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俺は、優希。
最近、異世界に転生でも年齢は18で転生させてもらったんだ
神様がなんでも好きな状態に出来るってんで
『チート』って頼んだら
世界最強の状態でのスタートになってしまったんだよな
まあ、いっか
俺の大暴走劇の始まりだぜ!
―――
あれ?なんか目の前に光る門みたいな物があるぞ おおお、すげー これってあれだよな異世界に行く時のゲート的な奴だよな うっひょーテンション上がってきた よっしゃ行くぜ! 俺は勢いよくその門に飛び込んだ―――
眩しい光が収まるとそこは見渡す限り草原だった
おお、すげー本当に来れたよ じゃあ早速レベル上げに行きますかね まずは、自分のステータス確認してみるかな 名前:ユウキ=ルロワ
年齢:18歳(精神年齢)
性別:男
種族:人族
レベル:1/100
体力 :100/200
魔力 :500/500
攻撃力 :40
防御力 :30
敏捷 :80
幸運 100 ユニークスキル:言語理解 アイテムボックス 全魔法適正 剣術体術
魔力操作 魔眼 状態異常耐性 固有スキル:鑑定眼 無限収納庫 超再生能力 経験値増加 成長限界突破 隠蔽 偽装 獲得経験値上昇 自動書記 並列思考 完全記憶能力 瞬間移動 分身 転移
「はっはっは!なんだこれ!?」
いやいやいや、ちょっと待て いくら何でも強くなりすぎじゃないか? それにこのスキルの数……
どうなってんだよこれ?
俺、こんなに貰ってないんだけど もしかして、これがチートなのか?
確かに世界最強をお願いしたけどさ これってやり過ぎじゃないのか?
まあいいか、楽しめればそれでいいし とりあえず冒険者ギルドとか探すか そう思いながら辺りを見渡していると 1匹のスライムがいた
えっと、こういう時はどうするんだったけな
確か剣を構えてこう言うんだよな
俺が剣を構えると、スライムがプルプル震え出した
そして次の瞬間にはこちらに向かって飛びかかって来たのだ 咄嵯の出来事だったが何とか反応する事ができた俺は その攻撃を横に避ける事に成功した
ふぅ危なかったぜ いきなり襲ってくるなんてとんでもないスライムだなこれは気を引き締めないとダメそうだ
それから何度も攻撃を避けている内に 段々と動きが見えてきたような気がしてきた
よし、もうそろそろ反撃するか そう思った時だった
突然横から矢が飛んできた
何が起きたか分からず呆然としていると
今度は火球が飛んできたではないか 慌ててその場から離れると次は氷柱のような物が降ってきた その後も次々に魔法が飛んでくる
なんなんだこれ?
訳がわからずにいると1人の少女が現れた
見た目は10代後半くらいだろうか
背中に弓を背負っており腰にも短剣を装備しているようだ髪の色は薄い水色で瞳の色も同じ色をしている 顔立ちはとても整っておりスタイルも良いのだが 何故か残念そうな表情を浮かべていた その少女は近づいて来るなり話しかけて来た 少し緊張気味の様子である 声をかけようと思った矢先に先制攻撃を受けてしまったのだから当然の反応だろう
だがそれも仕方のない事だと思う 初対面の女性に声をかけるのは慣れていないんだ
何を話せば良いか分からないし、変なこと言って嫌われたくない
そんな風に考えているうちに向こうからまた話しかけてきてくれた
しかも笑顔付きだ ああ、やっぱり女の子は笑ってる方がいいよな
うん、可愛いし癒されるわ
さっきまでの不安な気持ちなどどこかへ行ってしまったようだ
それにしても凄いなこの子 多分だけど魔法の威力はかなり高いと思う
だって最初の一撃以外全て当たっていないんだもの
それに今の攻撃もかなりの速度だった 普通の人間なら今ので死んでてもおかしくはない
はずだ
それなのに全くと言っていいほどダメージを受けていなかった
やはり俺の身体能力は異常なまでに強くなっているらしい
それともこの子が弱いだけなのか? まあそれは置いといて 折角の機会だし情報収集をしておこうかな まずはこの子のステータスを見てみよう
名前:リリアナ=ウォーカー
年齢:17歳(精神年齢)
性別:女
種族:エルフ族
レベル:20/100
体力 :120/200
魔力 :900/1200
攻撃力 :150
防御力 :130
敏捷 :180
幸運 200 ユニークスキル:千里眼精霊魔法(風)
固有スキル:魔力感知 気配察知 瞬間移動 魔法強化 魔眼 状態異常耐性 うーん。
やっぱり強いな
魔法特化型のステータスみたいだ でもあれ?
レベルが上なのにステータスが低いぞ 普通逆じゃない
これがこの世界での普通なのかも
じゃあ次はこれを聞いてみるか 俺が一番聞きたかったことだ まぁ大体の予想はついているけどね 名前:ユウキ=ルロワ
年齢:18歳(精神年齢)
性別:男
種族:人族
レベル:50/100
体力 :2000/3000
魔力 :5000/6000
攻撃力 :2800
防御力 :3500
敏捷 :4500
幸運 1000 ユニークスキル:言語理解
アイテムボックス 全魔法適正 剣術体術 魔力操作 魔眼 状態異常耐性 固有スキル:鑑定眼無限収納庫 超再生能力 経験値増加 成長限界突破 隠蔽 偽装 獲得経験値上昇 自動書記 並列思考 瞬間移動 分身 転移
おお、本当に俺のステータスが表示されてる
やっぱすげーなこれ
この世界には存在しないはずのスキルとかもあるな それにしても、なんでこんなにスキルがあるんだろう?
神様がくれたやつより多いんだけど まあいいか、それよりこの子の名前だ この子は俺の名前を知っていた
つまり俺が異世界から来たという事を知っている可能性が高い
という事は、この世界にはそういう概念がないのか?
もしくは、この世界の誰かに聞いたとか
いや、そんな事よりも今はこの状況をどうにかしないと
とりあえず、この子に謝るか
俺はこの子を傷つけてしまった
理由も分からずいきなり攻撃されたら誰でも怒るだろうし
ここは素直に頭を下げて許して貰おう そう思いながら頭を下げると
この子は慌てた様子で 気にしないで下さい
と、言って来た どうやら怒ってはいないようだ
良かった、安心した そして、お互い自己紹介をすることになった 改めてよろしくお願いします
と、挨拶をすると こちらこそよろしくお願いいたします と、返してくれた 俺の事を怖くないのだろうか?
まあ、いいか それよりも名前だ この子のことはこれからなんて呼べばいいのだろうか?
名前を聞くと教えてくれた リリアナさんか 綺麗な響きのある名前だな さて、本題に入ろうか
俺が何故攻撃したのかと言うと 俺が異世界からやって来た事を知ってるかどうかを確認しようと思ったからだ そう伝えると、やはり驚いているようだった
そして俺がなぜこの世界に来たのかを説明し始めた
俺は死んだこと気がついたら草原にいた事 気がつく前の記憶が無いことを正直に伝えた そして俺が死んだ時の事を説明すると
泣き出してしまった
俺は慌てて慰めようとしたのだが 何をすれば良いか分からずあたふたしていると
突然抱きついてきたのだ しかも、かなり強く抱きしめられている
何が起きたんだ?
状況が飲み込めず戸惑っていると リリアナさんが離れてくれた
いきなりでごめんなさい と、謝られた
俺は大丈夫だよと伝え
落ち着いた所でもう一度説明を始めた 俺が気を失う前に見た光景について リリアナさんの事についても聞いてみた
リリアナさんは俺の話を聞き終えると 少し考え込んでしまった 何か思うことがあるようだ 暫く待っていると 真剣な表情で話し始めた
私はあなたに嘘をつく事ができません なので本当の事を伝えます どうか信じてください
実は私には記憶があるんです いえ、正確には思い出したという方が正しいのかもしれません 私の話を聞いてくれますか?
リリアナさんは今から10年前の事を話し始めた
それは、とても信じられるような内容ではなかった この世界には魔物がいる その魔物は人族、亜人種、魔獣、動物などあらゆる生物を食べてしまうらしい
それに対抗する為に人類は武器を作り対抗しようとした
しかし、それでも勝てなかった そこで人は考えた 人族以外の種族の力を融合する事はできないかと その結果できたものが魔法だ
魔法を使えば一時的に身体能力を上げる事ができる それにより力の無いものでも強力な魔法を使う事ができた これにより戦況は徐々に変わりつつあった だが、ある日を境に魔物の動きが変わった 今まで大人しかった魔物が活発的に動き出したのだ
理由は分からないそれと同時期にある噂が流れた
魔王が現れた と 人々は絶望した 人族はこのまま滅びるしかないのだと そんな中、1人の男が立ち上がった
男の名前はアルスラン
彼は仲間と共に魔族と戦う決意をした それから5年後
ついに魔族との戦いが始まった 最初は優勢だったものの徐々に押され始めていった
その時、突如として現れたのが勇者様だ 彼はたった一人で魔族と戦っていった その姿を見た人々は希望を取り戻した
そして、再び魔族の王を倒した こうして魔族の脅威を退けた はずだった その後、またもや魔族が現れ世界を蹂躙していった この時、人々はまだ知らなかった
魔王が生きていることに あれから20年が経ち 人々の心の中には諦めが生まれていた もう駄目なのかと
そんな時、 新たな英雄が生まれた
ユウキ=ルロワ
彼が魔王を倒してくれた 誰もがそう思った でも違った
彼の目的は魔族を倒すことでは無かった 魔王は倒されていなかった 彼はただ
隠れ住んでいただけだった
そして、彼は言った
この世界は滅ぶ運命なのだと
この世界は創世神によって生み出された
そして、創世神の加護を受けた者だけが生き残ることができる
だが、その生き残りこそがこの世界の敵となる
そう言って姿を消した これがこの世界で語り継がれている伝説です
そして、ユウキ=ルロワはこの世界に災厄をもたらした者として語り継がれています リリアナさんは語り終えた後、涙を流した 俺は何も言うことができなかった
リリアナさんも辛い思いをしていたのだろう
でも、この話はどこかおかしい気がする この話のどこに真実があるんだ?
俺が考えていると リリアナさんが 私がこの話をした理由を話します この話を聞いた者は皆、私の事を信じてくれませんでした
だから、この話を聞いてくれた貴方にお願いがあります どうか私と一緒に来て欲しいのです と、言ってきた どういう事だ?
俺がリリアナさんに聞くと
実は、この世界では異世界から召喚された者が世界を救うという伝説があります
なので、この世界の人々は異世界から来た者を救世主と呼び、崇めています しかし、異世界から来た人間はこの世界の人間を奴隷のように扱い 酷い仕打ちをするそうです
私はそんな人達とは違うと信じたい けど、今のこの国の状況を見ても分かるように
異世界から来た人間がこの国の王様になったら
同じ事が繰り返されるかもしれない そうならない為には、この世界に来て間もない
あなたにこの国を変えてほしい それが、私の願いなんです と、話してくれた 確かに、リリアナさんの言っていることは正しいのだと思う だけど、俺はこの国に良い印象を持っていない そんな状態でこの国を変えるなんて無理だ そう伝えると リリアナさんは そうですか と言ってきた 少し悲しそうな顔をしているように見える すると突然 なら、せめて私達を助けてください と、言われた 助ける? どうすればいいのか分からず戸惑っていると リリアナさんは 実は、さっきの話でまだ話していない事があるんです それは、この世界には魔族以外にも脅威が存在するんです それは、邪龍と呼ばれる存在です その存在は、魔物を生み出し人々を襲わせます さらに、魔族と手を組みこの世界を支配しようとしています この世界に住むもの全てがこの世界が滅びる事を望んでいます どうか、私達の未来の為に一緒に戦ってください と、頭を下げながら頼まれてしまった リリアナさんの真剣さが伝わってくる 俺は迷っていた 俺がこの世界に来た理由は何なんだろうか? もし、俺がリリアナさんを助ける事で何かが変わるというならば リリアナさんを助けたいと思うしかし、俺がこの世界に呼ばれた理由は何なんだ? リリアナさんが俺の答えを待っている 俺は覚悟を決めた 俺はリリアナさんに手を差し伸べ 共に戦うことを誓った 俺がリリアナさんの手を握ると リリアナさんは驚いたような表情をしていたが すぐに笑顔になり ありがとうございます! と言い、強く握り返してきた こうして、俺の新たな戦いが始まった リリアナさんから衝撃的な事実を聞かされた後 リリアナさんが部屋を出ていった これからの事を相談してくるそうだ 俺は、一人になった部屋で考えていた
「この国は、本当に信用できるのだろうか?」
リリアナさんの話を聞いている限りだと この国が、まともな国とは思えなかった リリアナさんは、この世界が滅んでしまうと言っていた それは、この世界の人々にとってとても辛い事なのだろう しかし、だからといって、他の人を不幸にしてまで 自分だけ幸せになろうとする人がいるとは思えない ましてや、自分の子供や孫達が苦しむ事になるんだぞ? それに、この世界を救うというのはどういうことなんだ? 魔王を倒すとかそういう意味なのか? それとも、別の意味があるのか?
「考えても分からないか」
俺は考える事を諦めた それから暫くして、部屋の扉がノックされた 誰だろうと不思議に思いながらも 返事をしてみた すると、外から 入ってもいいでしょうか と、声が聞こえてきた リリアナさんの声だった 俺はもちろん大丈夫だよと答えた
「失礼しますね」
そう言って入ってきたリリアナさんの姿を見て 俺は思わず息を飲み込んだ リリアナさんの姿はとても綺麗だったからだ まるで女神のような美しさを放っていた しばらく見惚れていると どうしたんですか? と、聞かれたので慌てて目を逸らしながら何でもないよと言った すると、リリアナさんがクスッと笑い 嘘ですね と言われた えっ? と思っていると だって、顔が真っ赤ですよ? と言われ、ますます恥ずかしくなってきてしまった そして、リリアナさんが近づいてきて 可愛い と、呟いてから抱きしめられた そして、耳元で ユウキさんは私の事好きですよね? と、聞いてきた いきなりだったので驚いてしまった どうしてそんな質問をしてきたんだろうか? と、疑問に思った そして、好きじゃないと言えば 今すぐ離してくれるかなと思い正直に答える事にした そう言うと、リリアナさんは少し悲しそうな顔をしていた その後、リリアナさんは やっぱり、私じゃ駄目なんですか? と、言ってきた そして、俺の頬にキスをしてから ユウキさんは優しい
「そんなところが好き でも、今はその優しさが辛いです もっと早く出会っていればよかったのに そしたら、きっと違う結末になっていたはずなのに……
ごめんなさい もう行きますね お世話になりました さようなら 私の大好きな人」
そう言い残し、リリアナさんは去っていった 俺は、何も言えずにただ呆然と立ち尽くしていた 俺がリリアナさんに告白されてから1週間が経った あれからリリアナさんとは一度も会っていない 俺も色々と考えていたが結局結論が出なかった
俺が悩んでいる
「勇者様、どうかされましたか?」
と、ソフィアが心配そうに声をかけてくれた 俺は、そんなに大したことではないんだけど と答えてから リリアナさんの事を考えていたんだよ
「リリアナさんの事ですか? そういえば、最近リリアナさんを見かけませんが どうなされたのでしょう? 何かあったのでしょうか? それと、先程から何を書かれているのですか?」
と、ソフィアが俺の手元を見ながら話しかけてきた 俺は、手紙を書いていた。
内容は、この国を出る事を伝えるものだ 俺は、リリアナさんの言葉が気になって仕方がなかった この国を救ってほしいという言葉 それが、本当なら俺はこの国を救う必要がある だが、もしそれが俺の勘違いなら? 俺はこの国に残る必要は無い だから、とりあえずこの国を出てから考えようと思ったのだ 俺は、この国を出た後どうするか決めていない まずは、リリアナさんの話を詳しく聞く為に リリアナさんに会いに行く 次に、リリアナさんと一緒にこの国を出ようと誘ってみる そして、リリアナさんが断った場合は一人で旅をする これが、今の俺の考えだ この国の王様と話せば何か分かるかもしれない それに、この国に居ればリリアナさんの迷惑になる可能性もある 俺は、この国にいるより外に出てリリアナさんの事を探そうと思うんだ と、話した すると、ソフィアが 私も一緒に行かせてください と、言ってくれた しかし、俺は首を横に振った これは、俺の問題だから それに、もしリリアナさんがこの国に戻って来た時に 俺がいない方が何かと都合が良いはずだ と、説明したすると、ソフィアが泣きながら抱きついてきた 私は、あなたの力になりたいんです あなたを支えたい お願いします 一緒に連れていってください と、懇願されてしまった 俺は、ソフィアの気持ちが嬉しかった しかし、俺は首を縦にはふらなかった どうしても譲れない事だったから俺が頑なな態度を取っていると ソフィアは諦めたのか、 分かりました と言って、部屋から出ていった 俺は、ソフィアが出ていってくれてほっとしていた 何故ならば、俺はこれからこの国を出ていく事を 皆に伝えなければならないからだ 俺は、リリアナさんが戻ってくる前に部屋を出て この部屋の鍵をかけた それから、部屋を出て城の出口に向かっていると 後ろから誰かに呼び止められた 振り返るとそこには、メイドさんがいた
その人は、この城で働いているメイドさんだった 俺は、この人に用事があった事を思い出した この人の名前は確か、マリーさんだったかな? と、思い出していると ユウキさん と呼び止められたので、どうしたんですか? と、聞き返した すると、マリーさんが真剣な表情をしながら 実は、ユウキさんに伝えたい事があるのです と、言ってきた そして、俺はある事を聞かされた それは、リリアナさんがこの国からいなくなった事についてだった 俺は、それを聞いて驚いたと同時に やっぱりか! という、思いもあった それから、俺に リリアナさんを探す手伝いをしてくれないでしょうか? と頼まれたが 俺は断る事にした 俺に出来る事は限られているし 何よりも、俺にそんな資格があるとは思えなかったからだ 俺が断っても ユウキさんしか頼れる人がいないのです と、言われてしまった 俺は、しばらく考えてから 分かったよ 手伝うよ と、返事をした そう言うと、マリーさんは笑顔でありがとうございます と、言ってきた 俺は、マリーさんに案内されてリリアナさんの部屋までやってきた そして、部屋の前まで来ると ユウキさんはここで待っていてください と、言われたので大人しく待っていた 暫く待っていると、扉が開き中からマリーさんが出てきた そして、 ユウキさん、リリアナ様がお待ちです どうぞ と、言ってきたので俺は部屋に入ろうとしたのだが マリーさんに腕を掴まれてしまい ダメです と言われたので、俺は仕方なく外で待つことにした そうして、俺はリリアナさんが出てくるのをずっと待っていた しばらくして、ようやく出てきたのはリリアナさんではなく 王様だった 俺は、すぐに頭を下げた すると、 そんなにかしこまらなくてもいいですよ と言われてしまった 俺は、恐る恐る顔を上げると王様が優しい笑みを浮かべていた どうやら、怒ってはいないようだ すると、王様が 先程、リリアナから話を聞きました それで、少し話がしたいので 私と二人だけで話をしませんか? と、提案されたので俺は素直に従う事にした
そうして、俺は王様と一緒に部屋に入っていった 部屋に入ると、テーブルを挟んで向かい合うように座った すると、いきなり王様が謝り始めた どうやら、この国を出ていく事に対して謝罪をしているようだった 俺としては、別に怒っている訳でもないので気にしないでほしいと伝えた しかし、王様はそれでも納得できないらしく この国の為にも出ていかないで欲しい と、言ってきている
そこで、俺は考えた もしかしたら、リリアナさんは俺がこの国を出ていくと思っていて この国を救ってほしいと言ったのではないか?
と、思ったのだ だから、俺は王様に リリアナさんが、この国を救ってほしいと言っていたと 伝えてみた すると、王様が驚いていた やはり、王様も知らなかったらしい しかし、リリアナさんが俺に出ていって欲しくないと思っているという事だけは 間違いなさそうだ すると、王様が もし、この国に残る気があるなら私の養子にならないか?
と、提案してきた 俺は、突然の提案に戸惑ってしまった
すると、王様が 無理強いするつもりはない
しかし、もしも君がこの国に残ってくれるというのであれば 私は全力を持って支援しよう と、言ってくれた 正直、俺にはこの国に留まる理由が無い だから、この申し出を受けるかどうか迷っていた
すると、王様が 今すぐ決めろと言っている訳ではない
だが、よく考えて欲しい
と、言ってきた
俺は、とりあえず考える時間をもらう事にして部屋を出た
部屋を出ると、そこにはマリーさんが立っていた どうやら、俺を待っていてくれたみたいだ マリーさんに案内されて、俺は城の外に出た 外に出る時、門番さんに呼び止められそうになったが 何とか誤魔化して外に出る事ができた そして、マリーさんと別れてから一人で街に向かった 俺がこの街に来てから数日が経ち この国の人達とも仲良くなったと思う 街の人とも普通に会話ができるようになっていた それに、最近では子供達にも懐かれている
俺は、子供達と遊ぶのが楽しくなっていた
しかし、今日は子供達と遊べなかった なぜなら、いつものように広場に行くとそこには、子供達の姿は無かった 俺は不思議に思いながら辺りを見回していると 奥の方で何やら騒ぎ声が聞こえてきた 俺は急いでその方向に走って行った すると、そこには大勢の人が集まっており その中心では、二人の男が殴り合いをしていた 俺は、慌てて止めに入ったすると、二人は争いをやめた
どうやら、お互いの誤解が解けたようで 俺は、胸を撫で下ろした
それから、男達はお互いに自己紹介を始めた 一人は、俺が助けた人だ
もう一人は、この国の大臣だった
どうやら、この二人が喧嘩していた理由は ただ単に、好きな人が被っただけらしい という事で、俺はその場から立ち去ろうとしたのだが なぜか、俺まで捕まってしまい 二人に引きずられながらどこかに連れていかれた 俺は、嫌な予感がした そして、それは的中してしまった なんと、俺の目の前にはリリアナさんがいた リリアナさんは、何故かドレスを着ていた どうやら、俺を引きずる時に 俺の服を脱がせてしまったようだ 俺は、どうしたらいいのか分からずに固まっていた すると、リリアナさんが ユウキ殿、どうか私と結婚してくだされ! と、言ってきた 俺は、混乱してしまい何も言えなかった すると、リリアナさんが ユウキ殿は、私の事が嫌いなのか?
と、聞いてきたので俺は首を横に振った
そして、俺は自分の気持ちを伝えた
すると、リリアナさんが嬉しそうな表情をして ありがとうございます と言ってきた そうして、結婚式が始まった 式は、とても盛り上がった しかし、俺の頭の中には疑問があった どうして、結婚する事になったんだ? と、いう事だった そこで、俺はマリーさんに質問をしたすると、マリーさんが答えてくれた どうやら、リリアナさんのお父さんである王様が この国に残ってくれるのであれば、俺の事を養子にするという話になったようだ それで、俺がこの国に残る事が決まった瞬間に リリアナさんは、俺と結婚できると思ったらしく 俺に迫ってきたようだ 俺は、とりあえず一旦落ち着こうと提案した すると、王様が そうですね と、言ってくれた しかし、リリアナさんは 大丈夫です と、言って俺の腕を引っ張って部屋を出ていこうとした 俺は、王様に向かって リリアナさんを止めてください と、お願いした すると、王様は 諦めなさい と、言ってきてしまった 俺は、どうすればいいか分からなくなってしまった 俺は、リリアナさんに連れられて部屋を出ていった 部屋を出ていく時、王様が何かを言っていたが よく聞き取れなかった部屋を出てからも、ずっと引っ張られていた そうして、連れていかれた場所はリリアナさんの部屋だった 部屋に入ると、リリアナさんは俺をベッドに押し倒した 俺は、抵抗したがリリアナさんの力が強くて全く動けなかった 俺は、リリアナさんの顔を見ると泣いていた 俺は、何故泣いるのかを聞いた すると、リリアナさんは泣きながら 私は、貴方の事が好きです と、言ってきた 俺は、突然の事に驚いてしまった 俺は、しばらく考えてから返事をするべきだと思い 少し考える時間を下さいと言った すると、リリアナさんが急にキスをしてきた 俺は、驚いたがなんとか耐えた 俺は、とりあえず部屋から出てくださいと頼んでみたが リリアナさんは全く言うことを聞いてくれなかった それから、一時間ほど経つとようやく落ち着いてくれたようで 俺は、安心した
その後、リリアナさんが着替えている間に マリーさんを呼んだ マリーさんは、すぐに来てくれた マリーさんに事情を説明すると マリーさんは、ため息をついてから リリアナさんを連れて、部屋から出ていった 俺は、やっと一人になれたので ゆっくりと休むことができた しかし、しばらくしてから部屋の扉が開いて マリーさんとリリアナさんが入ってきた マリーさんは、申し訳なさそうな顔をしていた そして、リリアナさんはというと なぜか俺に抱きついてきて離れようとしなかった 俺は、リリアナさんに もう、落ち着いたんですか? と、聞いた すると、リリアナさんは はい、落ち着きましたよ と、笑顔で言った 俺は、それなら良かったです と、返した すると、リリアナさんが ユウキ殿、改めて私と結婚してくれませんか? と、聞いてきた俺は、また考える時間を下さいと伝えた リリアナさんは、分かったわと言ってくれた 俺は、マリーさんに リリアナさんとの結婚について相談する事にした マリーさんは、リリアナさんに聞こえないように小声で リリアナ様は、この国の王女なのですが それでも、良いのですか? 俺は、マリーさんに はい、問題ありません と答えた そして、俺はリリアナさんと結婚する事を決めた 俺は、リリアナさんに 結婚しても良いですよ と、伝えるとリリアナさんはとても喜んでいた こうして、俺はリリアナさんと結婚した 俺は、リリアナさんと結婚してから三年が経った 俺は、この世界に来てから色々な事を経験した 最初の頃は、何もかもが初めての経験で戸惑う事も多かった しかし、今はこの世界での生活にも慣れてきたと思う 最近では、子供達とも遊ぶようになった 最初は、あまり遊ぼうとはしてくれなかったが 今では、一緒に遊べるくらい仲良くなった 今日も広場に行くと、子供たちが集まっていた 俺は、いつものように子供達と遊び始めた すると、リリアナさんがこちらにやってきた リリアナさんは、子供達に向かって 皆の者、ユウキ殿の妻のリリアナだ と、自己紹介をしていた すると、子供達が リリアナお姉ちゃん と、言いながら集まってきた 俺は、その光景を見て微笑ましく思った そして、リリアナさんと一緒に家に帰った
俺は、リリアナさん
とソファーに座っていた リリアナさんは、俺の肩に頭を乗せて甘えてきた 俺は、そんなリリアナさんの頭を撫でていた すると、リリアナさんがいきなり俺の頬を舐めてきた 俺は、驚いてしまい固まってしまった すると、リリアナさんが俺に ユウキ殿、愛しておりますぞ と、言ってきた 俺は、恥ずかしくなりリリアナさんの目を見ることができなくなっていた すると、リリアナさんが俺の顎に手を当てて自分の方に向かせた 俺は、リリアナさんの方を向いた瞬間に唇を奪われた 俺は、驚いてしまったが なんとかリリアナさんを引き剥がすことに成功した 俺は、リリアナさんにどうしてこんなことをするのかを聞いた すると、リリアナさんは 私が、どれだけユウキ殿を愛しているのかを伝えたかったから と、答えた俺は、どう答えれば良いか分からず黙ってしまった すると、リリアナさんは 私の事を嫌いになりましたか? と、言ってきた俺は、首を横に振った すると、リリアナさんは嬉しそうに笑っていた 俺は、もう一度キスをしようとしてきた
「ちょっと待ってください!」
俺は、大きな声を出してしまい リリアナさんは、ビックリした様子だった 俺は、リリアナさんにどうしてキスをしたのかを聞いた すると、リリアナさんは それは、愛する人と口づけをしたいと思ったからです と、当たり前の事を聞くなといった表情で言った 俺は、そういうものなのかと思い納得した それから、俺はリリアナさんに これからは、人前でこういう事はしないでくださいね と、伝えた リリアナさんは、分かりました と、素直に受け入れてくれた 俺は、リリアナさんにキスをされた時に嫌だと思わなかった自分に少しだけ驚いた 俺は、リリアナさんに 今度からは、子供の前ではやめて下さいよ と、注意をする リリアナさんは、分かっていますよ
と、笑顔で返してくれた
最近、異世界に転生でも年齢は18で転生させてもらったんだ
神様がなんでも好きな状態に出来るってんで
『チート』って頼んだら
世界最強の状態でのスタートになってしまったんだよな
まあ、いっか
俺の大暴走劇の始まりだぜ!
―――
あれ?なんか目の前に光る門みたいな物があるぞ おおお、すげー これってあれだよな異世界に行く時のゲート的な奴だよな うっひょーテンション上がってきた よっしゃ行くぜ! 俺は勢いよくその門に飛び込んだ―――
眩しい光が収まるとそこは見渡す限り草原だった
おお、すげー本当に来れたよ じゃあ早速レベル上げに行きますかね まずは、自分のステータス確認してみるかな 名前:ユウキ=ルロワ
年齢:18歳(精神年齢)
性別:男
種族:人族
レベル:1/100
体力 :100/200
魔力 :500/500
攻撃力 :40
防御力 :30
敏捷 :80
幸運 100 ユニークスキル:言語理解 アイテムボックス 全魔法適正 剣術体術
魔力操作 魔眼 状態異常耐性 固有スキル:鑑定眼 無限収納庫 超再生能力 経験値増加 成長限界突破 隠蔽 偽装 獲得経験値上昇 自動書記 並列思考 完全記憶能力 瞬間移動 分身 転移
「はっはっは!なんだこれ!?」
いやいやいや、ちょっと待て いくら何でも強くなりすぎじゃないか? それにこのスキルの数……
どうなってんだよこれ?
俺、こんなに貰ってないんだけど もしかして、これがチートなのか?
確かに世界最強をお願いしたけどさ これってやり過ぎじゃないのか?
まあいいか、楽しめればそれでいいし とりあえず冒険者ギルドとか探すか そう思いながら辺りを見渡していると 1匹のスライムがいた
えっと、こういう時はどうするんだったけな
確か剣を構えてこう言うんだよな
俺が剣を構えると、スライムがプルプル震え出した
そして次の瞬間にはこちらに向かって飛びかかって来たのだ 咄嵯の出来事だったが何とか反応する事ができた俺は その攻撃を横に避ける事に成功した
ふぅ危なかったぜ いきなり襲ってくるなんてとんでもないスライムだなこれは気を引き締めないとダメそうだ
それから何度も攻撃を避けている内に 段々と動きが見えてきたような気がしてきた
よし、もうそろそろ反撃するか そう思った時だった
突然横から矢が飛んできた
何が起きたか分からず呆然としていると
今度は火球が飛んできたではないか 慌ててその場から離れると次は氷柱のような物が降ってきた その後も次々に魔法が飛んでくる
なんなんだこれ?
訳がわからずにいると1人の少女が現れた
見た目は10代後半くらいだろうか
背中に弓を背負っており腰にも短剣を装備しているようだ髪の色は薄い水色で瞳の色も同じ色をしている 顔立ちはとても整っておりスタイルも良いのだが 何故か残念そうな表情を浮かべていた その少女は近づいて来るなり話しかけて来た 少し緊張気味の様子である 声をかけようと思った矢先に先制攻撃を受けてしまったのだから当然の反応だろう
だがそれも仕方のない事だと思う 初対面の女性に声をかけるのは慣れていないんだ
何を話せば良いか分からないし、変なこと言って嫌われたくない
そんな風に考えているうちに向こうからまた話しかけてきてくれた
しかも笑顔付きだ ああ、やっぱり女の子は笑ってる方がいいよな
うん、可愛いし癒されるわ
さっきまでの不安な気持ちなどどこかへ行ってしまったようだ
それにしても凄いなこの子 多分だけど魔法の威力はかなり高いと思う
だって最初の一撃以外全て当たっていないんだもの
それに今の攻撃もかなりの速度だった 普通の人間なら今ので死んでてもおかしくはない
はずだ
それなのに全くと言っていいほどダメージを受けていなかった
やはり俺の身体能力は異常なまでに強くなっているらしい
それともこの子が弱いだけなのか? まあそれは置いといて 折角の機会だし情報収集をしておこうかな まずはこの子のステータスを見てみよう
名前:リリアナ=ウォーカー
年齢:17歳(精神年齢)
性別:女
種族:エルフ族
レベル:20/100
体力 :120/200
魔力 :900/1200
攻撃力 :150
防御力 :130
敏捷 :180
幸運 200 ユニークスキル:千里眼精霊魔法(風)
固有スキル:魔力感知 気配察知 瞬間移動 魔法強化 魔眼 状態異常耐性 うーん。
やっぱり強いな
魔法特化型のステータスみたいだ でもあれ?
レベルが上なのにステータスが低いぞ 普通逆じゃない
これがこの世界での普通なのかも
じゃあ次はこれを聞いてみるか 俺が一番聞きたかったことだ まぁ大体の予想はついているけどね 名前:ユウキ=ルロワ
年齢:18歳(精神年齢)
性別:男
種族:人族
レベル:50/100
体力 :2000/3000
魔力 :5000/6000
攻撃力 :2800
防御力 :3500
敏捷 :4500
幸運 1000 ユニークスキル:言語理解
アイテムボックス 全魔法適正 剣術体術 魔力操作 魔眼 状態異常耐性 固有スキル:鑑定眼無限収納庫 超再生能力 経験値増加 成長限界突破 隠蔽 偽装 獲得経験値上昇 自動書記 並列思考 瞬間移動 分身 転移
おお、本当に俺のステータスが表示されてる
やっぱすげーなこれ
この世界には存在しないはずのスキルとかもあるな それにしても、なんでこんなにスキルがあるんだろう?
神様がくれたやつより多いんだけど まあいいか、それよりこの子の名前だ この子は俺の名前を知っていた
つまり俺が異世界から来たという事を知っている可能性が高い
という事は、この世界にはそういう概念がないのか?
もしくは、この世界の誰かに聞いたとか
いや、そんな事よりも今はこの状況をどうにかしないと
とりあえず、この子に謝るか
俺はこの子を傷つけてしまった
理由も分からずいきなり攻撃されたら誰でも怒るだろうし
ここは素直に頭を下げて許して貰おう そう思いながら頭を下げると
この子は慌てた様子で 気にしないで下さい
と、言って来た どうやら怒ってはいないようだ
良かった、安心した そして、お互い自己紹介をすることになった 改めてよろしくお願いします
と、挨拶をすると こちらこそよろしくお願いいたします と、返してくれた 俺の事を怖くないのだろうか?
まあ、いいか それよりも名前だ この子のことはこれからなんて呼べばいいのだろうか?
名前を聞くと教えてくれた リリアナさんか 綺麗な響きのある名前だな さて、本題に入ろうか
俺が何故攻撃したのかと言うと 俺が異世界からやって来た事を知ってるかどうかを確認しようと思ったからだ そう伝えると、やはり驚いているようだった
そして俺がなぜこの世界に来たのかを説明し始めた
俺は死んだこと気がついたら草原にいた事 気がつく前の記憶が無いことを正直に伝えた そして俺が死んだ時の事を説明すると
泣き出してしまった
俺は慌てて慰めようとしたのだが 何をすれば良いか分からずあたふたしていると
突然抱きついてきたのだ しかも、かなり強く抱きしめられている
何が起きたんだ?
状況が飲み込めず戸惑っていると リリアナさんが離れてくれた
いきなりでごめんなさい と、謝られた
俺は大丈夫だよと伝え
落ち着いた所でもう一度説明を始めた 俺が気を失う前に見た光景について リリアナさんの事についても聞いてみた
リリアナさんは俺の話を聞き終えると 少し考え込んでしまった 何か思うことがあるようだ 暫く待っていると 真剣な表情で話し始めた
私はあなたに嘘をつく事ができません なので本当の事を伝えます どうか信じてください
実は私には記憶があるんです いえ、正確には思い出したという方が正しいのかもしれません 私の話を聞いてくれますか?
リリアナさんは今から10年前の事を話し始めた
それは、とても信じられるような内容ではなかった この世界には魔物がいる その魔物は人族、亜人種、魔獣、動物などあらゆる生物を食べてしまうらしい
それに対抗する為に人類は武器を作り対抗しようとした
しかし、それでも勝てなかった そこで人は考えた 人族以外の種族の力を融合する事はできないかと その結果できたものが魔法だ
魔法を使えば一時的に身体能力を上げる事ができる それにより力の無いものでも強力な魔法を使う事ができた これにより戦況は徐々に変わりつつあった だが、ある日を境に魔物の動きが変わった 今まで大人しかった魔物が活発的に動き出したのだ
理由は分からないそれと同時期にある噂が流れた
魔王が現れた と 人々は絶望した 人族はこのまま滅びるしかないのだと そんな中、1人の男が立ち上がった
男の名前はアルスラン
彼は仲間と共に魔族と戦う決意をした それから5年後
ついに魔族との戦いが始まった 最初は優勢だったものの徐々に押され始めていった
その時、突如として現れたのが勇者様だ 彼はたった一人で魔族と戦っていった その姿を見た人々は希望を取り戻した
そして、再び魔族の王を倒した こうして魔族の脅威を退けた はずだった その後、またもや魔族が現れ世界を蹂躙していった この時、人々はまだ知らなかった
魔王が生きていることに あれから20年が経ち 人々の心の中には諦めが生まれていた もう駄目なのかと
そんな時、 新たな英雄が生まれた
ユウキ=ルロワ
彼が魔王を倒してくれた 誰もがそう思った でも違った
彼の目的は魔族を倒すことでは無かった 魔王は倒されていなかった 彼はただ
隠れ住んでいただけだった
そして、彼は言った
この世界は滅ぶ運命なのだと
この世界は創世神によって生み出された
そして、創世神の加護を受けた者だけが生き残ることができる
だが、その生き残りこそがこの世界の敵となる
そう言って姿を消した これがこの世界で語り継がれている伝説です
そして、ユウキ=ルロワはこの世界に災厄をもたらした者として語り継がれています リリアナさんは語り終えた後、涙を流した 俺は何も言うことができなかった
リリアナさんも辛い思いをしていたのだろう
でも、この話はどこかおかしい気がする この話のどこに真実があるんだ?
俺が考えていると リリアナさんが 私がこの話をした理由を話します この話を聞いた者は皆、私の事を信じてくれませんでした
だから、この話を聞いてくれた貴方にお願いがあります どうか私と一緒に来て欲しいのです と、言ってきた どういう事だ?
俺がリリアナさんに聞くと
実は、この世界では異世界から召喚された者が世界を救うという伝説があります
なので、この世界の人々は異世界から来た者を救世主と呼び、崇めています しかし、異世界から来た人間はこの世界の人間を奴隷のように扱い 酷い仕打ちをするそうです
私はそんな人達とは違うと信じたい けど、今のこの国の状況を見ても分かるように
異世界から来た人間がこの国の王様になったら
同じ事が繰り返されるかもしれない そうならない為には、この世界に来て間もない
あなたにこの国を変えてほしい それが、私の願いなんです と、話してくれた 確かに、リリアナさんの言っていることは正しいのだと思う だけど、俺はこの国に良い印象を持っていない そんな状態でこの国を変えるなんて無理だ そう伝えると リリアナさんは そうですか と言ってきた 少し悲しそうな顔をしているように見える すると突然 なら、せめて私達を助けてください と、言われた 助ける? どうすればいいのか分からず戸惑っていると リリアナさんは 実は、さっきの話でまだ話していない事があるんです それは、この世界には魔族以外にも脅威が存在するんです それは、邪龍と呼ばれる存在です その存在は、魔物を生み出し人々を襲わせます さらに、魔族と手を組みこの世界を支配しようとしています この世界に住むもの全てがこの世界が滅びる事を望んでいます どうか、私達の未来の為に一緒に戦ってください と、頭を下げながら頼まれてしまった リリアナさんの真剣さが伝わってくる 俺は迷っていた 俺がこの世界に来た理由は何なんだろうか? もし、俺がリリアナさんを助ける事で何かが変わるというならば リリアナさんを助けたいと思うしかし、俺がこの世界に呼ばれた理由は何なんだ? リリアナさんが俺の答えを待っている 俺は覚悟を決めた 俺はリリアナさんに手を差し伸べ 共に戦うことを誓った 俺がリリアナさんの手を握ると リリアナさんは驚いたような表情をしていたが すぐに笑顔になり ありがとうございます! と言い、強く握り返してきた こうして、俺の新たな戦いが始まった リリアナさんから衝撃的な事実を聞かされた後 リリアナさんが部屋を出ていった これからの事を相談してくるそうだ 俺は、一人になった部屋で考えていた
「この国は、本当に信用できるのだろうか?」
リリアナさんの話を聞いている限りだと この国が、まともな国とは思えなかった リリアナさんは、この世界が滅んでしまうと言っていた それは、この世界の人々にとってとても辛い事なのだろう しかし、だからといって、他の人を不幸にしてまで 自分だけ幸せになろうとする人がいるとは思えない ましてや、自分の子供や孫達が苦しむ事になるんだぞ? それに、この世界を救うというのはどういうことなんだ? 魔王を倒すとかそういう意味なのか? それとも、別の意味があるのか?
「考えても分からないか」
俺は考える事を諦めた それから暫くして、部屋の扉がノックされた 誰だろうと不思議に思いながらも 返事をしてみた すると、外から 入ってもいいでしょうか と、声が聞こえてきた リリアナさんの声だった 俺はもちろん大丈夫だよと答えた
「失礼しますね」
そう言って入ってきたリリアナさんの姿を見て 俺は思わず息を飲み込んだ リリアナさんの姿はとても綺麗だったからだ まるで女神のような美しさを放っていた しばらく見惚れていると どうしたんですか? と、聞かれたので慌てて目を逸らしながら何でもないよと言った すると、リリアナさんがクスッと笑い 嘘ですね と言われた えっ? と思っていると だって、顔が真っ赤ですよ? と言われ、ますます恥ずかしくなってきてしまった そして、リリアナさんが近づいてきて 可愛い と、呟いてから抱きしめられた そして、耳元で ユウキさんは私の事好きですよね? と、聞いてきた いきなりだったので驚いてしまった どうしてそんな質問をしてきたんだろうか? と、疑問に思った そして、好きじゃないと言えば 今すぐ離してくれるかなと思い正直に答える事にした そう言うと、リリアナさんは少し悲しそうな顔をしていた その後、リリアナさんは やっぱり、私じゃ駄目なんですか? と、言ってきた そして、俺の頬にキスをしてから ユウキさんは優しい
「そんなところが好き でも、今はその優しさが辛いです もっと早く出会っていればよかったのに そしたら、きっと違う結末になっていたはずなのに……
ごめんなさい もう行きますね お世話になりました さようなら 私の大好きな人」
そう言い残し、リリアナさんは去っていった 俺は、何も言えずにただ呆然と立ち尽くしていた 俺がリリアナさんに告白されてから1週間が経った あれからリリアナさんとは一度も会っていない 俺も色々と考えていたが結局結論が出なかった
俺が悩んでいる
「勇者様、どうかされましたか?」
と、ソフィアが心配そうに声をかけてくれた 俺は、そんなに大したことではないんだけど と答えてから リリアナさんの事を考えていたんだよ
「リリアナさんの事ですか? そういえば、最近リリアナさんを見かけませんが どうなされたのでしょう? 何かあったのでしょうか? それと、先程から何を書かれているのですか?」
と、ソフィアが俺の手元を見ながら話しかけてきた 俺は、手紙を書いていた。
内容は、この国を出る事を伝えるものだ 俺は、リリアナさんの言葉が気になって仕方がなかった この国を救ってほしいという言葉 それが、本当なら俺はこの国を救う必要がある だが、もしそれが俺の勘違いなら? 俺はこの国に残る必要は無い だから、とりあえずこの国を出てから考えようと思ったのだ 俺は、この国を出た後どうするか決めていない まずは、リリアナさんの話を詳しく聞く為に リリアナさんに会いに行く 次に、リリアナさんと一緒にこの国を出ようと誘ってみる そして、リリアナさんが断った場合は一人で旅をする これが、今の俺の考えだ この国の王様と話せば何か分かるかもしれない それに、この国に居ればリリアナさんの迷惑になる可能性もある 俺は、この国にいるより外に出てリリアナさんの事を探そうと思うんだ と、話した すると、ソフィアが 私も一緒に行かせてください と、言ってくれた しかし、俺は首を横に振った これは、俺の問題だから それに、もしリリアナさんがこの国に戻って来た時に 俺がいない方が何かと都合が良いはずだ と、説明したすると、ソフィアが泣きながら抱きついてきた 私は、あなたの力になりたいんです あなたを支えたい お願いします 一緒に連れていってください と、懇願されてしまった 俺は、ソフィアの気持ちが嬉しかった しかし、俺は首を縦にはふらなかった どうしても譲れない事だったから俺が頑なな態度を取っていると ソフィアは諦めたのか、 分かりました と言って、部屋から出ていった 俺は、ソフィアが出ていってくれてほっとしていた 何故ならば、俺はこれからこの国を出ていく事を 皆に伝えなければならないからだ 俺は、リリアナさんが戻ってくる前に部屋を出て この部屋の鍵をかけた それから、部屋を出て城の出口に向かっていると 後ろから誰かに呼び止められた 振り返るとそこには、メイドさんがいた
その人は、この城で働いているメイドさんだった 俺は、この人に用事があった事を思い出した この人の名前は確か、マリーさんだったかな? と、思い出していると ユウキさん と呼び止められたので、どうしたんですか? と、聞き返した すると、マリーさんが真剣な表情をしながら 実は、ユウキさんに伝えたい事があるのです と、言ってきた そして、俺はある事を聞かされた それは、リリアナさんがこの国からいなくなった事についてだった 俺は、それを聞いて驚いたと同時に やっぱりか! という、思いもあった それから、俺に リリアナさんを探す手伝いをしてくれないでしょうか? と頼まれたが 俺は断る事にした 俺に出来る事は限られているし 何よりも、俺にそんな資格があるとは思えなかったからだ 俺が断っても ユウキさんしか頼れる人がいないのです と、言われてしまった 俺は、しばらく考えてから 分かったよ 手伝うよ と、返事をした そう言うと、マリーさんは笑顔でありがとうございます と、言ってきた 俺は、マリーさんに案内されてリリアナさんの部屋までやってきた そして、部屋の前まで来ると ユウキさんはここで待っていてください と、言われたので大人しく待っていた 暫く待っていると、扉が開き中からマリーさんが出てきた そして、 ユウキさん、リリアナ様がお待ちです どうぞ と、言ってきたので俺は部屋に入ろうとしたのだが マリーさんに腕を掴まれてしまい ダメです と言われたので、俺は仕方なく外で待つことにした そうして、俺はリリアナさんが出てくるのをずっと待っていた しばらくして、ようやく出てきたのはリリアナさんではなく 王様だった 俺は、すぐに頭を下げた すると、 そんなにかしこまらなくてもいいですよ と言われてしまった 俺は、恐る恐る顔を上げると王様が優しい笑みを浮かべていた どうやら、怒ってはいないようだ すると、王様が 先程、リリアナから話を聞きました それで、少し話がしたいので 私と二人だけで話をしませんか? と、提案されたので俺は素直に従う事にした
そうして、俺は王様と一緒に部屋に入っていった 部屋に入ると、テーブルを挟んで向かい合うように座った すると、いきなり王様が謝り始めた どうやら、この国を出ていく事に対して謝罪をしているようだった 俺としては、別に怒っている訳でもないので気にしないでほしいと伝えた しかし、王様はそれでも納得できないらしく この国の為にも出ていかないで欲しい と、言ってきている
そこで、俺は考えた もしかしたら、リリアナさんは俺がこの国を出ていくと思っていて この国を救ってほしいと言ったのではないか?
と、思ったのだ だから、俺は王様に リリアナさんが、この国を救ってほしいと言っていたと 伝えてみた すると、王様が驚いていた やはり、王様も知らなかったらしい しかし、リリアナさんが俺に出ていって欲しくないと思っているという事だけは 間違いなさそうだ すると、王様が もし、この国に残る気があるなら私の養子にならないか?
と、提案してきた 俺は、突然の提案に戸惑ってしまった
すると、王様が 無理強いするつもりはない
しかし、もしも君がこの国に残ってくれるというのであれば 私は全力を持って支援しよう と、言ってくれた 正直、俺にはこの国に留まる理由が無い だから、この申し出を受けるかどうか迷っていた
すると、王様が 今すぐ決めろと言っている訳ではない
だが、よく考えて欲しい
と、言ってきた
俺は、とりあえず考える時間をもらう事にして部屋を出た
部屋を出ると、そこにはマリーさんが立っていた どうやら、俺を待っていてくれたみたいだ マリーさんに案内されて、俺は城の外に出た 外に出る時、門番さんに呼び止められそうになったが 何とか誤魔化して外に出る事ができた そして、マリーさんと別れてから一人で街に向かった 俺がこの街に来てから数日が経ち この国の人達とも仲良くなったと思う 街の人とも普通に会話ができるようになっていた それに、最近では子供達にも懐かれている
俺は、子供達と遊ぶのが楽しくなっていた
しかし、今日は子供達と遊べなかった なぜなら、いつものように広場に行くとそこには、子供達の姿は無かった 俺は不思議に思いながら辺りを見回していると 奥の方で何やら騒ぎ声が聞こえてきた 俺は急いでその方向に走って行った すると、そこには大勢の人が集まっており その中心では、二人の男が殴り合いをしていた 俺は、慌てて止めに入ったすると、二人は争いをやめた
どうやら、お互いの誤解が解けたようで 俺は、胸を撫で下ろした
それから、男達はお互いに自己紹介を始めた 一人は、俺が助けた人だ
もう一人は、この国の大臣だった
どうやら、この二人が喧嘩していた理由は ただ単に、好きな人が被っただけらしい という事で、俺はその場から立ち去ろうとしたのだが なぜか、俺まで捕まってしまい 二人に引きずられながらどこかに連れていかれた 俺は、嫌な予感がした そして、それは的中してしまった なんと、俺の目の前にはリリアナさんがいた リリアナさんは、何故かドレスを着ていた どうやら、俺を引きずる時に 俺の服を脱がせてしまったようだ 俺は、どうしたらいいのか分からずに固まっていた すると、リリアナさんが ユウキ殿、どうか私と結婚してくだされ! と、言ってきた 俺は、混乱してしまい何も言えなかった すると、リリアナさんが ユウキ殿は、私の事が嫌いなのか?
と、聞いてきたので俺は首を横に振った
そして、俺は自分の気持ちを伝えた
すると、リリアナさんが嬉しそうな表情をして ありがとうございます と言ってきた そうして、結婚式が始まった 式は、とても盛り上がった しかし、俺の頭の中には疑問があった どうして、結婚する事になったんだ? と、いう事だった そこで、俺はマリーさんに質問をしたすると、マリーさんが答えてくれた どうやら、リリアナさんのお父さんである王様が この国に残ってくれるのであれば、俺の事を養子にするという話になったようだ それで、俺がこの国に残る事が決まった瞬間に リリアナさんは、俺と結婚できると思ったらしく 俺に迫ってきたようだ 俺は、とりあえず一旦落ち着こうと提案した すると、王様が そうですね と、言ってくれた しかし、リリアナさんは 大丈夫です と、言って俺の腕を引っ張って部屋を出ていこうとした 俺は、王様に向かって リリアナさんを止めてください と、お願いした すると、王様は 諦めなさい と、言ってきてしまった 俺は、どうすればいいか分からなくなってしまった 俺は、リリアナさんに連れられて部屋を出ていった 部屋を出ていく時、王様が何かを言っていたが よく聞き取れなかった部屋を出てからも、ずっと引っ張られていた そうして、連れていかれた場所はリリアナさんの部屋だった 部屋に入ると、リリアナさんは俺をベッドに押し倒した 俺は、抵抗したがリリアナさんの力が強くて全く動けなかった 俺は、リリアナさんの顔を見ると泣いていた 俺は、何故泣いるのかを聞いた すると、リリアナさんは泣きながら 私は、貴方の事が好きです と、言ってきた 俺は、突然の事に驚いてしまった 俺は、しばらく考えてから返事をするべきだと思い 少し考える時間を下さいと言った すると、リリアナさんが急にキスをしてきた 俺は、驚いたがなんとか耐えた 俺は、とりあえず部屋から出てくださいと頼んでみたが リリアナさんは全く言うことを聞いてくれなかった それから、一時間ほど経つとようやく落ち着いてくれたようで 俺は、安心した
その後、リリアナさんが着替えている間に マリーさんを呼んだ マリーさんは、すぐに来てくれた マリーさんに事情を説明すると マリーさんは、ため息をついてから リリアナさんを連れて、部屋から出ていった 俺は、やっと一人になれたので ゆっくりと休むことができた しかし、しばらくしてから部屋の扉が開いて マリーさんとリリアナさんが入ってきた マリーさんは、申し訳なさそうな顔をしていた そして、リリアナさんはというと なぜか俺に抱きついてきて離れようとしなかった 俺は、リリアナさんに もう、落ち着いたんですか? と、聞いた すると、リリアナさんは はい、落ち着きましたよ と、笑顔で言った 俺は、それなら良かったです と、返した すると、リリアナさんが ユウキ殿、改めて私と結婚してくれませんか? と、聞いてきた俺は、また考える時間を下さいと伝えた リリアナさんは、分かったわと言ってくれた 俺は、マリーさんに リリアナさんとの結婚について相談する事にした マリーさんは、リリアナさんに聞こえないように小声で リリアナ様は、この国の王女なのですが それでも、良いのですか? 俺は、マリーさんに はい、問題ありません と答えた そして、俺はリリアナさんと結婚する事を決めた 俺は、リリアナさんに 結婚しても良いですよ と、伝えるとリリアナさんはとても喜んでいた こうして、俺はリリアナさんと結婚した 俺は、リリアナさんと結婚してから三年が経った 俺は、この世界に来てから色々な事を経験した 最初の頃は、何もかもが初めての経験で戸惑う事も多かった しかし、今はこの世界での生活にも慣れてきたと思う 最近では、子供達とも遊ぶようになった 最初は、あまり遊ぼうとはしてくれなかったが 今では、一緒に遊べるくらい仲良くなった 今日も広場に行くと、子供たちが集まっていた 俺は、いつものように子供達と遊び始めた すると、リリアナさんがこちらにやってきた リリアナさんは、子供達に向かって 皆の者、ユウキ殿の妻のリリアナだ と、自己紹介をしていた すると、子供達が リリアナお姉ちゃん と、言いながら集まってきた 俺は、その光景を見て微笑ましく思った そして、リリアナさんと一緒に家に帰った
俺は、リリアナさん
とソファーに座っていた リリアナさんは、俺の肩に頭を乗せて甘えてきた 俺は、そんなリリアナさんの頭を撫でていた すると、リリアナさんがいきなり俺の頬を舐めてきた 俺は、驚いてしまい固まってしまった すると、リリアナさんが俺に ユウキ殿、愛しておりますぞ と、言ってきた 俺は、恥ずかしくなりリリアナさんの目を見ることができなくなっていた すると、リリアナさんが俺の顎に手を当てて自分の方に向かせた 俺は、リリアナさんの方を向いた瞬間に唇を奪われた 俺は、驚いてしまったが なんとかリリアナさんを引き剥がすことに成功した 俺は、リリアナさんにどうしてこんなことをするのかを聞いた すると、リリアナさんは 私が、どれだけユウキ殿を愛しているのかを伝えたかったから と、答えた俺は、どう答えれば良いか分からず黙ってしまった すると、リリアナさんは 私の事を嫌いになりましたか? と、言ってきた俺は、首を横に振った すると、リリアナさんは嬉しそうに笑っていた 俺は、もう一度キスをしようとしてきた
「ちょっと待ってください!」
俺は、大きな声を出してしまい リリアナさんは、ビックリした様子だった 俺は、リリアナさんにどうしてキスをしたのかを聞いた すると、リリアナさんは それは、愛する人と口づけをしたいと思ったからです と、当たり前の事を聞くなといった表情で言った 俺は、そういうものなのかと思い納得した それから、俺はリリアナさんに これからは、人前でこういう事はしないでくださいね と、伝えた リリアナさんは、分かりました と、素直に受け入れてくれた 俺は、リリアナさんにキスをされた時に嫌だと思わなかった自分に少しだけ驚いた 俺は、リリアナさんに 今度からは、子供の前ではやめて下さいよ と、注意をする リリアナさんは、分かっていますよ
と、笑顔で返してくれた
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