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ダリウスの場合 3
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学園のカフェテリアで相も変わらずアディを膝に乗せてお茶をしていた。
学園に通うのは抱える仕事の合間で、正直息抜きに来ている様なものだ。ここで思う存分アディを甘やかして過ごすのが、私の癒しでもある。
けれど、それは今を持ってして脆くも崩れ去った。
目の前に、頭を下げる彩香嬢が居るからだ。この前の廊下でのやり取りとは違って、人目があるからか私が声を掛けるまでそうするつもりなのか、一向に顔を上げない。
アディは震える手で私の胸元を掴んでいる。私はその手の上からそっと自分の手を重ねて、大丈夫だと微笑んでみせた。
「彩香嬢、顔を上げて。私は貴女に頭を下げて貰う覚えは無いよ」
そう言うと、やっと顔を上げた彩香嬢は頭に血が上ってしまったのか、少し顔が赤かった。
「あの、メノウ……君に聞いて……、私がこの世界で不安を抱えているだろうから、遊びに連れて行く様にと助言をして頂いたと。それと、外出許可も予め出していて下さっていたと。私、とても嬉しかったです。一言、お礼を申し上げたくて……」
あの男、自分の手柄にしておけば良いものを。まあ、呼び捨てし合う仲になったのなら、僥倖だとは思うけど……彼女の真面目な性格を考慮して無かった。まさか態々お礼しに来るとは。
「実際連れて行ったのはメノウ殿なのでしょう? 私は提案したまでだよ。感謝される程じゃない。デートは楽しかった? 」
そう言うと、赤かった顔に更に赤みが増した。うん、良い兆候だね。
「デ、デートとかじゃ……あの、はい。湖も綺麗で素敵でした。ありがとうございました。あそこは、殿下とアデリーネ様も行かれたのですか? 」
「ああ、あそこは私達も」
「ダン様!! 」
突然アディが声を荒げて、私の言葉を遮った。驚いて彼女の顔を伺えば、怒っているのに泣きそうな形容し難い表情をしていた。不味い、非常に不味い。
「ああ、アディ。ごめんね、貴女を置いてきぼりにしていたね」
すると、途端にはっとしてアディは私を見上げた。それは驚いている様にも見えたし、恐れている様にも見えた。
「ちがっ……私こんなつもりじゃ……っ、殿下のお言葉を遮るなどっ」
そうして口元を手で覆い、みるみる内に顔が青ざめて行く。
「彩香嬢、すまないが大事な婚約者が気分が優れない様だ。私達はこれで失礼するよ」
「私の方こそ長々とお引止めして申し訳ありません。アデリーネ様、お大事にされて下さい。こちらこそ、失礼致します」
彼女が一礼して去って行くのを横目に、私はアディを抱き抱えたまま席を離れた。悪い子では無いのだ、だから徹底して遇らう事もせずについ長話をしてしまった。アディが居たというのに。これは私の失態だ。
「ダン様、ごめんなさい。私は大丈夫です! 下ろしてっ」
「嫌だよ。こんなに震えているアディを放っておける訳がないでしょう? 」
「だって、さっきのは私が悪いのです! 彼女は大切な賓客なのに、寧ろ私から声を掛けて話を聞かなければいけなかったのにっ! 私っ……」
「私……何? 」
「…………ダン様が彼女と話すだけでとても嫌だったのです。胸がぎゅっと掴まれた様に苦しくて……何と心の狭い……」
そう言って俯く彼女の額にキスを落とす。駄目だ、アディは本当に落ち込んでいるのだ。それを喜んでしまうなんて、私はいつからこんなに歪んでしまったのだろう?
「ううん、私も話を振れば良かったんだ。切り上げるにもタイミングがあると思って、呑気に様子見してたから、アディは側で不安になっちゃったんだよね? ごめんね」
「謝らないでっ。私がもっと飲み込められたら良かったのです。こんなんじゃ私、ダン様に嫌われてしまう……」
「嫌う? 何故? 」
「だって私は将来ダン様の隣に立つ者として、一々女性と話したからと目くじらを立てていては示しがつきません」
「うーん……と言っても、相手が相手だからねぇ」
これが只のクラスメイトならば問題は無かった筈だ。彼女だから、こんなに過剰反応してしまう。
「それに、アベーヌの森は……王宮以外の初めてのデートの場所でしたから……別に私の所有な訳では無いのですから、どなたも訪れて良いと思いますのよ?! ですが、やっぱり……」
……そう言えば、あの二人を嗾ける為にデートを勧めるのは話していたけど、場所までは相談して無かった。そうだ、あそこは出掛けられる様になって初めて行った場所だったんだ。それなのに、私は……好きな人を不安にさせたくないとか思っておきながら、何を自分から踏み躙る様な真似をしてっ……
「アディ、ごめん。ごめんね」
「どうしてダン様が謝るのです。そんな泣きそうな顔をされて……」
そのまま、アディの両手が私の両頬を捉えて、唇が重なり合った。
「っアディ?! 」
「ふふ、愛しておりますわ、ダン様。ですから、そんな悲しそうな顔をされないで下さいませ」
そうやってへにゃりと笑う顔は、彼女が照れ隠しにする表情。だって、キスはいつも私からで、彼女はいつだって照れてしてくれなくて……。
そこではたと気が付いた。
いつもしない事をしてしまう程に、彼女は不安に駆られているのだと。不安を拭う為に私に愛を囁くのだ。私からも愛を囁いて貰い、肯定して欲しいのだ。無意識的に。
どうしたら彼女は私の愛に納得してくれるのだろう。もういっそのこと学園を辞めてしまおうか? 彩香嬢をメノウ殿と一緒ににこの国から追い出してしまえば解決するのだろうか。
いいや、どれもきっとアディは後悔してしまう。大胆な癖に繊細で、がさつな癖に底抜けに優しいあべこべな、愛しい愛しい私の…………。
もう、良いや。もう充分私は我慢して来た。
「私も愛しているよ、アディ。……アディがいけないんだよ? そんな可愛い事を言うから」
丁度学園の敷地外に出た私は、『えっ? えっ?! 』と戸惑う彼女と共に……私室へと転移魔法を行使した。
寝台に押し倒した彼女の細い手首を掴んで、首筋に噛み付く様に唇を這わせる。
「ダ、ダン辞めてっ、これでは貴方の立場がっ」
「良いよ、今の私が愛する人と愛し合う事で揺らぐ程度の立場な訳ないでしょう。寧ろもっとずっと早くアディを手に入れられる」
「や、だって」
「だっても何も。アディがいつまで経っても私の気持ちを理解しないのが悪い」
「ちがっ! 理解してるの! してるけど、それとこれとは違うと言うか何と言うか……ひゃっ! どこ触ってっ」
どこって? 太腿だけど。今からそんなで大丈夫だろうか。
「私がどれだけアディを愛しているか、体で理解すれば、きっと不安も無くなるよね? 」
ひゅっとアディが息を飲むのが分かった。
ごめんね、それでも止めてあげられそうにはないんだ。他人の恋愛成就なんて待っていられない。今ここで心も体も結ばれたら、それこそゲームから逸脱するでしょう?
だって、あのゲームは十六歳がプレイ出来る全年齢対象なのだから。
なら、私は自分から話を蹴破るよ。予定調和なんて後から付いて来るだろう。
「ほら、アディ? 口を開けて……? 」
怖い癖に、それでもおずおずと口を開けるから、私に虐められちゃうんだよ? 早く心も体も完全に女の子になっちゃおうね。
甘い彼女の舌を味わう様に絡ませ、私は心から喜びに打ち震えた。
学園に通うのは抱える仕事の合間で、正直息抜きに来ている様なものだ。ここで思う存分アディを甘やかして過ごすのが、私の癒しでもある。
けれど、それは今を持ってして脆くも崩れ去った。
目の前に、頭を下げる彩香嬢が居るからだ。この前の廊下でのやり取りとは違って、人目があるからか私が声を掛けるまでそうするつもりなのか、一向に顔を上げない。
アディは震える手で私の胸元を掴んでいる。私はその手の上からそっと自分の手を重ねて、大丈夫だと微笑んでみせた。
「彩香嬢、顔を上げて。私は貴女に頭を下げて貰う覚えは無いよ」
そう言うと、やっと顔を上げた彩香嬢は頭に血が上ってしまったのか、少し顔が赤かった。
「あの、メノウ……君に聞いて……、私がこの世界で不安を抱えているだろうから、遊びに連れて行く様にと助言をして頂いたと。それと、外出許可も予め出していて下さっていたと。私、とても嬉しかったです。一言、お礼を申し上げたくて……」
あの男、自分の手柄にしておけば良いものを。まあ、呼び捨てし合う仲になったのなら、僥倖だとは思うけど……彼女の真面目な性格を考慮して無かった。まさか態々お礼しに来るとは。
「実際連れて行ったのはメノウ殿なのでしょう? 私は提案したまでだよ。感謝される程じゃない。デートは楽しかった? 」
そう言うと、赤かった顔に更に赤みが増した。うん、良い兆候だね。
「デ、デートとかじゃ……あの、はい。湖も綺麗で素敵でした。ありがとうございました。あそこは、殿下とアデリーネ様も行かれたのですか? 」
「ああ、あそこは私達も」
「ダン様!! 」
突然アディが声を荒げて、私の言葉を遮った。驚いて彼女の顔を伺えば、怒っているのに泣きそうな形容し難い表情をしていた。不味い、非常に不味い。
「ああ、アディ。ごめんね、貴女を置いてきぼりにしていたね」
すると、途端にはっとしてアディは私を見上げた。それは驚いている様にも見えたし、恐れている様にも見えた。
「ちがっ……私こんなつもりじゃ……っ、殿下のお言葉を遮るなどっ」
そうして口元を手で覆い、みるみる内に顔が青ざめて行く。
「彩香嬢、すまないが大事な婚約者が気分が優れない様だ。私達はこれで失礼するよ」
「私の方こそ長々とお引止めして申し訳ありません。アデリーネ様、お大事にされて下さい。こちらこそ、失礼致します」
彼女が一礼して去って行くのを横目に、私はアディを抱き抱えたまま席を離れた。悪い子では無いのだ、だから徹底して遇らう事もせずについ長話をしてしまった。アディが居たというのに。これは私の失態だ。
「ダン様、ごめんなさい。私は大丈夫です! 下ろしてっ」
「嫌だよ。こんなに震えているアディを放っておける訳がないでしょう? 」
「だって、さっきのは私が悪いのです! 彼女は大切な賓客なのに、寧ろ私から声を掛けて話を聞かなければいけなかったのにっ! 私っ……」
「私……何? 」
「…………ダン様が彼女と話すだけでとても嫌だったのです。胸がぎゅっと掴まれた様に苦しくて……何と心の狭い……」
そう言って俯く彼女の額にキスを落とす。駄目だ、アディは本当に落ち込んでいるのだ。それを喜んでしまうなんて、私はいつからこんなに歪んでしまったのだろう?
「ううん、私も話を振れば良かったんだ。切り上げるにもタイミングがあると思って、呑気に様子見してたから、アディは側で不安になっちゃったんだよね? ごめんね」
「謝らないでっ。私がもっと飲み込められたら良かったのです。こんなんじゃ私、ダン様に嫌われてしまう……」
「嫌う? 何故? 」
「だって私は将来ダン様の隣に立つ者として、一々女性と話したからと目くじらを立てていては示しがつきません」
「うーん……と言っても、相手が相手だからねぇ」
これが只のクラスメイトならば問題は無かった筈だ。彼女だから、こんなに過剰反応してしまう。
「それに、アベーヌの森は……王宮以外の初めてのデートの場所でしたから……別に私の所有な訳では無いのですから、どなたも訪れて良いと思いますのよ?! ですが、やっぱり……」
……そう言えば、あの二人を嗾ける為にデートを勧めるのは話していたけど、場所までは相談して無かった。そうだ、あそこは出掛けられる様になって初めて行った場所だったんだ。それなのに、私は……好きな人を不安にさせたくないとか思っておきながら、何を自分から踏み躙る様な真似をしてっ……
「アディ、ごめん。ごめんね」
「どうしてダン様が謝るのです。そんな泣きそうな顔をされて……」
そのまま、アディの両手が私の両頬を捉えて、唇が重なり合った。
「っアディ?! 」
「ふふ、愛しておりますわ、ダン様。ですから、そんな悲しそうな顔をされないで下さいませ」
そうやってへにゃりと笑う顔は、彼女が照れ隠しにする表情。だって、キスはいつも私からで、彼女はいつだって照れてしてくれなくて……。
そこではたと気が付いた。
いつもしない事をしてしまう程に、彼女は不安に駆られているのだと。不安を拭う為に私に愛を囁くのだ。私からも愛を囁いて貰い、肯定して欲しいのだ。無意識的に。
どうしたら彼女は私の愛に納得してくれるのだろう。もういっそのこと学園を辞めてしまおうか? 彩香嬢をメノウ殿と一緒ににこの国から追い出してしまえば解決するのだろうか。
いいや、どれもきっとアディは後悔してしまう。大胆な癖に繊細で、がさつな癖に底抜けに優しいあべこべな、愛しい愛しい私の…………。
もう、良いや。もう充分私は我慢して来た。
「私も愛しているよ、アディ。……アディがいけないんだよ? そんな可愛い事を言うから」
丁度学園の敷地外に出た私は、『えっ? えっ?! 』と戸惑う彼女と共に……私室へと転移魔法を行使した。
寝台に押し倒した彼女の細い手首を掴んで、首筋に噛み付く様に唇を這わせる。
「ダ、ダン辞めてっ、これでは貴方の立場がっ」
「良いよ、今の私が愛する人と愛し合う事で揺らぐ程度の立場な訳ないでしょう。寧ろもっとずっと早くアディを手に入れられる」
「や、だって」
「だっても何も。アディがいつまで経っても私の気持ちを理解しないのが悪い」
「ちがっ! 理解してるの! してるけど、それとこれとは違うと言うか何と言うか……ひゃっ! どこ触ってっ」
どこって? 太腿だけど。今からそんなで大丈夫だろうか。
「私がどれだけアディを愛しているか、体で理解すれば、きっと不安も無くなるよね? 」
ひゅっとアディが息を飲むのが分かった。
ごめんね、それでも止めてあげられそうにはないんだ。他人の恋愛成就なんて待っていられない。今ここで心も体も結ばれたら、それこそゲームから逸脱するでしょう?
だって、あのゲームは十六歳がプレイ出来る全年齢対象なのだから。
なら、私は自分から話を蹴破るよ。予定調和なんて後から付いて来るだろう。
「ほら、アディ? 口を開けて……? 」
怖い癖に、それでもおずおずと口を開けるから、私に虐められちゃうんだよ? 早く心も体も完全に女の子になっちゃおうね。
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