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第百六十五話:魔物の冒険

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今日は少し変わったお客さんが来店した。なんと、魔物たちがワンダーコンビニで“冒険”を始めたというのだ。

「今日は何を買ってくるかな?」と店長が店内を見回すと、魔物たちが普段のように商品を手に取っていた。だが、今日は一味違った。

「うおおお、目の前にこれだ!伝説のカレーパン!!」と、ドラゴンのガルダールが大声で叫びながらパンコーナーに突撃する。

「おい、こっちは本気で探してるんだ!」とゴブリンのトゥルンが、棚の前で何やら「魔法のポーション」を手にして真剣な表情で悩んでいる。

「まさか…あのポーションは、どこかで見たような…」と店長はつぶやく。見ると、なんとそれは「使い捨ての食器洗い用ポーション」だった。

トゥルンはポーションを手にしたまま、「これで冒険の準備は完璧だ!」と満足げに言う。「次は…あれだ!」

すると、突然リリィが「お客様、あのポーションは飲み物ではなく、ただの洗浄用のものですよ…」と心配そうに話しかけたが、もう遅かった。

「うおおおおおお!」とトゥルンがポーションを飲み干すと、急に顔色が変わり、「シューーーー!」と泡を吹きながら舞い上がった。

「い、いったい何が起きてるんだ!?」と店長が慌てて駆け寄ろうとしたその時、他の魔物たちも次々に「冒険」を始めていた。

「オレも冒険の準備ができた!」と、今度はケンタウロスのトリトンが「火を吹くおにぎり」を持ち込んで、「これを食べて強くなるんだ!」と叫びながら、全力でかぶりつく。

周囲の魔物たちも次々に“冒険”を始め、店内はどこもかしこも「探検隊」状態になっていった。

店長は「魔物たちの冒険…本当に目を離せないな…」と呆れながらも、ただひたすらに「今日も無事に終わりますように」と願うのであった。

次回は、騎士様たちの冒険が勃発!?ワンダーコンビニの冒険の日々は続く!

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