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第1部
*意地悪な痛み
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宮原は既に我慢の限界を超えてしまい、閉じない口元から乱れた呼吸が漏れてしまう。
「ーーーあっ…んんっ……
はぁ……ん……」
宮原は沢海の視線が感じる中、忙しなくハーフパンツを引っ掻き、下着の中に手を入れてペニスに触れようとしている。
だが、寸前の所で今度は沢海に手首を掴まれて阻止されてしまう。
「ーーーんっ……止めて…離してぇ…」
「宮原。
ーーーお前、オレがこの手を離したら、何するの?」
「……そ、そんなーーー
意地悪、しないで……お願…い……」
「ダメ。どうしたいの?
ーーー言って。
オレに言って。
……してあげるから」
沢海は宮原をベットに押し倒し、宮原の顔を正面から覗き込む。
先程までの一線を置いた残酷な態度ではなく、愛おしく自分を見つめる沢海の視線を受け、絡まった糸が解けるように我慢していた感情が一気に膨れ上がる。
沢海は目尻を柔らかく下げ、宮原の頬を大切に、大事に触れ、本当は沢海自身がどれだけーーー宮原を好きーーーなのかを、その手の温度で知る。
宮原は沢海に優しく触れられて安堵したのか、沢海の顔をじっと見つめた後、目に溜まっていた涙を堪えきれずに溢した。
自分の欲望の捌け口を、持て余している快感への要求を全てを沢海に求めようとしても、宮原はその手管を持つ程、大人でもなく、全てを曝け出せる程、子供でもない。
宮原は次々と波のように押し寄せる官能的な刺激に両膝を合わせて、腰を揺らめかす。
「宮原、言って。
ーーーオレにどうしてもらいたい?
オレは何をしたらいい?」
宮原はまだ涙の浮かぶ黒瞳をゆらゆらと潤ませながら、そっと沢海の首に両手を伸ばし、自分の方へ引き寄せる。
沢海の首にしがみ付くように沢海に捕まり、恥ずかしさに目を閉じる。
「ーーー先輩、オレ…
オレ……
沢海先輩の事、好きーーーなの、かな…」
素直に「沢海先輩の事が好きです」と言えない宮原に沢海が苦笑いをする。
「…宮原がオレの事を?
オレの事、好きなのかもね。
ーーーすっごく好きなのかもね」
宮原の考えていることを沢海は完全に見通している為に、宮原は自分の事を「大好き」なのだと自惚れてみる。
『オレ、先輩のプレイ、凄く憧れていました。
一緒にサッカーしたいって、ずっと思ってました』
『絶対に沢海先輩とサッカーをするんだって……
一緒にピッチに立ちたいって』
『ーーーあぁ、そんな簡単な事、分かっているさ。
自分が好きな子から、自分の事を好きって言われて、これほどまでに嬉しさに満たされるものはない』
ただ、宮原が自分の事をどれだけ好きなのか、自分の事をどれだけ欲しがるのか、自分が一方的に押し付けるだけではなくて、宮原自身の行為と言葉で知りたかった。
宮原から求められる事で自分の存在意義が計れる。
「ーーーすみません、またヘンな事…言って…」
「いいよ。
…もう、十分に分かったから。
ーーーじゃ、あとは責任、取るよ」
「ーーーえ?」
沢海は宮原の唇の輪郭を辿るとその手を宮原のハーフパンツの上から、ペニスの形に沿ってなぞり上げる。
背中がビリビリするような痺れが宮原を襲い、両手で沢海の胸を押し、身体を離すようにする。
「ーーーんっ……
せ、センパ……イーーー
…自分でする…自分でするから、離して…
トイレに行かせて…」
「全部、出しちゃいなよ。
ーーーここで見ていてあげるから。
ね、ちょっと腰、浮かせて」
宮原の腰元に手を当て、甘い誘惑の言葉に崩れそうになる。
宮原は唇を噛み締めて首を左右に振り、目に涙を浮かべる。
沢海はクスリと笑うと宮原の腰に両手を掛け、ハーフパンツと下着を宮原の太腿まで摺下ろし、片手を足の間に差し入れる。
宮原が拒絶をする行為よりも早く、肌を晒されてしまい、下肢を隠す事が出来ない。
宮原の足を左右に割り広げるとその中央に真っ赤に充血した宮原のペニスが、痛みを感じる程に反り返っている。
「…や…だーーー沢海、先輩……
見ないで…よ……」
先走りの雫が亀頭と下着を濡らし、糸を引いて股間へ垂れている。
止まらない精液は濃い匂いを発しながら、陰茎を濡らし、会陰まで流れていく。
淫猥な情景に沢海は目を細め、ゴクリと唾を飲み込んだ。
沢海は手の中に包み込むように宮原のペニスを弄ぶと、そのまま上下にゆっくりと扱いていく。
宮原は求めていた快楽の術を与えられ、身体だけが溺れ、頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなってしまう。
「ーーーあ、ん……ダメ。
ダメだってば……触らないでーーー
……イ、イヤ……イヤぁ……
出ちゃう。
ーーー出ちゃうよぅ…」
「押さえているから、大丈夫だよ。
ーーーほら。イッて。このまま」
沢海の手筒の中で漏れ出した精液がグチュグチュと鳴り、享楽に耽る。
ぬるぬると滑る動きに合わせて、宮原の腰が更に悦楽を得ようと沢海の手に自分のペニスを押し付けてくる。
亀頭のつるりとした面を片手の指の腹で捏ねながら、もう片方の手で双球の丸みのある感触を確かめる。
「ーーー宮原、見える?」
宮原が快感に溺れる中、沢海に視線を送ると沢海は自分の舌を出し、宮原のペニスを舐め上げようとしていた。
「…あっ…あぁ……
ーーーや、やだっ!…
舐めないで……ダメっ!」
宮原は沢海の肩を突っ張り、足で伸し掛かる沢海の身体を跳ね付けようとするが、逆に宮原の右膝を捉えられてしまう。
その右膝裏から手を入れて、宮原の胸の方へ持ち上げ、ハーフパンツと下着を足首から脱がしていく。
左足に衣服がクシャクシャに絡まると、もっと見えやすくするように右足首を身体の外側に開く。
貪欲に快感を求め続けるペニスが震えているのを目で楽しみ、精液の流れる陰茎を舌で舐め上げる。
「ひっ……あうぅ……んーーーやぁ…
ーーーや、や…だ……」
沢海は舌を伸ばすと宮原の陰茎の付け根から亀頭まで何度も這わせる。
唾をたっぷりと含ませ、歯を軽く立てると尿道口がだらしなく開閉をし、また新しい精液を垂れ流していく。
陰茎を横に咥え、舌と上の歯で軽く食むとシーツを掴んでいる宮原の手がガタガタと震える。
「ーーーやあぁ……んっ……
やめて…やめてっ……」
舌を陰茎に巻き付けるように舐め、亀頭を口に咥えると軽く吸い上げる。
カリの出っ張りのラインを舌先でなぞると、宮原の敏感な箇所なのか、左足をピンと伸ばし、吐精を堪えている。
沢海は宮原の亀頭を浅く咥えながら、右手で陰茎を上下に擦ると宮原は身体を捩り、喘ぎ声がワントーン高くなる。
「あっ……あぁん…
…ふっ……あ、っ……」
沢海は宮原の下肢から顔を上げると、手の動きを早めて射精を促す。
シーツに顔を埋めている宮原の前髪を梳き、宮原の顔を覗き込む。
「イッた顔、見ていたい。
ーーー見せて」
「ーーーやあぁ……!
…み、見るなよ…ぅ……」
宮原は快楽と情欲に塗れた顔を見られないように、両腕で自分の顔を隠す。
射精を我慢している宮原に沢海が呟く。
「…宮原ーーーオレの手でイっちゃうところ、見たい…
ーーーもっと舐めてあげるからさ…
見せてよ…」
沢海は喉の奥まで宮原のペニスを飲み込み、唾を自分の舌に乗せると裏筋に塗り込ませ、そのまま口内の宮原のペニスを根本から吸い上げる。
セックスの経験値がない宮原の身体は与えられるディープスロートに完全に飲み込まれ、プチュッブチュッと果実が潰れるような、いやらしい音をどこか遠くの意識で聞いていた。
「あぁーーーぁっ……ん……
…で……出るっ……
ーーーもう、む…り……
いや…ぁ……ん…」
宮原は下肢に顔を埋めている沢海の髪を引き剥がすように絡ませているが、時折、貪欲なペニスをもっと吸ってもらいたくて、押し付けたりもしている。
身体が硬直と痙攣を繰り返し、ビュッビュッと精液を吹き上げ、沢海はそれを当たり前のように口の中で受け入れる。
「ーーーはぁ…あっ……ん…
……ぅっ……」
強制的なフェラチオを与えられ、激しい射精感に宮原は乱れた呼吸で全身を覆われ、シーツの上でぐったりと横たわる。
未だにピクピクと蠢く宮原のペニスが足の間から見え、沢海は興奮に目が眩む。
沢海は口の中にある宮原の精液を舌で味わうと、そのまま宮原の頭を引き寄せて口付けた。
宮原の口唇の隙間を沢海は自分の舌で抉じ開け、2人の顎にどろりとした白い液体が伝う。
歯列を割り、沢海の口内にある精液を宮原の喉に注ぎ込んだ。
突如、沢海の口の中から精液を移され、宮原は力の入らない手を沢海の胸元に寄せる。
何度も顔を背けようとするがその度に体液を喉の奥深くにまで押し込まれてしまう。
「ーーーっつ………んーーーやっ…」
唾液と精液の交じる口内は、唇から顎、喉元から鎖骨へと流れていく。
宮原は沢海の胸を叩くが、後頭部を押さえられている為に宮原の口の中で沢海の舌が縦横に蠢き、呼吸でさえ邪魔をしてくる。
ディープキスを続けられ、自分の精液と沢海の唾液を飲み込んでしまい、宮原は咳き込む。
宮原の鎖骨の凹みに体液が溜まり、沢海はそれを舌で掬い上げ、そのまま宮原の首筋を舐め上げる。
「ーーーひゃっ…!…」
「コレで共犯」
「ーーーもう……イ、イヤぁ…
…飲んじゃったよぉ……」
ベットの上で身体を丸めて、宮原が涙声で訴える。
沢海は宮原の汗で濡れる襟足の髪を指で梳くと、そのまま顎のラインを撫で、赤く染まる頬にチュッと口付けをする。
「…宮原の、ドロっとして、スッゲー濃いな。
ーーーちゃんと抜いてる?」
「ーーーッツ!馬鹿っ!
もう、触んなっ!」
宮原は片腕を振り上げて沢海と距離を取ろうとするが、沢海は簡単に腕を掴み、シーツの上に身体を貼り付ける。
沢海が思わず「ふふっ」と笑い声を漏らしてしまう。
「オレも初めて男の精液を飲んだけど、口の中、粘つくな。
ーーー宮原のじゃなかったら、絶対無理だわ」
ペロリと舌を出し、宮原の口元に垂れている体液を舐め取る。
「…いやっ……
ーーーもう、舐めるなってば……」
沢海に触れられる度に感度が増してくるのか、投げ出された肢体がまた熱を帯びてくる。
体内の温度が急激に上がり始め、射精したばかりのペニスが頭を擡げ始める。
その様子を目の端で沢海は確認すると、宮原のペニスの亀頭を指でピンッと弾き、逸る行為を諫める。
「…や……痛っ……!」
「宮原。
ーーーまさか、これで終わったなんて考えてないだろうね?」
「ーーーあっ…んんっ……
はぁ……ん……」
宮原は沢海の視線が感じる中、忙しなくハーフパンツを引っ掻き、下着の中に手を入れてペニスに触れようとしている。
だが、寸前の所で今度は沢海に手首を掴まれて阻止されてしまう。
「ーーーんっ……止めて…離してぇ…」
「宮原。
ーーーお前、オレがこの手を離したら、何するの?」
「……そ、そんなーーー
意地悪、しないで……お願…い……」
「ダメ。どうしたいの?
ーーー言って。
オレに言って。
……してあげるから」
沢海は宮原をベットに押し倒し、宮原の顔を正面から覗き込む。
先程までの一線を置いた残酷な態度ではなく、愛おしく自分を見つめる沢海の視線を受け、絡まった糸が解けるように我慢していた感情が一気に膨れ上がる。
沢海は目尻を柔らかく下げ、宮原の頬を大切に、大事に触れ、本当は沢海自身がどれだけーーー宮原を好きーーーなのかを、その手の温度で知る。
宮原は沢海に優しく触れられて安堵したのか、沢海の顔をじっと見つめた後、目に溜まっていた涙を堪えきれずに溢した。
自分の欲望の捌け口を、持て余している快感への要求を全てを沢海に求めようとしても、宮原はその手管を持つ程、大人でもなく、全てを曝け出せる程、子供でもない。
宮原は次々と波のように押し寄せる官能的な刺激に両膝を合わせて、腰を揺らめかす。
「宮原、言って。
ーーーオレにどうしてもらいたい?
オレは何をしたらいい?」
宮原はまだ涙の浮かぶ黒瞳をゆらゆらと潤ませながら、そっと沢海の首に両手を伸ばし、自分の方へ引き寄せる。
沢海の首にしがみ付くように沢海に捕まり、恥ずかしさに目を閉じる。
「ーーー先輩、オレ…
オレ……
沢海先輩の事、好きーーーなの、かな…」
素直に「沢海先輩の事が好きです」と言えない宮原に沢海が苦笑いをする。
「…宮原がオレの事を?
オレの事、好きなのかもね。
ーーーすっごく好きなのかもね」
宮原の考えていることを沢海は完全に見通している為に、宮原は自分の事を「大好き」なのだと自惚れてみる。
『オレ、先輩のプレイ、凄く憧れていました。
一緒にサッカーしたいって、ずっと思ってました』
『絶対に沢海先輩とサッカーをするんだって……
一緒にピッチに立ちたいって』
『ーーーあぁ、そんな簡単な事、分かっているさ。
自分が好きな子から、自分の事を好きって言われて、これほどまでに嬉しさに満たされるものはない』
ただ、宮原が自分の事をどれだけ好きなのか、自分の事をどれだけ欲しがるのか、自分が一方的に押し付けるだけではなくて、宮原自身の行為と言葉で知りたかった。
宮原から求められる事で自分の存在意義が計れる。
「ーーーすみません、またヘンな事…言って…」
「いいよ。
…もう、十分に分かったから。
ーーーじゃ、あとは責任、取るよ」
「ーーーえ?」
沢海は宮原の唇の輪郭を辿るとその手を宮原のハーフパンツの上から、ペニスの形に沿ってなぞり上げる。
背中がビリビリするような痺れが宮原を襲い、両手で沢海の胸を押し、身体を離すようにする。
「ーーーんっ……
せ、センパ……イーーー
…自分でする…自分でするから、離して…
トイレに行かせて…」
「全部、出しちゃいなよ。
ーーーここで見ていてあげるから。
ね、ちょっと腰、浮かせて」
宮原の腰元に手を当て、甘い誘惑の言葉に崩れそうになる。
宮原は唇を噛み締めて首を左右に振り、目に涙を浮かべる。
沢海はクスリと笑うと宮原の腰に両手を掛け、ハーフパンツと下着を宮原の太腿まで摺下ろし、片手を足の間に差し入れる。
宮原が拒絶をする行為よりも早く、肌を晒されてしまい、下肢を隠す事が出来ない。
宮原の足を左右に割り広げるとその中央に真っ赤に充血した宮原のペニスが、痛みを感じる程に反り返っている。
「…や…だーーー沢海、先輩……
見ないで…よ……」
先走りの雫が亀頭と下着を濡らし、糸を引いて股間へ垂れている。
止まらない精液は濃い匂いを発しながら、陰茎を濡らし、会陰まで流れていく。
淫猥な情景に沢海は目を細め、ゴクリと唾を飲み込んだ。
沢海は手の中に包み込むように宮原のペニスを弄ぶと、そのまま上下にゆっくりと扱いていく。
宮原は求めていた快楽の術を与えられ、身体だけが溺れ、頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなってしまう。
「ーーーあ、ん……ダメ。
ダメだってば……触らないでーーー
……イ、イヤ……イヤぁ……
出ちゃう。
ーーー出ちゃうよぅ…」
「押さえているから、大丈夫だよ。
ーーーほら。イッて。このまま」
沢海の手筒の中で漏れ出した精液がグチュグチュと鳴り、享楽に耽る。
ぬるぬると滑る動きに合わせて、宮原の腰が更に悦楽を得ようと沢海の手に自分のペニスを押し付けてくる。
亀頭のつるりとした面を片手の指の腹で捏ねながら、もう片方の手で双球の丸みのある感触を確かめる。
「ーーー宮原、見える?」
宮原が快感に溺れる中、沢海に視線を送ると沢海は自分の舌を出し、宮原のペニスを舐め上げようとしていた。
「…あっ…あぁ……
ーーーや、やだっ!…
舐めないで……ダメっ!」
宮原は沢海の肩を突っ張り、足で伸し掛かる沢海の身体を跳ね付けようとするが、逆に宮原の右膝を捉えられてしまう。
その右膝裏から手を入れて、宮原の胸の方へ持ち上げ、ハーフパンツと下着を足首から脱がしていく。
左足に衣服がクシャクシャに絡まると、もっと見えやすくするように右足首を身体の外側に開く。
貪欲に快感を求め続けるペニスが震えているのを目で楽しみ、精液の流れる陰茎を舌で舐め上げる。
「ひっ……あうぅ……んーーーやぁ…
ーーーや、や…だ……」
沢海は舌を伸ばすと宮原の陰茎の付け根から亀頭まで何度も這わせる。
唾をたっぷりと含ませ、歯を軽く立てると尿道口がだらしなく開閉をし、また新しい精液を垂れ流していく。
陰茎を横に咥え、舌と上の歯で軽く食むとシーツを掴んでいる宮原の手がガタガタと震える。
「ーーーやあぁ……んっ……
やめて…やめてっ……」
舌を陰茎に巻き付けるように舐め、亀頭を口に咥えると軽く吸い上げる。
カリの出っ張りのラインを舌先でなぞると、宮原の敏感な箇所なのか、左足をピンと伸ばし、吐精を堪えている。
沢海は宮原の亀頭を浅く咥えながら、右手で陰茎を上下に擦ると宮原は身体を捩り、喘ぎ声がワントーン高くなる。
「あっ……あぁん…
…ふっ……あ、っ……」
沢海は宮原の下肢から顔を上げると、手の動きを早めて射精を促す。
シーツに顔を埋めている宮原の前髪を梳き、宮原の顔を覗き込む。
「イッた顔、見ていたい。
ーーー見せて」
「ーーーやあぁ……!
…み、見るなよ…ぅ……」
宮原は快楽と情欲に塗れた顔を見られないように、両腕で自分の顔を隠す。
射精を我慢している宮原に沢海が呟く。
「…宮原ーーーオレの手でイっちゃうところ、見たい…
ーーーもっと舐めてあげるからさ…
見せてよ…」
沢海は喉の奥まで宮原のペニスを飲み込み、唾を自分の舌に乗せると裏筋に塗り込ませ、そのまま口内の宮原のペニスを根本から吸い上げる。
セックスの経験値がない宮原の身体は与えられるディープスロートに完全に飲み込まれ、プチュッブチュッと果実が潰れるような、いやらしい音をどこか遠くの意識で聞いていた。
「あぁーーーぁっ……ん……
…で……出るっ……
ーーーもう、む…り……
いや…ぁ……ん…」
宮原は下肢に顔を埋めている沢海の髪を引き剥がすように絡ませているが、時折、貪欲なペニスをもっと吸ってもらいたくて、押し付けたりもしている。
身体が硬直と痙攣を繰り返し、ビュッビュッと精液を吹き上げ、沢海はそれを当たり前のように口の中で受け入れる。
「ーーーはぁ…あっ……ん…
……ぅっ……」
強制的なフェラチオを与えられ、激しい射精感に宮原は乱れた呼吸で全身を覆われ、シーツの上でぐったりと横たわる。
未だにピクピクと蠢く宮原のペニスが足の間から見え、沢海は興奮に目が眩む。
沢海は口の中にある宮原の精液を舌で味わうと、そのまま宮原の頭を引き寄せて口付けた。
宮原の口唇の隙間を沢海は自分の舌で抉じ開け、2人の顎にどろりとした白い液体が伝う。
歯列を割り、沢海の口内にある精液を宮原の喉に注ぎ込んだ。
突如、沢海の口の中から精液を移され、宮原は力の入らない手を沢海の胸元に寄せる。
何度も顔を背けようとするがその度に体液を喉の奥深くにまで押し込まれてしまう。
「ーーーっつ………んーーーやっ…」
唾液と精液の交じる口内は、唇から顎、喉元から鎖骨へと流れていく。
宮原は沢海の胸を叩くが、後頭部を押さえられている為に宮原の口の中で沢海の舌が縦横に蠢き、呼吸でさえ邪魔をしてくる。
ディープキスを続けられ、自分の精液と沢海の唾液を飲み込んでしまい、宮原は咳き込む。
宮原の鎖骨の凹みに体液が溜まり、沢海はそれを舌で掬い上げ、そのまま宮原の首筋を舐め上げる。
「ーーーひゃっ…!…」
「コレで共犯」
「ーーーもう……イ、イヤぁ…
…飲んじゃったよぉ……」
ベットの上で身体を丸めて、宮原が涙声で訴える。
沢海は宮原の汗で濡れる襟足の髪を指で梳くと、そのまま顎のラインを撫で、赤く染まる頬にチュッと口付けをする。
「…宮原の、ドロっとして、スッゲー濃いな。
ーーーちゃんと抜いてる?」
「ーーーッツ!馬鹿っ!
もう、触んなっ!」
宮原は片腕を振り上げて沢海と距離を取ろうとするが、沢海は簡単に腕を掴み、シーツの上に身体を貼り付ける。
沢海が思わず「ふふっ」と笑い声を漏らしてしまう。
「オレも初めて男の精液を飲んだけど、口の中、粘つくな。
ーーー宮原のじゃなかったら、絶対無理だわ」
ペロリと舌を出し、宮原の口元に垂れている体液を舐め取る。
「…いやっ……
ーーーもう、舐めるなってば……」
沢海に触れられる度に感度が増してくるのか、投げ出された肢体がまた熱を帯びてくる。
体内の温度が急激に上がり始め、射精したばかりのペニスが頭を擡げ始める。
その様子を目の端で沢海は確認すると、宮原のペニスの亀頭を指でピンッと弾き、逸る行為を諫める。
「…や……痛っ……!」
「宮原。
ーーーまさか、これで終わったなんて考えてないだろうね?」
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