7 / 15
6 *
しおりを挟む
カークの弟子はこの状況を目の当たりにし、少しだけ驚いたように目を見開いていたものの、すぐにその表情をあらためた。
「お呼びでしょうか。ジルベルト師団長」
カーク・ジルベルト。それがこの鬼畜男の名前だ。
世界でも最高峰に位置する魔導師でもあるカークはこの国の王の従兄弟で、王立魔術師団という魔術師を束ねるトップに立つ男である。
本来なら大忙しの師団長様は朝からこんなとこで盛ってる時間などないはずなのに、ほぼ毎日、魔王討伐の褒賞として賜った王宮の敷地内にある俺の邸に泊まっては、出勤するギリギリまでこんな爛れた時間を過ごしているのだ。
「アラン。暫くそこに立ってレオン・バート閣下の素晴らしいお姿をしっかりと見ていろ」
上官であり師匠でもあるカークからの命令に、アランは一瞬だけ眉を寄せたものの、すぐに無表情に戻ると。
「かしこまりました」
と答え、本当にその場に立っている。
カークは俺の片足を大きく拡げて肩に担ぐと、ひっきりなしに先端から滴を溢れさせている性器がアランのほうによく見えるように横向きの体勢にした。
そのお陰でアランのアンバーの瞳がカークに抱かれる俺の姿をバッチリ捉えている様子が嫌でも目に入る。
かなり恥ずかしい。
でも恥ずかしいと思っているのに、カークに貫かれている姿をアランに見られて滅茶苦茶興奮している自分もいる。
「あぁッ……!これ嫌ぁ……!はずかしい……、見ないで……、ダメぇ……」
「見られてさっきより明らかに興奮してるくせに何がダメなんだ? もっと恥ずかしい目にあわせて欲しいのか?」
激しいストロークで俺を攻め立てながら、言葉でも俺を辱しめてくるカーク。
その表情と口調が普段の涼しげな貴公子から獰猛なオスに変わってきていることから、射精感が高まっていることがわかり、俺も益々興奮する。
ただ見ているだけのアランの瞳にも情欲の色が宿る。
俺もカークに激しく貫かれ、アランに視姦され。あられもない姿で喘ぎながら、脳ミソ溶けるかと思うほどの激しい絶頂を味わっていた。
俺の射精を見届けるなり、カークに一瞥されたアランはそそくさと部屋を去っていく。
すまない、アラン。君を巻き添えにして。
恨むならこの鬼畜ドSのド変態魔導師を恨んでくれ……。
羞恥プレイで興奮して公開射精って、冷静に考えれば大分ヤバい。
しかも上官命令で無理矢理この場に留まらせるとかあり得ないと思う。
普通の人だったらまずやらない。
言っとくけど、これ俺の趣味じゃないから。
ある時、俺が羞恥プレイでいつもより感じてしまうことに気付いたカークが勝手にやり始めたことで、決して俺がして欲しいと頼んでるわけじゃない。
まあ、俺のこの身体。確かに羞恥プレイで感度も快感の度合いも桁外れに上がるんだけどさ……。
これも所謂神の加護。
実はあの神様。よりにもよって酒池肉林を『羞恥、乳輪』と聞き間違えやがって、俺の身体に余計な真似をしてくれたのだ。
おかげで俺は自分の元々の性癖とは関係なしに羞恥プレイと乳首責めに興奮してしまうという、ド変態仕様のとんでもパッシブスキルが神の加護として標準装備されている恥ずかしい身体なのである。
「お呼びでしょうか。ジルベルト師団長」
カーク・ジルベルト。それがこの鬼畜男の名前だ。
世界でも最高峰に位置する魔導師でもあるカークはこの国の王の従兄弟で、王立魔術師団という魔術師を束ねるトップに立つ男である。
本来なら大忙しの師団長様は朝からこんなとこで盛ってる時間などないはずなのに、ほぼ毎日、魔王討伐の褒賞として賜った王宮の敷地内にある俺の邸に泊まっては、出勤するギリギリまでこんな爛れた時間を過ごしているのだ。
「アラン。暫くそこに立ってレオン・バート閣下の素晴らしいお姿をしっかりと見ていろ」
上官であり師匠でもあるカークからの命令に、アランは一瞬だけ眉を寄せたものの、すぐに無表情に戻ると。
「かしこまりました」
と答え、本当にその場に立っている。
カークは俺の片足を大きく拡げて肩に担ぐと、ひっきりなしに先端から滴を溢れさせている性器がアランのほうによく見えるように横向きの体勢にした。
そのお陰でアランのアンバーの瞳がカークに抱かれる俺の姿をバッチリ捉えている様子が嫌でも目に入る。
かなり恥ずかしい。
でも恥ずかしいと思っているのに、カークに貫かれている姿をアランに見られて滅茶苦茶興奮している自分もいる。
「あぁッ……!これ嫌ぁ……!はずかしい……、見ないで……、ダメぇ……」
「見られてさっきより明らかに興奮してるくせに何がダメなんだ? もっと恥ずかしい目にあわせて欲しいのか?」
激しいストロークで俺を攻め立てながら、言葉でも俺を辱しめてくるカーク。
その表情と口調が普段の涼しげな貴公子から獰猛なオスに変わってきていることから、射精感が高まっていることがわかり、俺も益々興奮する。
ただ見ているだけのアランの瞳にも情欲の色が宿る。
俺もカークに激しく貫かれ、アランに視姦され。あられもない姿で喘ぎながら、脳ミソ溶けるかと思うほどの激しい絶頂を味わっていた。
俺の射精を見届けるなり、カークに一瞥されたアランはそそくさと部屋を去っていく。
すまない、アラン。君を巻き添えにして。
恨むならこの鬼畜ドSのド変態魔導師を恨んでくれ……。
羞恥プレイで興奮して公開射精って、冷静に考えれば大分ヤバい。
しかも上官命令で無理矢理この場に留まらせるとかあり得ないと思う。
普通の人だったらまずやらない。
言っとくけど、これ俺の趣味じゃないから。
ある時、俺が羞恥プレイでいつもより感じてしまうことに気付いたカークが勝手にやり始めたことで、決して俺がして欲しいと頼んでるわけじゃない。
まあ、俺のこの身体。確かに羞恥プレイで感度も快感の度合いも桁外れに上がるんだけどさ……。
これも所謂神の加護。
実はあの神様。よりにもよって酒池肉林を『羞恥、乳輪』と聞き間違えやがって、俺の身体に余計な真似をしてくれたのだ。
おかげで俺は自分の元々の性癖とは関係なしに羞恥プレイと乳首責めに興奮してしまうという、ド変態仕様のとんでもパッシブスキルが神の加護として標準装備されている恥ずかしい身体なのである。
3
お気に入りに追加
427
あなたにおすすめの小説

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。

悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。

神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

大魔法使いに生まれ変わったので森に引きこもります
かとらり。
BL
前世でやっていたRPGの中ボスの大魔法使いに生まれ変わった僕。
勇者に倒されるのは嫌なので、大人しくアイテムを渡して帰ってもらい、塔に引きこもってセカンドライフを楽しむことにした。
風の噂で勇者が魔王を倒したことを聞いて安心していたら、森の中に小さな男の子が転がり込んでくる。
どうやらその子どもは勇者の子供らしく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる