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第1部

*溶かされていく ー4ー

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長いストロークに翻弄され、内臓を引き摺り出されるような感覚に全身が粟立つと沢海は宮原の下腹を優しく摩る。
まだ少年らしさの残る宮原の身体は柔らかく、肌理の細かさに触れ、温もりを分けて貰おうと宮原の背中にピッタリと上肢を重ねる。

沢海は何度も繰り返し強く、激しく腰を振り、宮原の肢体がベッドから浮き上がる度に両肩を引き寄せ、退路を断つ。
僅かに身体を捩らせるだけで沢海は好餌を目の前にした野獣のように甚振り、容赦のない突き上げをする事で屈伏させていく。

「…やぁ…
…いや、ぁ…
も、う・・・やめ…て、よぉ…」

宮原は必死に抵抗をしようと腕を振り上げ、沢海の胸の中から逃れようと踠く。
脆弱な反抗を沢海は煩わしそうに振り払い、宮原の脇の下から手を捩じ込むと更なる感度を高める為に快感に尖る乳首を抓る。

拒否の行為を窘められ、上書きされる愛撫に喘ぎ声が甲高く響く。

「あ、んっ……いやぁ、ん!
そこっ……もう、触んない…で……」
「こうやって指先でカリカリって引っ掻くと…
乳首がツンって立っちゃうんだよね。
ーーー感じてる?
気持ち良い?」

胸の中央に飾られた肉の粒を擦られ、沢海の手管によって官能の礫として育てられる。
乳首に刺激を与えると男根を咥え込む直腸が波打つように蠢き出し、熱く爛れていく感覚に沢海までも翻弄されていく。
そして、一滴も残らず精液を搾り取られてしまう蠕動に虜になる。

没頭したまま完全に自我を失わないように沢海は宮原の小さい尻臀を指が食い込む程に鷲掴み、挿入しているアヌスを広げる。

宮原は腹の中をぐちゃぐちゃに掻き回される快感と紙一重にある疼痛にマットレスを掻き毟り、ベッドから上半身を投げ出す。
沢海の楔を穿つ程の獰猛な突き上げから逃れようと宮原はフローリングの床に這い、身体を伸ばす。

「やだ……やだぁ……
そ、うみ…先輩・・・離し、て…
ーーー離してっ!
…お願、い…だから…」

沢海は宮原の涕泣する声音に律動を止め、沢海に向けて尻丘を突き出すような格好の宮原を漸く手離す。

歪曲する背中から浮き出る肩甲骨に噛み付き、所有の証を残すと沢海は勃起したままのペニスを引き抜く。
ぬぽっと芯の抜けたアヌスはだらしなく口を開閉を繰り返し、愉悦が残る身体が大きく跳ねると泡立った精液が蜜口から漏れていく。

下肢からぷちゅ、ぷちゅと卑猥な音が垂れると宮原は狼狽えながら後手に上肢を捩り、両腿を合わせ、自らの後孔を手で押さえる。
生暖かい精液が指の間から溢れ、宮原は目に涙を浮かべながら沢海を見上げる。

「ーーーそんなにジッと…
み、見ないでよ……
…恥ずか、しいよ……」

沢海の視線が宮原の股間に注がれている事が分かり、身体を丸めて素肌を隠そうとする。
不自然な体勢を解こうと沢海は宮原の肩を引き起こし、正面から抱き寄せるとベッドボードに四肢を括り付ける。

沢海は宮原の身体を軽々と持ち上げると大股を開かせ、性交によって土留色の血色に膨らむ陰茎を、空っぽに垂れ下がる陰嚢を、多量の精液で汚れるアヌスを曝け出す。
下肢を捻じ込ませると宮原の両膝の可動を確かめ、痛覚が和らいだ瞬間に股間を天井に向ける程、身体を折り曲げる。

「悠…
逃げないで…」

沢海は宮原の会陰に亀頭を滑らせるとぐっしょりと濡れるアヌスに雁首を埋め、最奥まで一気に貫いていく。
処女のように小ぶりな肉筒の中にある前立腺と精嚢を同時に抉られ、宮原は甲高い声で絶叫してしまう。

「いやああぁ!!」
「お腹の奥まで入っちゃったね。
宮原の中ーーー温かいよ…
ーーーここの、痼みたいの分かる?
ここをね…
チンポで何度も擦ってあげると、キュッて中が窄まるんだ…
…スッゲー、気持ち良いよ…
このまま、いい?
動くよ…」
「もう……やぁ……
やだ、よ……
ーーーお願いっ…あっ!!」

沢海は宮原の産毛の生える耳朶を甘噛みすると耳穴に舌を入れ、舐る。
首筋が反り、鎖骨が浮き上がるとその凹みにも舌を這わせ、味わい尽くしていく。

ピンで止められた標本のようにペニスで串刺しにすると腰をグリグリと旋回させながら攪拌し、宮原のアヌスを掻き混ぜる。
強く、激しい律動は精液の滑りで何度も会陰を擦ってしまい、ペニスが抜ける度に健気に収斂するアヌスを犯し、結腸を抉じ開けていく。

宮原は絶頂の極みを彷徨いながら痙攣する下肢を無意識に沢海の腰骨に絡ませようとするが、膝裏を外側へ押し倒され、股間を晒されていく。
サッカー選手固有の柔らかい股関節が開かれ、弱く勃起するペニスを沢海はじっくりと凝視する。

沢海は高まる射精感に呼吸を詰まらせると宮原の緊張した下腹に手の平で触れる。
直腸の襞を亀頭で擦り剥くと宮原の臍の裏の肉が動くのが分かり、沢海は腰を動かしながら猥雑に笑う。

「ほら、中に入っているよ
分かる?
コレが、オレのチンポ、だからね」
「んっ……やぁっ!やあぁっ!」
「あ…また、イっちゃった?
空イキ、してるね?
先っちょから汁がダラダラ垂れてる。
なんか、涙、流しているみたい。
ーーー可愛いなぁ…」

泥沼のように深い快感に宮原のアヌスが沢海のペニスを締め上げ、あまりの甘い痛みに沢海の額に脂汗が滲む。
沢海も仕返しと云わんばかりに宮原の陰茎の根本を握り、体液が尿道口から漏れないように堰き止める。

幾度となく波長するオーガズムは雨垂れのような精液を垂らし、宮原は泣きながら沢海にしがみつく。

「は、なして…
離して、よぉ…
ーーーやだ…
もう、そこ…触んない、で…」
「精液、空っぽになっても、チンポ握られるとキツい?
空イキばっかり、だからね…
ーーーイキ過ぎて、分かんない?」
「もう、ダメ…
本当……もう……やめ、て・・・
ーーー助け、て…
な、お・・・なお、やぁ……
……ん、はぁ…」
「こんなに、気持ちいいのに止めちゃうの?
ーーーもう、限界?」
「ーーーね…が、い……
お願、い…
…お願いっ!
ーーーぉや……な、お……や…
直、哉……
…直哉ぁ……」

震える指先で沢海の胸を叩き、必死に切望するが沢海は宮原を諭すように口唇を塞ぎ、互いの唾液を絡ませる。
結腸まで挿入されながら呼吸までも支配され、宮原は弛緩していく身体を気怠げに投げ出し、沢海へ茫洋とした視線を巡らせる。

沢海は両腕で宮原の肩を拘束し、数ミリの隙間もなく、アヌスを犯していく。
沢海が腰を振る度に丸く膨れる陰嚢が宮原の会陰に当たり、皮膚同士の接触する乾いた音を立てる。

「こんな事ばっかりしていたら、さ
頭ん中、おかしくなるね…
ーーーねぇ。
ここ、オレの形、覚えてよ。
しっかり咥えて…
オレの身体じゃないと、イケないって…
オレとじゃないと、ダメだって…」
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