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5話
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「任せろ!」
そう言い残して教室を出て行った。
数分後、戻ってきた男子が言った。
「大変です!『秘密結社ウマー』が現れました!ここは『解決戦隊コマンドー』の出番ではないでしょうか?」
「なにを言っているんだお前は?」
呆れた表情を浮かべる先生。
「えっ?ダメなんすか?」
「当たり前だろう。そもそも、そんなヒーローみたいなものがいるわけないだろう」
「えぇ~いるじゃないっすか。ここに2人!!」
男子が僕ともう1人の男子を指名する。
(バラしてどうする!?)
内心ツッコミを入れる。
「何をバカなことを……」
「本当ですよ!私達、解決戦隊コマンドーです」
姫乃さんが突然立ち上がり叫ぶ。
(姫乃さんまで!?)
まさかの展開に驚く。
「姫乃さん……あなたまで何を言って……」
「そうよ!私たちが解決戦隊コマンドーよ!」
「いや、ちょっと待って……」
「そうだぞ!俺たちが解決戦……ん?誰だ?」
声をした方を見るとそこには、先ほど出て行った男子がいた。
「誰とは酷いじゃないか」
「すまん、名前を忘れちまって」
「俺は山田太郎だ」
「山田……ああ、あの時の」
「思い出したか?」
「おうよ!」
「それは良かった」
「それじゃあ自己紹介も終わったところで……」
「誰が終わらせるか!!とにかく全員座れ!」
「はぁ~い」
みんなが着席したのを確認してから先生は話し始めた。
「いいか、さっきも言った通りそんなヒーローはいない。仮にいたとしても高校生がどうにかできる問題じゃないだろう。だから早く大人に任せなさい」
至極真っ当な答えをありがとう。でも居るんですそんなヒーローが。
ガチャ!
(おいおいお前ら)
「『解決!チェンジアップレゴー!』は!」
光出てポーズを決める3人組が現れた。
(マジで来たし……)
「おぉ~」という歓声が上がる。
「あれが噂の……」
「なんかかっこいいな」
みんなが口々に言う。
(そりゃあ、そうだろうな)
「いいから君たちは帰りなさい!」
先生が怒鳴りつける。
「嫌だね!俺たちはここで戦う!」
解決スーツを着たヒーロー
『解決戦隊コマンドー』のリーダーである赤の戦士が言う。
「くっ、仕方ない。こうなったら力ずくで追い出すしかないようだな。行け!戦闘員たちよ!」
(先生が敵側演出してくれてるね)
そう言って指をさすと、どこからか現れた黒タイツの集団が一斉に飛びかかってきた。
「『アキー』」←あれ先生が提案した掛け声だけどどうにかならんかったの?
(あれって先生に頼まれて僕が作ったやつだ。結構有効利用してるね)
そう言い残して教室を出て行った。
数分後、戻ってきた男子が言った。
「大変です!『秘密結社ウマー』が現れました!ここは『解決戦隊コマンドー』の出番ではないでしょうか?」
「なにを言っているんだお前は?」
呆れた表情を浮かべる先生。
「えっ?ダメなんすか?」
「当たり前だろう。そもそも、そんなヒーローみたいなものがいるわけないだろう」
「えぇ~いるじゃないっすか。ここに2人!!」
男子が僕ともう1人の男子を指名する。
(バラしてどうする!?)
内心ツッコミを入れる。
「何をバカなことを……」
「本当ですよ!私達、解決戦隊コマンドーです」
姫乃さんが突然立ち上がり叫ぶ。
(姫乃さんまで!?)
まさかの展開に驚く。
「姫乃さん……あなたまで何を言って……」
「そうよ!私たちが解決戦隊コマンドーよ!」
「いや、ちょっと待って……」
「そうだぞ!俺たちが解決戦……ん?誰だ?」
声をした方を見るとそこには、先ほど出て行った男子がいた。
「誰とは酷いじゃないか」
「すまん、名前を忘れちまって」
「俺は山田太郎だ」
「山田……ああ、あの時の」
「思い出したか?」
「おうよ!」
「それは良かった」
「それじゃあ自己紹介も終わったところで……」
「誰が終わらせるか!!とにかく全員座れ!」
「はぁ~い」
みんなが着席したのを確認してから先生は話し始めた。
「いいか、さっきも言った通りそんなヒーローはいない。仮にいたとしても高校生がどうにかできる問題じゃないだろう。だから早く大人に任せなさい」
至極真っ当な答えをありがとう。でも居るんですそんなヒーローが。
ガチャ!
(おいおいお前ら)
「『解決!チェンジアップレゴー!』は!」
光出てポーズを決める3人組が現れた。
(マジで来たし……)
「おぉ~」という歓声が上がる。
「あれが噂の……」
「なんかかっこいいな」
みんなが口々に言う。
(そりゃあ、そうだろうな)
「いいから君たちは帰りなさい!」
先生が怒鳴りつける。
「嫌だね!俺たちはここで戦う!」
解決スーツを着たヒーロー
『解決戦隊コマンドー』のリーダーである赤の戦士が言う。
「くっ、仕方ない。こうなったら力ずくで追い出すしかないようだな。行け!戦闘員たちよ!」
(先生が敵側演出してくれてるね)
そう言って指をさすと、どこからか現れた黒タイツの集団が一斉に飛びかかってきた。
「『アキー』」←あれ先生が提案した掛け声だけどどうにかならんかったの?
(あれって先生に頼まれて僕が作ったやつだ。結構有効利用してるね)
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