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133 アトロポースと世界樹の核

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アキトの眷属になりました。
前にユウキから『お前の眷属化の方法絶対に違うぞ』と言われていたがまさにユウキの言っていたことは正しかったことが明らかとなった。
アキトの眷属化はSEXではなく
互いに眷属としたいなりたいが強く出ているものを中心にシーケンスされ更にアキトが遮断したり相手やアキトが眷属になりたくないなどのシーケンスを心のどこかに出ている場合どのようなケースになったとしても二度と眷属に出来ないというシビアなものであった。
なので、アキトがユウキの眷属になる事は基本ない。
アキトは3人に指示を出す。
「ロナードはドワーフ族の長と会いに行き僕の代わりに挨拶と『ダマスクス』『ミスリル』『プラティーン』を流通して貰えるようにお願いしてきて貰えないですか?。ティンクは妖精族の長に僕の代わりに挨拶と異世界の脅威が迫っていることを伝えて欲しい。ルードは森に住む獣人や亜人達に挨拶をしてきてくれませんか?」
「「「かしこまりました」」」
アキトは3人を送り出したあと。
再度世界樹の精霊王アトロポースに会いに行く。
今回はユウキ、グラウディウス、タケルくんを伴って向かう。
「女神様、今回俺その精霊王アトロポース様ですか?初めてお会いするのですが可愛いですか?」
「え?男性だけどアトロポース様」
「あ、男の方でしたか。でも可愛い、美しいに性別はない気がしますが。女神様だって可愛いし美しいと思いますよ」
「こら!タケル殿、家の嫁を口説かないでください。…………あ」
『皆で愛す』という慈愛の神『アーガス』の言葉を思い出した。
「別に口説いている訳ではありませんが……まあ、いいですよ。全員で共に愛せばいいのです」
タケルはさらっという。
「お前はブレないな」
「お褒めに預かり光栄です魔界の神ユウキ殿。貴方とも是非今後とも良きお付き合いをしたいです」
「(こいつは普段が口説き野郎なんだよな無自覚)」
とユウキは心の中で思った。
「えーと、僕がここに来たのはですね。先程も言いましたが『世界樹の精霊王アトロポース』様にお会いに来たのです」
「それは、わかっております。私に用があるということでしょう」
「はい」
「わかりました。では、世界樹の中心にある『世界樹の核』に向かいましょう」
「『世界樹の核』?」
アキトがアトロポースに聞く。
「はい、この世界の中心部である部分となります。」
「そのような場所に我々が入っても」
「あなた方は、そのような方々では無いことは知っておりますからですので許可を出しました」
「そうですか。感謝致します」
世界樹の中心部に向かうと。
そこには、大きな樹があった。
世界樹は真ん中に大樹がありその周りを囲うように様々な種類の木や花、草が生えている。
世界樹の精霊王アトロポースは世界樹の中へと入る。
世界樹の中はまるで宇宙のような場所だった。
そして中心には巨大な樹の枝葉が見えた。
アキト、ユウキ、タケルはこの光景を見て
「「「すごい!美しい!そして必ず守りたいこの世界を」」」
と3人は同じことを言った。
世界樹の中心部に入ると、世界樹の精霊王アトロポースが
「こちらです」
と言ってきた。
アキト達はついていく。
世界樹の核にたどり着いた。
するとそこには、美しい男性がいた。
「貴方が『世界樹の精霊王アトロポース』様ですか?」
アキトが問いかける。
「そうです。私が『世界樹の精霊王アトロポース』と申します」
アキトは『鑑定』を使った。
名前:アトロポース・フォン・ミーミル
種族:世界樹
性別:なし(精神生命体)
レベル:測定不能
職業:世界樹
年齢:???
HP:???
MP:???
SP:???
攻撃:???
防御:???
魔攻:???
魔防:???
速さ:???
運:???
「ステータスが見えない!?」
「それは、当たり前です。貴方が私より格下だからです」
「そんな事わかるんですか?」
「わかりますよ。ですが貴方は私の眷属にしたいくらいにね」
「それは、光栄です。しかし僕は、優しき魔族グラウディウスの嫁ですし
無闇に眷属を作りたくないしその逆も然りです」
「それは残念ですね。貴方は私と似たような力を持っているのでとても気に入っていたのですが」
「そうなのですか?それは嬉しいですね」
「はい。なので、もしよろしければ私と契約してみませんか?」
「え?契約ですか?眷属とは違うのですか?」
「はい、眷属とは違います。力の授け受けのみです。私と貴方が契約すればお互いの力が増幅され貴方が強くなると思いますよ」
「なるほど、それはとても魅力的ですね。僕達には、戦力増強が必要ですし」
「それに、今度来る異世界の脅威にも対抗出来るかもしれませんよ」
「それは、本当ですか?」
アトロポースはにっこりと微笑み
「はい」
と言う。
「なら、僕と契約を結んでください」
「はい、かしこまりました。では契約を」
アトロポースは手を差し出し握手を求めてきた。
アキトは、それに応える。
アトロポースの手に触れた瞬間、アトロポースの魔力が流れ込んできた。
アキトは、それを身体に取り込んだ。
「これで、契約は終わりました。これからよろしくお願いします。我が主」
「こちらこそ精霊王アトロポース殿」
こうして、アキトと精霊王アトロポースは互いに契約関係を結んだ。
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