2 / 44
婚約破棄後
しおりを挟む
王立アスタリア魔導学園・2年教室前。
あぁ。憂鬱。
先日、ダドリーに婚約破棄を言い渡されたこともあって、この日はいつも以上に教室に入るのが億劫に感じた。
なんせ、教室にはダドリーがいる。
それだけならまだしも、教室にはダドリー以外にも面倒な人達がいるのよね。
「ジュリー、元気出して。どれだけ嫌なことを言われても、私がそばにいるから。」
私の中に隠れている精霊のワイティが、憂鬱な気持ちを察して励ましてくれた。
「....ありがとう、ワイティ。」
念話でお礼を言うと、私は意を決して教室の扉を開けた。
すると教室にいたクラスメイト達は、まるで珍獣でも見るかのような目で、遠巻きに私を見た。
遠巻きにされるのは慣れているから別にいい。
私は教室に誰がいるか、ひととおり確認した。
よかった。ダドリーとブーケはまだ来ていない。
これでダドリーと会う前にブーケと話せたら、婚約破棄の件は誤魔化せそうね。
私が婚約破棄されたことを知ったら、ブーケは怒り狂って悪魔憑きになってしまう。
私のことを想ってくれるのは嬉しいけれど、私のせいで何度も親友が悪魔憑きになるのは辛い。
後でブーケには『私がダドリーを振った』というテイで婚約破棄のことを伝えれば、大丈夫そうね。
だけどロザリアがいるのは面倒だわ。
目をつけられないように、彼女の視界に入らないようにしよう。
「あ~ら。そこにいるのは、婚約者に捨てられた残念令嬢じゃないの。」
嗚呼、最悪。
ロザリアに見つかってしまった。
私は振り返って彼女の顔を見た。
絹のように綺麗なクリーム色の髪に、エメラルドのように大きく煌めく緑色の瞳。
誰もが釘付けになる程の美貌で、由緒正しいフォルティーナ公爵のご令嬢。
これだけであれば完璧な令嬢だけれども、彼女の場合、残念な性格がそれら全てを台無しにしている。
「王子殿下達に色目を使って、肝心の婚約者に浮気されるなんて、とんだ間抜けね。ま、貴女みたいな性悪女、捨てられて当然だけど。」
「ロザリア様。再三の説明にはなりますが、私と殿下達はそのような関係では....」
「お黙り!貴女の言い訳なんて聞きたくないわ!貴女ばっかり殿下達に気に入られてて、ホント不愉快ね!」
どこをどう見たら、私が殿下達に気に入られていると勘違いできるのだろう?
第二王子のユミル殿下は生徒会役員だから一緒になる機会が多いだけだし、第三王子のカイル殿下は誰にでも優しいだけで私だけが特別ではない。
「婚約者に捨てられたのを機に殿下達と近づこうと考えているのでしょうけど、そんなこと私が許さないから!」
「許すも何も、殿下達に近づくつもりは....」
「お黙りっ!」
まずいわ。
この流れだと、ロザリアがまた怒りにとらわれて悪魔憑きになってしまう。
「ロザリア様、あのダドリー卿にすら捨てられる残念令嬢なんか、殿下達どころか誰も結婚したがりませんよ。」
「悪役令嬢が仮に結婚するとしたら、悪魔王がお似合いですよ。悪役同士、仲良く賢者様に成敗されればいいのに。」
「....それもそうね。」
ナイスよ、ロザリアの取り巻き達!
さっきまでイライラしていたロザリアは、みるみるうちに上機嫌になった。
嫌味ったらしい笑顔は癪だけど、悪魔憑きになられるよりかはマシだわ。
「いっそのこと、悪魔王と結婚しちゃえばいいのよ。貴女、アイツに気に入られているものね。いっつも貴女の周りの人間が悪魔憑きになるし。」
その『周りの人間』とやらにロザリアも入っているのだけれど?
ブーケやロザリアが、いつも私絡みで悪魔憑きになるから、余計に『悪役令嬢』だなんて言われてしまう。
「というか、この前の夜会、貴女が婚約破棄を言い渡されている時に悪魔憑きが出たらしいわね?もしかして貴女、本当に悪魔王と繋がっているんじゃないの?」
悪い冗談はやめてほしい。
私はむしろ、この国で一番悪魔王に迷惑していると言っても過言ではない。
だけど『私が悪魔王と繋がっている』というのは、このクラスのみんなが思っていることなのでしょうね。
嗚呼、もう嫌になっちゃう。
私は思わずため息が出た。
「言いがかりは、よさないか。ロザリア嬢。」
すると突然、カイル殿下が私を庇うように、ロザリアとの間に割って入った。
輝くような金色の髪に、ダイヤモンドのように綺麗な銀色の瞳。
視界に入ると、つい魅入ってしまうほどに端正な目鼻立ち。
王妃様譲りのその美しさは、第三王子の肩書きがなくても万人を惹きつける。
「彼女は悪魔王の一番の被害者だ。そんな彼女が悪魔王と繋がっているはずがない!」
殿下はたまに、今みたいにロザリアやダドリーから私を庇ってくれる時がある。
悪役令嬢と呼ばれている私にすら情けをかけて下さるんだから、殿下はとても優しい人だ。
私は殿下の顔を見る。すると一瞬、目が合った。
だけど殿下はすぐに私から目を逸らした。
その態度から察するに、殿下は私のことが苦手なのだろう。
だからロザリアは嫉妬する必要なんて一切ない。そのことにいい加減気づいて欲しい。
「カイル殿下、彼女に騙されてはいけません!彼女はそうやって被害者のフリをすることで、殿下の気を惹こうとしているのです!」
さっきまで憎たらしい笑顔をしていたロザリアは眉間に皺を寄せ、瞬く間に不機嫌になった。
この流れは、良くないわね。
前に殿下に庇ってもらった時、嫉妬に駆られたロザリアが悪魔憑きになってしまったことがあった。
またロザリアが悪魔憑きになる前に、流れを変えないと。
私はそっと、殿下に耳打ちをした。
「殿下、庇って下さってありがとうございます。ですが、これ以上は不要です。ロザリア様がまた悪魔憑きになってしまいます。」
「だけど....。」
「ロザリア様の怒りを鎮めるためにも、彼女に同調してくださいませんか?『ダドリー卿に捨てられた醜女令嬢なんか大嫌いだ』と私を罵倒すれば....」
「そんなの、できない!」
私が話し終える前に、殿下は声を荒げて拒絶した。
『芝居でも誰かを悪く言いたくない』というお心遣いは素晴らしいけど、今だけは空気を読んで欲しい。
すると殿下は、何故か私と向き合って話し始めた。
だけど相変わらず、私から目を逸らしている。
「それに君は....。」
「私は?」
「君は....か、かわ.....」
「川?」
殿下は何を言いたいの?
心なしか、顔が赤い気がする。
もしかして、熱でもあるのかしら?
「きぃぃぃ!!ムカつく!ムカつく!!」
あっ、しまった!
殿下に気を取られている間に、ロザリアが悪魔憑きになりかかっている。
「ロザリア様、落ち着いて!悪魔王の力を受け取ってはなりません!」
しかし私の声は届かず、ロザリアの姿はみるみるうちに変化していった。
絹のように綺麗だったクリーム色の髪は、夜のように真っ黒に染まり、エメラルドのような緑色の瞳は紅く光り出した。
そして制服は血のように真っ赤に染まり、ドレスのように黒い霧を纏い出した。
嗚呼、また止められなかった。
教室中がパニックに陥る中、私は逃げるフリをして人目につかない場所へ行き、光の賢者・フィーネに変身した。
あぁ。憂鬱。
先日、ダドリーに婚約破棄を言い渡されたこともあって、この日はいつも以上に教室に入るのが億劫に感じた。
なんせ、教室にはダドリーがいる。
それだけならまだしも、教室にはダドリー以外にも面倒な人達がいるのよね。
「ジュリー、元気出して。どれだけ嫌なことを言われても、私がそばにいるから。」
私の中に隠れている精霊のワイティが、憂鬱な気持ちを察して励ましてくれた。
「....ありがとう、ワイティ。」
念話でお礼を言うと、私は意を決して教室の扉を開けた。
すると教室にいたクラスメイト達は、まるで珍獣でも見るかのような目で、遠巻きに私を見た。
遠巻きにされるのは慣れているから別にいい。
私は教室に誰がいるか、ひととおり確認した。
よかった。ダドリーとブーケはまだ来ていない。
これでダドリーと会う前にブーケと話せたら、婚約破棄の件は誤魔化せそうね。
私が婚約破棄されたことを知ったら、ブーケは怒り狂って悪魔憑きになってしまう。
私のことを想ってくれるのは嬉しいけれど、私のせいで何度も親友が悪魔憑きになるのは辛い。
後でブーケには『私がダドリーを振った』というテイで婚約破棄のことを伝えれば、大丈夫そうね。
だけどロザリアがいるのは面倒だわ。
目をつけられないように、彼女の視界に入らないようにしよう。
「あ~ら。そこにいるのは、婚約者に捨てられた残念令嬢じゃないの。」
嗚呼、最悪。
ロザリアに見つかってしまった。
私は振り返って彼女の顔を見た。
絹のように綺麗なクリーム色の髪に、エメラルドのように大きく煌めく緑色の瞳。
誰もが釘付けになる程の美貌で、由緒正しいフォルティーナ公爵のご令嬢。
これだけであれば完璧な令嬢だけれども、彼女の場合、残念な性格がそれら全てを台無しにしている。
「王子殿下達に色目を使って、肝心の婚約者に浮気されるなんて、とんだ間抜けね。ま、貴女みたいな性悪女、捨てられて当然だけど。」
「ロザリア様。再三の説明にはなりますが、私と殿下達はそのような関係では....」
「お黙り!貴女の言い訳なんて聞きたくないわ!貴女ばっかり殿下達に気に入られてて、ホント不愉快ね!」
どこをどう見たら、私が殿下達に気に入られていると勘違いできるのだろう?
第二王子のユミル殿下は生徒会役員だから一緒になる機会が多いだけだし、第三王子のカイル殿下は誰にでも優しいだけで私だけが特別ではない。
「婚約者に捨てられたのを機に殿下達と近づこうと考えているのでしょうけど、そんなこと私が許さないから!」
「許すも何も、殿下達に近づくつもりは....」
「お黙りっ!」
まずいわ。
この流れだと、ロザリアがまた怒りにとらわれて悪魔憑きになってしまう。
「ロザリア様、あのダドリー卿にすら捨てられる残念令嬢なんか、殿下達どころか誰も結婚したがりませんよ。」
「悪役令嬢が仮に結婚するとしたら、悪魔王がお似合いですよ。悪役同士、仲良く賢者様に成敗されればいいのに。」
「....それもそうね。」
ナイスよ、ロザリアの取り巻き達!
さっきまでイライラしていたロザリアは、みるみるうちに上機嫌になった。
嫌味ったらしい笑顔は癪だけど、悪魔憑きになられるよりかはマシだわ。
「いっそのこと、悪魔王と結婚しちゃえばいいのよ。貴女、アイツに気に入られているものね。いっつも貴女の周りの人間が悪魔憑きになるし。」
その『周りの人間』とやらにロザリアも入っているのだけれど?
ブーケやロザリアが、いつも私絡みで悪魔憑きになるから、余計に『悪役令嬢』だなんて言われてしまう。
「というか、この前の夜会、貴女が婚約破棄を言い渡されている時に悪魔憑きが出たらしいわね?もしかして貴女、本当に悪魔王と繋がっているんじゃないの?」
悪い冗談はやめてほしい。
私はむしろ、この国で一番悪魔王に迷惑していると言っても過言ではない。
だけど『私が悪魔王と繋がっている』というのは、このクラスのみんなが思っていることなのでしょうね。
嗚呼、もう嫌になっちゃう。
私は思わずため息が出た。
「言いがかりは、よさないか。ロザリア嬢。」
すると突然、カイル殿下が私を庇うように、ロザリアとの間に割って入った。
輝くような金色の髪に、ダイヤモンドのように綺麗な銀色の瞳。
視界に入ると、つい魅入ってしまうほどに端正な目鼻立ち。
王妃様譲りのその美しさは、第三王子の肩書きがなくても万人を惹きつける。
「彼女は悪魔王の一番の被害者だ。そんな彼女が悪魔王と繋がっているはずがない!」
殿下はたまに、今みたいにロザリアやダドリーから私を庇ってくれる時がある。
悪役令嬢と呼ばれている私にすら情けをかけて下さるんだから、殿下はとても優しい人だ。
私は殿下の顔を見る。すると一瞬、目が合った。
だけど殿下はすぐに私から目を逸らした。
その態度から察するに、殿下は私のことが苦手なのだろう。
だからロザリアは嫉妬する必要なんて一切ない。そのことにいい加減気づいて欲しい。
「カイル殿下、彼女に騙されてはいけません!彼女はそうやって被害者のフリをすることで、殿下の気を惹こうとしているのです!」
さっきまで憎たらしい笑顔をしていたロザリアは眉間に皺を寄せ、瞬く間に不機嫌になった。
この流れは、良くないわね。
前に殿下に庇ってもらった時、嫉妬に駆られたロザリアが悪魔憑きになってしまったことがあった。
またロザリアが悪魔憑きになる前に、流れを変えないと。
私はそっと、殿下に耳打ちをした。
「殿下、庇って下さってありがとうございます。ですが、これ以上は不要です。ロザリア様がまた悪魔憑きになってしまいます。」
「だけど....。」
「ロザリア様の怒りを鎮めるためにも、彼女に同調してくださいませんか?『ダドリー卿に捨てられた醜女令嬢なんか大嫌いだ』と私を罵倒すれば....」
「そんなの、できない!」
私が話し終える前に、殿下は声を荒げて拒絶した。
『芝居でも誰かを悪く言いたくない』というお心遣いは素晴らしいけど、今だけは空気を読んで欲しい。
すると殿下は、何故か私と向き合って話し始めた。
だけど相変わらず、私から目を逸らしている。
「それに君は....。」
「私は?」
「君は....か、かわ.....」
「川?」
殿下は何を言いたいの?
心なしか、顔が赤い気がする。
もしかして、熱でもあるのかしら?
「きぃぃぃ!!ムカつく!ムカつく!!」
あっ、しまった!
殿下に気を取られている間に、ロザリアが悪魔憑きになりかかっている。
「ロザリア様、落ち着いて!悪魔王の力を受け取ってはなりません!」
しかし私の声は届かず、ロザリアの姿はみるみるうちに変化していった。
絹のように綺麗だったクリーム色の髪は、夜のように真っ黒に染まり、エメラルドのような緑色の瞳は紅く光り出した。
そして制服は血のように真っ赤に染まり、ドレスのように黒い霧を纏い出した。
嗚呼、また止められなかった。
教室中がパニックに陥る中、私は逃げるフリをして人目につかない場所へ行き、光の賢者・フィーネに変身した。
3
あなたにおすすめの小説
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
田舎娘をバカにした令嬢の末路
冬吹せいら
恋愛
オーロラ・レンジ―は、小国の産まれでありながらも、名門バッテンデン学園に、首席で合格した。
それを不快に思った、令嬢のディアナ・カルホーンは、オーロラが試験官を買収したと嘘をつく。
――あんな田舎娘に、私が負けるわけないじゃない。
田舎娘をバカにした令嬢の末路は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる