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エピローグ
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目覚めると血のように赤いカークの瞳が、ジッと俺を見つめていた。
いつものことながら、起きて早々色気駄々もれのイケメンのアップとか心臓に悪い。
「どのくらい寝てた?」
「ほんの一時間くらいです。何かお飲みになりますか?」
「……うん」
まだ頭がぼんやりとする。
ダルい身体をシャキッとさせようと、自分に回復魔法をかけて起き上がる。
その途端、今日自分の身に起きた出来事の数々を走馬灯のように思い出し遠い目になった。
淫具を着けられ、カークの部下の前での羞恥プレイから始まり、兵舎での木刀プレイに気絶してる相手に顔射。
そして真っ昼間から部屋に籠って男にガン掘りされてメスイキ。
ろくな一日じゃねぇ……。
挙げ句に惰眠を貪ってベッドでダラダラしてるなんてダメ人間のすることだよな……。
滅茶苦茶爛れた生活してんな、俺!真面目に働いてる皆さんに謝れ!!
確かにそういう生活に憧れてはいたけれど、やっぱり俺、根が平民なんだよ。最初の頃はそれで良かったけど、最近遊んで暮らすことに抵抗があったりとかする。
「どうかしましたか?そんなに難しい顔をして」
今思ってたこと素直に口に出したらろくなことになりそうにないなぁ……。
「またお仕置きされたいのですか?今度は何にします?」
え!?そんな各種取り揃えてます、みたいにいわれても!
「そうですねぇ。国王陛下主催の馬術大会に魔力で自在に動く私サイズのディルトをアナルに挿入したまま出場するとか?」
は?
「ああ、今日みたいに不埒な輩に簡単に触れられないように貞操帯でも着けてみますか?中にスライムでも仕込んでおけばガッチリ覆ってても問題ないでしょうし」
問題大有りだよ!
「それとも最近魔術研究所で開発された狂暴性のない植物系モンスターをこの部屋に置いて、夜な夜な触手プレイで悶える貴方を見せてもらうのもいいかもしれませんねぇ」
次から次へとろくでもない提案をするカークの表情はものすごーく愉しそうで。
俺はそれをされる自分を想像してゾクリと身体を震わせた。
「おや?震えているのですか?想像しただけで期待してしまいましたか?」
「ちがッ……!」
「そんなに頬を紅潮させて潤んだ瞳を私に向けておきながら違うってことはないでしょう?」
否定の言葉を口にしようとしたところで、カークがグラスに入った果実水を煽り、口移しで俺に与えてくれた。そしてそのまま舌を絡めた深いキスをされ再び身体が溶かされる。
「初めて出会った時から貴方は私のモノだって決まってるんです。貴方のそのいやらしい身体を全て満足させるのは私しかいないってことをいい加減学習したらいかがです?」
いや、待って!べつに俺、羞恥プレイとか乳首責めとか元々好きだったわけじゃなくて、神様が俺の希望を聞き間違いっていうか勘違いしただけだから!
って言いたいけど言ったところで信じてもらえないのは目に見えてる。
だったら。
「カークはいっつも俺がカークのモノだって言うけどさ、俺のこと一体どう思ってんの?」
思いきって話題の転換をはかってみた。
素直に答えてくれるかはともかく、ちょっとくらい本音が聞けたらな、なんて。
「もしかして私の愛をお疑いですか?」
「え?愛?」
そんな事、言われたことあったっけ?
「これだけわかり易くアピールしてるのに少しも伝わってなかったってことですね……。
はぁ……。ちょっと脳筋おバカで天然な貴方にもしっかり私の愛が伝わるように、実力行使にでないとダメだということがよくわかりました」
ため息交じりでめっちゃディスられてる時点で愛情なんて微塵も感じないよ!?しかも超上から目線で愛を語られても恐怖しか感じないし……。
「レオン、結婚しましょう」
「は?」
まさかのプロポーズ!
思いがけない展開に思考が停止した俺。でもその言葉の意味を理解した途端、言い様のない喜びが沸き上がる。
ハッ!なんで喜んでんの?俺。
「そうすれば貴方は名実ともに私のモノ。誰の目にも触れさせないよう邸に閉じ込めて、私の溢れんばかりの貴方への愛がちゃんと伝わるよう一から調教し直してあげましょう」
もしかして結婚からの監禁エンドってやつですか?コレ。
思わず見惚れそうになるような笑みを浮かべて恐ろしい愛の形をアピールしてくる目の前の男に、俺の気持ちとは裏腹にアホ神様からの加護という名の破廉恥スキルが発動する。
「ホントにいやらしい人ですね。言葉だけでもうこんなに性器をガチガチにさせて。 今日は私達が夫婦になって初めて迎える夜ですから、貴方が満足するまで愛し尽くしてあげますよ?──それこそ貴方が私の愛の結晶を孕むまで」
恐ろし過ぎる申し出に、俺は改めてここが『俺の都合通りになる世界』なんかではないことを実感せずにはいられなかったのだった。
【おしまい】
◇◆◇◆
【side カーク】
怯えた表情をしながらも期待を隠せない様子のレオンに、俺の口元には自然と愉悦の笑みが浮かんでしまう。
こんな心の底から愉快な気分を味わうのは初めてレオンと会った時以来の事かもしれない。
己の薄汚い欲望を成就させるため、単身俺のところに乗り込んできたレオン。
しかし、正義のためだとか、他人のためだとかそんな偽善じみた感情で立ち向かってきていた歴代の勇者達より、平凡な容姿で俗物としか言い様のないちっぽけな人間であったレオン・バートのほうが余程好感が持てた。
だから俺は神と呼ばれているヤツにある取り引きを持ちかけた。
『コイツを俺にくれるんなら、大人しくしてやってもいい』と。
神はそれをあっさりと承諾し、表向き魔王が滅んだことで世界に平和という名の茶番をもたらした。
俺は魔王としての記憶と能力はそのままに、カーク・ジルベルトという人間に生まれ変わった。
ただレオン・バートという人間と共にいるために。
レオン・バートは云わば生け贄。
世界の均衡と安寧を保つため、神が俺に与えた運命の相手。
そしてここは『俺の都合通りになる世界』。
しかし、主人公という配役は勇者と呼ばれたレオンに割り振ることにした。
俺の都合に合わせて思い通りになる世界などつまらない。
その点、レオン・バートという人間は単純ながらも、時々俺の予想もつかないような行動をとるのだから面白い。
神が授けた余計なスキルのおかげで、他の男が寄ってくるのは気に入らないがな。
レオン・バート。
何度生まれ変わっても俺のモノにしかなれない憐れな生け贄。
オマエをずっと愛し続けよう。俺が全てに飽きるまで。
********************
お読みいただきありがとうございました。
予想以上にたくさんの方が目にとめてくださったようで感激です。
まさかHOTランキングで自分の名前を目にすることになるとは!
本当に感謝感激です。
このネタを提供して下さった松千代さんと読んで下さった全ての皆様に感謝致します。
ありがとうございました。
みなみ ゆうき
いつものことながら、起きて早々色気駄々もれのイケメンのアップとか心臓に悪い。
「どのくらい寝てた?」
「ほんの一時間くらいです。何かお飲みになりますか?」
「……うん」
まだ頭がぼんやりとする。
ダルい身体をシャキッとさせようと、自分に回復魔法をかけて起き上がる。
その途端、今日自分の身に起きた出来事の数々を走馬灯のように思い出し遠い目になった。
淫具を着けられ、カークの部下の前での羞恥プレイから始まり、兵舎での木刀プレイに気絶してる相手に顔射。
そして真っ昼間から部屋に籠って男にガン掘りされてメスイキ。
ろくな一日じゃねぇ……。
挙げ句に惰眠を貪ってベッドでダラダラしてるなんてダメ人間のすることだよな……。
滅茶苦茶爛れた生活してんな、俺!真面目に働いてる皆さんに謝れ!!
確かにそういう生活に憧れてはいたけれど、やっぱり俺、根が平民なんだよ。最初の頃はそれで良かったけど、最近遊んで暮らすことに抵抗があったりとかする。
「どうかしましたか?そんなに難しい顔をして」
今思ってたこと素直に口に出したらろくなことになりそうにないなぁ……。
「またお仕置きされたいのですか?今度は何にします?」
え!?そんな各種取り揃えてます、みたいにいわれても!
「そうですねぇ。国王陛下主催の馬術大会に魔力で自在に動く私サイズのディルトをアナルに挿入したまま出場するとか?」
は?
「ああ、今日みたいに不埒な輩に簡単に触れられないように貞操帯でも着けてみますか?中にスライムでも仕込んでおけばガッチリ覆ってても問題ないでしょうし」
問題大有りだよ!
「それとも最近魔術研究所で開発された狂暴性のない植物系モンスターをこの部屋に置いて、夜な夜な触手プレイで悶える貴方を見せてもらうのもいいかもしれませんねぇ」
次から次へとろくでもない提案をするカークの表情はものすごーく愉しそうで。
俺はそれをされる自分を想像してゾクリと身体を震わせた。
「おや?震えているのですか?想像しただけで期待してしまいましたか?」
「ちがッ……!」
「そんなに頬を紅潮させて潤んだ瞳を私に向けておきながら違うってことはないでしょう?」
否定の言葉を口にしようとしたところで、カークがグラスに入った果実水を煽り、口移しで俺に与えてくれた。そしてそのまま舌を絡めた深いキスをされ再び身体が溶かされる。
「初めて出会った時から貴方は私のモノだって決まってるんです。貴方のそのいやらしい身体を全て満足させるのは私しかいないってことをいい加減学習したらいかがです?」
いや、待って!べつに俺、羞恥プレイとか乳首責めとか元々好きだったわけじゃなくて、神様が俺の希望を聞き間違いっていうか勘違いしただけだから!
って言いたいけど言ったところで信じてもらえないのは目に見えてる。
だったら。
「カークはいっつも俺がカークのモノだって言うけどさ、俺のこと一体どう思ってんの?」
思いきって話題の転換をはかってみた。
素直に答えてくれるかはともかく、ちょっとくらい本音が聞けたらな、なんて。
「もしかして私の愛をお疑いですか?」
「え?愛?」
そんな事、言われたことあったっけ?
「これだけわかり易くアピールしてるのに少しも伝わってなかったってことですね……。
はぁ……。ちょっと脳筋おバカで天然な貴方にもしっかり私の愛が伝わるように、実力行使にでないとダメだということがよくわかりました」
ため息交じりでめっちゃディスられてる時点で愛情なんて微塵も感じないよ!?しかも超上から目線で愛を語られても恐怖しか感じないし……。
「レオン、結婚しましょう」
「は?」
まさかのプロポーズ!
思いがけない展開に思考が停止した俺。でもその言葉の意味を理解した途端、言い様のない喜びが沸き上がる。
ハッ!なんで喜んでんの?俺。
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もしかして結婚からの監禁エンドってやつですか?コレ。
思わず見惚れそうになるような笑みを浮かべて恐ろしい愛の形をアピールしてくる目の前の男に、俺の気持ちとは裏腹にアホ神様からの加護という名の破廉恥スキルが発動する。
「ホントにいやらしい人ですね。言葉だけでもうこんなに性器をガチガチにさせて。 今日は私達が夫婦になって初めて迎える夜ですから、貴方が満足するまで愛し尽くしてあげますよ?──それこそ貴方が私の愛の結晶を孕むまで」
恐ろし過ぎる申し出に、俺は改めてここが『俺の都合通りになる世界』なんかではないことを実感せずにはいられなかったのだった。
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◇◆◇◆
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怯えた表情をしながらも期待を隠せない様子のレオンに、俺の口元には自然と愉悦の笑みが浮かんでしまう。
こんな心の底から愉快な気分を味わうのは初めてレオンと会った時以来の事かもしれない。
己の薄汚い欲望を成就させるため、単身俺のところに乗り込んできたレオン。
しかし、正義のためだとか、他人のためだとかそんな偽善じみた感情で立ち向かってきていた歴代の勇者達より、平凡な容姿で俗物としか言い様のないちっぽけな人間であったレオン・バートのほうが余程好感が持てた。
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神はそれをあっさりと承諾し、表向き魔王が滅んだことで世界に平和という名の茶番をもたらした。
俺は魔王としての記憶と能力はそのままに、カーク・ジルベルトという人間に生まれ変わった。
ただレオン・バートという人間と共にいるために。
レオン・バートは云わば生け贄。
世界の均衡と安寧を保つため、神が俺に与えた運命の相手。
そしてここは『俺の都合通りになる世界』。
しかし、主人公という配役は勇者と呼ばれたレオンに割り振ることにした。
俺の都合に合わせて思い通りになる世界などつまらない。
その点、レオン・バートという人間は単純ながらも、時々俺の予想もつかないような行動をとるのだから面白い。
神が授けた余計なスキルのおかげで、他の男が寄ってくるのは気に入らないがな。
レオン・バート。
何度生まれ変わっても俺のモノにしかなれない憐れな生け贄。
オマエをずっと愛し続けよう。俺が全てに飽きるまで。
********************
お読みいただきありがとうございました。
予想以上にたくさんの方が目にとめてくださったようで感激です。
まさかHOTランキングで自分の名前を目にすることになるとは!
本当に感謝感激です。
このネタを提供して下さった松千代さんと読んで下さった全ての皆様に感謝致します。
ありがとうございました。
みなみ ゆうき
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