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98 ラチリ基地(廃墟ダンジョン)調査開始

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「「「動ける!!」」」
「手が戻ってる。女神様!!ひどいですよ」
「ごめんね。僕やることなすことですぐにスキル覚えていってしまってね
実際、神様ではあるけどね」
「そうなのですか!?」
タケルは驚く。
「おほん!このお方、アキト様はこの世界『アドクリフ』の現在の『主神』様でございます!」
と、グラウディウスがタケルに言う。
「世界の主神様に俺はなんてことを」
(キスしたことを言ってるのかな?別に気にすることでは無いのに)←無自覚で無防備です。
「そうだぞ!俺はユウキ!この世界『アドクリフ』の前主神で現在アドクリフの裏世界である魔界『エドフェルム』の神様をしている。」
「ええ!?この女の人も神様なのですか!」
ハリセンを取りだしバチコーンっとヒットさせるユウキ
「だれが女だ!!」
「うお!?……ユウキ様は女の人ではなく。男の人なのですか?全くみえません」
きりっとした声で言う。
にっこりしてユウキは
「ふふふ……お前……ケツ出せ!犯したる!!」
「『まあまあ、ユウキ様……この依頼終わったら私のお胸沢山揉んでください』」
「いや……な……アプサラス……依頼終わったら……お前をな……ルシフェル様のところに連れていくぞ」
「『魔界王子様に会わせてくださるのですか?』」
「少なくともお前と愛の契をしてしまったことをルシフェル様に報告しないといけないので……俺……嫁だし」
「『私の旦那様でもありますよ。貴方様は』」
「複雑なんだな……まあいいや……調査俺も協力しよう」
そして『烏丸御膳』について聞くと。
「この剣は俺の先祖の刀なんだ。先祖もヤマトって名前でマルドゥーク王国の初代国王なんだ」
(そうなんだ)
「いつか女神様にもその国に来てもらいたいと思ってます」
「僕に?」
「はい!」
アキトは嬉しくなった。
自分がいた世界の祖先が異世界であるこの世界でも王として、また刀という自分の先祖に作った物を引き継いでくれていることが嬉しかった。
「いつか行くよ必ず」
アキトとユウキは調査を開始した!
まず廃墟の1階部分を調べた。すると1つの部屋の前に辿り着く……そして扉を開けると中には
宝箱があった。
開けてみると
そこには『ラクリマ石の欠片』が入っていた。
(アキトたちがいるこの世界から500年前の世界に存在したと言われる伝説の魔法都市『アトランティス』の失われた古代技術で作り出されていた物であり現在は存在していないとされる……)
(またこのアイテムだ……しかも今度は欠片)
「あ!女神様!」
タケルが大きな声を出すのでみんなそちらを向く
「これは!?」ユウキに駆け寄る。
「これ……俺の先祖が使ってた剣『天叢雲ノ剣・草薙ノ御刀』ですよ!」
(そうなんだ)
「(『天叢雲ノ剣・草薙ノ御刀』についてです。読みは『あまのむらくものつるぎ・くさなぎのみのかたな)』であり日本という国の神の名前を冠した宝具のようです。」
(そうなんだ)
「アキト様これを」
アプサラスが何かを取り出す。
アキトはそれを受け取り、アイテムバックに入れる。
このアイテムバッグの中も『ラクリマ石』の欠片が2つあるとのことだ……これはとても大切なアイテムだと認識したのだった そしてタケルは天叢雲ノ鞘から剣を取り出す。
『ラクリマ石』は、ラグラシオンに保管して置くことにしていた。
ユウキとグラウディスとリクセルそしてヤマトタケルが『ラクラティ』を捜索することになったので。
(このアイテム……もしかしたらこの世界の古代文明が作ったとされる遺物や遺産とか?)
(その可能性がありますね!しかし何故アキト様の前に現れるのでしょか)
3人はそれぞれ『ラクリマ石』の欠片を持って探索をしていた……アキトたちは、1階部分を一通り調べたのだが宝箱以外何もなかった。
『ラグラシオン』とは……
『失われた古代魔法』という書物に出てくる伝説の剣のことでこの
『ラグラシオンは所有者の思うままの形状に自由自在に変えられることが出来る』
というとても優れたアイテムなのだそうだ。
そしてこの剣で切り裂いた物や魔法などを
『保存魔法』
『複製再生』と呼ばれる魔法を付与することが可能なのでその剣を解析し量産すればこの世界も少しは住みやすくなるかな?
とアキトは思うのだった。
ヤマトタケルたちは現在地下1階におり探索している最中だ。
『ラクリマ石』とは古代遺跡から稀に取れるという
アイテムであり魔法都市アトランティス時代の遺産や資料の他にも
『ラグリディウス』
『ルシフェゴニア』
『ナディア』などなど……。
失われた国と都市の宝だったそうだ……。
それは今現在では『マルドゥーク王家』に管理されており
『ラクラティ』はタケル・ヤマトの先祖にあたる人が所有する『神刀・天叢雲ノ剣草薙ノ剣』(神の名前を冠する)を納める為に用意された宝箱である。
「アキト様!地下3階には『ラクリマ石の欠片』があと2つあり、地下には何か大きな物がありそうです」
3階を一通り調べたアキトは頷く……。
そして、5人で4階へと向かうのだった。
地下5階・遺跡の地下へと進んだ一行は目の前に
とても大きな扉が現れるとそこにはなんと!『神龍族』の石像があった。
(なんだこのドラゴン?いやドラゴンじゃない?でも、翼があるから龍なのかな)
5人の目にその巨大な神龍族の石像が今にも動きそうに思えたがそういうことは起こらなかった。
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