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第百五十一話:伝説の「魔法のレジ袋」登場!

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異世界コンビニ「ワンダー」に新たな商品が登場した。それは、どこかで聞いたことのあるような、ちょっと不思議な名前の「魔法のレジ袋」。店長が自信満々に紹介するその商品に、店内のお客たちの目が釘付けになった。

店長がにっこりと笑いながら説明を始める。「こちらのレジ袋、ただの袋じゃありません。『魔法のレジ袋』なんです!食べ物を入れると、なぜか中身が全て温かくなるという、素晴らしい魔法の袋ですよ!」

「え、温かくなる?」と不安げな顔をする冒険者クレオ。「それ、本当に大丈夫なのか?」

「もちろん!」と店長は力強くうなずく。「しかも、袋が破れにくくなる効果もあって、どんな重いものでも安心して運べます!そして、食材が入っていれば、魔法によって消費期限も延びるんですよ!」

その言葉に、周囲の騎士たちや魔物たちが驚きの声を上げる。「それはすごい!」「やっぱりワンダーの商品のクオリティはすごいな!」と、さっそく試してみようと、次々に「魔法のレジ袋」を手に取る客たち。

最初に試したのは、普段から食べる量が多いドラゴンビーストのバラドン。食材を大量に買い込み、「これを試してみよう!」と笑顔で袋に入れる。しかし、袋に入れた瞬間、何かがおかしい。

「うわっ、あれ……袋、膨らんできてる!?」とバラドンが驚く。レジ袋はどんどん膨れ上がり、まるで風船のように膨らんでいく。袋の中からは、フワフワとした温かい蒸気が立ち上り、「魔法のレジ袋」自体がどんどん膨張し、最終的にはバラドンの体の大きさを超えて、巨大な袋ができあがってしまった。

「お、おい!これ、ちょっと危険じゃないか!?」と慌てふためくバラドン。周りの騎士たちも、その膨れ上がった袋に驚き、思わず後ずさりする。

「ちょっと待って、袋が膨らみすぎちゃったみたいですね……でも、これなら荷物を運ぶにはぴったりかも!」と店長が冷静に対応。

その後、「魔法のレジ袋」の魔力が暴走したことで、バラドンは一時的にレジ袋に飲み込まれ、そのまま袋の中でバウンドするというハプニングが発生。しかし、最終的に袋の魔法は収束し、膨らんだ袋が元のサイズに戻ると同時に、袋の中の食材がすべて温かくなっていた。

「なるほど、温かくなってるけど、やりすぎたかも……。」とバラドンは恥ずかしそうに頭を掻く。「でも、確かに消費期限は延びてるし、温かくて美味しそうだな。」

その後、他の客たちも「魔法のレジ袋」を試してみるが、どうやら「膨らみすぎる現象」はバラドンだけに起きたようで、他の人たちは問題なく使えた。だが、ちょっとしたハプニングを楽しんだ客たちは、袋の魔法にすっかり魅了され、次々に「魔法のレジ袋」を購入していった。

その夜、店長は袋の効果に関して改良案を考えながら、一人で店の奥で反省していた。「うーん、膨らむのはちょっと過剰だったかな……でも、こういう突発的な魔法効果こそがワンダーの魅力だよな!」

翌日、店長は「魔法のレジ袋」を改良し、膨らむ現象を抑えるように調整した新型を登場させることを決意した。その名も、「温かい魔法のレジ袋・改」。

おまけ:

その後、店長はこの「魔法のレジ袋」の発展型として、「魔法のリュックサック」を開発し、今度は一歩進んだ魔法アイテムを提供し始める。それにより、ワンダーの評判はますます広まり、異世界のあらゆる場所から客が訪れるようになった。

また、バラドンの体験は「ワンダー伝説」として語り継がれることとなり、店の中でたまに「膨らんでる袋」が出ると、客たちは「バラドン再現!」と盛り上がるようになったのだった。

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