40 / 153
40 試食会当日
しおりを挟む
翌日、今日は
ラウディさん主催の試食会に参加する。
僕たちは早朝からラウディさんの所へ来ていた。
「おはようございますラウディさん本日はよろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしくお願いします。どのような料理を振る舞うのですか?わたしは、しょうがの酢漬けと野菜の煮物、あとは魚介のスープとパンを用意しようと思っています」
「そうなんですね。僕は、『生姜天ぷら』『魚のつみれ』『揚げかまぼこ』『揚げ生姜かまぼこ』『生姜の塩和え』などなど」
「それは、とても美味しそうですね」
「ええ、自信作ですよ」
「楽しみです」
「では、始めましょうか」
「ええ」
ラウディさんは、食材の下ごしらえを始めた。僕は、調理に取りかかる。
まず最初に生姜をすりおろしていく。
次に、魚を捌き骨を取る。
小麦粉に卵を混ぜて衣にする。
そして、油の温度を上げ、生地を投入。
ジュワーといい音を立てて揚がっていく。
頃合いを見て引き上げて、氷水に入れる。
その後、余分な水分を飛ばす。
次に、魚の切り身を串に刺して、揚げる。
最後に、つみれを作る。
こちらは、あらかじめ茹でておいた大豆を潰し、すり鉢に入れて、生姜を入れて、よく擦り合わせる。そこに醤油や酒を加えて練って、片栗粉を入れ、丸めて沸騰したお湯に入れながら手で捏ねる。少し浮いてきたら取り出して完成。
それを皿に盛り付け、その上につみれを乗せる。
続いて、鍋に味噌を溶かす。
具材は、白菜、豆腐、ネギを入れる。
味付けはシンプルに塩のみ。
出来上がったものをお椀に盛る。
「お待たせしました」
「おお、これは凄いな」
試食会に来たお客たちはこの豪勢な食事を見て涎をだす。
「どれも美味そうだ」
「まずは、この『魚のつみれ汁』から頂くとしよう」
「いただきます」
皆一斉に口に運ぶ。
「うまい!なんて濃厚なんだ」
「ああ、口の中でホロホロとほぐれていいくよ」
「次は、この『生姜の酢漬け』だ」
「うむ、確かに生姜の風味がいい感じに効いているな」
「次は『しょうがの塩和え』を」
「うーん、サッパリとしていていくらでも食べれるぞ
しかも生食で生姜を食べれるとはなんと幸福な」
「最後は『生姜の天ぷら』だ」
「サクッとした食感で中々いけるな」「どれ一つ取っても最高だ」
「アキト殿ありがとうございます。こんな素晴らしい料理の数々を振る舞っていただいて感謝してもしきれません」
「いえ、こちらこそありがとうございます。是非ともうちの店を宜しくお願いします」
「勿論ですよ葛の葉の都に来た時にはまた利用させてもらいますね」
こうして試食会は成功を収めた。
僕たちは、残りの時間『フリーマーケット』を楽しむことにした。
「いらっしゃいませ~」
「お買い上げの方には、無料でプレゼントを差し上げております」
「ぜひ、寄って行ってください」
「本日の目玉商品はこちら!魔導書セットです」
「今なら一冊銅貨20枚」
(魔導書は要らないな)
「アキト様」
「ん?どうした?」
「あの、あれは……」
「ん?……ああ!アレは確か」
「はい」
「ちょっと待ってて」
僕は、グラウディウスを置いて、ある場所へ向かう。
「すみません」
「はい、何でしょうか」
「これ買いたいのですが」
「はい、かしこまりました。では、こちらの契約書にサインをお願いします」
「はい」
「では、金貨1枚になります」
「はい」
「では、こちらが商品です。大事に扱って下さい」
「わかりました。ありがとうございます」
「では、今後共当店『魔女商会』をご贔屓にしてください」
「はい」
「グラウディウス」
僕はグラウディウスの元へ戻ってきて買った物を見せる。
「それは……!」
「うん、コレはグラウディウスにあげる」
「そんな!受け取れません!」
「いやいや、貰ってくれないと困るんだよ。だってさ……」
僕は、グラウディウスに耳打ちする。
「その、昨日……き、……気持ちよかった……から……その……お礼」
「あ、アキト様!」
グラウディウスは僕を抱きしめる。
ピコン
『称号:キスマスターの効果によりスキル:キスLv3を取得しました』←キスしてもいないのに上がったぞ!?
「あ、ありがたく頂戴いたします!」
「うん、受け取ってくれて嬉しいよ」
「はい」
「グラウディウス、僕からもお返しがあるんだ」
「え?私にですか?それは一体……」
「ふっ、それはね」
僕は、ポケットから小瓶を取り出す。
「それは?」
「これはね、『惚れ薬』だよ」
「え?本当ですか?まさか、そんなものがこの世にあるとは」
「まぁ、本当は媚薬なんだけどね」
「びやく……?」
「気にしないでこっちの話だから」
「はあ」
「はい、これを今度僕に使って欲しいんだ」
(な、何言ってるの僕!?)
ピコン
『称号:誘惑者を獲得しました』←うう、否定できない
自分が憎い
「わ、私がアキト様に……」
「ダメかな?」
「そ、そのようなことはありません!むしろ、光栄なことです。必ず使わせていただきます」
「う、うん、わかった」
「では、早速今夜から使いますね」
「え?……今夜……そんな……あの」
顔だけでなく全身真っ赤になる僕。
ラムレスはただただこの会話を聞いていた。
(これでまだ付き合ってないのか!?お前ら!!さっさと付き合え!)
(ラムレスの心の声が痛い)←伝心持ちなので他人の一応心の声を聞ける。
『伝心』のレベルがあがりました。←上がらないで!!
ラウディさん主催の試食会に参加する。
僕たちは早朝からラウディさんの所へ来ていた。
「おはようございますラウディさん本日はよろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしくお願いします。どのような料理を振る舞うのですか?わたしは、しょうがの酢漬けと野菜の煮物、あとは魚介のスープとパンを用意しようと思っています」
「そうなんですね。僕は、『生姜天ぷら』『魚のつみれ』『揚げかまぼこ』『揚げ生姜かまぼこ』『生姜の塩和え』などなど」
「それは、とても美味しそうですね」
「ええ、自信作ですよ」
「楽しみです」
「では、始めましょうか」
「ええ」
ラウディさんは、食材の下ごしらえを始めた。僕は、調理に取りかかる。
まず最初に生姜をすりおろしていく。
次に、魚を捌き骨を取る。
小麦粉に卵を混ぜて衣にする。
そして、油の温度を上げ、生地を投入。
ジュワーといい音を立てて揚がっていく。
頃合いを見て引き上げて、氷水に入れる。
その後、余分な水分を飛ばす。
次に、魚の切り身を串に刺して、揚げる。
最後に、つみれを作る。
こちらは、あらかじめ茹でておいた大豆を潰し、すり鉢に入れて、生姜を入れて、よく擦り合わせる。そこに醤油や酒を加えて練って、片栗粉を入れ、丸めて沸騰したお湯に入れながら手で捏ねる。少し浮いてきたら取り出して完成。
それを皿に盛り付け、その上につみれを乗せる。
続いて、鍋に味噌を溶かす。
具材は、白菜、豆腐、ネギを入れる。
味付けはシンプルに塩のみ。
出来上がったものをお椀に盛る。
「お待たせしました」
「おお、これは凄いな」
試食会に来たお客たちはこの豪勢な食事を見て涎をだす。
「どれも美味そうだ」
「まずは、この『魚のつみれ汁』から頂くとしよう」
「いただきます」
皆一斉に口に運ぶ。
「うまい!なんて濃厚なんだ」
「ああ、口の中でホロホロとほぐれていいくよ」
「次は、この『生姜の酢漬け』だ」
「うむ、確かに生姜の風味がいい感じに効いているな」
「次は『しょうがの塩和え』を」
「うーん、サッパリとしていていくらでも食べれるぞ
しかも生食で生姜を食べれるとはなんと幸福な」
「最後は『生姜の天ぷら』だ」
「サクッとした食感で中々いけるな」「どれ一つ取っても最高だ」
「アキト殿ありがとうございます。こんな素晴らしい料理の数々を振る舞っていただいて感謝してもしきれません」
「いえ、こちらこそありがとうございます。是非ともうちの店を宜しくお願いします」
「勿論ですよ葛の葉の都に来た時にはまた利用させてもらいますね」
こうして試食会は成功を収めた。
僕たちは、残りの時間『フリーマーケット』を楽しむことにした。
「いらっしゃいませ~」
「お買い上げの方には、無料でプレゼントを差し上げております」
「ぜひ、寄って行ってください」
「本日の目玉商品はこちら!魔導書セットです」
「今なら一冊銅貨20枚」
(魔導書は要らないな)
「アキト様」
「ん?どうした?」
「あの、あれは……」
「ん?……ああ!アレは確か」
「はい」
「ちょっと待ってて」
僕は、グラウディウスを置いて、ある場所へ向かう。
「すみません」
「はい、何でしょうか」
「これ買いたいのですが」
「はい、かしこまりました。では、こちらの契約書にサインをお願いします」
「はい」
「では、金貨1枚になります」
「はい」
「では、こちらが商品です。大事に扱って下さい」
「わかりました。ありがとうございます」
「では、今後共当店『魔女商会』をご贔屓にしてください」
「はい」
「グラウディウス」
僕はグラウディウスの元へ戻ってきて買った物を見せる。
「それは……!」
「うん、コレはグラウディウスにあげる」
「そんな!受け取れません!」
「いやいや、貰ってくれないと困るんだよ。だってさ……」
僕は、グラウディウスに耳打ちする。
「その、昨日……き、……気持ちよかった……から……その……お礼」
「あ、アキト様!」
グラウディウスは僕を抱きしめる。
ピコン
『称号:キスマスターの効果によりスキル:キスLv3を取得しました』←キスしてもいないのに上がったぞ!?
「あ、ありがたく頂戴いたします!」
「うん、受け取ってくれて嬉しいよ」
「はい」
「グラウディウス、僕からもお返しがあるんだ」
「え?私にですか?それは一体……」
「ふっ、それはね」
僕は、ポケットから小瓶を取り出す。
「それは?」
「これはね、『惚れ薬』だよ」
「え?本当ですか?まさか、そんなものがこの世にあるとは」
「まぁ、本当は媚薬なんだけどね」
「びやく……?」
「気にしないでこっちの話だから」
「はあ」
「はい、これを今度僕に使って欲しいんだ」
(な、何言ってるの僕!?)
ピコン
『称号:誘惑者を獲得しました』←うう、否定できない
自分が憎い
「わ、私がアキト様に……」
「ダメかな?」
「そ、そのようなことはありません!むしろ、光栄なことです。必ず使わせていただきます」
「う、うん、わかった」
「では、早速今夜から使いますね」
「え?……今夜……そんな……あの」
顔だけでなく全身真っ赤になる僕。
ラムレスはただただこの会話を聞いていた。
(これでまだ付き合ってないのか!?お前ら!!さっさと付き合え!)
(ラムレスの心の声が痛い)←伝心持ちなので他人の一応心の声を聞ける。
『伝心』のレベルがあがりました。←上がらないで!!
0
お気に入りに追加
562
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
【R18】転生?した先は、リアルよりもHな世界でした。
N.M.V
ファンタジー
注)本小説は、1話毎にエロシーンが御座います。嫌悪感を抱かれる方、苦手な方は閲覧をお控えください。
……そこはダンジョン奥深く、戦闘の狭間で休憩していたワタシは、パーティーメンバーの1人、後衛の魔法士にいきなり弱の麻痺魔法をかけられ、押し倒された。
「なに考えれんろのよ!!、やめれぇ!!」
麻痺のせいでろれつが回らない。
「テメェが、素直にヤラせてくれねーからだろ?」
他のメンバーに助けを求め視線を向けた。だけど、全員が下卑た笑いをしてる。コイツら全員最初からワタシを犯す気なんだ。
最悪だわ。
魔法士は、ワタシの装備を剥がし、その下の服を引き裂いて、下半身の下着を引きちぎった。
「ペナルティ食らうわよ……」
「そんなもん怖くねーよ、気持ち良けりゃイイんだよ」
魔法士はそう言ってズボンを下ろした。ギンギンに張ったサオを握りしめ、ワタシの股を割って腰を入れて来る。
「や、やめてぇ、いやぁん」
「好き者のくせに、カマトトぶるんじゃねーよ、最初に誘ったのはオメエじゃねーか」
強引なのは嫌なのよ!
魔法士のサオがワタシのアソコに当てがわれ、先っちょが入って来る。太くて硬い、リアルとは異なるモノが……
「や、いやっ、あっ、ああっ」
………
ワタシの名前は、「エム」
人類は平和だろうが戦争中だろうが、心に余裕があろうがなかろうが、生きるも死ぬも関係なしに、とにかく欲望のままにHをしたがる。
ワタシがプレイしていたゲームは、そんな人類の中で、人より頭がちょっと賢くてオカシなゲームマスターが
「とにかくHがしたい」
なーんて感じで娯楽を創造したんだと思う。
類い稀なるフルダイブ型エロゲー。世界設定は、剣と魔法のファンタジー、エロゲーだけあり、Hもできちゃう。
でも内容は本格的、一切の妥協はなし。
生と死の間、命のやりとり、バトルオブサスペンス!、世界も広い!、未踏の大地、拡張されるストーリー!、無限に広がるナントやら。
因みに、H出来るのは倫理上、人同士のみ。
ゴブリンに攫われてヤラレちゃうとかナンセンス。そんなのは他所でヤレ、です。
…そんなゲーム世界から、いきなり異世界に飛ばされてしまった不幸なワタシの物語です。
【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!
臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。
そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。
※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています
※表紙はニジジャーニーで生成しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる