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7、二人、腹を割ってみる。その二
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フェリクス・ヨハン・アシュレイ・エンジスニア
グラーナ王国第三王子として、第五側妃から生まれた。側妃とは呼ばれていたものの、本来は庶妃であり、フェリクスに王位継承権は無いに等しかった。ただ、母ミルスはナダ子爵家に養子入りしてから嫁いだ為側妃の地位に収まる。しかし、子爵家では後ろ盾としては望めず、ナダ子爵の祖父、エーベ伯爵が表立って動いていたらしい。今はナダ子爵はエーベ伯爵の養子となり、ミルスの実家、フェリクスの後見人は居ない。
元々が立場が弱いミルスであったし、フェリクスが継承権を放棄する事は予定通りであり、全てはフェリクスが生まれてから予定通りの流れだった。いずれミルスも離縁か、遠い地の離宮へと引っ込む予定で。
しかし、予定通りに行かなかった事が二つ。
まず一つ。
フェリクスは王族として魔力を豊富に持って生まれた。しかし、調整が上手くなく、子供の頃は勝手に溢れ出る魔力を抑える為に、いくつもの魔道具を付けては壊し、付けては壊しを繰り返し、部屋を破壊し、庭を破壊し、その内誰も彼に近付く者はいなくなった。
ミルスには思ってもいない幸運だった。誰にも干渉されず、このままひっそりと生きて行けると。結局フェリクスの魔力が安定したのは彼が八歳になる頃。その頃には彼は重度の魔道具好きになり、自作、修理、古代魔道具の研究。何にでも手を出して仕舞いには彼の力だけで伯爵位まで取ってしまった。王族という立場も抜きにしても、それは誰もが無視出来ない力である事に変わりは無かった。
そして技術だけでなく、元々の保有魔力が注目され始める切っ掛けは、南の地域で騎士団が魔物を抑えられなかった時、初陣を迎えた日だった。
彼が放った魔法で、草原に亀裂が入り、巨大な穴がいくつか開き、その被害は小さいとは言えなかった。表面的に魔力を抑えるのは上手くなっていたものの、いざ蓋を開け放ってしまうと際限なく魔法に注がれてしまう。初級魔法が一撃必殺の上級魔法級に膨れ上がって放たれ、歯止めが効かない。
彼は不名誉な二つ名を付けられ、静かに暮らすには到底無理な状態に陥った。つまり、いつ後継者争いに巻き込まれてもおかしくなくなった。
二つ目。
そんな生活の中、母ミルスが亡くなった。事故では無かった。恐らく呪術か毒の類い。徐々に体力が無くなり、ある日蝋燭の火が消える様にふっと息を引き取ってしまった。これがある意味争いの口火を切る形となった。
そこからは目立つフェリクスは第一、第二王子には邪魔なものでしか無かった。継承権が一番遠いくせに、王の覚えは目出度い。下手に後見人が付いた日には、立場が覆る事は請け合いだ、と。実際には正妃、そして侯爵令嬢であった第二側妃から生まれた第一、第二王子の立場は揺るぎはしないのだが、当人達はそう思わなかったのである。
そこで、フェリクスは自身で起こした伯爵位の苗字を変更し、財産、利権を整理して、何処にも属さない辺境伯へ渡りを付け、王都から離脱を測った。世話になった従者達は逃し、第一なのか第二なのかどちらかの息のかかった者達に送られて、たった一人で王都を後にした。
「…………と、いう訳だ。大方、辺境伯領内で事を起こし、責任を追及したかったのだろうが、俺はこの通りぴんぴんしているからな。王には今回の件で手紙を送ったから俺の王族人生はやっと終いだ。後は、無闇に突いて来る者などおらんだろう。これからはフェリクス・ルーセントとして第二の人生を送る」
「…………」
私は何と言って良いのか分からなかった。
貴族ですら権力とそれに伴う義務が多くあるのも分かる。お家騒動も少なくない。だが、フェリクス様の置かれた立場は……一人で乗り越えるにはとても険しかった筈だ。その殆どがフェリクス様のせいでは無いのに。
「まあ、俺が狙われるのはこんな訳だ。だからと言って、俺の人となりが分かる訳では無いが、少しは理解出来たか? 』
「はい……」
「良し。なら、次はリサだな」
自分の番と言われて、少し体が引いてしまう。自分の生い立ちはフェリクス様に比べて取るに足らない筈だ。しかも、今は抱えている事情が事情だ。
しかし、こんなに明け透けに自分語りをしてくれた相手に対し、嘘や偽りを話すのも自分の性格を考えたら……とても出来そうもない。
「……私は、その……」
「……ふむ。まあ、昨日今日会った相手に内心を告げろと言うのは無理がある。だが、全く知らずに一緒に居続けると言うのも難しいな。だから、一つ。私が知っている事を教えてやる」
「知っている事? 私の事ですか? 」
フェリクス様はゆっくりと頷いた。けれどそれは可笑しな話だ。過去、フェリクス様と私は会った事も話した事もない。訳が分からず彼の目を探る様に観察する。それは、何処か愉しそうな色を濃くしていた。
「そうだ。リサ、その魔道具は何処で手に入れた? 」
「これは……我が家に伝わる物で……」
この魔道具が本当は何故実家に置いてあったのかは知らない。家を出る時に便利そうだと思って持って来た物だ。父には拝借して悪いとは思っている。
「それは違う。良いか? 私はその魔道具と、空間収納箱を作った功績で伯爵になった様なものだ。そして、どちらも高位貴族しか分布しておらぬ」
「っ! 」
「詳しく言えば、私の作った魔道具には製造番号や、分かりやすい印が付いている。……その眼鏡に関して言えば……」
「あ、あの! 」
「前にマーブルク辺境伯へお近付きの印に空間収納箱と共に送った物だな」
「あああぁ……」
という事は、彼は一目で私の正体に気付いていたに違いない。そうとも知らず、私はずっと庶民の振りをして接していたのだ。何という事だろう!
確かに、こんな大事な事を黙っているには心苦しい。けれど、私の一人立ちの為には仕方ない事だった。けれど、ならこのまま知らない振りをしていて欲しかった……というのは無理な話かも知れないが。
……やっぱり、彼と私は相性が悪いかも知れない。
グラーナ王国第三王子として、第五側妃から生まれた。側妃とは呼ばれていたものの、本来は庶妃であり、フェリクスに王位継承権は無いに等しかった。ただ、母ミルスはナダ子爵家に養子入りしてから嫁いだ為側妃の地位に収まる。しかし、子爵家では後ろ盾としては望めず、ナダ子爵の祖父、エーベ伯爵が表立って動いていたらしい。今はナダ子爵はエーベ伯爵の養子となり、ミルスの実家、フェリクスの後見人は居ない。
元々が立場が弱いミルスであったし、フェリクスが継承権を放棄する事は予定通りであり、全てはフェリクスが生まれてから予定通りの流れだった。いずれミルスも離縁か、遠い地の離宮へと引っ込む予定で。
しかし、予定通りに行かなかった事が二つ。
まず一つ。
フェリクスは王族として魔力を豊富に持って生まれた。しかし、調整が上手くなく、子供の頃は勝手に溢れ出る魔力を抑える為に、いくつもの魔道具を付けては壊し、付けては壊しを繰り返し、部屋を破壊し、庭を破壊し、その内誰も彼に近付く者はいなくなった。
ミルスには思ってもいない幸運だった。誰にも干渉されず、このままひっそりと生きて行けると。結局フェリクスの魔力が安定したのは彼が八歳になる頃。その頃には彼は重度の魔道具好きになり、自作、修理、古代魔道具の研究。何にでも手を出して仕舞いには彼の力だけで伯爵位まで取ってしまった。王族という立場も抜きにしても、それは誰もが無視出来ない力である事に変わりは無かった。
そして技術だけでなく、元々の保有魔力が注目され始める切っ掛けは、南の地域で騎士団が魔物を抑えられなかった時、初陣を迎えた日だった。
彼が放った魔法で、草原に亀裂が入り、巨大な穴がいくつか開き、その被害は小さいとは言えなかった。表面的に魔力を抑えるのは上手くなっていたものの、いざ蓋を開け放ってしまうと際限なく魔法に注がれてしまう。初級魔法が一撃必殺の上級魔法級に膨れ上がって放たれ、歯止めが効かない。
彼は不名誉な二つ名を付けられ、静かに暮らすには到底無理な状態に陥った。つまり、いつ後継者争いに巻き込まれてもおかしくなくなった。
二つ目。
そんな生活の中、母ミルスが亡くなった。事故では無かった。恐らく呪術か毒の類い。徐々に体力が無くなり、ある日蝋燭の火が消える様にふっと息を引き取ってしまった。これがある意味争いの口火を切る形となった。
そこからは目立つフェリクスは第一、第二王子には邪魔なものでしか無かった。継承権が一番遠いくせに、王の覚えは目出度い。下手に後見人が付いた日には、立場が覆る事は請け合いだ、と。実際には正妃、そして侯爵令嬢であった第二側妃から生まれた第一、第二王子の立場は揺るぎはしないのだが、当人達はそう思わなかったのである。
そこで、フェリクスは自身で起こした伯爵位の苗字を変更し、財産、利権を整理して、何処にも属さない辺境伯へ渡りを付け、王都から離脱を測った。世話になった従者達は逃し、第一なのか第二なのかどちらかの息のかかった者達に送られて、たった一人で王都を後にした。
「…………と、いう訳だ。大方、辺境伯領内で事を起こし、責任を追及したかったのだろうが、俺はこの通りぴんぴんしているからな。王には今回の件で手紙を送ったから俺の王族人生はやっと終いだ。後は、無闇に突いて来る者などおらんだろう。これからはフェリクス・ルーセントとして第二の人生を送る」
「…………」
私は何と言って良いのか分からなかった。
貴族ですら権力とそれに伴う義務が多くあるのも分かる。お家騒動も少なくない。だが、フェリクス様の置かれた立場は……一人で乗り越えるにはとても険しかった筈だ。その殆どがフェリクス様のせいでは無いのに。
「まあ、俺が狙われるのはこんな訳だ。だからと言って、俺の人となりが分かる訳では無いが、少しは理解出来たか? 』
「はい……」
「良し。なら、次はリサだな」
自分の番と言われて、少し体が引いてしまう。自分の生い立ちはフェリクス様に比べて取るに足らない筈だ。しかも、今は抱えている事情が事情だ。
しかし、こんなに明け透けに自分語りをしてくれた相手に対し、嘘や偽りを話すのも自分の性格を考えたら……とても出来そうもない。
「……私は、その……」
「……ふむ。まあ、昨日今日会った相手に内心を告げろと言うのは無理がある。だが、全く知らずに一緒に居続けると言うのも難しいな。だから、一つ。私が知っている事を教えてやる」
「知っている事? 私の事ですか? 」
フェリクス様はゆっくりと頷いた。けれどそれは可笑しな話だ。過去、フェリクス様と私は会った事も話した事もない。訳が分からず彼の目を探る様に観察する。それは、何処か愉しそうな色を濃くしていた。
「そうだ。リサ、その魔道具は何処で手に入れた? 」
「これは……我が家に伝わる物で……」
この魔道具が本当は何故実家に置いてあったのかは知らない。家を出る時に便利そうだと思って持って来た物だ。父には拝借して悪いとは思っている。
「それは違う。良いか? 私はその魔道具と、空間収納箱を作った功績で伯爵になった様なものだ。そして、どちらも高位貴族しか分布しておらぬ」
「っ! 」
「詳しく言えば、私の作った魔道具には製造番号や、分かりやすい印が付いている。……その眼鏡に関して言えば……」
「あ、あの! 」
「前にマーブルク辺境伯へお近付きの印に空間収納箱と共に送った物だな」
「あああぁ……」
という事は、彼は一目で私の正体に気付いていたに違いない。そうとも知らず、私はずっと庶民の振りをして接していたのだ。何という事だろう!
確かに、こんな大事な事を黙っているには心苦しい。けれど、私の一人立ちの為には仕方ない事だった。けれど、ならこのまま知らない振りをしていて欲しかった……というのは無理な話かも知れないが。
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