーーーオレもキス、していい?」
「ここで?」
「…見えないから、大丈夫」
「見えるって!」
沢海は宮原の唇に人差し指を当て、静かにするようにジェスチャーをする。
そして、ぷっくりと膨らんだ下唇をなぞると「声で分かっちゃうから、黙って…」と囁きながら口付けを交わす。
開いた唇の隙間から舌が差し込まれると宮原の身体が竦み、沢海のベンチコートをギュッと掴む。
口蓋を舌先で舐められ、宮原は嬌声を上げてしまうと沢海は角度を変え、濡れる口唇を食み、熱く熟れる舌と唾液を啜る。
「…ぁ、や……んぅっ……
ーーーは、ぁ……あ、んっ…」
僅かに開いた唇から甘い声が漏れ、沢海は快感に従順な宮原の身体を支え、耳元で囁く。
「ーーー悠、好きだよ…
…愛してる」
何度も伝えてくれる告白の言葉に宮原は沢海の首に腕を絡め、引き寄せると踵を上げ、沢海の唇に自らの唇を重ねる。
「…直哉、大好き…」
お互いに紡ぎ合う気持ちが解け、宮原は沢海の胸に凭れる。
「ーーー直哉…」
「…ん?…何?」
宮原は至近距離で沢海の顔を見詰めると右手を下に伸ばし、ピステの柔らかい生地の上から沢海の股間に触れる。
僅かに勃起していたペニスを見付けると陰茎のラインを浮き立たせ、軽く扱く。
「ーーー!!……
こ、こら!悠っ!」
突然の愛撫に沢海は動揺し、宮原はその様子をあざとく笑い、吐息まで吐き出しながら、沢海の耳元で淫靡に誘う。
「セックス、しよ…
オレの中……直哉でいっぱいに、して・・・」
「ーーー!!ーーー」
沢海は皺だらけのベッドの中で宮原を何度も射精させた後に吐かせる淫猥な言葉をこの現状で聞き、一瞬全身が硬直してしまう。
耳殻を擽られながら、水音と共に息を吹きかけられると沢海は肩をピクリと反応させ、セックスとは違う慣れない行為に頬が紅潮していくのが分かる。
抱き締める腕が緩んだ瞬間、宮原はするりと沢海から身体を抜け出し、突き放すと甘い雰囲気を容赦なく壊していく。
「ふんっ!
沢海先輩のバーーーーーカ!」
「……は?……」
キョトンと腑抜ける沢海を尻目に宮原は笑いながら、走り出す。
「…ちょっと!待て!
宮原!待てよっ!」
勃起してしまったペニスの位置を腰を引きながら直し、宮原の後を追う。
蒼敬学園サッカー部レギュラーの俊足はこの状況下でも宮原を直ぐに捕まえ、腕の中で声を立てて呑気に笑う宮原を背後から抱き寄せる。
宮原は沢海の腕にしがみ付き、上機嫌な面持ちで楽しく戯れ合っている為に、沢海の『悪い顔』には全く気付いていない。
中途半端に感度を高められたまま放置され、情欲のスイッチが入る瞬間、沢海は冷静に考えた。
『やっぱり、大塚先輩の助言はナシ!
映画館で公開セックス決定!
宮原が泣いて嫌がっても、裸に剥いて、ヌカロクする!』
数時間後、宮原は開演直後からまともに映画を観る事が出来ず、下肢を裸にされ、沢海の精液を何度も胎の中に受け入れ、ボロボロと泣きながら『もう止めて…』と哀願するのだった。
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