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第一章
70 ノベル・シーナvsベルニカ──決着
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「おおおおおっ!」
ベルニカとシーナの間に割って入ったノベル。
右手には抜き身の刀、そして左手には刀が納められている鞘を握っている。
──無事だったのか!
先ほどベルニカの弾丸に倒れたはずのノベルの復帰にシーナが驚く。
「おおっ!」
ノベルが右手の刀を、甲板に叩きつけるほどの勢いで振るう。
ブンッ、と大きな唸りを上げたノベルの刀が、それを受けたベルニカの細剣と火花を散らす。
「でえいっ!!」
唸り声とともに今度は斜め下から刀を振りあげるノベル。
一振り一振りが、普段の彼の雰囲気からは想像できない、勢い任せの大振りだ。
ギンッ!!
ノベルの猛攻を受け、守勢になるベルニカ。
ノベルの膂力と勢いが合わさった強烈な一閃が、ベルニカを後ろに弾き、両者の間に距離ができた。
(今だ!)
それを見たシーナが、好機とばかりに小銃をベルニカに向ける。
ノベルがベルニカを攻めていた間に、シーナは小銃に新しい弾倉を挿入し、『心』を込めていた。
全弾叩き込む──小銃を連射モードにしたシーナが、引き金を絞ろうとしたとき、ノベルがシーナの射線に割り込んできた。
「おいっ!」
危うく味方を撃ちそうになったシーナが声をあげる。
しかし、シーナの声が聞こえなかったのか、ノベルは再びベルニカに打ちかかろうとする。
「どけって!!」
またとない好機を逃すまいと、シーナが再度呼びかけるも、ノベルはシーナに背を向けたままベルニカに向けて突進した。
(──こいつ、キレてやがる!)
ノベルの周りが見えていない様子に、シーナが毒づく。
「あああああっ!」
雄叫びを上げて、ノベルは右腕を大きく伸ばし、刀を横に薙いだ。
キィン!!
ベルニカはそれを防ぐも、ノベルの力強さに細剣を弾かれそうになる。
「おおおっ!!」
攻撃の手を緩めないノベル。
「……」
血気溢れるノベルに対し、ベルニカは冷めた色の目を向けていた。
そして、再度ノベルが右手の剣を大きく振るったその瞬間、ベルニカはバックステップでノベルから距離を取った。
ベルニカは、空いている左手を右脇のホルスターに差し込む。
そこにあるのは、先ほどノベルを沈めた大型自動拳銃だ。
距離を取り、銃を構えようとするベルニカに対し、ノベルは刀を握る右手を大きく振り上げた。
「オラァッ!」
そして握っていた刀をベルニカに向かって投げた。
投擲術といえるものではない──ただ単にぶん投げられた刀が、回転しながらベルニカに飛んでいく。
ガキッ!
飛んだ刀がベルニカにぶつかる。拳銃を抜いたばかりのベルニカは、刀を弾いて防いだが、そのせいで挙動にわずかな隙ができた。
そのわずかな時間に、ノベルは身を前傾で屈め、左手にずっと握っていた鞘に納められたもう一振りの刀の柄に右手をかけた。
──『瞬き』!
ノベルの左足裏で、圧縮された『心』の粒子が爆発を起こす。
バァン!という破裂音とともに、甲板を蹴ったノベルが前に飛び出した。
一瞬の間にベルニカに肉薄するノベル。
鞘から抜かれた刀がベルニカめがけてきらめいた。
キィン!
ベルニカはノベルの一閃をすんでのところで受け止める。
「おおおおっ!」
しかし両者が衝突したその刹那、ノベルが渾身の力で刀を振り切った。
「──っ」
ベルニカが後方に弾き飛ばされ、『アマネ』の甲板の外の空中に追い出される。
一方のノベルは、大きく体勢を崩し、ドサッと甲板につんのめるように倒れた。
(──よし!)
ノベルが敵兵の女を外に弾き出したのを見て、シーナは『心』を込めた小銃を、空中でまだ体勢を崩しているベルニカに向けた。
──もらった!
ダララッ!
構えたシーナの小銃が火を噴く。
「……!」
慣性で後ろに飛ばされながら、ベルニカが敵艦の甲板の奥のほうで瞬く発砲炎を視認した。
──氷の律動。
シーナの銃撃を防ぐべく、ベルニカは水の律動と類似する、氷が発している律動を想起した。
すると、ベルニカの前に放出された『心』の粒子が板のようにまとまって、そこからベルニカを覆い隠す分厚い氷の壁が現れた。
(なにっ!?)
シーナがそれに気がついた瞬間、放たれた小銃弾が氷壁に命中する。
ビシ!ビシ!ビシ!
空中に展開された氷壁に連射された小銃弾がめり込み、氷壁の表面にヒビが走った。
「ちっ!」
氷壁に阻まれたシーナだが、銃撃は止めない。
ビシビシビシビシ!
なおも銃弾が撃ち込まれるが、氷壁は無数のヒビが入るも割れはしなかった。
(くそっ)
銃弾はことごとく氷壁に阻まれ、向こうにいるベルニカにまで届かない。
ダララララッ!!
それでも、今ここで破るしかない──小銃弾は弾倉内に三十発。シーナは引き金を引き続けた。
ダララッ──
最後の空薬莢が飛び、シーナの小銃が沈黙する。
敵の氷の壁は打ち破れなかった。
「……」
シーナが弾切れになったのを悟ったベルニカが、すっと氷壁の陰から姿を現した。
「──!」
そのまま敵に襲いかかろうとしたベルニカであったが、その視線の先で見たものに、はっと目を見開いた。
甲板の先にいたのは、大型の銃を構えるシーナ。
小銃を全弾撃ち終えたシーナはそれを手放し、そばに横たわっていた対装甲狙撃銃をすぐさま抱え上げていた。
──これでもくらえ!
シーナの両手から、渾身の『心』が放出された。
対装甲狙撃銃の周りに、ぶわっと光の粒子が溢れる。
『心』の粒子は対装甲狙撃銃と、その弾倉に吸い込まれていった。
敵の女はこちらの動きを視認したのであろう──一旦氷壁から姿を出したものの、とっさにその陰に引っ込んでいった。
(──ブチ抜いてやる!!)
シーナは構わず引き金を絞る。
「おおおおおっ!」
気合いとともにシーナが対装甲狙撃銃を放った。
ガアン!
小銃とは比較にならないほどの大きな発射炎が銃口から噴き出し、強烈な衝撃が走る。
対装甲狙撃銃の大型の弾丸が吸い込まれるように氷壁に命中する。
バキィン!!
対装甲狙撃銃の一撃──小銃弾が刻み付けたヒビに強烈な衝撃が伝播し、氷壁が砕けた。
(──そこだ!)
シーナは輝きながら散る氷壁と、そこに広がる細かな氷晶の靄のなかに、細い人影を捉えた。
シーナの神経がすっと冴え渡る。
シーナは第一射の衝撃で乱れた照準を瞬時に正し、引き金を引いた。
ガアン!!
再度、シーナの対装甲狙撃銃が火を噴いた。
「────!!!」
何かがくる──氷壁を目の前で砕かれたベルニカは、これまで感じたことのない危機感とともにそう直感した。
次の瞬間、巨大な一筋の火線が、眼前に広がった氷の靄を突き破った。
ベルニカが反射的に立てて構えた細剣に、対装甲狙撃銃の放った大型の弾丸が直撃する。
しかし、小銃弾を弾いたベルニカも、その数倍の質量をもつ巨大な弾頭にはなす術がなかった。
バキッ!!
「──ァ"ッ!!」
ベルニカの細剣の刀身が砕かれ、それを貫いた弾丸はベルニカの体に直撃した。
ベルニカとシーナの間に割って入ったノベル。
右手には抜き身の刀、そして左手には刀が納められている鞘を握っている。
──無事だったのか!
先ほどベルニカの弾丸に倒れたはずのノベルの復帰にシーナが驚く。
「おおっ!」
ノベルが右手の刀を、甲板に叩きつけるほどの勢いで振るう。
ブンッ、と大きな唸りを上げたノベルの刀が、それを受けたベルニカの細剣と火花を散らす。
「でえいっ!!」
唸り声とともに今度は斜め下から刀を振りあげるノベル。
一振り一振りが、普段の彼の雰囲気からは想像できない、勢い任せの大振りだ。
ギンッ!!
ノベルの猛攻を受け、守勢になるベルニカ。
ノベルの膂力と勢いが合わさった強烈な一閃が、ベルニカを後ろに弾き、両者の間に距離ができた。
(今だ!)
それを見たシーナが、好機とばかりに小銃をベルニカに向ける。
ノベルがベルニカを攻めていた間に、シーナは小銃に新しい弾倉を挿入し、『心』を込めていた。
全弾叩き込む──小銃を連射モードにしたシーナが、引き金を絞ろうとしたとき、ノベルがシーナの射線に割り込んできた。
「おいっ!」
危うく味方を撃ちそうになったシーナが声をあげる。
しかし、シーナの声が聞こえなかったのか、ノベルは再びベルニカに打ちかかろうとする。
「どけって!!」
またとない好機を逃すまいと、シーナが再度呼びかけるも、ノベルはシーナに背を向けたままベルニカに向けて突進した。
(──こいつ、キレてやがる!)
ノベルの周りが見えていない様子に、シーナが毒づく。
「あああああっ!」
雄叫びを上げて、ノベルは右腕を大きく伸ばし、刀を横に薙いだ。
キィン!!
ベルニカはそれを防ぐも、ノベルの力強さに細剣を弾かれそうになる。
「おおおっ!!」
攻撃の手を緩めないノベル。
「……」
血気溢れるノベルに対し、ベルニカは冷めた色の目を向けていた。
そして、再度ノベルが右手の剣を大きく振るったその瞬間、ベルニカはバックステップでノベルから距離を取った。
ベルニカは、空いている左手を右脇のホルスターに差し込む。
そこにあるのは、先ほどノベルを沈めた大型自動拳銃だ。
距離を取り、銃を構えようとするベルニカに対し、ノベルは刀を握る右手を大きく振り上げた。
「オラァッ!」
そして握っていた刀をベルニカに向かって投げた。
投擲術といえるものではない──ただ単にぶん投げられた刀が、回転しながらベルニカに飛んでいく。
ガキッ!
飛んだ刀がベルニカにぶつかる。拳銃を抜いたばかりのベルニカは、刀を弾いて防いだが、そのせいで挙動にわずかな隙ができた。
そのわずかな時間に、ノベルは身を前傾で屈め、左手にずっと握っていた鞘に納められたもう一振りの刀の柄に右手をかけた。
──『瞬き』!
ノベルの左足裏で、圧縮された『心』の粒子が爆発を起こす。
バァン!という破裂音とともに、甲板を蹴ったノベルが前に飛び出した。
一瞬の間にベルニカに肉薄するノベル。
鞘から抜かれた刀がベルニカめがけてきらめいた。
キィン!
ベルニカはノベルの一閃をすんでのところで受け止める。
「おおおおっ!」
しかし両者が衝突したその刹那、ノベルが渾身の力で刀を振り切った。
「──っ」
ベルニカが後方に弾き飛ばされ、『アマネ』の甲板の外の空中に追い出される。
一方のノベルは、大きく体勢を崩し、ドサッと甲板につんのめるように倒れた。
(──よし!)
ノベルが敵兵の女を外に弾き出したのを見て、シーナは『心』を込めた小銃を、空中でまだ体勢を崩しているベルニカに向けた。
──もらった!
ダララッ!
構えたシーナの小銃が火を噴く。
「……!」
慣性で後ろに飛ばされながら、ベルニカが敵艦の甲板の奥のほうで瞬く発砲炎を視認した。
──氷の律動。
シーナの銃撃を防ぐべく、ベルニカは水の律動と類似する、氷が発している律動を想起した。
すると、ベルニカの前に放出された『心』の粒子が板のようにまとまって、そこからベルニカを覆い隠す分厚い氷の壁が現れた。
(なにっ!?)
シーナがそれに気がついた瞬間、放たれた小銃弾が氷壁に命中する。
ビシ!ビシ!ビシ!
空中に展開された氷壁に連射された小銃弾がめり込み、氷壁の表面にヒビが走った。
「ちっ!」
氷壁に阻まれたシーナだが、銃撃は止めない。
ビシビシビシビシ!
なおも銃弾が撃ち込まれるが、氷壁は無数のヒビが入るも割れはしなかった。
(くそっ)
銃弾はことごとく氷壁に阻まれ、向こうにいるベルニカにまで届かない。
ダララララッ!!
それでも、今ここで破るしかない──小銃弾は弾倉内に三十発。シーナは引き金を引き続けた。
ダララッ──
最後の空薬莢が飛び、シーナの小銃が沈黙する。
敵の氷の壁は打ち破れなかった。
「……」
シーナが弾切れになったのを悟ったベルニカが、すっと氷壁の陰から姿を現した。
「──!」
そのまま敵に襲いかかろうとしたベルニカであったが、その視線の先で見たものに、はっと目を見開いた。
甲板の先にいたのは、大型の銃を構えるシーナ。
小銃を全弾撃ち終えたシーナはそれを手放し、そばに横たわっていた対装甲狙撃銃をすぐさま抱え上げていた。
──これでもくらえ!
シーナの両手から、渾身の『心』が放出された。
対装甲狙撃銃の周りに、ぶわっと光の粒子が溢れる。
『心』の粒子は対装甲狙撃銃と、その弾倉に吸い込まれていった。
敵の女はこちらの動きを視認したのであろう──一旦氷壁から姿を出したものの、とっさにその陰に引っ込んでいった。
(──ブチ抜いてやる!!)
シーナは構わず引き金を絞る。
「おおおおおっ!」
気合いとともにシーナが対装甲狙撃銃を放った。
ガアン!
小銃とは比較にならないほどの大きな発射炎が銃口から噴き出し、強烈な衝撃が走る。
対装甲狙撃銃の大型の弾丸が吸い込まれるように氷壁に命中する。
バキィン!!
対装甲狙撃銃の一撃──小銃弾が刻み付けたヒビに強烈な衝撃が伝播し、氷壁が砕けた。
(──そこだ!)
シーナは輝きながら散る氷壁と、そこに広がる細かな氷晶の靄のなかに、細い人影を捉えた。
シーナの神経がすっと冴え渡る。
シーナは第一射の衝撃で乱れた照準を瞬時に正し、引き金を引いた。
ガアン!!
再度、シーナの対装甲狙撃銃が火を噴いた。
「────!!!」
何かがくる──氷壁を目の前で砕かれたベルニカは、これまで感じたことのない危機感とともにそう直感した。
次の瞬間、巨大な一筋の火線が、眼前に広がった氷の靄を突き破った。
ベルニカが反射的に立てて構えた細剣に、対装甲狙撃銃の放った大型の弾丸が直撃する。
しかし、小銃弾を弾いたベルニカも、その数倍の質量をもつ巨大な弾頭にはなす術がなかった。
バキッ!!
「──ァ"ッ!!」
ベルニカの細剣の刀身が砕かれ、それを貫いた弾丸はベルニカの体に直撃した。
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