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第1部
*一緒に寝てもいい?
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沢海は寝室の引き戸を開けると、ダウンライトに照らされ、身体を横向きに丸くなって寝ている宮原が暗闇に浮かんで見える。
宮原は頭から布団にすっぽりと包まれ、規則正しい寝息が聞こえると、沢海も急激に眠気に襲われてくる。
慣れないアルコールを飲んだ所為なのか、偏頭痛のような症状も出てきてしまい、フラフラする身体を辛うじて支えながら、宮原の眠っているベットに近付いていく。
りビングのソファーで寝ようかとも考えたが、布団は1組しかない。
「頭、痛ぇ……
なんか、もう疲れたな…
…動きたくない…」
寝ている宮原のとなりに腰掛け、空いているスペースにゴロリと横になった。
「ねぇ、宮原…
一緒に寝ていい?」
返答のない問い掛けだと分かっていても、宮原に少しでも近付く為に確認してしまう。
宮原を起こさないようにゆっくりと布団を捲ると、宮原の背後から身体を寄せていく。
ベットのスプリングが2人の重みで軋むと、宮原が寝返りを打ちながら沢海の方に身体を寄せ、胸に顔を付けてくる。
素直に甘えられる行為に沢海は、宮原を愛おしく、優しく抱き寄せてしまう。
宮原の体温の高い身体が気持ち良くて、手足を絡ませながら、ぐっすりと眠る宮原の頬に触れ、口唇の輪郭をなぞる。
宮原の半開きの口から漏れる寝息が、沢海の指を掠める。
沢海は引き寄せられるように宮原の柔らかい唇を奪い、自分の唇で宮原の唇を喰む。
軽く吸うと、薄桃色の唇が僅かに赤く染まり、もう一度、もう一度と何度も啄みたくなる。
「ーーーんっ……」
宮原の声が漏れると沢海はゆっくりと身体を離した。
眼下には宮原の一糸纏わない姿がある。
沢海は荒くなる呼吸を止めようとするが、腰に巻いてあるバスタオルの中心が熱くなってくるのは止める事が出来ない。
沢海のペニスが半勃ちになり、唯一身体を覆っていたバスタオルが開ける。
「ーーー何だよ、落ち着けよ。
また宮原の事、怖がらせるだろ…」
気持ちを落ち着かせようとするが、それと反比例するように身体が勝手に動いてしまう。
昂った陰茎を握り締め、軽く1、2回擦っただけで、雁首が擡げ、完全に勃起をした。
包皮を剥き下ろし、亀頭を露出させると更に硬度が増してくる。
「……マジで勘弁しろって……」
もっと何度も擦って、もっと何度も快感を求めて、自分の手淫だけで気持ち良くなるのではなく、宮原のアヌスに突っ込んで、溜まった精液を出したい。
宮原の先走りが垂れ、滑るアヌスに自分のペニスを宛てがい、固く狭いアヌスの入り口でクチュクチュと慣らして。
ペニスを受け入れる為の潤滑が足りなければ1度、自分の精液を出して、後孔の口を綻ばせて。
亀頭を飲み込んだら、一気に奥まで貫いてしまうのではなく、これからどうして欲しいのか宮原の言葉で求めさせて。
沢海自身を求める言葉を何も言わなければ、自分のペニスを引き抜いて宮原の前立腺を指で嬲って、快感に溺れて泣いてでも、その言葉を言わせて。
自分のペニスで何度も責め立て、宮原の前から、後から何度も腰を振って、自分とのセックスに溺れさせたい。
脳髄が痺れる程、気持ち良い射精をしたい。溜まった精液を出したい。
「ーーーはぁ……
ダメだ…
……止まんねぇ……
宮原……ごめん……」
宮原の寝顔を真正面から至近距離で見詰める。
ーーー閉じられた瞼から伸びる長い睫毛。
ーーー寝返りを打つ度にサラサラと流れる黒髪。
ーーー寝息が漏れる口元から見える白い歯。
全てが沢海にとって愛おしい存在でもある。
沢海のペニスから先走りの汁が雫のように垂れると、沢海は宮原の右手を掴み、自分の陰茎を握り締めるように手を添えさせた。
自分の手の感触ではない、宮原の指の稚拙さと危うさに下半身がぶるりと震える。
沢海は宮原の手を軽く握るように、自らの手を添えて自分の陰茎を擦らせる。
意識のない宮原の手は慣れない愛撫のようで、更に沢海の射精感を煽る。
「ーーー宮原、ごめん……
…宮原…」
強弱を付けて根元から亀頭までを何度も擦り、陰茎が更に膨張と硬度を増し、陰嚢が収斂する。
「ーーーはぁ……くっ…
…んっ……」
沢海の興奮した荒い呼吸が宮原の頬に掛かり、その頬に口付けをする寸前で自らの身体を押し留める。
クチュクチュと手筒の中で勃起したペニスが排出を求めて膨らみ、尿道に精液が競り上がってくる。
内腿と双丘の筋肉がビクッと引き攣り、射精が近い事を表している。
沢海は陰茎に触れさせていた宮原の手を外し、宮原をベットにひっくり返し、うつ伏せにさせる。
一瞬、宮原が寝苦しい声を出したが、沢海は自分の身勝手な欲望のまま、構わずに行動する。
尿道がだらしなく口を開き、強く絞り込むように陰茎を弄ると精液が勢いよく吹き上げ、断続的にビュッビュッと出る。
沢海は態と宮原の尻の割れ目を狙い、そこに目掛けて精液を垂らした。
『ーーーここ。
もっと濡らして、柔らかくしたら……
…入るよな…
入れ、たい……入れたい……
ーーー入れていい?』
乾いた唇をペロリと舐め、まだ精液の溜まる陰嚢を揉みしだくと、ペニスがまた直ぐに勃ち上がってくる。
自分の興奮する息遣いが耳の奥でハッキリと聞こえるだけで余計な思考が全く働かず、沢海の身体が宮原の身体に触れていく。
宮原の腿裏を背後から跨ぎ、自らの陰茎に手を添えて、宮原のアヌスに先端を押し付ける。
沢海がグッと腰を前に進め、亀頭がアヌスに吸い付くと、クチュッと粘着音が鳴る。
「ーーーそ……み、セン…パ……」
宮原は無意識に沢海の名前を呼び、自らの腰をくねらし、体内に入ってこようとする異物を拒否している。
突然の宮原の声音に沢海の身体が動きを止める。
「ーーー!!ーーー」
宮原の背骨から双丘までの曲線のラインを綺麗だと今更に感じ、その身体に触れて、その身体を求めている自分が存在している。
どうしようもなく、宮原を求めてしまっている。
どうしようもなく、宮原を欲しがっている。
どうしようもない程、宮原を好きで、好きで、愛していて、自分が何をしているのか分からなくなってしまう。
「……ごめん……オレ、今、何を……
宮原、ごめん……
…ごめん……」
沢海はバスタオルで宮原の下肢を覆うと、宮原の身体を背中から抱き締めた。
宮原は頭から布団にすっぽりと包まれ、規則正しい寝息が聞こえると、沢海も急激に眠気に襲われてくる。
慣れないアルコールを飲んだ所為なのか、偏頭痛のような症状も出てきてしまい、フラフラする身体を辛うじて支えながら、宮原の眠っているベットに近付いていく。
りビングのソファーで寝ようかとも考えたが、布団は1組しかない。
「頭、痛ぇ……
なんか、もう疲れたな…
…動きたくない…」
寝ている宮原のとなりに腰掛け、空いているスペースにゴロリと横になった。
「ねぇ、宮原…
一緒に寝ていい?」
返答のない問い掛けだと分かっていても、宮原に少しでも近付く為に確認してしまう。
宮原を起こさないようにゆっくりと布団を捲ると、宮原の背後から身体を寄せていく。
ベットのスプリングが2人の重みで軋むと、宮原が寝返りを打ちながら沢海の方に身体を寄せ、胸に顔を付けてくる。
素直に甘えられる行為に沢海は、宮原を愛おしく、優しく抱き寄せてしまう。
宮原の体温の高い身体が気持ち良くて、手足を絡ませながら、ぐっすりと眠る宮原の頬に触れ、口唇の輪郭をなぞる。
宮原の半開きの口から漏れる寝息が、沢海の指を掠める。
沢海は引き寄せられるように宮原の柔らかい唇を奪い、自分の唇で宮原の唇を喰む。
軽く吸うと、薄桃色の唇が僅かに赤く染まり、もう一度、もう一度と何度も啄みたくなる。
「ーーーんっ……」
宮原の声が漏れると沢海はゆっくりと身体を離した。
眼下には宮原の一糸纏わない姿がある。
沢海は荒くなる呼吸を止めようとするが、腰に巻いてあるバスタオルの中心が熱くなってくるのは止める事が出来ない。
沢海のペニスが半勃ちになり、唯一身体を覆っていたバスタオルが開ける。
「ーーー何だよ、落ち着けよ。
また宮原の事、怖がらせるだろ…」
気持ちを落ち着かせようとするが、それと反比例するように身体が勝手に動いてしまう。
昂った陰茎を握り締め、軽く1、2回擦っただけで、雁首が擡げ、完全に勃起をした。
包皮を剥き下ろし、亀頭を露出させると更に硬度が増してくる。
「……マジで勘弁しろって……」
もっと何度も擦って、もっと何度も快感を求めて、自分の手淫だけで気持ち良くなるのではなく、宮原のアヌスに突っ込んで、溜まった精液を出したい。
宮原の先走りが垂れ、滑るアヌスに自分のペニスを宛てがい、固く狭いアヌスの入り口でクチュクチュと慣らして。
ペニスを受け入れる為の潤滑が足りなければ1度、自分の精液を出して、後孔の口を綻ばせて。
亀頭を飲み込んだら、一気に奥まで貫いてしまうのではなく、これからどうして欲しいのか宮原の言葉で求めさせて。
沢海自身を求める言葉を何も言わなければ、自分のペニスを引き抜いて宮原の前立腺を指で嬲って、快感に溺れて泣いてでも、その言葉を言わせて。
自分のペニスで何度も責め立て、宮原の前から、後から何度も腰を振って、自分とのセックスに溺れさせたい。
脳髄が痺れる程、気持ち良い射精をしたい。溜まった精液を出したい。
「ーーーはぁ……
ダメだ…
……止まんねぇ……
宮原……ごめん……」
宮原の寝顔を真正面から至近距離で見詰める。
ーーー閉じられた瞼から伸びる長い睫毛。
ーーー寝返りを打つ度にサラサラと流れる黒髪。
ーーー寝息が漏れる口元から見える白い歯。
全てが沢海にとって愛おしい存在でもある。
沢海のペニスから先走りの汁が雫のように垂れると、沢海は宮原の右手を掴み、自分の陰茎を握り締めるように手を添えさせた。
自分の手の感触ではない、宮原の指の稚拙さと危うさに下半身がぶるりと震える。
沢海は宮原の手を軽く握るように、自らの手を添えて自分の陰茎を擦らせる。
意識のない宮原の手は慣れない愛撫のようで、更に沢海の射精感を煽る。
「ーーー宮原、ごめん……
…宮原…」
強弱を付けて根元から亀頭までを何度も擦り、陰茎が更に膨張と硬度を増し、陰嚢が収斂する。
「ーーーはぁ……くっ…
…んっ……」
沢海の興奮した荒い呼吸が宮原の頬に掛かり、その頬に口付けをする寸前で自らの身体を押し留める。
クチュクチュと手筒の中で勃起したペニスが排出を求めて膨らみ、尿道に精液が競り上がってくる。
内腿と双丘の筋肉がビクッと引き攣り、射精が近い事を表している。
沢海は陰茎に触れさせていた宮原の手を外し、宮原をベットにひっくり返し、うつ伏せにさせる。
一瞬、宮原が寝苦しい声を出したが、沢海は自分の身勝手な欲望のまま、構わずに行動する。
尿道がだらしなく口を開き、強く絞り込むように陰茎を弄ると精液が勢いよく吹き上げ、断続的にビュッビュッと出る。
沢海は態と宮原の尻の割れ目を狙い、そこに目掛けて精液を垂らした。
『ーーーここ。
もっと濡らして、柔らかくしたら……
…入るよな…
入れ、たい……入れたい……
ーーー入れていい?』
乾いた唇をペロリと舐め、まだ精液の溜まる陰嚢を揉みしだくと、ペニスがまた直ぐに勃ち上がってくる。
自分の興奮する息遣いが耳の奥でハッキリと聞こえるだけで余計な思考が全く働かず、沢海の身体が宮原の身体に触れていく。
宮原の腿裏を背後から跨ぎ、自らの陰茎に手を添えて、宮原のアヌスに先端を押し付ける。
沢海がグッと腰を前に進め、亀頭がアヌスに吸い付くと、クチュッと粘着音が鳴る。
「ーーーそ……み、セン…パ……」
宮原は無意識に沢海の名前を呼び、自らの腰をくねらし、体内に入ってこようとする異物を拒否している。
突然の宮原の声音に沢海の身体が動きを止める。
「ーーー!!ーーー」
宮原の背骨から双丘までの曲線のラインを綺麗だと今更に感じ、その身体に触れて、その身体を求めている自分が存在している。
どうしようもなく、宮原を求めてしまっている。
どうしようもなく、宮原を欲しがっている。
どうしようもない程、宮原を好きで、好きで、愛していて、自分が何をしているのか分からなくなってしまう。
「……ごめん……オレ、今、何を……
宮原、ごめん……
…ごめん……」
沢海はバスタオルで宮原の下肢を覆うと、宮原の身体を背中から抱き締めた。
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