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第百二十三話:騎士団の大宴会!
しおりを挟むある夜、コンビニに突然の騒がしい声が響き渡った。「いざ、戦利品を持ってこい!」と豪快な声で入ってきたのは、鎧を身にまとった屈強な騎士団長だった。その後ろには、何人もの騎士たちが続き、店内は一瞬にして騒がしい酒場のような雰囲気に。
店長はカウンター越しに目を見開き、「何かのパーティですか?」と尋ねた。団長は笑いながら、「そうだ、魔物討伐の成功を祝う宴だ!だが酒場はもう閉まっていてな、このコンビニが俺たちの宴の場だ!」と宣言した。
「いや、コンビニは宴会場じゃないですから!」と店長は慌てるが、すでに騎士たちは各々好きな商品を手に取り、チキンやおにぎり、ジュースを抱えてレジに並んでいた。
すると、一人の若い騎士が「これ、すごいんです!」と興奮気味にレジ袋を指差した。「おぉ、無限の袋か!」と団長も興味津々で袋を覗き込む。「いや、ただのコンビニの袋ですよ」と店長はため息混じりに説明するが、騎士たちの耳には届かない。
そして宴が始まり、商品を囲んで騎士たちが食べて飲んで騒ぎ始めた。中でも、団長が「このカップ麺!戦の疲れを一瞬で癒す!」と感動している姿に、騎士たちは拍手喝采。「これぞ戦士の勝利の味だ!」と、コンビニのカップ麺が大絶賛される始末だった。
騒ぎは一夜中続いたが、騎士たちはきちんと代金を払い、最後に団長が「また来るぞ、店長!」と力強く告げて去っていった。
「宴会の後始末も一仕事ですね…」と店長が呟くと、棚の隅で見ていた小さなスライムがお手伝いの意志を示してペコリとお辞儀した。
こうして、騎士団の大宴会は伝説となり、コンビニの新たな名物となったのだった。
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