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二章・魔界ファーステリア編
初代魔王・リィール
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十五話
「その方はこの城の主でもあり初代魔王でもある方です。お忘れなき様お願い致します。それではおやすみなさいませ」
ぺこりと頭を下げた龍人ーードランはその場を後にしその場に残された彼らは各部屋でその日丸々身体を休めました。
勿論食事も取らねばという事でスクルドが見かけによらず料理を振る舞いその日が終わりました。
翌日。
「グォオオオオオオオオ!」
と、どでかいいびきと言いますか、何かの鳴き声と言いますかともかくその鼓膜が破けてしまいそうな音が彼らの耳を刺激し、直ちに夢から覚醒させました。
「うっさい!って確かに朝だから動物の鳴き声で起きるのは良く聞くことだろうけど、そこ龍じゃなくて鳥だろ普通!?」
驚きで飛び起き廊下に出るとそこにはまるでずっとそこにいたかのような雰囲気を出しているドランが立っていました。
というのも先程の声はドランの声。ぐっすりと寝ている彼らを起こす為にわざと大きく口を開けて遠吠えのように声を出したのです。
朝早くからそんな事をやってると普通は近所迷惑と思いますが、陸斗達はここに来たばかりのためこれが魔界の習慣になっていると言うことは全く知りません。
「おはようございます、いかがでしたか?私の鳴き声は」
「ああ、おはようドランーーってさっきのお前の鳴き声なのかよ!?」
「ええ、今回は張り切りましたので」
直後乃亜と鈴も先程の声で起き、なんの騒ぎなのかとすぐさま陸斗の部屋へとやって来ました。
「おや、皆様お揃いですか」
「……音、でかい、起きた」
「わ、私も耳鳴りする程の音聞こえて起きたんですけど……」
「張り切ったのですが……お気に召さなかったようですね……」
張り切りすぎて乃亜も鈴も驚いてしまうほど大きな声だと気づいた彼はしょぼんっと悲しげな顔を見せ落ち込んでるのではないかと思うほど雰囲気が暗くなりました。
しかしなぜ彼がこうなったのか、はたまた先程の声はなんなのかは知らない彼女たちにとって頭の上にクエスチョンマークが幾つも出てしまうほどーーいや、実際はでてないですが、その表現がぴったりと当てはまってしまうほど彼のしょんぼり顔が不思議で仕方がありません。
そこでこの中で唯一ドランがしょんぼりとしている理由を知っている陸斗は彼女たちにこうなった理由をこと細かく伝えました。
「……なるほど、ありがとう」
「私からもありがとうございます。……でも次は普通に起こしていただければ……」
「私目を許してくれるのですか!流石乃亜ど……いいえ魔王様!」
「その……できれば殿も魔王様もやめて欲しいです。普通に乃亜って呼んでください」
「了解しました。しかし殿だけは妥協できません。乃亜殿は魔王で私達の目上でもありますし……ところで先日も申しあげた通り今日は合わせたい方がいます。なのでお早めの御支度お願い致します」
とドランが礼儀良く頭を下げつつそう言ってから一時間ほど時が経ち。彼らは魔城を後にしました。
「改めて魔界を見ると平和だな」
人間が入ってきても決して襲うことも無く、魔物もまるで人のように優しい者が多く、彼等に会う度に歓迎するかの如く挨拶を交わしていました。それも言葉を話せる魔人以外で、かつあの丸く青いスライムですらも目線で挨拶を行うほどでした。
「ここは乃亜殿達からするととても珍しい敵対しない魔界ですのでいつも平和でございます。しかし絶対にという訳ではなく問題もございますし……言うなればここファーステリアは人が住む街と同じかもしれませんね」
「へぇ……って向こうに見えるボロ家は誰か住んでるのか?」
「あれこそ乃亜殿とそのご友人に合わせたい方がいらっしゃる家でございます」
街から少し離れた先にある丘の上に一つのボロい家を見つけますが、彼等はそこが現在の目的地。とりあえずそこへ向かってしばらく歩き、数分の時を経てようやくたどり着きました。
遠くから見えていたその家は少し大きく、さらに木造で出来ており、今にも崩れるんじゃないかと思うほどに傷んでいていました。なぜここに家があるのか不思議になってしまいますが、それよりもボロボロなのに平然と建っていられるのが一番不思議です。
「ここに会ってもらいたいお方がいらっしゃいます」
「え、この中にいるのか!?危ないだろ!?」
「……きっとスリル、寒天」
「なぜ食べ物になる……寒天じゃなくて満点な?」
そんな感想なんて構わずにドランは扉を開けます。
ギギギと言う木がしなるような嫌な音を立てて扉が開くとその先に一人の幼女……いや少女が元気ありありな顔をして仁王立ちで立っていました。
「うむ、待っておったぞ!そこのドラグニルから聞いておる、お主らが新魔王とその仲間だな!」
少女は左右のちょこんとした角や尻尾が普通の人ではないと語るほどに目立ち、鮮やかな紅の髪を結んでいる漆黒のリボンが特徴的な可愛らしい少女。
そんな少女は華麗に光で紫に透ける黒ワンピースをふわりと舞わせたかと思うと、ずいっと彼らに近づいて一人づつ挨拶がわりの握手をします。しかし見かけによらずかなりの力を持っていて腕がちぎれるかと思う程力強く腕を振りました。
ただ、新魔王となった乃亜にだけは陸斗達よりも大きく更に強く握手を交わします。
「そんなに振らないでください!腕痛いですから!?」
「って合わせたいやつってこんなに小さいやつの事か!?」
「なんと、ドランから我の事聴いとらんのか?」
「初代魔王だってことだけは聞いたがそれ以外はなにも」
「いや、二人とも普通に話する前にこれを止めてくださいぃぃぃ!」
ずっとぶんぶんと、音がならないばかりに無意識に腕を振っていた少女はまるで正気に戻ったかのようにパッと手を離して話を続けます。
「すまぬつい嬉しくてな。……ではなくドラグニル!なぜ我のことをきちんと伝えぬ!」
「説明してもしきれませんので実際にあった方が早いかと思いまして。お楽しみにさせてもらいました」
「たわけ!お主は何故いつも……っとここで揉めても何も始まらんな。ではお主らに教えてやろう我が名はーー」
「リィール様でございます」
「……ドーラーグーニールー?もしやお主また我を面白がっておるな!?これでも魔王なのだぞ!?」
「今の魔王は乃亜殿でございますよ?」
「ぐっ……確かにそうだが我も魔王の血を引くものだということをだな!……はぁ……もう良い」
名乗る直前にドランが少女の名を口に出した事で彼女はにっこりと目が笑ってない笑顔で起こりますが正論を言われ反発するのを諦めることに。
しかし魔王の血を引くと言っても少女ことリィールのその可愛らしい行動からか、はたまた幼き少女の姿をしているからか、まるで魔王という感じは全くと言っていい程感じません。
「我が魔王だと信じておらぬな?ならばーー」
「その方はこの城の主でもあり初代魔王でもある方です。お忘れなき様お願い致します。それではおやすみなさいませ」
ぺこりと頭を下げた龍人ーードランはその場を後にしその場に残された彼らは各部屋でその日丸々身体を休めました。
勿論食事も取らねばという事でスクルドが見かけによらず料理を振る舞いその日が終わりました。
翌日。
「グォオオオオオオオオ!」
と、どでかいいびきと言いますか、何かの鳴き声と言いますかともかくその鼓膜が破けてしまいそうな音が彼らの耳を刺激し、直ちに夢から覚醒させました。
「うっさい!って確かに朝だから動物の鳴き声で起きるのは良く聞くことだろうけど、そこ龍じゃなくて鳥だろ普通!?」
驚きで飛び起き廊下に出るとそこにはまるでずっとそこにいたかのような雰囲気を出しているドランが立っていました。
というのも先程の声はドランの声。ぐっすりと寝ている彼らを起こす為にわざと大きく口を開けて遠吠えのように声を出したのです。
朝早くからそんな事をやってると普通は近所迷惑と思いますが、陸斗達はここに来たばかりのためこれが魔界の習慣になっていると言うことは全く知りません。
「おはようございます、いかがでしたか?私の鳴き声は」
「ああ、おはようドランーーってさっきのお前の鳴き声なのかよ!?」
「ええ、今回は張り切りましたので」
直後乃亜と鈴も先程の声で起き、なんの騒ぎなのかとすぐさま陸斗の部屋へとやって来ました。
「おや、皆様お揃いですか」
「……音、でかい、起きた」
「わ、私も耳鳴りする程の音聞こえて起きたんですけど……」
「張り切ったのですが……お気に召さなかったようですね……」
張り切りすぎて乃亜も鈴も驚いてしまうほど大きな声だと気づいた彼はしょぼんっと悲しげな顔を見せ落ち込んでるのではないかと思うほど雰囲気が暗くなりました。
しかしなぜ彼がこうなったのか、はたまた先程の声はなんなのかは知らない彼女たちにとって頭の上にクエスチョンマークが幾つも出てしまうほどーーいや、実際はでてないですが、その表現がぴったりと当てはまってしまうほど彼のしょんぼり顔が不思議で仕方がありません。
そこでこの中で唯一ドランがしょんぼりとしている理由を知っている陸斗は彼女たちにこうなった理由をこと細かく伝えました。
「……なるほど、ありがとう」
「私からもありがとうございます。……でも次は普通に起こしていただければ……」
「私目を許してくれるのですか!流石乃亜ど……いいえ魔王様!」
「その……できれば殿も魔王様もやめて欲しいです。普通に乃亜って呼んでください」
「了解しました。しかし殿だけは妥協できません。乃亜殿は魔王で私達の目上でもありますし……ところで先日も申しあげた通り今日は合わせたい方がいます。なのでお早めの御支度お願い致します」
とドランが礼儀良く頭を下げつつそう言ってから一時間ほど時が経ち。彼らは魔城を後にしました。
「改めて魔界を見ると平和だな」
人間が入ってきても決して襲うことも無く、魔物もまるで人のように優しい者が多く、彼等に会う度に歓迎するかの如く挨拶を交わしていました。それも言葉を話せる魔人以外で、かつあの丸く青いスライムですらも目線で挨拶を行うほどでした。
「ここは乃亜殿達からするととても珍しい敵対しない魔界ですのでいつも平和でございます。しかし絶対にという訳ではなく問題もございますし……言うなればここファーステリアは人が住む街と同じかもしれませんね」
「へぇ……って向こうに見えるボロ家は誰か住んでるのか?」
「あれこそ乃亜殿とそのご友人に合わせたい方がいらっしゃる家でございます」
街から少し離れた先にある丘の上に一つのボロい家を見つけますが、彼等はそこが現在の目的地。とりあえずそこへ向かってしばらく歩き、数分の時を経てようやくたどり着きました。
遠くから見えていたその家は少し大きく、さらに木造で出来ており、今にも崩れるんじゃないかと思うほどに傷んでいていました。なぜここに家があるのか不思議になってしまいますが、それよりもボロボロなのに平然と建っていられるのが一番不思議です。
「ここに会ってもらいたいお方がいらっしゃいます」
「え、この中にいるのか!?危ないだろ!?」
「……きっとスリル、寒天」
「なぜ食べ物になる……寒天じゃなくて満点な?」
そんな感想なんて構わずにドランは扉を開けます。
ギギギと言う木がしなるような嫌な音を立てて扉が開くとその先に一人の幼女……いや少女が元気ありありな顔をして仁王立ちで立っていました。
「うむ、待っておったぞ!そこのドラグニルから聞いておる、お主らが新魔王とその仲間だな!」
少女は左右のちょこんとした角や尻尾が普通の人ではないと語るほどに目立ち、鮮やかな紅の髪を結んでいる漆黒のリボンが特徴的な可愛らしい少女。
そんな少女は華麗に光で紫に透ける黒ワンピースをふわりと舞わせたかと思うと、ずいっと彼らに近づいて一人づつ挨拶がわりの握手をします。しかし見かけによらずかなりの力を持っていて腕がちぎれるかと思う程力強く腕を振りました。
ただ、新魔王となった乃亜にだけは陸斗達よりも大きく更に強く握手を交わします。
「そんなに振らないでください!腕痛いですから!?」
「って合わせたいやつってこんなに小さいやつの事か!?」
「なんと、ドランから我の事聴いとらんのか?」
「初代魔王だってことだけは聞いたがそれ以外はなにも」
「いや、二人とも普通に話する前にこれを止めてくださいぃぃぃ!」
ずっとぶんぶんと、音がならないばかりに無意識に腕を振っていた少女はまるで正気に戻ったかのようにパッと手を離して話を続けます。
「すまぬつい嬉しくてな。……ではなくドラグニル!なぜ我のことをきちんと伝えぬ!」
「説明してもしきれませんので実際にあった方が早いかと思いまして。お楽しみにさせてもらいました」
「たわけ!お主は何故いつも……っとここで揉めても何も始まらんな。ではお主らに教えてやろう我が名はーー」
「リィール様でございます」
「……ドーラーグーニールー?もしやお主また我を面白がっておるな!?これでも魔王なのだぞ!?」
「今の魔王は乃亜殿でございますよ?」
「ぐっ……確かにそうだが我も魔王の血を引くものだということをだな!……はぁ……もう良い」
名乗る直前にドランが少女の名を口に出した事で彼女はにっこりと目が笑ってない笑顔で起こりますが正論を言われ反発するのを諦めることに。
しかし魔王の血を引くと言っても少女ことリィールのその可愛らしい行動からか、はたまた幼き少女の姿をしているからか、まるで魔王という感じは全くと言っていい程感じません。
「我が魔王だと信じておらぬな?ならばーー」
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