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第百十八話:ドラゴン様のポイントカード

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ある日の午後、コンビニに突如としてドドーン!と地響きが響き渡った。見ると、巨大なドラゴンがドアをくぐり抜けようとしている。しかしサイズが合わず、首を曲げて必死に入店しようとしていた。

「おい、店長!これが…あの伝説の“ドラゴン様”か?」と驚愕するロイ騎士。

「そうです。今月のプロモーションで、お客様にポイント2倍デーを告知したら、まさか来るとは…」と店長は困惑気味に答えた。

ドラゴン様は、ようやく頭を店内に突っ込むことに成功し、低く響く声で「このコンビニで売っている魔法のポップコーンを10袋もらおう…」と注文した。

しかしレジで精算するとき、ドラゴン様が一瞬固まった。「ポイントカードを…忘れた…」その瞬間、店内が静寂に包まれる。

ロイはひそひそと、「ドラゴン様がポイントカードを気にするとは…」と呟いたが、店長はにっこり笑って「今なら新規発行も無料ですよ!」と一言。

ドラゴン様は興奮して尻尾を振り回し、後ろの棚を盛大に破壊してしまった。しかし店長は気にせず、新しいカードを手渡し、ドラゴン様は満足そうにポップコーンを抱えて帰って行った。

「ポイントカード、恐るべし…」とロイが呆れながら呟いたその夜、店長はせっせと新しい棚を組み立てていた。

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