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僕は大声で叫んで逃げ出しそうになるのを、寸でのところで堪えることができた。
相手は王族……。相手は王族……。
心の中でそう呪文のように唱えることで、目の前で平然と失礼な発言をしてくる王弟殿下に対してなんとか平静を保つことができていた。
もういっそ夢だと言って欲しい……。
現実逃避をしかけた僕に、王弟殿下から容赦ない追い討ちがやってくる。
「ちょっとくらいは面白いリアクションがあると思ったのに……。これだから男ってヤなんだよなぁ……。チッ、つまんねー」
舌打ち!?
この人ホントに僕が図書館の中庭で会った人と同一人物なの!?
物語みたいに実は隠された双子の片割れだったってオチはない!?そうじゃなきゃ、よく似たソックリさんとか……。
ほら、世の中にはよく似た顔の人間が三人いるっていうし!
相手が王族で、僕の設定が心に傷を抱える寡黙な少年でなかったら、すぐにでもカイル様に事の真偽を問い質したいところだ。
チラッとカイル様に視線を向けると、苦虫を噛み潰したような顔をしている。
そういえば、カイル様は王弟殿下について並々ならぬ熱い思いを抱いていたんだっけ。
こんな姿は見たくなかったってことかな?
僕にしても百年の恋も一遍に醒めるような王弟殿下の実態に、苦い気持ちが沸いてくる。
本当に短い時間ではあったが、僕と一緒にいた時の王弟殿下は口元に穏やかな笑みを浮かべながらも、憂いを帯びたような瞳をしており、それがどこか謎めいた雰囲気を醸し出している素敵な人だった。
話し方だってこんな粗野な感じは微塵もなく、物腰の柔らかい大人の男性という言葉がピッタリで、話す内容ひとつとっても細やかな気遣いを感じさせる人だと思っていた。
ところが今目の前にいる王弟殿下は、まだ昨夜のアルコールが抜けきれていないせいなのか、口も悪ければ、態度も悪い、服装も素行も乱れきっている、ただ顔がいいだけのチンピラにしか見えない。
その姿を目の当たりにした僕は、まだ僅かながらに自分の中残っていた『憧れのアーサー像』がガラガラと音を立てて崩れていくのを感じていた。
これが僕の憧れていた相手かと思うと、出会ったこと自体を無性に闇に葬りたい衝動に駆られる。
引きつった表情のまま立ち尽くす僕に、カイル様が気遣わしそうな視線を向けてくるのもまたいたたまれない。
「アルフレッド様。とりあえず、少し酔いを醒まされてはいかがですか?」
そんな言葉と共に魔力の気配を感じた途端、王弟殿下が纏っていたアルコールと甘ったるい香水の匂いがきれいサッパリ消え失せた。
「カイル、テメェ、俺に浄化の魔法をかけやがったな」
王弟殿下は、魔法をかけたカイル様を軽く睨み付けている。
カイル様はそれに怯むことも悪びれる様子もなく、したり顔で王弟殿下を見据えていた。
「まだ風呂にも入ってなかったご様子でしたからちょうど良かったでしょう。俺に文句を言う前に、そんないかがわしい格好で純朴な人間の前に現れるという常識を疑われる行動をとった自分を反省してください」
「……そりゃ悪かったな」
勝手に魔法をかけられて怒っているのかと思いきや、素直に謝罪の言葉を口にした王弟殿下はニヤニヤしながら、事の成り行きを見守っていた僕の顔を覗き込んできた。
「お子様には刺激が強かったか?」
明らかにからかうような口調に少しだけイラッとしたが、今の僕にはそんな王弟殿下の言動よりも気になることがあったため、不敬は承知であえて聞こえない振りをすることにした。
正直今はもう王弟殿下の事など構ってる余裕はない。
カイル様が魔法を使った途端、お酒の匂いがなくなったことが気になって仕方がないのだ。
浄化の魔法といえば、身体の表面の汚れを落としたり、水をキレイにしたりという目的で使われることが多いが、その魔法でまさか体内に摂取したアルコールの匂いまで消すことができるとはまさか思わなかった。
僕が気付かなかっただけで、カイル様が複数の魔法を同時に使ったとか?
「カイル様、今使われたのは浄化の魔法だけですか?」
「ああ、そうだ。──ただしこれは普通の浄化魔法じゃない。浄化の魔法は身体の表面をキレイにする時に使う場合が多いが、今のは体内にも作用させることができる特別なものだ」
ということは、お酒の匂いまですっかり消えたのもやっぱり浄化の魔法の効果ということか……。
でも何で浄化魔法?
まだ魔法を学び始めたばかりの僕にはどうしても、こういう場合に使う魔法として適切なものというと、状態異常の解除や解毒といった身体の状態を正常に戻すものや、回復の魔法などが有効であるように思えてしまう。
身体の表面についた臭いや汚れはその成分を浄化の魔法で飛ばせばいいだけだが、既に体内に吸収されて血液中に取り込まれてしまっている状態から、アルコール成分だけを浄化させるのはかなりの至難の技である。
そしてこの魔法が特別なものだということは、カイル様が術式を組んだ魔法だということに他ならないのだ。
一体どういう原理だろう?
僕が自分の持っている知識から、カイル様が使った術式についての推論を展開し始めたところで、その疑問を感じ取ってくれたらしいカイル様が、どういう意図でこの浄化の魔法を使ったのか説明してくれた。
「今回の使い方は端的にいえば水の浄化と同じ原理だ」
水の浄化魔法は、泥水や海水を不純物を取り除くことで真水にするだけでなく、一瞬で煮沸後、すぐに冷却し、飲める状態に変えるというなかなか手間がかかったものだ。
「血液を水に見立てると分かりやすいが、すっかり真水に変えてしまうのではなく、単にそこにあった泥を取り除いただけの状態だと思ってくれ。血液中に残っていたアルコール成分だけを選別して浄化したんだ」
「そんなことが可能なのですか?」
「理論上は可能だからこの術式ができた。まあこれは単に浄化っていうよりも分解と浄化が一緒になった感じだけどな」
血液中のアルコールを分解してから、体内から取り除いたってことか……。
「なるほど……」
僕だったら絶対にそんな発想は出来そうにない。
もし仮にそんな事を思い付くことが出来たとしても、僕がやったら血液中の大事なものまで全て無くして、ただの水にしてしまうリスクが先に立ち、試そうとも思わないだろう。
本人はなんだかんだいってるけど、やっぱりカイル様は天才だよ!
そう実感していたその時。
「あー、何でお前が自分で術式組めないのかわかったわ。ついでに剣がドヘタだっていう理由もな」
カイル様の魔法のおかげですっかり酔いが醒めたらしい王弟殿下が、妙に納得したような表情でそう言い放った。
「え?」
どういうことかさっぱりわからない僕は、ただひたすら困惑するばかりだ。
たったこれだけの接触で僕が術式を上手く組めない原因がわかるなんて、カイル様が言うとおり、まさしく天才としか思えない。
王弟殿下はそれからなにも言わずただひたすら真剣な表情で何かを考えている様子だったが、やがて自分の中で結論が出たらしく、晴れ晴れとした表情でカイル様にこう告げた。
「──よし、じゃあ旅に出るぞ。カイル、何人か同行できる人間を貸してくれ」
「「はい!?」」
あまりに突飛すぎる発言をしてきた王弟殿下に、僕とカイル様は同時に驚きの声をあげたのだった。
相手は王族……。相手は王族……。
心の中でそう呪文のように唱えることで、目の前で平然と失礼な発言をしてくる王弟殿下に対してなんとか平静を保つことができていた。
もういっそ夢だと言って欲しい……。
現実逃避をしかけた僕に、王弟殿下から容赦ない追い討ちがやってくる。
「ちょっとくらいは面白いリアクションがあると思ったのに……。これだから男ってヤなんだよなぁ……。チッ、つまんねー」
舌打ち!?
この人ホントに僕が図書館の中庭で会った人と同一人物なの!?
物語みたいに実は隠された双子の片割れだったってオチはない!?そうじゃなきゃ、よく似たソックリさんとか……。
ほら、世の中にはよく似た顔の人間が三人いるっていうし!
相手が王族で、僕の設定が心に傷を抱える寡黙な少年でなかったら、すぐにでもカイル様に事の真偽を問い質したいところだ。
チラッとカイル様に視線を向けると、苦虫を噛み潰したような顔をしている。
そういえば、カイル様は王弟殿下について並々ならぬ熱い思いを抱いていたんだっけ。
こんな姿は見たくなかったってことかな?
僕にしても百年の恋も一遍に醒めるような王弟殿下の実態に、苦い気持ちが沸いてくる。
本当に短い時間ではあったが、僕と一緒にいた時の王弟殿下は口元に穏やかな笑みを浮かべながらも、憂いを帯びたような瞳をしており、それがどこか謎めいた雰囲気を醸し出している素敵な人だった。
話し方だってこんな粗野な感じは微塵もなく、物腰の柔らかい大人の男性という言葉がピッタリで、話す内容ひとつとっても細やかな気遣いを感じさせる人だと思っていた。
ところが今目の前にいる王弟殿下は、まだ昨夜のアルコールが抜けきれていないせいなのか、口も悪ければ、態度も悪い、服装も素行も乱れきっている、ただ顔がいいだけのチンピラにしか見えない。
その姿を目の当たりにした僕は、まだ僅かながらに自分の中残っていた『憧れのアーサー像』がガラガラと音を立てて崩れていくのを感じていた。
これが僕の憧れていた相手かと思うと、出会ったこと自体を無性に闇に葬りたい衝動に駆られる。
引きつった表情のまま立ち尽くす僕に、カイル様が気遣わしそうな視線を向けてくるのもまたいたたまれない。
「アルフレッド様。とりあえず、少し酔いを醒まされてはいかがですか?」
そんな言葉と共に魔力の気配を感じた途端、王弟殿下が纏っていたアルコールと甘ったるい香水の匂いがきれいサッパリ消え失せた。
「カイル、テメェ、俺に浄化の魔法をかけやがったな」
王弟殿下は、魔法をかけたカイル様を軽く睨み付けている。
カイル様はそれに怯むことも悪びれる様子もなく、したり顔で王弟殿下を見据えていた。
「まだ風呂にも入ってなかったご様子でしたからちょうど良かったでしょう。俺に文句を言う前に、そんないかがわしい格好で純朴な人間の前に現れるという常識を疑われる行動をとった自分を反省してください」
「……そりゃ悪かったな」
勝手に魔法をかけられて怒っているのかと思いきや、素直に謝罪の言葉を口にした王弟殿下はニヤニヤしながら、事の成り行きを見守っていた僕の顔を覗き込んできた。
「お子様には刺激が強かったか?」
明らかにからかうような口調に少しだけイラッとしたが、今の僕にはそんな王弟殿下の言動よりも気になることがあったため、不敬は承知であえて聞こえない振りをすることにした。
正直今はもう王弟殿下の事など構ってる余裕はない。
カイル様が魔法を使った途端、お酒の匂いがなくなったことが気になって仕方がないのだ。
浄化の魔法といえば、身体の表面の汚れを落としたり、水をキレイにしたりという目的で使われることが多いが、その魔法でまさか体内に摂取したアルコールの匂いまで消すことができるとはまさか思わなかった。
僕が気付かなかっただけで、カイル様が複数の魔法を同時に使ったとか?
「カイル様、今使われたのは浄化の魔法だけですか?」
「ああ、そうだ。──ただしこれは普通の浄化魔法じゃない。浄化の魔法は身体の表面をキレイにする時に使う場合が多いが、今のは体内にも作用させることができる特別なものだ」
ということは、お酒の匂いまですっかり消えたのもやっぱり浄化の魔法の効果ということか……。
でも何で浄化魔法?
まだ魔法を学び始めたばかりの僕にはどうしても、こういう場合に使う魔法として適切なものというと、状態異常の解除や解毒といった身体の状態を正常に戻すものや、回復の魔法などが有効であるように思えてしまう。
身体の表面についた臭いや汚れはその成分を浄化の魔法で飛ばせばいいだけだが、既に体内に吸収されて血液中に取り込まれてしまっている状態から、アルコール成分だけを浄化させるのはかなりの至難の技である。
そしてこの魔法が特別なものだということは、カイル様が術式を組んだ魔法だということに他ならないのだ。
一体どういう原理だろう?
僕が自分の持っている知識から、カイル様が使った術式についての推論を展開し始めたところで、その疑問を感じ取ってくれたらしいカイル様が、どういう意図でこの浄化の魔法を使ったのか説明してくれた。
「今回の使い方は端的にいえば水の浄化と同じ原理だ」
水の浄化魔法は、泥水や海水を不純物を取り除くことで真水にするだけでなく、一瞬で煮沸後、すぐに冷却し、飲める状態に変えるというなかなか手間がかかったものだ。
「血液を水に見立てると分かりやすいが、すっかり真水に変えてしまうのではなく、単にそこにあった泥を取り除いただけの状態だと思ってくれ。血液中に残っていたアルコール成分だけを選別して浄化したんだ」
「そんなことが可能なのですか?」
「理論上は可能だからこの術式ができた。まあこれは単に浄化っていうよりも分解と浄化が一緒になった感じだけどな」
血液中のアルコールを分解してから、体内から取り除いたってことか……。
「なるほど……」
僕だったら絶対にそんな発想は出来そうにない。
もし仮にそんな事を思い付くことが出来たとしても、僕がやったら血液中の大事なものまで全て無くして、ただの水にしてしまうリスクが先に立ち、試そうとも思わないだろう。
本人はなんだかんだいってるけど、やっぱりカイル様は天才だよ!
そう実感していたその時。
「あー、何でお前が自分で術式組めないのかわかったわ。ついでに剣がドヘタだっていう理由もな」
カイル様の魔法のおかげですっかり酔いが醒めたらしい王弟殿下が、妙に納得したような表情でそう言い放った。
「え?」
どういうことかさっぱりわからない僕は、ただひたすら困惑するばかりだ。
たったこれだけの接触で僕が術式を上手く組めない原因がわかるなんて、カイル様が言うとおり、まさしく天才としか思えない。
王弟殿下はそれからなにも言わずただひたすら真剣な表情で何かを考えている様子だったが、やがて自分の中で結論が出たらしく、晴れ晴れとした表情でカイル様にこう告げた。
「──よし、じゃあ旅に出るぞ。カイル、何人か同行できる人間を貸してくれ」
「「はい!?」」
あまりに突飛すぎる発言をしてきた王弟殿下に、僕とカイル様は同時に驚きの声をあげたのだった。
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