異世界でコンビニ経営したらなんか騎士様やら魔物やらも買い物にきた！？

第百四十九話：ふわとろたこ焼き新登場！

ある晴れた昼下がり、異世界コンビニ「ワンダー」の店内に新しい商品が登場した。その名も、「ふわとろたこ焼き」。コンビニの棚には、こだわりのたこ焼きがずらりと並び、その外観が目を引く。あっさりした外見とは裏腹に、その実態は大きな話題を呼んでいた。

「これ、すごいぞ！」「一口食べたら、ふわふわでトロトロの中身が！」と、魔物たちと騎士たちの間で噂が立ち始める。特にたこ焼き好きのジャイアントスライムは、早速一つ手に取って大きな口を開けてかぶりつく。

「う、うまい！これ、間違いなく新時代のたこ焼きだ！」と、スライムの舌が喜びに震えながらつぶやく。その様子に、店内の他の客たちも興味津々で、どんどん試し食いを始める。

「なんだこれ！お好み焼きとたこ焼きが合体したような食感だぞ！」と、興奮した魔物が声を上げ、さらに別の魔物が「こんなに中身がトロトロしてるとは思わなかった！」と叫ぶ。

その時、騎士団のリーダーであるアーサーが店に入ってきた。「ん？何か美味しそうな匂いがするぞ。」と鼻をヒクヒクさせるアーサー。気づけば、みんなが「ふわとろたこ焼き」を手にして、笑顔で食べている光景が目に入った。

「店長、これ何だ？」と興味津々に近づいてくるアーサー。

店長は誇らしげに言った。「新商品、『ふわとろたこ焼き』です！外はカリっと、中はふわっと、そしてトロっとしていて、まさに一口で幸せが広がりますよ！」

「ふわ…とろ…？それは…ちょっと気になるな。」と、アーサーも試しに一つ手に取り、頬張る。「う…うまい！こんなにとろけるたこ焼きは初めてだ！」

すると、後ろからガレスがやってきた。「おいおい、アーサー、何だその顔は！それ、俺のやつだぞ！」と、アーサーが食べているのを見て、半ば真剣に取り合いになる。

「ちょっと待って！俺、もう一個食べたかったんだよ！」と、アーサーが笑いながらガレスをかわす。

その時、魔物たちも集まり、「これ、みんなでシェアして食べようぜ！」と、魔物同士でシェアし合いながら楽しんでいる。店内は笑顔と笑い声が絶えない。

「やっぱり、みんなで食べるとおいしさが倍増だな！」と一番大きな声で叫んだのは、普段クールな騎士団の副団長、リリアだった。彼女も予想外にふわとろたこ焼きに夢中になっている。

「ほら、こんなに大盛況じゃないか！」と、店長は満足げに周囲を見回す。「これからどんどん人気が出そうだな、ふわとろたこ焼き。」

その後、他の魔物たちや騎士たちも続々と購入し、店内はしばらくの間、楽しい食事の時間が続いた。

そして、店長は心の中で確信する。「これで、また新しいコンビニの人気商品ができたぞ！」

その日の夜、異世界コンビニ「ワンダー」の「ふわとろたこ焼き」は、あちこちの町で噂になり、ますます多くの騎士と魔物たちが足を運ぶことになったのだった。

おまけ：

店長はその後、「ふわとろたこ焼き」に合わせて新たに「たこ焼き風魔法ソース」を開発することを決意し、またしても商品ラインアップに加えることに。