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148話

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「さて……続きを始めるか……」
ジャックは、そう言うと、剣を構える。
「望むところだ……」
男もそれに応えるように剣を構え直す。そして二人は同時に走り出す。
「はあっ!!」
「てゃああ!!」
ジャックは剣を突き出し、男は剣でそれを受け流す。
「くっ……」
ジャックは、剣を引き戻すと、そのまま横に振る。しかし男は後ろに下がることで避けてしまう。
「まだまだ!」
ジャックは、再び剣を構えると、今度は連続で斬りかかる。
「くぅ……」
男はそれを全て防いでしまう。
「なかなかやるな……」
ジャックはそう言いながらも攻撃を続ける。そして男の後ろに回り込んだ。
「そこだ!!」
ジャックが後ろから攻撃を加えると、男は振り向かずに受け止めてしまう。
「なに!?」
ジャックは驚くが、すぐに距離を取ろうとする。しかし、男は離そうとしなかった。
「くそっ……」
ジャックは一旦離れようとするが、男はそれを許さない。そして次の瞬間、ジャックの体に激痛が走った。
「がはっ!!」
ジャックが苦しそうな声を出すと、男の蹴りが腹に入ったことがわかった。
「くっ……」
ジャックは痛みに耐えながら立ち上がると、剣を構えて突っ込んで行く。しかし男は簡単に避けると、今度はジャックの足を蹴った。
「ぐっ……」
ジャックはバランスを崩すと、そこにすかさず男が攻撃を加えてくる。
「ぐはっ……」
ジャックは吹き飛ばされ壁に激突すると、意識を失った。
~~~~~~~
「はっ!!」
ジャックが目を覚ますと、そこは見慣れない部屋だった。
「ここは……?」
(俺は……負けたのか……)
ジャックは、起き上がると、自分がベッドの上にいることに気づく。
「起きたか……」
声の方に目を向けると、そこにはアリサの姿があった。アリサは椅子に座っていた。
「アリサ……どうしてここに?」
ジャックが聞くと、アリサはため息をつくと、話し始める。
「お前が気絶したあと、急いで城まで運んだんだ……お前が目覚めたときのためにな……」
「そうなのか……」
「それにしても……」
アリサは、そう言うと立ち上がり、ジャックに近寄る。
「お前……凄いな……」
アリサが笑顔で言うと、ジャックも微笑み返す。
「ありがとう……」
「なんだよ……照れるじゃねえか……」
アリサが恥ずかしそうに顔を背けると、ジャックはアリサに質問をする。
「なあ……俺に何が起こったと思う?」
「私にもわからん……ただ一つ言えるのは……」
アリサはそこで言葉を切ると、真剣な表情になる。
「お前ならきっと勝てるさ……」
「そうだといいけど……」
「心配すんなって!もし負けそうになったら私が助けてやるよ!だから安心して戦え!!」
「わかったよ……」
アリサの言葉に、ジャックは苦笑しながら返事をした。すると、扉が開かれ一人の男が入ってきた。
「おっ?目が覚めたようだね……」
「あなたは?」
ジャックが尋ねると、その男は答えた。
「私はこの国の王をしているものだ……君には感謝している……」
王はそう言うと、頭を下げた。
「ちょっ……王様!?」
ジャックが驚いていると、アリサは笑いながら話す。
「はははっ!!そんなかしこまらなくていいぜ!」
「そ、そうですか……」
ジャックは戸惑う。すると、王が話しかけてきた。
「ところで……君はこれからどうするつもりだい?」
「俺は……旅に出ようと思います。」
ジャックはそう答えると、アリサが聞いてきた。
「もう行っちまうのかよ……」
「ああ……俺の目的は魔王を倒すことだからな……」
「魔王か……そいつは強いのか?」
「正直言ってわからない……」
「そうか……」
「だが……必ず倒さなければならない相手だ……」
「なるほどな……」
アリサはそう言うと、立ち上がった。
「それなら私たちも協力しようじゃないか!」
「えっ!?」
「だって仲間だろ?」
「そっか……確かに仲間だな!」
「おう!」
2人はお互いに握手をすると、アリサが思い出したように言ってきた。
「あーそうだ……まだ名前を聞いてなかったな?」
「ああ……俺はジャックだ……」
「ジャックか……よろしくな!!」
アリサはそう言うと、ジャックの手を握った。
「こちらこそ……」
ジャックはそう言うと、アリサともう一度握手をしてから、王に向き直る。
「それでは……行ってきます……」
「気をつけてな……」
ジャックはそう言うと、アリサと一緒に部屋から出ていった。
「ジャック……頑張れよ……」
アリサはそう言うと、ジャックの腕を掴んで歩き出した。
「どこにいくんだ?」
「まずは武器とか防具を揃えないとだろ?」
「確かに……」
「それじゃあ行くぞ!!」
「お、おい!!」
ジャックは、アリサに連れられて、城の外に出た。
「ここは……」
ジャックは、目の前に広がる光景を見て唖然としていた。そこには、たくさんの人がいて活気に溢れていた。
「ここは城下町だよ!」
アリサが元気よく言うと、ジャックは驚いたような顔で聞く。
「こんなに人がいたのか……」
「そりゃそうだろう!」
「なんでだ?」
「ここには冒険者ギルドがあるからな!」
「へぇ~」
ジャックが感心しながら見ていると、アリサが言った。
「とりあえずギルドに行ってみるか!」
「わかった」
二人は、そのまま歩いて行った。
~~~~~~~
「ここが冒険者の街だ!」
アリサは、嬉しそうに言いながら指を指す。そこには、大きな建物があった。
「あれが……」
「そう!冒険者ギルドだ!!」
アリサはそう言うと、走って中に入っていってしまった。
「まったく……」
ジャックは苦笑しながら後を追いかけて、アリサの後に続く。すると、中にいた人達の視線がジャックに向けられる。
(やっぱり目立つのかな?)
ジャックは少し不安になりながら、アリサのあとについて行くと、受付嬢らしき女性が声をかけてきた。
「あら?アリサちゃんじゃない!久しぶりね~!」
「こんにちは!セリアさん!!」
「今日はどんな用事できたの?」
「はい!実は、この人を登録したいんですけど……」
「この人って……その子のこと?」
「そうです!!」
アリサは自信満々に答えると、ジャックは戸惑いながら挨拶をする。
「ど、どうも……」
(なんだ?知り合いか……)
「ふむ……アリサちゃんが連れてくるなんて珍しいわね……」
「そうなんですよ……それで、この人に合う装備を見繕ってくれませんか?」
「わかったわ!ちょっと待っていてね!」
そう言うと、女性は奥に引っ込んでしまった。
(なんか凄いな……)
ジャックが驚いていると、アリサが話しかけてきた。
「なぁ……お前はどうして旅をしているんだ?」
「それは……」
ジャックが悩んでいると、アリサが話し始めた。
「別に話せないことなら話さなくていいぜ……ただ、私はお前の力になりたいと思ってるだけだからな……」
「ありがとう……」
ジャックは、アリサの優しさに触れて、胸の奥にあったモヤモヤとしたものが消えていくのを感じた。
「それじゃあ……話したくなってきたら話してくれよな!」
「わかった……」
ジャックが返事をすると、ちょうどいいタイミングで、先ほどの女性が出てきた。
「はい!これがあなたの装備よ!!」
「ありがとうございます!!」
アリサは、笑顔で言うと、女性から渡された服と剣を受け取る。そして、それをジャックに渡す。
「ほらよ!!」
「これは……」
「私からのプレゼントだ!!」
「えっ!?」
ジャックは、いきなりのことで戸惑っていると、アリサが笑いながら言ってきた。
「そんなに驚くなって!!いいから着てみろよ!!」
「あ、ああ……」
ジャックは、アリサに押されるようにして更衣室に向かった。
「よし……着替えたぞ……」
ジャックは、そう言って出てきたのだが、その姿を見た瞬間、周りにいた人たちの動きが止まった。
「おお!!似合ってんじゃねえか!!」
アリサはそう言うと、ジャックの姿を見て満足げにしている。しかし、周りの人たちは固まったまま動かない。その様子に気づいたアリサは、不思議そうにする。
「どうしたんだろう?」
「わからない……」
2人が困惑していると、一人の男が近づいてきた。
「あの……あなたは……ジャック様ですよね?」
「はい……そうですが……」
ジャックが答えると、男は頭を下げた。
「突然すいませんでした……まさか生きていたとは思いもしなかったもので……」
「えっと……どういう意味ですか?」
ジャックが尋ねると、アリサが説明してくれた。
「ジャックは死んだと思われてたんだよ……」
「なんで……」
ジャックが聞くと、男は答えてくれた。
「ジャック様は魔王軍と戦っていましたよね?」
「はい……」
「その時、ジャック様に加勢しようとしたのですが、他の仲間が殺されてしまい……それを助けようとして、ジャック様も死んでしまいました……」
「そうだったのか……」
ジャックは、自分が死んでいた事に驚きながらも、納得していた。
「だから……生きていると知った時は本当に嬉しかったです!!」
「俺も同じ気持ちです……」
ジャックが答えると、アリサが言った。
「ところで……あんたは誰だ?」
「あっ!失礼しました!俺は、ジャック様の親衛隊隊長のアルフレッドといいます!!」
「なるほど……」
アリサは、感心するように言うと、今度はジャックに向かっていった。
「それじゃあこれからよろしくな!!」
「ああ!こちらこそ!!」
「それでは、ギルドカードを作りましょうか!!」
「わかりました」
「それじゃあ……行きましょう!!」
そう言うと、3人は受付まで歩いて行った。
「それじゃあここに手を置いてください!」
受付嬢がそう言うと、そこには水晶玉が置かれていた。ジャックがそれに手をかざすと、そこに文字が浮かび上がってくる。
「名前はジャックさんですね……」
「はい……」
「年齢が17歳……性別が男で間違いないですか?」
「大丈夫です」
「職業は剣士と……」
受付嬢はそう言いながら紙に何かを書き込んでいく。そして書き終わると、ジャックに渡してきた。
「これで終わりです!お疲れさまでした!!」
「ありがとうございました」
ジャックはそう言うと、カードを受け取って、アリサと一緒に外に出ていった。
「とりあえず宿を探しに行くか!!」
「そうだな……」
二人は、そのまま歩き出した。
~~~~~~
「ここがいいんじゃないか?」
アリサが指差したのは、綺麗な建物があった。
「確かに……良さそうなところだな……」
「だろ!!」
アリサは、嬉しそうに言った。二人はそのまま中に入って行く。
「こんにちは~」
アリサが元気よく挨拶をすると、カウンターの方から声が聞こえてきた。
「いらっしゃいませ~……ってアリサちゃんじゃない!!」
「久しぶりだな!セリア!!」
「ほんとよ!!急に来なくなったと思ったら、こんなに大きくなって……!!」
セリアは、アリサを見ながらしみじみと言った。すると、アリサは頬を膨らませる。
「そんなに変わらないだろう!」
「全然違うわよ!それより、今日は何しに来たの?」
「実は、この人の泊まる場所を探してるんだ!」
アリサがそう言うと、セリアはジャックを見て驚いた表情をする。
「この人って……ジャック様なの!?」
「はい……」
「やっぱりそうなのね……!!」
「どうしてわかったんですか?」
ジャックが質問すると、アリサが代わりに答えてくれた。
「それはな……この人が冒険者の中で有名な人物だからだよ!」
「有名?」
ジャックは、疑問に思ったことを口に出すと、アリサは続けて説明してくれる。
「まあ、ジャックのことは少し調べればわかることだからな……」
「そんなもんなのか?」
ジャックがそう言うと、アリサは苦笑しながら言ってくる。
「そういうもんだ!」
(なんか、納得できないな……)
ジャックが微妙な顔をしていると、セリアが話しかけてくる。
「それで、ジャック様はどこに泊まりたいのかしら?」
「どこでも構いません……」
ジャックが答えると、それを聞いたアリサは、笑顔になる。
「それじゃあ、ここにしようぜ!!」
「わかった……」
ジャックは、アリサに連れられて、部屋の中に入っていった。
「それじゃあ、私は帰るよ!!」
アリサはそう言うと、部屋を出ていこうとする。
「待ってくれ!!」
それをジャックは呼び止めた。
「どうしたんだ?」
アリサが不思議そうにしていると、ジャックは頭を下げて言った。
「今まで本当にありがとな!!」
「ジャック……ああ!また会おうな!!」
アリサはそう言うと、帰っていった。一人になったジャックは、ベッドの上に寝転ぶ。そして、天井を見上げながらつぶやいた。
「これから頑張らないとな……」
こうして、ジャックの新しい生活が始まった。
翌日、ジャックは目を覚ました。
「ふぁあ……」
大きなあくびをしながら起き上がると、窓の外を見る。外はまだ薄暗く、空には星が輝いていた。
「まだ早いみたいだし……もう一眠りするか……」
そう言って再び布団に入ろうとすると、外から足音が近づいてきた。
「ん?」
ジャックは不思議そうにしていると、勢い良く扉が開かれた。
「おいジャック!!いつまで寝てるんだよ!!!」
入ってきたのは、アリサだった。
「もう朝なのか?」
「そうだぞ!!早く支度しろよ!!」
「ああ……わかっ……え?今なんて?」
ジャックは、一瞬聞き間違えたのかと思い、もう一度聞いてみる。
「だから!準備して外に行こうぜ!!」
しかし、アリサははっきりとそう言った。
「なんで俺も行かなきゃいけないんだよ……」
「だってお前……お金持ってないだろ?」
アリサの言葉を聞いて、ジャックは昨日の事を思い出す。
「そういえば……」
「とりあえずギルドに行って依頼を受けようと思ってるんだけど……」
「なるほど……」
ジャックは、納得する。確かに金がなければ宿にも泊まれないし、食事をとる事も出来ない。
「わかったよ……」
ジャックはそう言うと、渋々だが、アリサと一緒にギルドに向かう事にした。
~~~~~~
「おはようございます!ジャックさん!!」
受付嬢が元気に挨拶してくる。それにつられてジャックも挨拶をした。
「おはようございます!」
「今日はどのような依頼をお受けになりますか?」
受付嬢がそう言うと、ジャックは少し考えてから言った。
「そうですね……これとかいいんじゃないですか?」
ジャックが選んだのは、『ゴブリン討伐』というものだった。内容は、近くの森に住み着いているゴブリン達を討伐するというものだ。
「確かに、いいかもしれませんね!!ちなみに報酬は銀貨10枚です!!」
「わかりました」
ジャックがそう言うと、受付嬢が紙を持ってくる。そして、そこに名前を書いてから受付嬢に渡した。
「これでお願いします」
「かしこまりました!!」
受付嬢はそう言うと、すぐに奥へと消えていった。
~~~~~~
それから30分後、ジャック達は目的地である『トバルの森』に来ていた。
「ここがそうなんですか?」
「そうだぞ!!」
「へぇ~」
ジャックは感心しながら辺りを見回していた。すると、アリサが話しかけてくる。
「それじゃあ早速探すぞ!!」
「そうだな……」
二人はそのまま森の中に入って行った。
~~~~~~
しばらく歩いていると、何かを見つけたようで、アリサが声をかけてきた。
「あったぞ!!」
「どれだ?」
「あれだ!!」
アリサが指差したのは、一際大きい木だった。
「本当だ……でも、どうやって登るんだ?」
「こうやってだ!!」
アリサはそう言うと、木を登り始めた。
「危なくないか?」
ジャックが心配そうに見ていると、アリサは笑顔で言う。
「大丈夫だよ!」
アリサは、そのままどんどん登っていき、ついに頂上に着いた。
「ほらな!」
「すごいな……」
アリサの身体能力の高さに驚きながらも、ジャックはその後を追った。
「それで、ここからどうすれば良いんだ?」
ジャックが質問すると、アリサは下を覗き込みながら答えた。
「このまま飛び降りれば、ゴブリンがいるところに行けるはずだ!」
「そんな簡単にいくものなのか?」
ジャックが不安そうにしていると、アリサは自信満々に言う。
「任せてくれ!」
アリサはそのまま飛び降りると、地面に着地した。
「どうなったんだ?」
ジャックは恐る恐るアリサの方を見ると、そこには、驚いた表情をしているアリサがいた。そして、アリサは小声でつぶやく。
「どうしてこんなところにいるんだ……?」
「アリサ?どうかしたのか?」
様子がおかしいことに気づいたジャックが話しかけてみると、アリサはすぐに返事をする。
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