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128 メテオ鉱石の洞窟と魔物の討伐

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アキトは冒険者の店の依頼掲示板と睨めっこ
本日は冒険者の店で
依頼探しをしていた。
掲示板の依頼を眺め
(『薬草採取』『マーチングウェアウルフの討伐』『スケアクロウの討伐』がなかなかいい感じの依頼だな)
そんなことを思って掲示板を見ていたら
他の冒険者が
「なあ?君」
と声をかけられ振り向くと2人の男冒険者がいた。
「依頼探し?俺らと一緒にこの依頼受けないか?」
(『メテオ鉱石を採取』と『メテオ鉱石の洞窟での魔物討伐』か……あの付近魔物出るようになったか)
冒険者の1人がアキトの肩に腕を回して
「どうよ?」
と言うのでアキトは
「そうですね……やりましょうか」
アキトは一時的にこの2人の冒険者とパーティを組むことになった。
アキトは先程気になった
『メテオ鉱石の洞窟の魔物の討伐』の依頼書を深く見て見た。
『最近メテオ鉱石を採取するためにメテオ鉱石の洞窟へ鉱夫がいくと前まで居なかった魔物が出没するようになった。
該当の魔物を全て討伐すること』
とあった。

(前はたしか魔物は特には居なかったはず……僕が主神になって何かかわったとか?)
「よし!受理終わったから行こうぜ……俺はムラサメって名前だ」
「俺はトキサダだ……えーと」
「僕はアキトですよろしく」
笑顔で言うと
2人は顔を真っ赤にする。
(何で2人は顔を真っ赤にしてるんだろ?)←無自覚様
ピコン
『無自覚様』を取得しました。←は?
『無自覚野郎様』を取得しました。←は?
『アキトの笑顔はある意味凶器』を取得しました。←はて?

(何か取得したけどまぁ……いいや)
冒険者と依頼を受けた後その村へ出発した 村に着くと村人が言うには洞窟まで1本道だというので2人の後にアキトはついていく。
2人と雑談しながら洞窟の入口へ着く。
「ここだよ」
「この中だな……準備はいいかい?アキト君」
「はい、行きましょう!」
洞窟内は薄暗く3人は奥へと進んでいくと魔物達が襲ってきたので全て倒すことにする。
「ムラサメくん!トキサダくんは左右の魔物を僕は魔術支援と
闘格士をセットして体術主体で行くから」
「「分かった!(闘格士ってなんだ??)」」
アキトは支援魔術『プリズム(敵の能力ダウン魔術)』を右手で使い更に左手で『ホットアップ(筋力向上魔術』を無詠唱で念じ更に
『スタビアップ(敏捷と防御向上魔術)』をムラサメとトキサダに掛ける。
これをみた2人は
((なんだこいつ!?))
と思ったらしい。
そして
『闘格士』をスキルセットし
瞬時に装備変更を行い
『瞬歩』を利用し敵の側へと移動し
『掌底』と『練脚』を繰り出し魔物を粉砕する。
ムラサメとトキサダは2人揃ってアキトを
((怖!?))
って思ったらしい。
そのまま2人は魔物の殲滅を開始したのだった。
そして、洞窟の奥地までたどり着き大きな扉の前で3人共立ち止まる
「ここだね……なんか凄い禍々しくないか?」
とアキトは言い
(なんだ!?何かヤバイ感じがする)
ムラサメは言いトキサダも頷く
2人はアキトを前衛にして戦うことになった……
何故か?
アキトがこの中で1番強いと2人が判断したからだ。
3人で扉の両側の扉を押すと扉がギイイイと開く。
中に進むと部屋があり部屋の中央には赤い宝箱があったのである。
その部屋の真ん中にボスらしい魔物がいた。
(この魔物倒せばもしかするとメテオ鉱石が普通に掘れるようになるかもしれないな)
「貴様達が我が魔物部隊を殲滅したやつらか!
我は魔王軍にその名も轟く
グラウディウスであるぞよ」
(は?)
「ねえ?」
アキトは自分の旦那であるグラウディウスの名を騙るこの魔物ににっこりと凍る笑顔を送りばきぼきと指を鳴らす
すると魔物の腕が凍りつく。
『冷凍視線』発動。
「う、腕が……我の腕が!?何をした……このグラウディウスに対する狼藉を働きおって!」
ぶちっ
何かがキレる音がする。
ムラサメとトキサダは抱き合って
「「こ、怖い!!落ち着いて!アキトくん!?」」
「…………おい……てめえ」
「なんだ?人間(なんだこいつの魔力は!?)」
「てめえよくも『俺』の『旦那』の名前を騙りやがったな?……覚悟は出来てんだろうな!?」
するとムラサメとトキサダは互いに小声で
「え?旦那?……アキトって女の子?え?ていうか結婚してたの!?」
「なんだ…………と(やべえ!?グラウディウス様じゃないことバレてる!?……てかこの人間は本当に人間なのか?)……貴様誰なのだ」
「……俺はアキト。お前はこの名前に聞き覚えないか?
『アキト・オミンクレイ』」
「……え?……『オミンクレイ』?…………まさか貴方様は!?」
急に魔物はアキトの前までいくと
その場に跪つく。
「「どういうことだ!?」」
「も、もも、ももも!申し訳ありませんでした!!!主神様ああ!!」
「「しゅ、主神様だあ!?」」
「いくらてめえでも……許すわけねーだろ?……消えな」
私怨(しえん)の炎でこの偽グラウディウスを焼き殺した。
「《ぎ、ぎゃあああ》」
その魔物が消えたことで洞窟が本来の姿を取り戻した。
この場所は
メテオ鉱石の採掘場に戻った。
ムラサメとトキサダはアキトに近寄り
「アキトちゃん大丈夫か?」
「は?アキトちゃんって……あ……」
「アキトちゃん女の子だったなんて」
「ちょっとまって!……僕は一応『男』なんだよね……まあ『女』でもあるけど」
「「はい?どういうこと?」」
「まあ詳しくは……クエストは終了したけど……その……今日は帰り途中で野宿しよう……その時に言うよ」
アキトのその言葉に2人は
「「分かった」」
という。
帰り途中の森で今日は『野宿』することにした。
アキトがアイテムボックスから食べ物を2人に渡す。
「すげー!!なんだいまの」
「こんな魔術初めて見たぞ」
「これは『アイテムボックス』と言って転生者の特典かな」
「そういやさ魔物が『主神』って言ってたけどさ」
「ああ、僕はこの世界『アドクリフ』の第15代目の主神なんだ」
「「神様ってこと!?」」
「そうなるね……あ……数ヶ月前までは人間だったんだけどね」
3人はその後野宿しながらお互いの身の上話などをする。
「へぇ!?ムラサメくんとトキサダくんも転生者なんだね」
2人は聞きたいことがあった
「そういや……アキトは男なの?」
「うーんとね……男と女の両方っていって信じる?」
「うえ!?……それは転生した時から?」
「いや……ウロボロスの肉を食べて身体が戻ってからこの身体になったんだよね。興味ある?見てみる?」
ムラサメとトキサダは顔を真っ赤にし頷き下を向いて
「……う、うん……気になる」
アキトの魔術で
簡易コテージを作り
今日はそこで寝ることになり
ベッドに腰掛ける
アキトは服を脱ぐ
上半身は男の身体(少しだけ胸に膨らみがある)であることを確認した。
アキトはムラサメとトキサダとキスをする。
そして、ムラサメはアキトをベッドへ押し倒し
「アキトの下どうなってるのか……知りたい……脱がせてもいいか?」
「いいよ」
トキサダはアキトの下半身を裸にする。するとそこに男性器と女性性器があった。
((すげー両方ある))
その割れ目を指でなぞる……。
(あ!気持ちいい)
ムラサメが優しくアキトを抱き寄せる。
「女の子ってこんな可愛いんだな」
「ごめん……僕は性別的には男なんだよ」
3人の行為は続き 行為後ムラサメとトキサダが
「あのさ?もしよかったら俺達と結婚しない?……2人でいつも話してさ、やっぱり女の子欲しいし何より俺お前のこと気に入ったからさ!」
「ごめん……それは無理……君たちとは眷属にはならないつもりだから……子供身篭れない」
「「そっかなら……今日だけ……アキト……抱かせて」」
「うん」
2人はアキトと行為を行いアキトは2人に抱かれるが 何故かその3人に愛があるわけではない……。
(ただの性行為に思えるのは気のせいか!?)と思った。
朝起きるとムラサメとトキサダが土下座していた。
「どうしたの?」
「「昨日はごめんなさい!!」」
「別にいいよ……おいで頭を撫でてあげる」
2人を抱き寄せて頭を撫でる。
「「うう……ありがとう」」
……
……
冒険者の店に帰ってきて
ムラサメとトキサダに
「アキトって何歳?18くらい?」
「僕?あ……そういえば年齢言ってなかったね……先月誕生日迎えたから29歳だよ」
「「…………えええー!!?」」
という2人の大声が木霊する。
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